コンピュターグラフィックスの中にしか存在していなかった韓国型戦闘機「KFX」が、ついに実物大モックアップを一般向けに公開する。
参考:서울 항공우주방산전시회 내달 15~20일 개최…KF-X 모형 첫공개
10月に、いよいよ韓国型戦闘機「KFX」の実物大モックアップが登場
韓国国防部は19日、来月15日からソウルで開催される「ソウルADEX 2019」に、開発中の韓国型戦闘機「KFX」実物大モックアップを展示すると明らかにした。
ソウルADEX 2019は、2年に1度、韓国で開催される航空宇宙・防衛産業展示会で、アジア地域最大規模の防衛機器見本市だと言われており、今回も計34ヶ国から430もの企業が参加すると主催者が発表している。
この展示会には、韓国防衛産業が開発(という建前)した訓練機/軽攻撃機「T-50 ゴールデンイーグル」、多用途ヘリ「KUH-1 スリオン」、戦車「K-2 ブラックパンサー」、自走砲「K-9 サンダー」など国産兵器が多数展示され、海外輸出へ向けた商談が行われるだろうと韓国メディアは報じている。
その中でも特に注目を集めているのが、韓国がインドネシアと共同開発を行っている韓国型戦闘機「KFX」の実物大モックアップの展示だ。

出典: Alvis Cyrille Jiyong Jang (Alvis Jean) / CC BY-SA 4.0 ソウルADEX 2017で展示されたKFXの模型
KFXの開発は既に試作機製造まで進んでいるが、これまで公開されたのはコンピュターグラフィックス上のモデルと、ソウルADEX 2017で展示された模型のみで、今回実現した実物大モックアップの展示は、KFX開発への国民の理解と支持を高める目的と見られている。
今年だけでも、トルコの第5世代戦闘機「TFX」や、独仏主導による第6世代戦闘機「FCAS」の実物大モックアップが公開され、世界中で新しい戦闘機の開発が進む中、韓国が開発している第4.5世代戦闘機「KFX」の実力は如何ほどのものになるのか興味が尽きないが、実用化に向けて解決すべき問題も多い。

出典: JohnNewton8 / CC BY-SA 4.0 パリ航空ショーで発表されたダッソーFCASのモックアップ
特に韓国の「KFX」が直面している多くの問題は、出処が異なる技術を組みわせて統合している部分にある。
韓国が国内開発した技術、海外企業と共同で開発した技術、米国企業からF-35導入の見返りに移転を受けた技術など、権利や条件が異なる技術を統合して「KFX」を開発しているため、米国は「KFX」への自国製航空機用兵器(AIM-120やAIM-9等)の統合を拒否するなど、すでに弊害が生じている。
韓国では、約8兆7,000億ウォン(約7,900億円)ものKFX開発費用を、海外輸出によって回収することが、もはや既定路線として語られており、この海外輸出の障害になりそうなのが、まさしく出処の異なる技術の「つぎはぎ」部分だ。
当然、KFXの開発に協力してもらった企業は、既存の第4世代機開発や製造に関わっている企業(ロッキード・マーティンやゼネラル・エレクトリック、サーブ等)が多く、海外輸出で競合した場合、韓国のKFX輸出に許可を出すのか非常に怪しく、西側戦闘機を購入することができない国へ売り込みを図ったとしても結局、米国製エンジン「F414-GE-400」を供給され使用している以上、韓国の自由にはならない。

出典:public domain F-16C/D
仮に輸出許可が降りても、米国製戦闘機F-15やF-16、F/A-18、欧州製戦闘機ユーロファイター・タイフーンやラファール、グリペンが競合する第4世代機市場で、わざわざ韓国製戦闘機KFXを買おうとする国は、恐らくいないはずだ。
これは偏見などではなく「実績」と「価格」の問題であり、KFXの機体価格は7,000万ドル(約75億円)を超えることはないと開発関係者が述べているが、現時点で開発費8兆7,000億ウォンに含まれたKFX120機の1機あたりの価格は約6,000万ドル(約65億円)で、これは第4世代機市場の中で安くはない価格帯だ。
当然、導入に必要な費用(サポートや保守、トレーニング費用など諸々)を加えれば、1機あたりの導入費用は8,000万ドル下回ることは恐らく無いだろう。
では、F-35のようにKFXの価格も下る見込みがあるかと言えば、非常に難しいと言わざるを得ない。
韓国のKFXは、初期量産数を増やす=価格の引き下げを狙って、開発パートナーにインドネシを取り込んだが、当初約束していた50機の購入が、既に16機まで削減され、追加購入の話はもはや立ち消えと言ってもよく、量産数確保という面では完全に期待外れの結果に終わった。
そのため、新しくKFXを導入してくれる国を見つけなければならないが、上記の問題によってそれすら難しく、唯一の解決策は、韓国が自腹でKFXの導入数を増やすか、赤字覚悟で価格を引き下げ何処かの国にねじ込むかしなければ、量産数は稼げないと思う。

