軍事的雑学

早くも「SU-57」後継機を検討?ロシアでも第6世代戦闘機の研究が進む

ロシアは第5世代戦闘機「SU-57」の量産に着手したばかりだが、ロシアの防衛産業はSU-57の後継機となる第6世代戦闘機のコンセプトについて研究を始めた。

参考:NATO’s Nightmare: Russia’s 6th Generation Stealth Fighter is Coming Soon

SU-57の次に向けて動き出しているロシア防衛産業界

ロシアの防衛産業は、第6世代戦闘機が備えるべき能力に、欧州や米国が挙げる指向性エネルギー兵器や、極超音速飛行、有人機と無人機が共同して任務を遂行する能力など幅広い技術の検討を行っているが、ロシア防衛産業が特に力を入れているのが新しいセンサー技術だ。

ロシアが現在、研究中の「無線光学フェーズドアレイレーダー」は、既存のレーダーよりも遠くの目標を捕捉することが可能で、電子フェーズドアレイレーダーの弱点だった周波数帯域幅の制限から解放されるため、より広範囲の周波数帯域幅で目標を照射することが可能になり、高精度の位置情報を得る事ができる。

特に凄まじいのが、無線光学フェーズドアレイレーダーは、従来のレーダーの画像解像度と比較して「10倍以上」という桁違いの画像解像度が得られるため、数百km離れた場所を飛行するF/A-18E/Fが、どのような兵器を機外に搭載しているのかまで判別することが可能になり、敵からの電子妨害に対しても強力な耐性をもつ可能性が高い。

そして無線光学フェーズドアレイレーダーが優れているもう一つのメリットは、従来のレーダーよりも発熱量が少なく、大きな冷却装置が不要になるという点で、機体重量やメンテナンス性の向上が見込まれている。

この新型レーダーのプロトタイプは既に完成しており、各種テストと実用化のための研究が行われており、もちろん、指向性エネルギー兵器や、戦闘用途の無人機開発も進行中で、完成すれば第6世代戦闘機に取り入れられる可能性が高いが、米国はロシアのこのような取り組みについて、ある問題点を指摘している。

米海軍のロシアを専門に扱う研究者は、ロシアの防衛産業には、幾つものプロジェクトを同時に進めるだけの資金力がないと指摘し、米国の防衛産業と同じように、ロシアの防衛産業もロシア政府に働きかけて開発資金を調達する必要があると話した。

上記のような技術が本当に実用化の域に達するのかは謎だが、それでも、ロシアの防衛産業が量産が始まったばかりの「SU-57」の先を、第6世代戦闘機について研究を始めていることは注目に値する。

第6世代機のスタンダードは何?謎が深まるばかりの第6世代戦闘機論争

しかし「第6世代戦闘機」については、未だに言葉だけが先行し、中身については各国で大きな違いがある。

出典:public domain F-22A

第5世代戦闘機の開発を放棄した欧州では、既に具体的なタイムスケジュールを掲げて第6世代戦闘機の開発がスタートしているが、本当に第6世代戦闘機のスタンダードになれるのかは未知数で、第5世代戦闘機を2機種(F-22、F-35)開発した米国では、第6世代戦闘機自体が不要という考えが台頭しつつあり、米空軍は次世代戦闘機の開発自体を取りやめ、F-35の改良で対応可能だという主張も出てきている。

さらに世界で2番目に第5世代戦闘機「J-20」の量産を行った中国は、第5世代戦闘機の技術的な成熟に手間取っており、第6世代戦闘機についての動きは低調だ。

日本は、2020年度の予算案にF-2戦闘機の後継機開発費を計上するため、概算要求の時点では要求額未定の「事項要求」として盛り込み、年末までに次期戦闘機「F-3」の要求性能をまとめて、要求予算額を算出するという動きを見せているが、果たして年末までに、第6世代機相当と言われている「F-3」の要求性能がまとまるのか謎だ。

ここまで各国が頭を悩ませているのは、戦闘機開発が複雑化し、開発費用を1ヶ国(米国を除く)が調達する程度の規模では吸収しきれず機体価格の高騰を招くため、この問題を回避するためには海外輸出による量産数確保が絶対条件だからだ。

もし海外輸出に失敗すれば国内の航空産業が被るダメージは甚大で、二度と戦闘機開発が行えなくなる可能性すらある。

恐らく次世代機を第5.5世代戦闘機として開発するなら、ここまで各国が頭を悩ますことはなかっただろうが、米国(恐らく日本も)以外の国は、海外輸出のマーケティング上、第6世代戦闘機という肩書きを捨てる事はできないだろう。

果たして、将来に登場する第6世代戦闘機とは、一体どのような航空機なのだろうか?

 

※アイキャッチ画像の出典:ロシア大統領 / CC BY 4.0

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コメント

    • 匿名
    • 2019年 9月 09日

    いまからでも米海軍の次世代戦闘機開発に相乗りできないものだろうか。根幹の洋上飛行・迎撃、前方ステルス重視、STOL性、加速性能等への方向性は似かよっているはずだ

      • 匿名
      • 2019年 9月 09日

      ムリポ

        • 匿名
        • 2019年 9月 09日

        そうだよな、まぁムリだな。
        その次でもいいから合流しとかないと、輸出が事実上できない日本は詰じまうぞ

    • 匿名
    • 2019年 9月 09日

    この発表だと良いとこ5.5世代だよなぁ
    レーザー兵器と対レーザー装甲くらい欲しいね

      • 匿名
      • 2019年 9月 09日

      何処のキッズだよw
      レーザー装甲とかw
      理科勉強しろよ頭悪いなw
      レーザーは空気で減退するから戦闘機クラスに高出力搭載不可なんだよw後装甲なんて付けなくても鏡で反射できるけどw少しは頭使えやw

