防衛省は極超音速ミサイルの早期探知を可能にするためIRセンサーを搭載した無人航空機を検討していると産経新聞が7日に報じている。
極超音速ミサイルの探知に転用可能な「2波長赤外線センサー」は開発済みだが、ネックは高高度を長時間飛行できる無人プラットフォーム
従来の弾道ミサイルは弾道コースで目標に接近してくるため迎撃に欠かせない未来位置の予測が容易(極超音速兵器と比較しての話)なのだが、中国やロシアが実用化に成功した極超音速滑空体(HGV)を搭載するミサイルは所定の高度と速度でHGVを切り離すと目標まで飛行コースを変更しながら極超音速(マッハ5以上)で接近してくるため未来位置の予測が難しく「既存の防空システムでは迎撃が難しい」と言われている。
そのため極超音速ミサイルを迎撃するには従来よりも遠方で目標を検出して追尾するための「センサー」が重要で、特にHGVは空気抵抗の少ない大気圏上層を飛行してくるため宇宙空間の低軌道上からIR(赤外線)センサーで監視するのが最も適していると考えられており、米国は低軌道上にIRセンサーを搭載した数百もの小型衛星を配備する計画(すでにプロトタイプの打ち上げが始まっている)を進めているところだ。
日本も米国と協力しながら独自の宇宙センサー網「衛星コンステレーション」を構築する計画を進めているのだが、産経新聞の報道によれば「防衛省は極超音速ミサイルの早期探知にIRセンサーを搭載した無人航空機も活用する方向で検討している」らしい。
日本は北朝鮮の弾道ミサイル発射をいち早くキャッチするため中赤外線と遠赤外線の2つの波長帯を検出可能な「2波長赤外線センサー」を開発済みで、この技術を流用して極超音速ミサイルを検出できる無人航空機を前方空域に配備、宇宙センサーや艦艇に搭載されたレーダーと組み合わせて多層的な対極超音速ミサイルセンサー網を構築するつもりなのだろう。
特に開発済みの「2波長赤外線センサー」を流用するため比較的短期間での実用化が期待されるところだが、ネックは高高度を長時間飛行できる無人プラットフォームが日本には存在しないという部分をどのようにクリアするかだ。
日本が具体的に開発を行うと言及しているのは次期戦闘機F-Xに随伴するタイプの無人戦闘機やF-Xに搭載可能な小型UAVなので、これを流用するのは用途が異なるため極超音速ミサイルを早期探知するための無人航空機を実用化するためには高高度を長時間飛行できる無人プラットフォームを1から開発するか、短期間での実用化を狙うなら無人プラットフォームの「海外調達」を行うしかない。
国内で高高度を長時間飛行できる無人プラットフォームを開発すれば他の用途にも転用できるので長期的に見れば「国内開発」が最も望ましいが、F-Xと並行して複数の無人航空機を同時開発する日本の防衛産業界に同タイミングで高高度を長時間飛行できる無人プラットフォームを開発するだけの余力があるのか謎なので、素早い実用化を目指すならイスラエルのヘロンTP(1機あたりの調達コスト約4,000万ドル/2018年にインド政府が10機のヘロンTPを4億ドルで調達する計画に承認を与えている)か米国のMQ-9(FMS方式で導入すると約1億ドルオーバー)を輸入して「2波長赤外線センサー」を搭載するのが手っ取り早いだろう。
果たして防衛省はどのような計画を練っているのだろうか?
