AP通信は「日本は防衛力の強化に取り組んでいるにも関わらず防衛産業界は苦戦中だ」という記事を28日に掲載、世界中のメディア(40社以上)もこれを引用する形で日本の防衛産業問題を報じている。
参考:Despite defense buildup, Japan’s arms industry struggles
もっと積極的に防衛プラットフォームのマーケティングやプロモーションで日本の方からアプローチしていかなければならない
AP通信の報じた日本の防衛産業問題は2つの要素で構成されており、1つ目は中国や北朝鮮の脅威に晒される日本は自衛隊強化のため防衛費を増額しているのに米防衛産業に装備調達資金が流れる一方で、資金が回ってこない国内の防衛産業は「苦しい状況に直面している」という指摘だ。
米国の対外有償軍事援助(FMS)を通じて調達された装備は2014年/17億ドル程度だったのだが、F-35、KC-46、オスプレイ、AAV7、グローバルホーク、AN/SPY-7、F-15Jのアップグレードなどの取得を進めたためFMSを通じた装備調達額は急増して2019年には62億ドル(世界第12位の武器輸入国に浮上)に達したおり、支払いを次年度以降に繰り越して積み上がった分割支払いの残高は430億ドル/約5兆円を突破して防衛費の3割~4割(2019年)が分割支払い分に当てられている。
つまり自衛隊強化の防衛費増額分はほぼ国内ではなく海外に流出しているため日本の防衛産業界発展や基盤維持に役立っていないという意味だ。
2つ目は2014年に解禁した国産装備品の海外輸出はフィリピンへのレーダー輸出1件に留まり苦戦が続いているという指摘で、海外市場で特に関心を集める無人兵器を開発してこなった日本の防衛産業は激しい競争に晒されている20世紀の装備を輸出するのに苦戦しており、競争力に乏しい割高な調達価格、マーケティングや技術移転に関する専門知識の欠如、積極的とは言えない政府の輸出支援が日本のサプライヤー撤退(経団連は防衛産業企業の会員は60社前後でピーク時より10社ほど減っていると証言)を加速させている。
拓殖大学の佐藤教授(専門分野は安全保障や防衛産業)は「高度な技術をもつ日本が本気で装備の海外輸出に取り組みさえすれば『競合に直ぐ追いつくことができ契約を獲得できる』と思っているかもしれないが、これは間違いで日本の防衛装備品は一流ではない(恐らくスペック的な話ではなく顧客の要望に対応できる拡張性や将来のアップグレード計画など兵器としての総合的な評価という意味だと管理人は解釈している)」とAP通信に語っており「割高な二流三流の装備品には誰も関心を示さない」と付け加えた。
さらにジェーンズのジョン・グレバット氏(アジア太平洋地域の安全保障問題担当)は日本の装備輸出に関して「潜在的な顧客からのアプローチをただ待つのではなく、もっと積極的に防衛プラットフォームのマーケティングやプロモーションで日本の方からアプローチしていかなければならない」とアドバイスしており、日本の防衛産業の問題を指摘したラテンアメリカのディフェンスメディアと似たような事を言っているのが興味深い。
因みにAP通信は記事の中で「次期戦闘機、長射程の地対空巡航ミサイル、極超音速兵器、無人化技術、電子攻撃システムといったゲームチェンジャー技術への投資を増やしており、日本政府や産業界は国内の防衛産業基盤の維持を決して諦めていない」とも言及しているが、防衛装備庁はAP通信に対して「サプライヤーの撤退が相次ぐ中で国内の防衛産業基盤を維持することは『挑戦』だ」と認めている。
まぁ日本の装備調達は日米安保に基づいて自衛隊と米軍の一体運用性を追求しているという建前と対米貿易黒字の相殺という本音があるので、諸外国のようにガチンコの競争入札を実施して契約額の30%~50%を国内に再投資させる=調達分を国内企業に製造させたりサプライチェーンへの自国企業参加を要求して投資資金を国内に還流させるという方法は魅力的に見えても対米関係(安全保障政策や貿易交渉など)に影響を及ぼすため相当な覚悟がないと実行不可能だろう。
