英国のBAEシステムズは、日本がF-2戦闘機の後継機として開発を検討している「次世代戦闘機」と、空母への改造が決定した「いずも型護衛艦」へのF-35B統合作業について、大きな関心を示している。
参考:BAE sees Hawk upgrade as alternative to KL’s LCA plans
BAEシステムズにとって、日本は2つの可能性を秘めている
BAEシステムズにとってアジアのマーケットは非常に魅力で、その中でも、日本はBAEシステムズにとって2つの可能性を秘めている。
アジア担当者、Natasha Pheiffer氏は、現在、英国と日本との政府間協議の推移を見守っていると話した。
日本がF-2戦闘機の後継機として開発を検討している「将来戦闘機開発計画」は国際的なパートナー企業を探しており、BAEシステムズが開発を主導している第6世代戦闘機開発計画「テンペストプロジェクト」とも開発時期が一致する。
今のところ日本は開発計画を、どの様に進めるのか決定していないが、英国のBAEシステムズや、米国のロッキード・マーティン、ボーイングといった国際的なパートナー企業によって提供される共同開発の機会について、非常に高く評価している。
もう一つ、可能性を秘めている分野に挙げたのは、日本が昨年、閣議決定した「いずも型護衛艦」の空母化だ。
日本は2万トンクラスのヘリコプター搭載型空母2隻を改造し、STOVL型(短距離離陸・垂直着陸)のF-35Bを運用する予定だが、日本にとっては近代的な空母運用も、STOVL型戦闘機の運用も初めての経験だ。
BAEシステムズは、英国海軍のクイーン・エリザベス級空母とF-35Bの統合・運用支援を行った実績を持つため、日本の取り組みを支援するパートナー企業として最適だと自信を見せた。
英国はなぜテンペストを日本に売り込むのか?
欧州で研究・開発が進む2つの第6世代戦闘機開発計画の内、フランスとドイツが共同開発を行うFuture Combat Air System(以下、FCAS)は、今月開催されたパリ航空ショーで、モックアップを公開した。
モックアップ公開に先駆けて行われた式典では、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、フロランス・パルリ国防大臣、ドイツのウルズラ・フォン・デア・ライエン国防大臣に加えて、スペインのマルガリータ・ロブレス国防大臣が登場し、FCAS開発協定書にサインを行った。
これにより、スペインはFCAS開発に正式に合流したことになる。
もう一方の英国主導の第6世代戦闘機開発計画「テンペストプロジェクト」は、国際的な防衛産業企業(BAE、レオナルドS.p.A、MBDA、ロールス・ロイス等)の参加表明はあるが、未だ、この計画に参加を表明した国は存在しない。
3月、イングランド南西部、航空ショーで有名なファーンボローで「Team Tempest」参加企業に加え、多くの軍需企業関係者を招いて、テンペストプロジェクトの将来についての会議を行った。
この会議の主催した英国の国防省は、テンペストプロジェクトへの初期投資額は20億ポンド(約2900億円)程度になるだろうと発言し、テンペストプロジェクトは英国の国家安全保障、英国の防衛産業にとって不可欠なプロジェクトだとアピールを行ったが、その英国ですらテンペストプロジェクトへの投資を正式には決定していない。
FCAS開発は正式に動き出したが、テンペストプロジェクトに正式な動きはない。
両者の違いは、計画参加国による潜在的な需要の差だ。
FCAS開発は、ドイツとスペインの「ユーロファイター・タイフーン」の後継機として200機前後、フランスの「ラファール」の後継機として約130機、フランス空軍のミラージュ2000も含めれば、さらにもう100機以上の需要があるので、この3ヶ国だけで400機以上の潜在的需要を抑えたことになる。
仮にテンペストプロジェクトを英国の需要だけで行った場合、100機前後の需要しかなく参加企業にとっては非常にリスクが高い。
だからこそ、計画を主導する英国政府やBAEシステムズにとって、日本をテンペストプロジェクトに引き込むことが出来るのかが重要になってくる。
日本市場に食い込みたいBAEシステムズ
