久々に結論ありきの的はずれな記事を読んでしまったので管理人もひとこと言いたい。
参考:菅政権の「ヤバすぎる決断」、またアメリカに大金を支払うことに…
SPY-6を採用すればSPY-1と同サイズなのでまや型護衛艦の設計を弄る必要がなく調達価格を抑えられる?
日本政府は地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策としてミサイル防衛を主任務とする「イージス・システム搭載艦」2隻を建造する方針を閣議決定する予定だが、発注済みのSPY-7を転用するのか米海軍が採用するSPY-6に変更するのか、そもそも何故米海軍が採用していないSPY-7導入を選択したのかについて多くの意見や批判が集中している。
正しい情報に基づいて議論することは健全なので大いにやるべきだと思うが、久々に結論ありきの的はずれな記事を読んでしまったので管理人もひとこと言いたい。

出典:海上自衛隊 護衛艦まや
爆買記事で有名な方の主張によればイージス・アショアに採用したSPY-7はSPY-6よりも大型なのでイージス・システム搭載艦に転用すれば「まや型護衛艦」の船体を数メートル延長する必要があり推進性能、船体構造、重量重心などの見直しに余分な費用がかかるが、SPY-6を採用すればSPY-1と同サイズなのでまや型護衛艦の設計を弄る必要がなく調達価格を抑えられると言っている。
これを本気で言っているのならSPY-6について何も調べていないのだろう。
SPY-6は窒化ガリウムを使用した送受信モジュールを使用するためSPY-1搭載艦よりも電力供給能力を引き上げる(2倍以上)必要があり、米海軍はSPY-6を搭載するアーレイ・バーク級駆逐艦FlightⅢに新設計のパワーコンディショナーやSPY-6を冷やすための新しい冷却機(SPY-1搭載艦のもと比較して100トンも大型化している)を搭載する関係で艦内の電力設備は大きな変更が加えられていて、SPY-6搭載艦のFlightⅢはSPY-1搭載艦のFlightⅡAよりも全長はが約5m延長されている。
要するにSPY-6を採用すればSPY-1と同サイズなので「まや型護衛艦の設計をそのまま流用できる=SPY-1をSPY-6に変更するだけで良い」という主張は間違である。

出典:Public Domain 米国のロッキード・マーティンのテスト施設で試射されたSM-3 Block IIA
さらに爆買記事で有名な方の主張によればSPY-7を2017年に日本が採用(閣議決定当時はLMSSR)したのは米国によるゴリ押しが原因で、日本の金でSPY-7を開発して試射試験を行い性能を確認した後に海外に売り込み儲けようとしていると主張しているが、もはやここまで来ると彼の主張は言いがかりかただのレッテル貼りに近い。
SPY-7の開発は米ミサイル防衛局の資金が投入されており、日本が採用を決定した2年前の2015年10月に米ミサイル防衛局はロッキード・マーティンに対してSPY-7の開発契約(7億8,400万ドル:約800億円)を与えている。この資金はロッキード・マーティンがSPY-7を開発して試験施設(アラスカのクリアー空軍基地)を構築、LMSSRの機能をテストするまでをカバーしており、この技術をベースにした派生型(艦艇搭載タイプ)はすでにカナダが正式発注済み(先月11日)なので、少なくともSPY-7派生型の開発費用は日本ではなくカナダが負担している可能性が高い。
参考:Contracts For Oct. 21, 2015
日本にもSPY-7の性能確認に必要な費用負担を求められているのは事実だが、爆買記事で有名な方は「日本の金でSPY-7を開発して海外に売り込み儲けようとしているのは米国ならではの図々しいやり方だ」と批判しているが、そもそも開発費用の負担を拒否して完成したSPY-7だけを売れという方が図々しいと思う。

出典:カナダ海軍
どちらにしても米海軍の資金で開発しているSPY-6を導入しても、カナダが開発費用を負担(?)したSPY-7派生型を導入しても対外有償軍事援助(FMS)を通じて米国製防衛装備品を調達する場合、顧客は研究開発コストの一部を負担する決まりになっているため、相応の開発費負担から逃げることが不可能なのを知らないのかもしれない。