現在の調達政策が正しいのか悪いのかは政治・外交要素が絡むため管理人には良く分からないが、米国製装備調達に投資する資金をオフセット等で回収できないなら国内の防衛産業基盤を維持するため海外から仕事を持ってくるか、更に税金を投入して養うかのどちらかで恐らく前者の方がより好ましいと思われる。
余談だが日本の防衛産業問題に関するAP通信の記事は世界中のメディア(40社以上)が引用する形で報じており、このような形で日本の防衛産業がスポットライトを浴びるのは何とももどかしい気分だ。
関連記事:海外メディアによる分析記事、日本の防衛産業は国際的な場で存在感がない
※アイキャッチ画像の出典:JGSDF / CC BY 2.0
長射程の地対空巡航ミサイル
国産国策保護でコマツに装甲車ヤラさせ続けた結果がアレなんでそういう連中に輸出を頑張れ言った所で物理的に無理ゲーではある
逆に例えば10式戦車を輸出できる仕様も平行すると絶対にあの10式ではなくなるしそんなん含めた開発した所でなんの意味があるのか
輸出できる装備品が国費開発の防衛秘密の塊では困る=輸出可能10式は現存の10式のような高性能商品には絶対なりえない
そもそも自衛隊向けの国産装備品は自衛隊要求に合致したものが世界中に存在しないので国産開発(自作)をするという前提で作られてるのだからそりゃ奇抜というか普通では困るよねと
ガラパゴス自慢はたいがいにね。
まずコマツの件は、防衛省とのやりとり不明だがあのわずかな開発費でどんな代物が出てくるかと言われてたのがやはりポンコツだった件、どちらの責任なのかは知りたくもない。
そして10式の輸出仕様を否定する根拠が妄想でしかない
単に日本向け仕様の国際的な需要が小さいという話をすり替えて10式の性能が低下するかのごとき根拠なき言い掛かりとしか見えない
今年最後の怒りオヤジしてしまう
コマツの件については同感。
これは装輪装甲車(改)開発失敗前後の話の流れから考えるとどっちも悪いと思う。
恐らく、コマツは受注が欲しい余りに採算割れで開発受注をした結果試作車がボロを出したのに対して、防衛省はそのタイミングで離島防衛へのニーズから欲しい装甲車が装輪装甲車(改)から水陸両用装甲車へと変わった為、装輪装甲車(改)は試作車の不出来を名目に開発中止、それにコマツがブチ切れた上に中国市場への忖度も加わって防衛装備品製造から逃げ出したって話だと思う。
只、輸出仕様の開発って言う程簡単じゃないんだよね…開発費用に期間もそれなりに必要だし。
最近韓国が自前の兵器の輸出向けカスタマイズを積極的にやって成功しているけど、これって韓国に取っては採算的に大丈夫なのかと心配している。
輸出仕様といっても兵器自体は韓国軍が多数導入している物を使っているので、カスタマイズの費用はそこまで掛かっていないと思う。
また、韓国軍は少子化の影響で将来軍の規模が縮小するのは避けられないから、薄利多売で自国の防衛産業の維持に努めている。
自衛隊も少子化で規模を縮小せざるを得なくなった時に、自国の防衛産業を維持できるかどうか。
そうなんだけどね、韓国軍の輸出案件の中には韓国軍本来の装備からの変更点が多い物もあるから割と心配している。
後、韓国の薄利多売の件と自衛隊&日本の防衛産業の件については同感だが、日本の場合はもう手遅れの感があるんだよね(法律改正の難しさや国民感情の頑なさ等が理由)。
動力装置と走行装置はともかく砲と射撃統制と連接戦闘のシステムの砲塔丸々から装甲鋼材と特殊装甲にしろ販売は出来ない
特殊装甲は別途で売れますか?装甲鋼板にしろ同じく90式未満の世代品でしか輸出は国で許容されない
10式の小型さ軽さは装甲素材で性能優先の結果だがモンキーに成り下がった時点で44tが50tになるがこれでは別物という話
日本の先端兵器じゃ特許の版権は国が握ってるが国が国費使ってメーカー協同で開発してるなら当然だろうベンチャー商品ではない
根拠なき言いがかりだの怒りがどうのだのオタク大丈夫か???