関連記事:HGV迎撃で最も重要なのはセンサー、米ミサイル防衛局が極超音速滑空体の迎撃コンセプトを公開
関連記事:米国防総省、極超音速滑空体を使用して開発中の艦対空ミサイル「SM-6 BlockIB」をテスト
※アイキャッチ画像の出典:public domain 米国が研究していた極超音速試験飛翔体 Falcon HTV2
米の無人機なんてイジらせてもらえんだろうからイスラエル製になるんだろうけど
左寄りの人達が大騒ぎする予感が・・・
左派はアメリカ以外はノーマーク、そういう集団だから。とにかくアメリカと日本を離反させたい組織だから。
うまく探知しても、軌道変更してくる高速飛翔体を迎撃するのは簡単な話じゃないけどな
ところがイスラエルは例外なんですわな
F-2の燃料タンクをイスラエルから輸入する時に
わざわざ欧米のダミー会社を経由したぐらいだからね
それは国内でなくアラブ諸国向けの体裁
とはいえ極超音速滑空体(HGV)はその速度のため急激な軌道変更はできないし、滑空体だから目標や飛行軌道を欺瞞するにも運動エネルギーという限界があるから早期発見・追跡するのとしないのとでは取れる対応策の幅が全然違うからね
運動エネルギーの限界があるのはその通りだけど、急激な軌道変更が出来ない、は間違いだよ。
HGVはGV(=滑空体)はつまり滑空=揚力で飛んでて、揚力は速度の2乗に比例する。雑に言うと速度が上がれば慣性以上に(旋回に使える)揚力が大きくなる。
もちろん弾体強度の問題はあるだろうけど、言わば「リフティングボディの砲弾」であるHGVは揚力も弾体全体に働くので翼の生えた航空機よりは旋回Gに強く作れるだろうしね。
※揚力は気圧にも比例するけど、HGVは滑空軌道を選択できるんだから必要な機動力を確保できる大気密度のある高度を飛べばいいだけ。
横からだけど、HGVの運動性についてはちょっと違う。
HGVは高速故にわずかの運動で時間当りの経路変化量が大きくなるんですよ。
推進力の無い滑空体ですから、高空を飛翔し射程を確保するため、抵抗が増し速度低下につながる大きな運動Gの機動は行いません。
ですから弾体も構造強度より熱対策が重要になります。
否定はしませんが、それはコメ元に直接言って頂きたい。
貴方の言ってるのは「(エネルギーロスを避けるために)高G機動は行わない(しない)」であって
「(高速故に)急激な軌道変更は『できない』」ではないでしょ?
元コメ氏の「できない」は私の「しない」理由の結果と解釈したんですが、違ったかもしれませんね。
一方貴方のコメではHGVの運動性が高G機動によると受け取れたのでレスした次第です。
>元コメ氏の「できない」は私の「しない」理由の結果と解釈したんですが
それは↓では?
>滑空体だから目標や飛行軌道を欺瞞するにも運動エネルギーという限界がある
そしてコメ主はその「前」に↓と言ってますので。
>極超音速滑空体(HGV)はその速度のため急激な軌道変更はできないし
高度﹙空気密度﹚によっては、高G機動が物理的に出来ないケースがありますよ。
やるには、上の方で記されている様に高度を落とせば可能でしょうが、
空気抵抗増も招きミッションキルに持ち込めるパスが生じるので、迎撃側にしては自滅歓迎になるかも。
下でも書きましたが高度40〜50kmならともかく、高度30kmで揚力に不足するとは思えません。
そもそも私が指摘したのは「極超音速滑空体(HGV)は「「「その速度のため」」」急激な軌道変更はできない」についてです。
HGVがいついかなる状況でも自由自在にいくらでも軌道を変えられる、なんて事は書いてないし、むしろ真っ先に「運動エネルギーの限界がある〜」と書いてます。
下の方で記された「曲率」の件は、むしろ悪手だったと思います。
否定されようとした、「『その速度のため』急激な軌道変更はできない」を援護する事になり得るので。
揚力だけなら速度の二乗比ですが、「曲率」で考える場合は速度比になってしまいますから。
更に戦闘機並みの「曲率」を求めた場合、高度30kmでの所要速度計は洒落にならないと思います。
>更に戦闘機並みの「曲率」を求めた場合、高度30kmでの所要速度計は洒落にならないと思います。
空気密度比で単純計算しました。
高度10km・マッハ0.9の時と同じ曲率を得るためには、
その他の条件﹙揚力係数や代表面積や質量﹚が同じ場合で、所要速度はマッハ20でした。
HGVと戦闘機の比較だと、質量が軽くなる代わりに、代表面積や揚力係数が悪化するでしょうから、
それらが相殺して実際の所要速度がどうなるかですが。
「曲率」が同じ場合、掛かるGは速度の二乗比で増大なので、
こちらの方向からも現実味欠けています。