参考: Pricing Procurements for FMS
最後に爆買記事で有名な方の主張によれば「2017年当時にSPY-6採用を決定していれば海上自衛隊のイージス護衛艦と部品供給などの互換性があっただけに防衛省の選定には疑問が残る」と言っているが、これは当時の安倍政権がイージス・アショアの実戦配備を出来るだけ急ぐ方針(2020年中頃)を掲げたためで、SPY-6では間に合わず事実上SPY-7しか選択肢(※)がなかったのだ。
※補足:2020年中頃にイージス・アショアを早期配備するならという意味
SPY-6の初期運用能力(IOC)獲得は2023年頃、同盟国に対するSPY-6の輸出準備が整うのは2025年頃だと言われており、同盟国からの購入要請→国務省による法的要件の審査→FMS方式による契約締結→レイセオンに発注→SPY-6納品という流れを考えると日本が実際にSPY-6が入手出来るのは2030年頃になってしまう。
一方でSPY-7はSPY-6開発に口を出されたくない米海軍とは異なり米ミサイル防衛局が主導(実際にはロッキード・マーティン)する開発計画なので、開発作業と平行して輸出準備や派生型(カナダ海軍へのSPY-7引き渡しは2020年中頃を予定)の供給が可能だ。
そのためイージス・アショアの早期配備のためにはSPY-7しか選択肢がなかったと言える。

出典:海上自衛隊 護衛艦みょうこう
ついでに言えば「SPY-6採用を決定していれば海上自衛隊のイージス護衛艦と部品供給などの互換性があった」と言うが、海上のイージス護衛艦が搭載しているSPY-1なので部品供給などの互換性があったという意味不明な主張の方が疑問が残り、仮にイージス・アショアのレーダーにSPY-6を採用して秋田と山口に問題なく設置されていれば「米国はイージス・アショアにSPY-7を採用しているのに何故日本は別途費用を支払ってまでSPY-6を採用したのか疑問が残る」と言ってネガティブキャンペーンを展開するのではないだろうか?
管理人的には地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備は撤回されたので過去の決定経緯などに囚われることなく、正確な情報を元に議論を行い発注済みのSPY-7を転用するのか、米海軍が採用するSPY-6に変更するのかを選べばいいと思っているが、ミサイル防衛全体ではなくSPY-6かSPY-7に終始している議論はそろそろ止めるべきだ。
言葉は悪いかもしれないが所詮、SPY-6やSPY-7はミサイル防衛全体を構成するセンサー群の1つでしかない。
宇宙ベースのセンサー構築や無人航空機を使用した弾道ミサイルの早期探知、ネットワークを経由した情報共有能力が欠ければどんなに優れた性能を備えたSPY-6やSPY-7でも効果を発揮するのが難しく、さらに新たに登場した極超音速兵器について日本の有識者が有意義な議論を交わしたり何かを提案するのを見たことがない。
そろそろ「SPY-6か?SPY-7か?」という議論もほどほどにしてミサイル防衛全体の見直しについても議論を行わなければ、日本のミサイル防衛政策は「木を見て森を見ず」になるだろう。
※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊 護衛艦まや
現代ビジネスという時点でそっ閉じ記事ではあるけど、
執筆者の「半田滋氏」は元々、中日新聞にいて、かつ東京新聞で編集委員をやってたお方。
この人の記事全てにケチを付けるわけではないけど、色眼鏡で見てしまうかな。
他のジャンルならいざ知らず、軍事系の記事については「記事全てにケチをつける」で全く問題ないかと
爆買記事で有名なハーフ田んぼ、「ミサイル防衛に周辺国の理解は得たのか!?」と口走る防衛省担当記者、机バンバン叩き官僚を4時間恫喝した記者、汚染キムチに「なあにかえって免疫力が付く」と書いた奴…
東京新聞は人材育成を真面目にやれ。だから頭狂新聞とか言われんだぞ。