引用:BAE Systems テンペスト
英国の第6世代機「テンペスト」や、独仏主導の第6世代機「FCAS」が、熱心に開発に参加する国を募っているのは、開発費負担の軽減という意味もあるが、初期量産数をある程度確保することで、当初から機体価格を海外輸出の可能な価格帯にまで引き下げることを狙っているからだ。
意地の悪い言い方をすれば、KFXの海外輸出の戦略は、開発技術を海外に依存し、初期量産数を確保出来なかった時点で詰んでいるとも言える。
もう一つ付け加えるならば、韓国はKFXの開発が完了しても逐次改良を施し、Block2ではウェポンベイが追加され、Block3以降は、エアインテークの改良、垂直尾翼の再設計、エンジンノズルのステルス化が行われ、搭載電子機器のアップグレードを行い、第5世代機もしくは第6世代機相当まで能力を向上させたいと息巻いているが、機体の再設計に近い大規模な改良を行えば、KFXの価格は上昇するばかりだ。
大きく話が逸れてしまったが、話を本題に戻すと、来月にはKFXの実物大モックアップが公開され、韓国メディアも大きく報道するだろうし、新たなKFX関連の情報も出てくるかもしれない。
一体、どのような話が飛び出してくるのか非常に楽しみな部分でもある。
※アイキャッチ画像の出典:KAIが公開したYouTube動画のスクリーンショット
笑いは落差
持ち上げて高まってドーン!
自国でエンジンも素材も造れず、戦闘機なんて出来るのかな?
K-50もアメリカ頼みだったでしょ…
モックアップは単なる模型だ…
確かにエンジン位作ってからホルホルして欲しいですよねー。4.5世代機ならウェポンベイもいらんのやし。
価格を引き下げるためには輸出が必要だけど、後発組が輸出先を勝ち取るには機体価格を含めた相当のアドバンテージが必要
ここに後発組のジレンマが存在するんだよなぁ
韓国はシェアをとるためなら出血大赤字すら厭わないおかしな国なのでやっちゃうかもしれないけど
そもそも完成しない可能性も大きいしな
南朝鮮の国産兵器は100%失敗の実績があるので期待しています。
模型だけ作って燃え尽き症候群とか(笑)
しょせん、未だモックアップでしょ?造れたとしてもゴミグズ戦闘機モドキ。まともな物も作れないK国さん お金の無駄ですよ。
金ドブして日本に暖かいお笑いを提供する親日派
お台場のガンダムくらいには役に立ちそう。
block2でのウェポンベイの追加ってのがどうにも分かんないんだよな、これ。block1では吊り下げるものを、追加のウェポンベイにしまう?腹の中にしまうなら、どうやってそのスペースを作るんだって話だし、吊り下げてるものを覆うカバーを追加するなら空力特性とか変わってblock1だの2だののバージョン違いでは済まないのでは……?
単に外皮の下にもう1つ外皮を貼るだけですよ。yf-23なんかも先に機体作って後からウェポンベイを追加予定でした。
楽しみだ、いろんな意味で
エンジンないんでしょ、ほんとダサいことしかしない
いやいや、模型もCGも一緒だろ
お粗末すぎるwww
それはモデラーに失礼です。家族に臭い・邪魔と言われても黙々と組む模型愛好者の悲哀を知らないニカ!!
概念設計もできていないのにモックアップって……ただの空想ですがな
設計は海外企業というオチをまたやるんだろうなぁ。
「何も決まってませんが、取り敢えずモックアップ出しときました」
こういうの、欧米人とかに内心でめっちゃ嗤われてそう
なんなら、そのモックにエンジン積んで飛ばしてみたら?w
模型用のでいいのがあるでしょ、今は
亀甲船=KFX