曲率が同じで速度がn倍に変われば必要な横向きの加速度はn倍で、旋回(横への加速)に使える揚力はnの2乗倍ですから「速度故」に困難にはなりませんよ。
戦闘機並みの曲率は「強度故」に困難でしょうが現実としてそんな急旋回は求められないでしょうし、運動エネルギー考えてもしたくないでしょう。
>曲率が同じで速度がn倍に変われば必要な横向きの加速度はn倍で、旋回(横への加速)に使える揚力はnの2乗倍ですから「速度故」に困難にはなりませんよ。
その説明、遅く速度が加速度の時間積分なのを無視したのが失敗の元かと。
曲率が同じと言うことは、円運動なら径が同じと等価。
故にGは速度の二乗比で増大。
高度30km必要な揚力を稼ぐには第一宇宙速度並みが必要なのに、HGVの速度はマッハ5程度と所要速度の1/4程度。
仮にマッハ5で足りる程度の高度に降りても、約278Gと非現実的なG。
高度もしくはHGVの速度とが、戦闘機並みの曲率と噛み合わない事からの生じた問題。
故に悪手です。
いやなんで射程1000km超の対地ミサイルに戦闘機と同じ曲率が必要なのよ。
俺は「速度がn倍なら同じ曲率を得るのに必要な力はn倍、使える力(揚力)はnの2乗倍になる」と言ってるだけで、戦闘機と同じ曲率なんて話はしてないぞ?
戦闘機を出したのは高度10000mでの揚力の基準としてだ。
他人の話のあっちとこっちを勝手にこじつけて何がしたいの?
>速度がn倍なら同じ曲率を得るのに必要な力はn倍
曲率が同じ→曲率半径が同じ
同じ径での向心力は、速度の二乗比
なので速度n倍なら、必要な力はnの二乗で増大。
>他人の話のあっちとこっちを勝手にこじつけて何がしたいの?
誤りだと思ったので、指摘しているだけです。
向心力が同じ場合、曲率半径は質量に比例し、速度の二乗に比例。
言い換えると、運動エネルギーに比例ですね。
>HGVはGV(=滑空体)はつまり滑空=揚力で飛んでて、揚力は速度の2乗に比例する。雑に言うと速度が上がれば慣性以上に(旋回に使える)揚力が大きくなる。
揚力の式は、0.5 * 空気密度 * 揚力係数 * 代表面積 * 速度の二乗。
空気の薄い所では発生する揚力も余り期待出来ません。
海面高度の空気密度に対して、高度5kmで約0.60倍、10kmで約0.34倍、15kmで約0.16倍、20kmで約0.07倍、といった感じです。
ついでに、上の揚力係数を抵抗係数に変更したら空気抵抗になります。
リフティングボディーだと揚抗比を余り期待出来ないでしょうから、
大きな揚力を生じる場合は、大きな空気抵抗も生じ、速度の低下が大きくなる事を念頭に入れていた方が良いかと思います。
あと、慣性の事を誤魔化している様に思えます。
ニュートンの第一法則(慣性の法則)「静止あるいは等速度運動中の物体は外力が加わらないかぎりその状態を続ける」ですが、
今回力が印可された場合の話しなので、第二法則「物体の加速度は加わる力の大きさに比例し、物体の質量に反比例する」を持ち出すのが適当です。
﹙元の「慣性以上~」の記述は不適切です﹚
軌道の変化については、上記の揚力かその分力﹙姿勢に由る﹚が、滑空体に印可される事で生じる加速度により成されます。
航空機に比べて、薄い空気密度の所を、高速で飛ぶ事で揚力を補いますが、
滑空﹙揚力﹚で射程を伸ばすのと、自前の動力を持たない事を考えると、目標が遠ければ大きな軌道変化は出来ない事に成ります。
見方を変えると、早期で大きな軌道変化を強いる事が出来た場合、迎撃に失敗しても目標の手前で落ちる副次効果が期待出来ると思います。
まず慣性に関して。
>物体の加速度は加わる力の大きさに比例
その通りですが「移動している物の軌道を横に曲げる」場合、横方向への加速度が同じでも移動速度が速ければその分曲率は緩くなります。当たり前ですね。
同じ様に曲げるためには速度に比例して大きな横向きの加速度≒大きな力が必要です。
これを「雑に」速度が上がれば慣性(が大きくなるが、それ)以上に〜、と書いた訳です。
あと気圧に比例、については記述済みです。
高高度と言ってもたかだか成層圏の下の方、11km〜30km程度ですので気圧は戦闘機が普通に飛んでる高度10000mの1/16とかその程度。極超音速で飛んでて軌道変更する揚力に不足するとは思えませんよ。
もちろん仰る通り揚力を得る場合、抗力は必ず発生し
HGVの命にも等しい運動エネルギーはロスする訳ですから
軌道変更は「できるだけ避けたい」でしょう。
それについては全く異論はない、というか私もそのつもりで最初のコメに「運動エネルギーの限界があるのはその通り〜」と書いてます。
>11km〜30km程度ですので気圧は戦闘機が普通に飛んでる高度10000mの1/16とかその程度。極超音速で飛んでて軌道変更する揚力に不足するとは思えませんよ。
その高度で気温は一定ですか?