朝日・毎日・中日・共同関係で政府批判の記事は、まずは真偽を疑ってみるべきです。
この半田氏の記事読んでなんだこの記事は?と思いましたね。
半田氏より管理人さんのほうが100倍有能で情報の質も高く考察も深いですね。
将来軍事系の本を出したらぜひ買いますよ!笑
ハーフ田んぼ滋は、ここの管理人様に三跪九叩頭して教えを乞うか、または軍事系の記事を書く事を止めるべきだ。
あの週刊金曜日に隔週連載を持っているハーフ田んぼ氏が防衛関係で日本を肯定する記事を書く訳が無い
半田滋氏の記事は全て結論ありき。過去の記事を読めば分かるが反吐が出るものばかりですよ。
ライターが半田の時点で、まじめにミリタリに興味がある人間はこんな記事に取り合わない
問題はそうじゃない人間の方が圧倒的多数派だと言うことだけど
半田滋氏の時点でまあ…
今回のイージスアショア関連は問題だらけだけどメディアの叩き方も毎度の如くおかしいのが殆どなのが悲しい
防衛省の姿勢に問題あったならそこ叩かないとまた似た問題起きそう
その辺のことを防衛省なり、防衛族なりというサイドがきちんと説明できるのかどうか……………
発信力が無くコソコソ陰で動いている感があるから、とんでも記事の方に説得力が出てしまう…
それもあるけど、国民側もメディアが騒ぐほどには興味ないですからね。
国防無関心か国防アレルギーが大半を締めてるのが問題だと思います。
結局、この国のことを何も考えてないんでしょうね。
ただ批判することが目的とかしてる。
まず読む価値がない。
どこかの政党のように大切な収入源なんでしょうなぁ。
そうなんでしょうなぁ。
全然関係ない話ですけど、日本共産党ってなんであんなに支持率低いのにお金もらってるんでしょうかねぇ。
やっべ、日本共〇党ってし忘れた
赤旗って結構お金になってるらしいですよ。
自前の印刷屋もあるらしいしね。
なにせ議員が役所の職員に購入するよう圧力をかけて回ってますからねー。
政党支持率とかけ離れた購買率を叩き出してますよ。
政党助成金なら貰ってないよ、赤旗と、党員を絞ってるから必要ないんだw
そうなんだぁ
管理人さん、こういう話題するに時結構詳しく流れを言ってくれて分かりやすいのが好き
それ。結構助かる。
SPY-7はもともと導入時からゴリ押し感あったからねえ。
日本の次世代戦闘機をF22の改修費に利用しようという舐め腐った提案をしたのもロッキード・マーティンだし、
ロッキード・マーティンの舐め腐ってた態度でやってきてるだけでしょ。
ここにも的外れ君が
管理人さんのアレな人が適当に書いてそうな記事にでも真面目に回答する姿勢に涙を禁じ得ない
身体に気をつけてくださいね病気がうつるかもしれませんので
なんだろ、「爆買記事で有名な方」張り切ってんなぁ…。
F-3の支援企業についても早速ケチつけてる。
>アメリカにナメられ続けた日本の「悲しすぎる末路」
戦闘機開発でまた言いなりか…
リンク
いやX-2は「エンジンが弱いから小型になった」んじゃねーから(呆
そりゃまあF-2のトラウマ思えば不安はあるし油断もならんが
あの時とは状況が色々違うし、聞こえて来る情報ではその辺への警戒もちゃんと感じられる。
必死に自衛隊(とアメリカ)を叩き続けた半田滋の「悲しすぎる末路」
ですね、もはや。
色々な人がいても良いとは思うけど、事の是非ではなく前、現政権批判できそうなモノを探すことが仕事になってますね
その人って政府が何しようが批判だからなぁ。
言ってる事も的外れだし。
別に批判するなとは言わないけど批判するなら真っ当な意見を述べてほしいですね。
いくらなんでも捏造はダメですよね。
東京新聞の編集局長は岡田克也の弟
この元記事書いた半田 滋って人、ピースボートに乗ってるのね。
リンク
的はずれな批判してると、まっとうな平和論者の脚を引っ張るだけ
コイツらこそどこかの工作員じゃないかと疑います
まったく関係ないけど、岩国に飛んできたB1を観たいですw
大人だから飛行場の確認だのの建前は信じないけどね、これを即戦争だの緊張と煽るのもバカ臭い
SPY-7は地上用だから船に載せるには余計な費用がかかると聞くけど、カナダやスペインも艦艇に採用するんだよね?
