アルジェリアはSu-57を導入すると2019年に発表、UACのワジム・バデハ最高経営責任者も昨年11月「既に海外パートナーはSu-57を2機受領している」と述べたが、アルジェリア北部でSu-57の飛行が目撃され、アルジェリアのSu-57入手が確実視されている。
参考:Russian stealth jets have arrived in North Africa, as filmed by Algerian potato farmer
Su-57もF-35Aも軍事的優位性を印象づけるトロフィーに過ぎない
フランスから独立したモロッコとアルジェリアは政治体制の相違(立憲君主制と共和国制)、モロッコが領有権を主張する西サハラの独立を掲げたポリサリオ戦線へのアルジェリア支援、西サハラ領有承認と引き換えにパレスチナと対立関係にあるイスラエルとの国交樹立など両国関係には幾つもの火種が転がっており、アルジェリアは「モロッコが敵対的な行動を続けている」という理由で2021年8月に国交断絶を通告、両国は積極的に軍備拡張を続け、どちらが第5世代戦闘機を先に入手するのか注目されていた。
アルジェリアはロシアからSu-57を14機導入すると2019年に発表、Rostecは今年のドバイ航空ショーで2次元推力偏向排気ノズルを採用するSu-57の輸出バージョン=Su-57Eを展示し、UAC=統一航空機製造会社のワジム・バデハ最高経営責任者も「既に海外パートナー(恐らくアルジェリア)はSu-57を2機受領している」「この2機は既に配備され最高の性能を発揮している」と述べたが、アルジェリア北部のオウム・エル・ブアギ空軍基地周辺でSu-57が飛行しているのが目撃され、アルジェリアのSu-57入手が確実視されている。
Su-57の輸出価格がいくらなのかは諸説あるものの、ロシアメディアによれば14機で20億ドル=1機辺り1.4億ドル(機体単価ではなく関連費用を含む1機辺り取得費用)となり、第5世代機としてみれば極端に安価でも高価でもなく、第5世代機は第4.5世代機ほど選択肢がないため「言い値」に近いのだろう。

出典:U.S. Air Force photo by Brian G. Rhodes
因みにモロッコはアルジェリアのSu-57導入に対応するため、国王ムハンマド6世がイスラエルのガンツ国防相に2021年「F-35A売却について米国を説得(イスラエルのロビー組織は米議会に強い影響力を持っている)してほしい」と要請しており、アルジェリアのSu-57入手が確実になったため「モロッコへのF-35A売却」は政治案件と動きが活発化するかもしれない。
一つだけ言えるのはアルジェリアがSu-57を14機入手したところで、モロッコがF-35Aを14機入手したところで、軍事的バランスが大きく崩れるということはなく、Su-57もF-35Aも軍事的優位性を印象づけるトロフィーに過ぎない。
関連記事:目論見が破綻してしまったSu-75、露Rostecは初飛行が間近だと主張
関連記事:機密と影響力のジレンマ、モロッコがF-35A導入のためイスラエルに米国説得を要請
関連記事:プーチン大統領がロシア軍の近代化中止を指示、リソースを消耗戦に集中投入
関連記事:プロトタイプから改良されたSu-75、正面方向のステルス性能が向上
関連記事:ロシアのSu-75はUEAが投資を止めたため資金不足、インドを開発に招待か
関連記事:ロシア、第5世代戦闘機「チェックメイト」の海外デビューに合わせて新しい情報を解禁
関連記事:ロシアの新型戦闘機「チェックメイト」は最初の顧客を獲得済み、推定需要は300機前後
関連記事:最も安価な第5世代機チェックメイト、調達コストは2,500万ドル~3,000万ドル
関連記事:ロシア、7月の航空ショーでシングルエンジンの第5世代戦闘機を発表か
関連記事:ロシア、企業主導でシングルエンジンの第5世代戦闘機を開発
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Senior Airman Mary Begy





















管理人様、お元気そうでよかったです!
ロシア空軍・航空会社が、経済制裁により壊滅すると言われていましたが、やはり生産・整備補修・戦力維持なんだかんだ継続しているということでしょうね。
(2026/02/10 ロシア空軍、侵攻前より戦力増加!損失より生産が上回り、ステルス機も増加 ミリタリーチャンネル「ミリレポ」 Youtube)
あのミリ〇ポの動画は出典がRUSI(ウクライナ戦争に関して発信する情報は正確とは到底言いがたい)である上にやや煽り的な動画タイトルを付ける傾向があるため鵜呑みにするのは危険かと思います。
ただ仰る通りロシアの航空機生産能力は経済制裁によって壊滅などしておらず、Su-34は損失を概ね埋める程度の数が生産され、Su-57は緩やかながら着実に数を増やしている、くらいは事実でしょうね。
RUSIは仰る通り、かなり幅があるなと感じますね。
ウクライナ南部反転攻勢を大々的に発表+ロシア厳しい~ロシアの脅威ですから、かなり振れ幅がある印象も受けています。
もちろん、ウクライナ戦争が長すぎる面もあるわけですが…。
1つの情報源として、興味深い発表をしているくらいのスタンスで、見ていくのが大事かもしれませんね。
ほぼ期限通りの輸出が実際に確認されたとなると西側メディアが報道してたほど、ロシアのSu-57の生産数が壊滅的な状態にあるとは考えにくいな
年産1〜2機は恐らく誇張表現だろう
最近中東でも新しく契約を獲得した(恐らくイラン)らしいが、米中に遅れながらも第五世代戦闘機の生産軌道が乗りつつあると見なすべきだろう
あとは交渉が続いているインドで契約が取れるかどうかだな
この先2年の間にウクライナ戦争での作戦参加が増えるのかにも注目したい
本国より優先して納入するのは
SU-30MKIみたいですね
ステルス機、米国は門外不出のF-22がありますがロシアはSU-57のみですよね
情報が漏れても気にしないんですかね?
一応輸出仕様のSu-57Eって話だから
本当に漏れたら困る部分はコントロールしてるのではと
Su-57とF-35の実際のステルス機としての性能差がどうあれ、内装対応兵器の実装では、現状、F-35の負けなんですよね。
まあ、R-77M vs AIM-120なら、良い勝負ですが、F-35の各種内装兵器統合の遅れは痛い。
しばらく更新が途絶えていたのでどうしたのかと思っていましたが安心しました。
本当に輸出されたのか疑問視する意見もあったアルジェリアのSu-57の存在が確認されましたか。正直自分も少し疑ってました。
上の方でもなんだかなあ、無神経だなあという書き込みがありましたが、こういう時は触れない方が良いこともあるんですよ。
ああ、そうですね。失礼しました。