じゃあ他国はどうして最先端の戦車が輸出できるのさ(笑)いちいちモンキーにやり直さないとその国の国防が危うくなってるのか、現実を見てね
思い込みの唯我独尊こそこの国の足を引っ張る大敵ですよ
エイブラムスでさえそのまま売ってるし10式をモンキーにする必要性を感じないな
むしろ重要なのは「顧客の要望に対応できる拡張性」の方ですよね。
戦闘システムやC4Iを販売先の軍仕様に適合させるとかRWS積むとか。
下手にモンキー化するとT-72の二の舞になりかねませんしね。
その売れてるM-1 エイブラムスは気前よく現地生産を許可したりしてないみたいだよ
wikipediaでは↓となってる
>性能を限定したM1A2は、クウェート・サウジアラビア、M1A1はオーストラリアに輸出され、エジプトではライセンス生産も行われた。
M1もレオ2も80年代から90年代製造のをリビルト販売してるだけなのに最先端とか言い始めるしもしK2の事をいうならアレは最初から輸出できる仕様で低姿勢砲塔の割にやたら重いわ特殊装甲モジュールはルクレルのより更に小型だわ韓国陸軍の要求がいかにザルか示してるだけのように見えますがね
方や10式はあの性能でありながら日本国内法適合で事実上40t以内で納まってる変態オブ変態であり40t納めるだめのギミックは門外不出の防秘オブ防秘だよねって言ってもまあご理解得るのは無理だろうね
単なる戦車メカマニアで、全体としての戦争とか国際関係の理解力以前なのはよくわかりました
来年からは守備範囲をもう少し拡げた大人を目指してね
防衛装備品輸出を管轄主導する防衛装備庁もこれまでの施策と経緯を分析し様々な模索をしてますが、それらが実を結ぶにはまだまだ時がかかるでしょう。
大手商社の海外コネクションを活用し需要の積極的掘り起こしから受注に繋げる試みを始めたばかり。当面の対象国は東南アジアの一部と限定的なんでテストの意味もあるんでしょう。
いずれにせよ、防衛装備移転三原則の縛りから、前提として二国間防衛装備品・技術移転協定締約済か締約交渉中の国家でないと現状では商談を進めることもできない。
武器輸出の可能性を広げるような憲法改定がない限り、原則は維持しつつも条件緩和の道を模索することが必要なんでしょうね。国内の防衛産業レベルを維持するには急がなければならないわけですが。
>拓殖大学の佐藤教授は「高度な技術をもつ日本が本気で装備の海外輸出に取り組みさえすれば
>『競合に直ぐ追いつくことができ契約を獲得できる』と思っているかもしれないが、
>これは間違いで日本の防衛装備品は一流ではない」とAP通信に語っており
>「割高な二流三流の装備品には誰も関心を示さない」と付け加えた。
キヨタニ先生が常日頃から言っておられることとまったく同じですね。
キヨタニさんとかは全然どうでもいいんですが、
輸出実績がほぼ無い、実戦経験ゼロの国産兵器の優秀性を強調する根拠を誰が証明できるのか
本当の愛国心ってのは自画自賛じゃないんだよ、そこを忘れると国が滅ぶ
輸出実績無いのは分かりますが、実戦経験は諸外国の兵器にも無いものも多い。あと性能(カタログスペック)だけで見れば国産も悪くないと思う。
自衛隊にはPKOや災害派遣以外では「実戦経験」が無いし、装備を使う機会もフィードバックも出来ないので、米英などと組んで主にハード面の部品製造するのがいいかもしれない
半年ほど前に読売オンラインで読んだのですが政府は輸出を後押しするために低利融資をするそうです、これで韓国の防衛産業並に積極的なアプローチをし、更に低利融資までするとなれば防衛産業の維持が出来ると思います。
詳しくは「防衛装備 低利融資」で検索すると出てきます(この歳にもなってリンクの貼り方知らねぇ)(´∩ω∩`)
政府が低利融資を行っても大して現状から変わらないという意見もある(以下の通り)。
リンク
本文欄にURL直接コピペして送信すれば自動的にリンク化してくれますよ。
リンク先の管理人さんチェック?が入るので投稿が反映されるのに少々時間が掛かりますが。
私も最初はリンクの貼り方がわからなくて、URLテキスト欄にコピペして送信したら何故か名前のところにリンク化されて困惑したことがあります(苦笑)
日本の選択肢の中で、アメリカ製兵器がもっとも性能・価格面で優れているから、選ばれているんじゃないのか。
国産化しようにも、コスト・性能・納期の面でデメリットが大きすぎるように感じる。
日本の選択肢は米国製一択だから、選んでるんじゃなくて選べないんだよ。
もし対米関係の縛りがない状態でガチンコの競争入札をすれば米国製以外の採用も出てくるでしょ。
高度な防空システム(イージス・システム)や戦闘機(F-35)なんかは西側に限るとアメリカ製になる気がする。
いまだって一択じゃないよ。
まあ、井の中の蛙みたいな役人には、アメリカ製以外の選択肢はなさそうですが。
兵器に限らず、日本は最終製品を作るのが下手なのではないかな。
例外はトヨタくらいかな。
職人芸を過信して、全てを失っているのでは?