ボイルシャルルの法則が概ね機能するので、空気密度は気圧と気温の影響を受けます。
あと、曲率の事をあげられているので、﹙揚力のケースと異なり﹚速度の二乗比ではなく速度比がパラメーターになるかと思います。
気温の影響を無視したとしても1/16の気圧低下を相殺するには、戦闘機の16倍の速度を稼ぐ必要があります。
またリフティングボディーのHGVだと、戦闘機より揚力係数は小さいでしょうから、その低下分もより速度で補う必要があります。
衛星軌道を取れそうの雰囲気ですが、HGVってそんなに高速でしたっけ?
>その高度で気温は一定ですか?
標準大気の表を見直した所、
高度10km~30kmだと余り温度変化が無いか、逆に高高度側が気温も高くなる逆転現象の領域もありました。
失礼しました。
>あと、曲率の事をあげられているので、﹙揚力のケースと異なり﹚速度の二乗比ではなく速度比がパラメーターになるかと思います。
?
HGV含む航空機が旋回に使う横向きの加速力は揚力ですから二乗比ですよ?
ですから16倍の揚力を得るのに必要な速度は4倍です。
アプローチを変えて説明します。
曲率を維持するために必要な向心力は、速度の二乗比です。
その向心力は揚力により得られます。
また揚力は、速度の二乗と空気密度の積に比例。
向心力と揚力とで速度の次数は同じです。
そのため他の条件が同じで曲率を維持するなら、速度比は空気密度比に反比例となります。
なので空気密度/16なら、所要速度は4倍ではなく16倍です。
>なので空気密度/16なら、所要速度は4倍ではなく16倍です。
「/16」は「1/16」の誤記です。
これだけでは何なので。
物理式が出てくる場合は、次元解析の手法を用いると簡単な検算が出来ます。
今回の場合は、特に「時間」の次数の注目すると簡単です。
式に出てくる項目の内、「時間」を含んでいるのは「力」「加速度」「速度」のみ。
「力」と「加速度」は、「時間」の次数が「-2乗」。
一方「速度」は、「時間」の次数が「-1乗」。
なので、「速度」の項目は二乗すれば良さそう﹙速度比ではダメそう﹚なのが伺えます。
つか最初から「強度故、高度(気圧)故、ならともかく速度故、に軌道変更できないは違う、運動エネルギー惜しくて軌道変更したくない、のも分かるけどそれは別の話」と言ってるのに強度や高度(気圧)や運動エネルギーの話してくる人は何がしたいんだ…
自分が途中参加したのは、説明に使用された論理が間違えてると思ったので、指摘した次第です。
まぁ、ただの突っ込みと思って頂いても構いません。
同じ向心力の場合、﹙曲率﹚半径は速度の二乗比で増大するので
>速度故、に軌道変更できないは違う
HGVはその速度故に、軌道変更が緩くなり易いでしょうね。
毎度思うんけど、左派が騒ぐから導入が〜ってのはこの時代もう通用しないと思うんだが。
平然と空対地巡航ミサイル導入したり、空母化改造したり、短距離弾道弾もどき(高速滑空弾)を導入できてるんだから、もはや殆ど影響力ないじゃん。
