ロシア関連

ハッキングに成功、ロシアが生産するShahed-136の価格は約13万ドル

Prana Networkは4日「ロシアに武器を輸出しているイラン企業へのハッキングに成功した」と発表、メールサーバーから入手したデータにはShahed-136の取引に関する情報が含まれており、ロシアで生産する同機の価格は約13万ドルだ。

参考:Стало відомо скільки коштує Shahed-136 для Росії

Prana Networkは入手したデータをネットワーク上で公開している

ロシアはタタールスタン共和国のアラブガ経済特別区内に無人機工場を建設中で、CNNは米当局者の話を引用して「ロシアはイランの協力を得てアラブガ経済特別区内に無人機工場を建設している」「この工場は2024年初頭までに完成する可能性が高い」「ロシアはイラン調達分とは比べ物にならない数の無人機を入手できるようなる」「そうなればウクライナとの戦争に大きな影響を与える」と報じたが、Prana Networkはハッキングによって同計画に関するデータを入手したらしい。

出典:IMA Media 演習に登場したShahed-136

Prana Networkは4日「ロシアに武器を輸出しているイラン企業へのハッキングに成功した」と発表、この企業はイスラム革命防衛隊のフロント企業(IRGC Sahara Thunder)で、ハッキングしたメールサーバーのデータにはロシア向けShahed-136に関する情報(取引内容、支払い方法、製造計画、工場のレイアウト、設計図など)が含まれており、ロシアは2年半で6,000機のShahed-136を生産するつもりだ。

Shahed-136の購入価格は1,490万ルーブルで、交渉当初にイラン側が提示したライセンス生産機の価格は2,300万ルーブルだったものの、最終的に6,000機発注で1,200万ルーブル(13万ドル)という価格帯で合意、6,000機分の生産契約(技術移転、生産機材、6,000機分の部品、ソフトウェア、ライセンス料などを含む)は1,085億ルーブルと見積もられているが、イラン製部品を現地生産化すると440万ルーブル(4.8万ドル)まで値下がりする。

Prana Networkは入手したデータをネットワーク上で公開しており、ウクライナのディフェンスメディアは「このデータを調査中で詳細な報告を後日発表する」と述べている。

関連記事:2024年に無人機工場が完成、ロシア軍に供給される無人機の規模は桁違い

 

※アイキャッチ画像の出典:dalکاخ/CC BY-SA 4.0

ロシア軍が成功を収める東部戦線、ウクライナ軍は各戦線で後退が続く前のページ

サウジアラビアも韓国製防空システムを導入、天弓2の契約額は約32億ドル次のページ

関連記事

  1. ロシア関連

    狂気のロシア、戦死者数を隠すため遺体を埋めるか破壊しろと命令

    ウクライナでの戦死者数を誤魔化すためロシア国防省が「遺体から身元を特定…

  2. ロシア関連

    ロシア国防省、クロモヴェ突破が失敗して部隊を後退させたと認める

    ロシア国防省は遠回しに「バフムート周辺のクロモヴェ突破が失敗に終わり、…

  3. ロシア関連

    ロシア国防省、黒海艦隊司令官のソコロフ大将が出席した画像と映像を公開

    ウクライナ軍は25日「黒海艦隊司令部への攻撃で34人の将校が死亡した。…

  4. ロシア関連

    ロシア外相の挑発、和平交渉再開はゼレンスキーの気分と西側の指示次第

    ロシアのラブロフ外相は11日、プーチン大統領が動員発表時に使用したレト…

  5. ロシア関連

    ロシア、新しいシングルエンジンの第5世代戦闘機を収めた写真を公開

    ロシアのロステックは16日、今月20日に開幕する「MAKS国際航空ショ…

  6. ロシア関連

    プーチン大統領がロシア軍の近代化中止を指示、リソースを消耗戦に集中投入

    ロシアはT-14やSu-57など軍近代化計画に10年間で約20兆ルーブ…

コメント

    • 古銭
    • 2024年 2月 07日

    ブログ内のロシア軍のミサイル発射数に関する集計記事を再度読み返してみましたが、単純計算した場合は23年11月初頭までに確認出来たShahed-136と同じ量が一年で調達出来ることになるのですね。
    今まで以上に効率的な迎撃方法が用意出来なければ防空網への負担が増すことは間違いなさそうです。

    管理人さんがShahed-136や防空関連の記事でサムネイルによく使っている発射待ちのShahed-136の画像を見る機会が増えそうです。
    物の性質を考慮すると良くはありませんが、ドローン特有の出荷よー感がある画像なのでつい笑ってしまう。