スマホやPCでは競争力ないがデバイス・素材・製造装置なんかで間接的に稼いでるわけだし軍需でもそういうアプローチできんのかね?
軍需産業を伸ばそうとしている新興国でネックになりがちなエンジンやセンサなど
どうせ最終製品での競争力は望み薄だからほどほどの条件で技術移転もやればよろし
ガラパゴス上等じゃねえか!関係ないが、次期中練は機体とエンジンは国産でアビオニクスはM-346の物をいただきましょう。
輸出の前に防衛産業を統合したり、国産装備品は何を作るのかを絞ったりする事をやった方が良いんじゃ無いかな?
例えば、誘導弾は2社、戦車、装甲車は1社とか。
銃は20の後継は海外製をまとめ買いして、安く済ませる等。
銃買うのに30年もかかる国なんて日本以外にないし。
それをやるとな…既に装甲車の新規調達で起きているんだけど「製造メーカーを絞ると工場の生産能力の限界で一年間に調達出来る装備の数量が限られてしまう(その結果、一部を輸入で賄うしか無くなる)」とか「海外製のまとめ買いをやった場合、メンテナンス等のサポートを充分受けられず、下手をすると共食い整備で装備が消える場合がある」と言う弊害が起きるから結構なギャンブルなんだよ。
AP通信には「そんな事を言っている暇が有るのなら『防衛装備移転三原則を改定せよ』と『日本国民は世界の紛争で日本製兵器が市民を虐殺する姿を看過すべき』と言え」と思いますね。
前者については、現状の防衛装備移転三原則は日本の武器輸出を自由化したモノでは無いし(むしろ規制している)、これについては今後の政治の決断次第でどうにかなるでしょうが、後者は解決出来ないでしょう。
「戦争は絶対悪、日本人は絶対に戦争に関わるな」は戦後からずっと様々なメディアで、果てはマンガ・アニメでも語られ続けて来たスローガンですし、有事法制や武器輸出に関する制約が緩和された現在でも国民の心に根を下ろしていると思います(もしかしたら、それが日本を滅ぼす原因になるかも知れませんが)。
果たして…日本人が「例え世界中から憎まれても生き残る」と達観しているイスラエル人の境地に至る事は出来ますかね?(絶対無理)
>果たして…日本人が「例え世界中から憎まれても生き残る」と達観しているイスラエル人の境地に至る事は出来ますかね?(絶対無理)
国民の意識を変えるのに、マスメディアの役割が重要になってくる。
しかし、国内のマスメディアは他国に攻略されてる疑惑がある上、日本政府が力技でマスメディアに介入でもすれば、民主主義が終わる。
民主主義の弱点を、某国はしっかり熟知してる。
考えるほどに、戦う前に負けてると感じる。
そもそも、日本では「マトモなマスメディア」なんて戦前から一切存在しませんからね。
それに、人々の意識はメディアだけが作るのではありません。
歴史的経緯や体験も重要だと思います。
日本の場合、「戦争は絶対悪、日本人は絶対に戦争に関わるな」は太平洋戦争で惨敗した歴史的経緯と体験がずっと伝わり続けた結果です(だから、皆が知っているのでマンガやアニメでもテーマになり得た)。
又、イスラエル人が「例え世界中から憎まれても生き残る」と達観しているのも、彼らがかつて国を失ってから2000年近く世界を流浪した体験が根幹にある為です…日本人も一度、中国辺りに攻め滅ぼされて祖国を失った後、2000年位世界を流浪する必要が有るのかも知れませんね?
「割高な二流三流の装備品」本当にこの通り
国産マンセーの国士様は輸出なんかしなくて良いと未だに粋がっているが、現実が全く見えてないんだよな
日本に出来るのは、せいぜいODAで巡視船をプレゼントするのが関の山
久しぶり!元気だった?