だったら問題は起こらないと思うんだけど、どういう事なんだろ。
SPY-6に変更したい人たちにとって、SPY-7は船に転用すると高価になってもらわなければ都合が悪いんでしょう。
とにかくひと言言いたいんでしょうね。
どこかで読んだ情報ではレーザーセンサーは複数に分割できる仕様で注文者の要望に合わせて作るらしく、日本のSPY-7は地上イージス用に大判で注文してるからそれの流用では船体が大きくなるそうです
カナダやスペインが採用するSPY-7と、日本がBMD用に採用する?SPY-7は、サイズや機能が全然違う別物のため同一視できないからでしょう。
この記事をBJにでも転載してほしいわ。
頭のイカれた人の方が声が大きいのがやるせない、マスコミは中韓立憲民主みたいなのが、のさばり過ぎてて気持ち悪い。
現代ビジネスは国民の知らないヤバすぎる現実が発表される場であり、メディアに分類されているのがそもそもおかしい。
だがこのような存在が一定の発信力を持っている以上、防衛省は広報の仕方を考えないといけないと思う。
多様な平和論はあっていいし、また必要
されど、反日と特殊国民に媚びるために情報をねじ曲げる営業マスコミ連中こそ平和の敵でしょう
戦争したがってるのは誰かって聞きたい
ライターを見た瞬間にそっ閉じした記事か。
厄介なのはアレも専門家と名乗れるので、民主党系の勉強会で活躍してたりとほとほと迷惑
今も普通にアショア作りゃいいんだとしか思えない。
記事には関係は薄いが個人的に一番良くないと思うのは、政治判断でアショア撤回したのに宙に浮いたSPY7の取扱いをそのまま防衛省に丸投げした点。
幾らシビリアンコントロールと言っても、自分達で導入を決めてその先放置はどうかと。
イージス艦の増勢をするなら、防衛省のある程度希望に沿うような形にしてやらんと
「管理人的には地上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備は撤回されたので過去の決定経緯などに囚われることなく、正確な情報を元に議論を行い発注済みのSPY-7を転用するのか、米海軍が採用するSPY-6に変更するのかを選べばいいと思っているが、ミサイル防衛全体ではなくSPY-6かSPY-7に終始している議論はそろそろ止めるべきだ。」
マスゴミや政治家が世論誘導に良く使う「論点ずらし」の一環だから。そもそも極超音速兵器や長距離弾道弾なんかを迎撃する手段なんか無い(あっても公表されない)。イージス艦もアショアも国民の目を脅威から逸らす為の宗教建造物なんだよ。
実際の核戦争や弾道弾の打ち合いで役に立たないのは例の記事を書いた当人も知っている。だからああいった「的外れな」記事を書いて金儲けができる。
今の世界秩序は「核兵器」による相互確証破壊で成り立っている。特に核保有国の安全保障(外交政策)ほど核抑止に依存したものはない。それを知る・知らない防衛省は敢えて「完璧な弾道弾防衛能力」を掲げて計画を推進したけど、結果はあの様。開発国も完成品を受け取ってないのに、spy6 spy7だの言って揉めるのは大元が抱える問題を隠す為に他ならない。
なんかこの人最終的に清谷、爆買いさんルート辿りそう…
前の記事のコメントで「マスコミが正論を・・・」ってのがありましたがまさか国じゃ暴論どころか捏造と来たもんだ。
なんともはややりきれない。
半田滋の記事はもうタイトルだけで分かるようになってしまった
あと清谷も
久々にブログ主は怒ってますねぇ
コメント欄はいつもブチギレていますが
フルボッコのボッコボコで草
2/05 LMのPVです。日本がSPY-7を導入することを既定化しているようです。
本当にそれでいいのでしょうか?
リンク