イスラム原理主義組織のハマスがアル・アクサ・ストーム作戦を宣言して「イスラエル領内への侵入」を開始、複数の入植地や基地を占拠してメルカバIVを含む装備を鹵獲、ガザ地区に近い入植地からは走って逃げ出す住民の様子も確認されている。
参考:Militants infiltrate Israel from Gaza as Hamas claims major rocket attack
この戦いがどこまでエスカレーションするのか予想もつかない
イスラム原理主義組織のハマスは7日「イスラエルに対するアル・アクサ・ストーム作戦の開始し、敵陣地、空港、軍事施設を標的に5,000発のロケット弾を発射した」と発表、イスラエル当局も「ガザ地区から発射されたロケット弾で死傷者が発生した」「ガザ地区から多数の武装勢力がイスラエル領内に侵入した」と報告し、現地メディアの記者も「武装勢力がイスラエル南部のキブツ・ベエリ(人口約1,000人)に侵入し、住民が国防軍の出動を要請している」「キブツ砂漠の北西に位置するネティヴ・ハアサラ(人口約900人)でも武装勢力が住民を人質にとった」と報じている。
A Merkava Mark IV Main Battle Tank used by the Israeli Defense Force has been Destroyed by Palestinians along the Border with the Gaza Strip. pic.twitter.com/ia6XyO5jwx
— OSINTdefender (@sentdefender) October 7, 2023
これを受けてイスラエル国防軍は「戦争警戒態勢」を宣言して兵士の動員や予備役の招集を開始したが、ハマス側も「今回の攻撃は女性への攻撃、エルサレム旧市街にあるアル・アクサー・モスクに対する冒涜、ガザ地区包囲に対する報復だ」「銃を所持しているなら取り出せ、トラック、車、斧を持って集まれ、最高に名誉ある歴史が今日始まる」「アラブやイスラエル教徒にもアル・アクサー・モスク解放の戦いに参加して欲しい」と主張してイスラエルに対する全面蜂起を呼びかけた。
ネタニヤフ首相はまもなく安全保障会議を開催する予定で「ハマスとの全面戦争に突入する可能性が高い」と予想されているが、ハマスの大規模蜂起には何らかの形でイランが関与している可能性が高く、戦いがどこまでエスカレーションするのか予想もつかない。
Inside footage of Palestinian militant group Al-Qassam Brigades entering one of the Israeli bases near Rafah. pic.twitter.com/JXg7ANrNkY
— Ragıp Soylu (@ragipsoylu) October 7, 2023
#Israeli settlers are running for their lives#IsraelPalestineWar pic.twitter.com/CjcfxMDknI
— Arthur Morgan (@ArthurM40330824) October 7, 2023
Palestinian forces pulling out IDF tank driver from the Israeli Merkava 4 that was shot on the border. pic.twitter.com/mhLFAfYYgC
— Clash Report (@clashreport) October 7, 2023
因みにガザ地区との境界付近でメルカバIVが破壊された様子、ガザ地区に近いラファ近郊の基地が占領されてメルカバIVを含む装備が鹵獲された様子、ガザ地区に近い入植地から走って逃げ出す住民の様子、ハマスの戦闘員によって殺されたイスラエル軍兵士の様子が確認されており、ハマスのロケット弾攻撃で最低でも100人の住民が負傷(現在までの死亡者は1名)した。
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