独りよがり楽しいか?
え、自演だと思われてるの?
まず、日本の兵器が優れていて、モンキーモデルを開発しないと売れないというのを考え直さないと駄目でしょう。
一部尖った部分はあっても、圧倒的に優れているなんて事は、もうないと思います。
次に、世界のニーズに合った(特に攻撃的な部分)を考えた改良が必要だと思います。
潜水艦については垂直発車式のVLSを備え、特殊部隊を送り込む能力、ドローン運用能力が必要でしょう。
装甲車に関してもアクティブ防御装置と、ドローン運用能力が無ければ売れないですね。
搭載するドローンは、徘徊攻撃能力のある機体が売れるでしょう。
ライセンス生産したがる国と協力して、海外生産にして価格を抑えるのも必要になるんじゃないかと思います。
フリゲートなんかも海外生産が必要では?
吹けば飛ぶようなゴミ小国如きが自前の防衛産業維持しようなんてことが生意気だったんだヨ。
対米黒字解消の為にマトモなモノを作らせて貰えないのも大きいでしょ。兵器じゃなく国土全体のデジタル化とかで電子機器輸入すればいいと思いますよ。アメリカの兵器体系は離島防衛やら専守防衛なんて考えてないし言うほど日本向きではない
>海外市場で特に関心を集める無人兵器を開発してこなった日本の防衛産業は激しい競争に晒されている20世紀の装備を輸出するのに苦戦
この指摘はぐうの音も出ない、、、
まあ正直
・スペックは高いがコンバットプルーフなし
・お値段お高め
・紛争当事国には売らない(いざという時のサポート不安)
・政治スタンス的にアメリカが売らない時には追従するであろう
とこれだけ悪条件が揃ってたらまず買おうなんて国はないよね
ホントそれ、性能が高くても代用品があるバカ高い製品を買う必要はない。
問題は融資額ではなく、現地生産などを相手政府と交渉したり、他国との規格や基準を統一(NATO規格にするとか)して『顧客目線』での売り込みをするノウハウや心遣いの欠如だと思う。それが出来た自動車業界は世界でも評価されたが、家電は海外での競争力を失った。
韓国の兵器輸出が成功しているのも「兵器を自国生産したい」「雇用創出したい」という時代や相手のニーズに合った売り込みをしているから成功しているのであって、日本は政府も企業も打てる手は打った上で、しばらくは我慢強く交渉をしていくしかないと思う。
60年安保世代の憲法学者みたいな人たちの肩を持つ訳ではないんですけど、自国の軍事産業を維持するために第三世界に軍事力をばらまいてる欧米の旧列強を「お手本」にしろ、みたいに言うのは違和感を感じるんですよね。
もちろん第三世界だけが市場ではなく、日本が武器輸出規制を緩和したときに想定していた欧米の「優良顧客層」の需要も存在しない訳ではないです。でも米国は軍産複合体構造のため議会がよほど必要性を認めなければ兵器の輸入はしませんし、してもほぼ必ず「米メーカーによる設計変更」「米メーカーによる生産・保守管理」があるので、額面ベースの採算の話をするなら米軍との取引自体はあまり旨味はありません。欧州も同様で、国内産業を守るためならあらゆる手段で外国製品を排除してくるはずです。日米勢が強い自動車関係で欧州委員会が特別関税や環境規制のゴールポストを器用に動かしながら欧州車以外を排除してきた事例もありますし、欧米市場でも黒字を稼げるとは思わないほうがいいのではないでしょうか。
私はむしろ国内需要の底上げ、つまるところ自衛隊の軍拡を議論するのが先だと思うんですよね。
経済面から見れば理のある指摘だと同意します、
しかし、兵器の取引は単なる貿易の黒字という範疇よりも政治的外交的意味合いの強いことを捕捉すべきかと。
インドのように各国から兵器輸入してる国は、バランス外交政策なのだと知れるし、我が国がどう言い訳しようが世界からはアメリカ依存だと認識されてますよ。
つまり経済性のみならず安全保障のための兵器取引と見なすべきです
日本と関わりの深いフィリピンが三菱のレーダーを採用したのは、純粋に性能面だけを評価したとは限りませんよ