20年ほど前ならどれか1つでも通そうと思ったら国会は大騒ぎ、新聞にデカデカと載せられて国中大激論だったろうに、今じゃ殆ど何も言われない。国民の多くが中国という現実的脅威を前に黙認してるんだよ
というか、なんでも左派のせいにしすぎだよね。左が嫌いなだけだろ、って。
反対派がいるのは当然。で、反対派を説得したり根回ししたりするのが政治の技術。
そういう「合意形成の技術」が欠けているのを、他人のせいにされても。
55年体制の頃はそれを密室だけでやってきたのを、今後は公開の場でできるようになってほしい。
いや「海中の天然トリチウムは無害だが福島の処理水のトリチウムは有害」とか本気で言っちゃう連中相手に合意形成とか無理だろ。
まともに思考できる人間にちゃんと説明して、その手の連中抜きで合意を形成するしかない。つまり今の状態。
海賊対処法で揉めた15年前ならいざ知らず、まだこんな事言ってる奴居るんだな
時勢が読めてないと言うかなんと言うか
「左寄りの大騒ぎ」の影響力がゼロになったわけではないので、懸念は正当だと思います。
最近静かになったし、世論の同調を得られ難くなったのは確かですが、
騒ぎ方によっては、計画が実行できなかったりするリスクは依然としてあると思いますよ。
あと「左寄りの大騒ぎ」に対して、言い逃れというか言葉遊びな論調で応じて、最終的に自爆というか自縛に陥ることもありそうですね。
それな。
当たり障りのない言葉で誤魔化そうとして言質を取られたりとか。
いっそ「バカめ」の一言で済ませちまえと思うがそうもいかんのよな。
こと防衛に関しては、日米安保に頼りきってしまった結果
アメリカ様のご機嫌を損ねる事など現状では出来ないやろな
米国こそ日本に寄りかかって来ているわけで、これ幸いと日本は米国に密着した。
どちらも「お家のため」で利害が一致した。
その分、何十年もの間GDPの約1%(一般的な国防費GDP2%と日本の国防費の差額)という大金を国内の経済や社会保障に回してこれたのはかなり大きかった
「失われた10年」とか成長率の低迷とかいろいろ言われているけど、もしずっと国防費GDP2%でやっていたらそこからさらに毎年GDP約1%分の金が国内に回せていなかったというわけで、今の日本はもっと大変なことになっていたと思うよ
>国防費GDP2%でやっていたらそこからさらに毎年GDP約1%分の金が国内に回せていなかったというわけで、
国内に回らないのは、海外製を購入した場合かと。
国内に落ちる分には、その他の公共事業と同様な効果が期待出来ると思います。
ルーズベルトの失政による不況を、軍拡﹙大型艦の建造ラッシュ﹚で相殺したケースみたいに。
警戒監視型無人機のコンセプトはこれまでにも結構出ていたと思う。「将来無人装備に関する研究」では約十年後までに技術実証すると書いてあったし。
それ平成28年(2016年)の資料じゃないかな?
だとしたら10年後、は2026年、あと5年だね。
滞空型無人機のコンセプトはあったよね
予算削減のため既存のプロペラ機が母体になったけど
開発目的を明確にして再度チャレンジできるかな?