        • 匿名
        • 2019年 9月 09日

        しかし低出力レーザーによるミサイルの破壊が見えてきた今、ミサイルが無効化されたら空対空戦闘はレーザーもしくは機関砲がなければ決着がつかなくなる。ミサイルを破壊できる出力があるならば、戦闘力を奪うことはできるはず。あと反射率100%の鏡がない以上、矛と盾の競争は起こるだろうよ

          • 匿名
          • 2019年 9月 10日

          能書きばっかいってねえで具体的な数字出せやキッズよミサイル落とした艦載レーザーで30kwクラスでよ。戦闘機の機関砲部分にどうやって積むんだよ。100%で鏡が?戦闘機び積めるサイズまで落とした場合は普通なに反射できるが?

            • 匿名
            • 2019年 9月 10日

            とりあえず落ち着け。日本語が不自由になってるぞ。

            レーザー兵器は将来有望なほうじゃない?少なくともレールガンよりは。
            機関砲やウエポンベイを潰しても、外付けにしても実用化する価値はあるんじゃないのか?狙ったところに瞬時に到達するんだぞ?
            完全には直進出来なくてもね。

            装甲については…よくわからんがレーザーがそもそも反射増幅して作られるモノだから反射は可能なのか?
            あれ?んじゃ電波に対しても有効なのか鏡??

            いや、ふつーに熱で溶ける気もする??励起とか聞いたことあるけど意味わからんヤツとか??

            • 匿名
            • 2019年 12月 28日

            エネルギー密度が低く、﹙構造要素にダメージを与えるまで照射を継続して目標を破壊する﹚サーマル・キルなタイプのレーザーなら鏡は有効でしょうが、
            瞬間的に破壊するタイプだと、鏡は機能しないと思います。

            位相共役レーザーの様なタイプだと、鏡面からの反射光を利用してエネルギーを増幅し、
            鏡面付近を瞬間的に蒸発させ、その際の衝撃波で周辺へもダメージ与える様です。

        • 匿名
        • 2019年 9月 10日

        うるせーよ理学止まりの中学生

          • 匿名
          • 2019年 9月 10日

          その理科すら理解できない頭の中は小学生wwww

          • 匿名
          • 2019年 9月 10日

          レーザー装甲という荒唐無稽はお言葉はっするキッズ様ですもんね。頭悪いwwwww

            • 匿名
            • 2019年 12月 31日

            >鏡で反射

            これ機能的に「対レーザー装甲」

        • 匿名
        • 2019年 9月 28日

        対レーザー装甲って書いてるだろ?

    • 匿名
    • 2019年 9月 09日

    スホイの戦闘能力はアメリカの比ではない。

      • 匿名
      • 2019年 9月 10日

      無線光学フェイズドアレイレーダーがどういうモノかさっさぱりわからん。
      光学だから可視光、赤外線?探知距離が短くなるのでは?

      実現したら第6世代は超長射程戦闘機になるのか。

    • 匿名
    • 2019年 9月 09日

    これまで第6世代戦闘機の概念が充分に定義付けられないまま、言葉だけが独り歩きして来たから、現時点でどう議論しても無意味だと思う。
    これは「第6世代戦闘機を否定する米空軍、将来の戦場を支配するのはB-21と無人機」のレスでも書いたのだが、第6世代戦闘機の概要や新技術を探る前に、各国空軍が自らの戦い方=戦術ドクトリンをどう変えて行くのかに注目して行かないと、何も見えて来ないと思うよ。

      • 匿名
      • 2019年 9月 10日

      レス見直しました。
      第6世代の定義、ドクトリンの方向性は迷走してます。アメリカもまだ、とりあえず…程度でしょう。
      だからこそ、将来信頼出来そうな技術を柱に戦術ドクトリンを見出していくのもアリかと。

      無線光学フェイズドアレイレーダーの記事を見て、ロシアのミサイル開発と併せ、これだ!!と妙に納得してしまいました。

      やはり先に見つけ先に撃つ。それが1番最初に来るべきだとレスに納得しながらもそう思いました。

    • 匿名
    • 2019年 9月 12日

    しっかし、ロシアの経済は韓国レベルなのになんでこんなに軍事開発を続けられるのか・・・。

    • 匿名
    • 2019年 9月 13日

    匿名 :
    とりあえず落ち着け。日本語が不自由になってるぞ。
    レーザー兵器は将来有望なほうじゃない?少なくともレールガンよりは。
    機関砲やウエポンベイを潰しても、外付けにしても実用化する価値はあるんじゃないのか?狙ったところに瞬時に到達するんだぞ?
    完全には直進出来なくてもね。
    装甲については…よくわからんがレーザーがそもそも反射増幅して作られるモノだから反射は可能なのか?
    あれ?んじゃ電波に対しても有効なのか鏡??
    いや、ふつーに熱で溶ける気もする??励起とか聞いたことあるけど意味わからんヤツとか??

    頭が悪いなw
    伝わってるなら不自由とは言わないよ。
    さすがゆとり教育の弊害かwww
    電波にしてもってお前理系どこまで習ったんだよ。電波は光と一緒だから反射できるだろw頭悪い。
    人の揚げ足ばっか必死取ろうとしても発言が厨房内並の脳みそしかないから、こんな所に来ないでもっと勉強しないさいww

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