日本は「いずも型護衛艦」2隻を空母に改造し、STOVL型(短距離離陸・垂直着陸)のF-35Bを運用する予定だが、いずも型護衛艦の改造がどの様に行われるのか明らかになっていない。
BAEシステムズが指摘するように、日本にとってSTOVL型の戦闘機運用はF-35Bが初めてで、戦後日本は、空母の運用を行っていなかったため、近代的な空母運用に関するノウハウも必要になってくる。
もし、米国の強襲揚陸艦のように発艦支援なしで運用する場合、運用面に関しては米海兵隊に、改造に関しては米国のアメリカ級強襲揚陸艦を建造しているハンティントン・インガルス・インダストリーズ辺りに、協力や助言を求めるのかもしれない。
英国のクイーン・エリザベス級空母のようにスキージャンプ台を設置し運用する場合、ひょっとしたらBAEシステムズに頼ることになるのかしれないが、既に、米海兵隊が自衛隊関係者をワスプ級強襲揚陸艦に招待し、F-35Bの運用について説明や紹介をおこなっているので、現時点で、日本がBAEシステムズに声を掛ける可能性は、非常に低いと言わざるを得ない。
もし、どうしても日本の「いずも型護衛艦」改造に食い込みたいなら、BAEシステムズが政治力を発揮して、英国海軍のクイーン・エリザベス級空母を日本に寄港させ、スキージャンプ台を使ったF-35Bの発艦を自衛隊関係者に見学させるなどの努力が必要かもしれない。
※アイキャッチ画像の出典:Attribution: Dave Jenkins / CC BY-SA 2.0 空母クイーン・エリザベス
いずもを空母として運用する気なんかさらさらないよ。
あれは米軍機のプラットホームだよ。47機の35Bは離島の基地配備でいずもに常駐させる気なんかないよ。空母が必要なら造るから。
離島防衛のためだけならばわざわざ燃料や武装の搭載量が少ないB型を配備しなくても沖縄本土から部隊を送ればなんとかなりそう
将来的に本格的な空母が必要になった場合の叩き台にしたいのでは?
プリンスオブウェールズ売り込まれたらどうしよう。
アドーアの悲劇
先の大戦で日本が学んだ事は、今後世界大戦、もしくは局地的な戦争が有ったとしても、決してどんな理由が有ろうとも敗戦国だけにはなってはならないと言う事。
先の大戦時とは違い現代の日本は世界有数の金持ち国家。現日本国政府の借金はあくまでも国内問題。
対外資産、国内保留資産。中国にしろロシアにしろアメリカにしろEUにしろ、日本を舐めたら墓穴を掘るぜよぐらいかな?
解って無いのがあの下朝鮮。
あ其処は日本有りきで成り上がった国。韓国の成長を学べ?とか?有り得ない話なんだけれども、そう言う風に風聴する韓国政府はしたたかと言うかズル賢いだろ?あのサムスンの昔のCM(もしかして未だにそうか?なのかも)
フジヤマニッポンスモウの世界感?かなぁ?(だとしたら大爆笑)日本国内ではサムスン消してるし(笑)GALAXYは寒損ですよね。
もうさ、縁切りしよ。
あの国と関わったらさ、《貧乏疫病疫病三位一体神》に纏わり付かれてしまうから。
テンペストはカナダやオ-ストラリアに売り込めばそれなりに需要はあると思う。
米国企業よりは話が解りそうだし、EU企業よりは米国からの風当たりは弱そうだし、ちゃっかりお客さん見つけきてくれそうだし、商売では下手打ちそうにないし、BAEとの共同開発や業務提携には大きな可能性があると思うんですがねぇ。
海空軍だけでなく、例えばチャレンジャー2を10式戦車のパーツで焼き直しすれば中東あたりでそれなりに売れそう。イイと思うんだけどなぁ。
日本海開戦前夜には、バルチック艦隊相手に散々仕掛けてくれましたからね。
日本人はそういう寝技が不得意なんだから、英国は組むに悪い相手じゃないと思います
米国、ひいては韓国や中国に対する牽制効果も期待できますし、ぜひ日英同盟を復活させてほしいですね。
F-35Bのマルチレーダーをイージスシステム連動の索敵コマンダーとして組み込んだ、イージス鑑と連動した空母打撃軍編成の予定なのでF-35Bを防空戦力とした空母とはちょっと違うかもね
米国のワプスと目指すところは同じ扱い
オマーン湾警護やタンカーの警護用に自衛隊だけ遠方出撃の為だし
かが以降の艦船が正式空母化するのなら胸熱だがそのためにはハードル高くて多そう