最近では「遠距離見通し外運用型無人機」と名目が変わっていますが、デジタルモックアップとか作って検討していたみたいですよ。
2017年度と2018年度の合計で0.9億と微々たる予算での案件ですが。
モーターグライダーを改造した「滞空型無人機要素技術の研究」﹙2003~2008年度﹚の頃だと、この研究だけで合計24億の予算が付いていたけど。
2019年度以降だと、次期戦闘機関連での「遠隔操作型支援機技術の研究」に注力していそうだから、今回のは良い口実になりそうですね。
日単位の長時間滞空型無人機は防衛装備庁とJAXAで共同研究してる。
要素技術がそろえば開発の可能性はある。ただし、JAXAの戦略ロードマップ通りなら2020年代中の技術実証、2030年代の実用段階てことになりそう。
当面の装備化を急ぐなら既存の海外製滞空型無人機をプラットフォームに検討するでしょうね。
「研究開発ビジョン最終取りまとめに向けた研究開発課題とその取り組み方策の検討結果 最終報告書」
2021 年6 月 宇宙航空研究開発機構 航空技術部門
リンク
P.6 >(4) 安全保障用途(デュアルユース)への取り組み
防衛装備庁との「航空宇宙分野における研究協力に関する協定」の下で滞空型無人機、航空エンジン技術、空力研究における高レイノルズ数技術等の分野で技術情報の共有等の研究協力を進めている。
下でも挙げたフジ・インバックははやぶさ2のカプセル回収用の観測無人機とかも手掛けてるし、防衛省にも売り込み掛けてる訳だから
防衛省とJAXAで開発するなら間違いなく絡んでくるかと。
>国内で高高度を長時間飛行できる無人プラットフォームを開発すれば
そんなに難しいことなのかな。
民間航空機にもオートパイロット機能は搭載されてるから、それこそ、スペースジェット開発の経験を活かせるんじゃないの。
滞空型無人機のシステムは、日本でも開発が進められています。
成果も相応に出ているので、進展の遅さは予算起因だと予想します。
元々要素開発が進められていたのは、巡航ミサイル探知・対空目標探知・艦艇監視が目的で、高度15,000mを巡航する早期警戒滞空型無人機用です。
記事の「2波長赤外線センサー」だけでなく、
・専用のレーダー﹙薄型アクティブアンテナも含む﹚や冷却システム
・細長い主翼﹙突風などで変形し易い撓やかな主翼﹚での飛行制御システム
・衛星経由データリンクと直接データリンクとの切替等の飛行試験
などの要素開発も実施済みです。
ちなみにレーダーは、地上での模擬実験ですが、
高度15kmからの探知で、水平方向で40km離れた高度15mを飛行するRCS0.1㎡の目標を、98%の探知確率で捉える事が出来た様です。
近年では、「滞空型無人機」から「遠距離見通し外運用型無人機」と名目が変わっていますが、
デジタルモックアップ関連予算が2017年度に0.6億、2018年度に0.3億と、微々たる予算になっています。
繰り返しますが、予算が乏しいので、進展も遅々としているのでしょうね。
2019年度以降だと、次期戦闘機関連での「遠隔操作型支援機技術の研究」に注力しそうなので、より厳しい状態だったかもしれません。
リンク
アビオニクスの研究・開発段階ってことですね。
その性能次第で、滞空高度などの運用方法が決まり、最後に機体への要求事項が決まってくる感じですか。
自衛隊員の負荷や人命リスクを下げるためにも、無人化への予算は付けてほしいです。
空気が薄い高高度で小さな主翼で安定飛行させるのは難しい、長時間飛行するため相応の燃料を搭載することになり、酸素が少なくても安定してその重量で飛行できる出力が出せるエンジンが必要、想定飛行高度の関係上ハッキングや電波妨害など地上からのリモートは不安要素が多いため専用の衛星を用意するのが望ましい、万が一リモートが途切れても安定着陸させられるAIが必要など課題は多いかな
滞空型の航空機で「重量をパワーで支える」設計は無理だよ。
燃費の悪化と燃料増の負のスパイラルにはまり込むだけ。
何よりもまず揚/抗比、続いて翼面荷重。大雑把に言えば翼を如何に大きく長く、機体を軽くするか、だね。
ペイロード50kgで良ければ30時間飛行できる機体をフジ・インバックが防衛省に売り込みかけてるよ。
リンク
50kgじゃ足りねーよ、というならフジ・インバックは輸送用の常時パラシュート開傘型UAV(言わば通常翼とパラグライダーの複葉機)とかも含めて色々開発してるので、低速・非戦闘の観測機でいいならどうとでも対応できるんじゃないかな。
1.5億円ですか。随分安いですね。
兵装運用能力はないし搭載機器とかも抜きの価格だからね。
その状態での競合他機の価格情報はあんまり聞いた事がないけど
一応「同クラスの海外製が2〜3億」と言ってるから3〜5割安ですかね。
「ネックは高高度を長時間飛行できる無人プラットフォームが日本には存在しないという部分をどのようにクリアするかだ。」
ソフトバンクが米国企業を買収して高空を飛んで携帯電話の無人中継機にする試験を行っているが、協業を持ちかけてみれば?
太陽光で充電しながら飛ぶので1回飛んだら何ヶ月か飛びっぱなしだ。
高性能なセンサーほど電力くうから太陽光でまかないきれるのだろうか
あと重量の問題も想定飛行高度の違いもあるから難しそう
熱圏に浮かぶ無人飛行船ぐらいは考えているんだろうな、それに加えて日本独自の中低層防御ミサイルの開発もお願いしたい。
日本でもグライダー風の細長い主翼を用いた滞空型の無人機なら、デジタルモックアップを含めて検討とか研究が行われているけど、飛行船を用いた要素開発は未だ無いと思います。
「将来無人装備に関する研究開発ビジョン」の中で第五分類UAVの一形態として想定されてるだけですね。
>週から月単位の長期滞空を目指しているもの。大型飛行船、ソーラープレーン等が該当
そして、第3・4分類無人機の技術実証に重点を置くのが、日本の研究ロードマップ。
それより攻撃用ドローンを早く。巡航ミサイルも
他国を攻撃する能力が欠けてる欠陥早く治して
他国を攻めない、と、攻める事が出来ないは違う
2波長のIRを使った処理というと、この研究のことなんだろうか。
2波長赤外線センサを用いた2波長融合処理について
リンク
これだとすると、監視対象は極超音速ミサイルだけでなく、低高度の巡航ミサイルとか船舶車両とか、結構幅広く応用できそう。
運用はパッシブでやるのだろうか。
対象物によって変わるだろうけど、探知距離はどれくらいになるのだろう。
相方のレーダーが、高度15mで飛行するRCS0.1㎡の巡航ミサイルを水平距離40kmで探知確率98%﹙監視機は高度15kmで滞空の想定﹚な代物です。
相方レーダーの探知範囲だと、その倍位かな?
日本の場合、IRとレーダーの連動を想定しているので﹙IRで荒く感知してレーダーで高精度に位置を割り出す﹚、
巡航ミサイル規模の発熱で、水蒸気の多い低高度相手﹙赤外線の減衰が大きめな環境﹚で、同じ~2倍程度が探知範囲の目安になると思います﹙値はだろ勘です﹚。
極超音速ミサイル相手だと、発熱量が多く、水蒸気は乏しい﹙赤外線の減衰が少ない﹚でしょうから、
その分﹙例えば発熱量比の平方根﹚遠方に探知距離が伸びると思います。
ありがとうございます。
仮に探知距離が100kmくらいだとすると、例えば、鹿児島から与那国の間の1000kmの識別圏境界近辺を線的にカバーするには最低5機程度が常時滞空ということでしょうかね。
まあこれ、ミサイル探知の文脈で報道されてますけど、実現すれば使いみちは他にもたくさん出てきそうです。
非ステルスではすぐ撃墜されて役に立たないから新規開発するしかない
プラットフォームはスバルのOPVをそのまま使うしかないのでは?
見た目はイモ全開だけどそんなこと気にしてられないでしょ
リーパー改やヘロン改なんていつ完成するか分かんないし
実証実験は仰るスバルのOPVや、高アスペクト比の主翼への換装と言った所でしょうが、
量産機は新規設計になると思います。
数年前からデジタルモックアップとか作って検討しているので。
極音速ミサイルを無人機で探知するんじゃなくて
無人機から極音速ミサイルをぶっ放してくれ
早期警戒UAV、その特性上は常時展開が求められるように思うんだけど、その運用形態で本当に人工衛星より費用対効果が見込めるのだろうか。
北朝鮮の弾道ミサイル(日本に届くものは液体燃料式で準備に時間がかかるので、衛星画像で発射兆候を掴んでから警戒機を飛ばしてレーダー追尾する余裕がある)と違ってDF17もアバンギャルドも車載式かつ固体燃料ブースターでの加速で常時展開・常時発射可能な代物だろう。となれば対処する日本側も常時領空の際にUAVを展開させておかなきゃいけないのでは。ロシア側はともかく中国側の領海なんか東シナ海まで伸びていて遥かに南方の洋上にあるのに、そこに常時展開させるだけのUAVの運用拠点を新設しようと思ったらそれこそ航空基地一個作るレベルだと思うんだけど
人工衛星は、分解能的な問題があるので、静止軌道ではなく低高度軌道になり、
静止出来ない分、多数な衛星群での運用になると思います。
衛星自体の小型化低コスト化次第でしょうが、
少数の衛星と死角を補う早期警戒UAVの組み合わせもアリな気がします。