    10
      • 匿名11号
      • 2024年 2月 07日


      取得ペースとしては結局大して変わらんのでは。
      2年半で6000機ということは、月産200機程度、しかも目標値ですからねえ

      3
    • たむごん
    • 2024年 2月 07日

    情報ありがとうございます、勉強になります。
    恐ろしい程の低コスト化・量産効果を発揮していますね。

    東側兵器のコスト競争力の高さ、総力戦の強みを感じます。

    (2024年1月3日 ウクライナ軍のミサイル防衛能力は限定的、撃ち込まれるS-300にはお手上げ 航空万能論)

    16
      • kitty
      • 2024年 2月 07日

      カラシニコフ程度のものならともかく、ロシアにコスト競争力なんてありませんよ。
      カラシニコフですら、ノリンコなんかに負けているでしょう。
      ロシア製の民生工業品などまったく世界市場に無いのが証拠。スホイもなんだかんだで輸入・維持するとなるとF-16より高いです。
      問題は、兵器を量産効果が出るまで生産し続ける意思の方です。

      「スゴイ兵器作ったぜー」「高いから調達数減らすわ」→ユニットコスト爆上がりの愚を西側の諸国は何回繰り返したか…。

      18
        • たむごん
        • 2024年 2月 07日

        日本が、Shahed-136を量産するとして、どのくらいの生産コストになるのか少し気になりますね。

        これは、まさしく仰る通りです。

        >「スゴイ兵器作ったぜー」「高いから調達数減らすわ」→ユニットコスト爆上がりの愚を西側の諸国は何回繰り返したか…。

        3
    • ヤギ
    • 2024年 2月 07日

    ある意味ウクライナにとっては最悪のニュースですね
    ただでさえ不足している兵員と兵器で状況が悪化しているところにロシアが無人機の量産体制が明らかになった。
    安定供給される前に対策しなければ死傷者が増えるのでタイムリミットが新しく追加されたようなものです。
    しかも公開情報のため工場のレイアウトも変更されるでしょうし、秘密裏に渡せなかったのだろうか?

    5
    • 名無しの悪夢
    • 2024年 2月 07日

    皆あえて言ってないだけだと思うんですけど
    これもう世界中の工作員や空爆のターゲットにしかなってない気がするんですが

    3
      •  
      • 2024年 2月 07日

      カザンのあたりまで侵空爆撃するのは無理だと皆がわかってるから話にも出ないだけだよ
      工作員でテロ?そんな無制限作戦を許すならロシアが欧米の工場で同じことやっても文句言わないよね

      35
      • nachteule
      • 2024年 2月 07日

       どうしてそんな話に?今までロシア本土に対して外国勢力が明確な攻撃したこともないのにドローン工場がターゲットになる理由はどこにあるんですか。大量破壊兵器でも無いし、それがまかり通るなら砲弾の生産工場なんてとっくの昔にNATOに攻撃されて然るべきです。

       何か西側の工作員や空爆に過大な期待しすぎじゃないですかね、空爆したって何かしらの証拠は残るし、ロシア本土深く侵入したウクライナの部隊は任務後にロシアと交戦して死者すら出ています。外国勢力が手を出せばそれこそエスカレーションも良いところ、やれても反プーチン勢力に関与を疑われない様な何らかの力を貸すだけでしょう。

       書いてないんじゃ無くて書く必要すらない話でしょう、ロシア相手に世界が自ら本気で喧嘩するって話でしかないんですから。

       

      19
        • 名無しの悪夢
        • 2024年 2月 07日

        >カザンのあたりまで侵空爆撃するのは無理だと皆がわかってるから話にも出ないだけだよ
        そうなんですか、ありがとうございます。

        しかしクリミア大橋やノルドストリームの爆破を大目に見て貰えた実績があるので
        どさくさに紛れて爆破する可能性は十分以上にあると思ってます。

        2
          • nachteule
          • 2024年 2月 08日

           クリミア大橋は戦争当事国のウクライナが攻撃した案件だし、ノルドストリームなんてロシア領土の兵器工場でも無し今言っている話とは違うでしょう?それにノルドは今の時点ですら明確に犯人が分かっていないんだし許すも何もないでしょう、ひょっとしてロシアの話すらある訳だし。

          1
    • YJ93
    • 2024年 2月 07日

    シャヘド136の単価は、言われていた(5万ドルくらい?)よりはけっこう高かったんですね。

    24
    • のー
    • 2024年 2月 07日

    13万ドルは、意外に高いですね。
    先日、米国が価格15万ドルの巡航ミサイルを、開発中と報じられてましたが。
    それとあまり変わらんのですか。
    イランに足元を見られてるのか?あるいは、実勢のルーブルがもっと安いとか?

    6
      • ページ
      • 2024年 2月 07日

      以前から、シャヘド136のコスト5万ドル説は部品の原価ではないかとミリオタ界隈が言ってた
      上記記事が事実なら筋が通る
      と言っても、トマホークや迎撃ミサイルよりは安価、戦略戦術どちらも有効な兵器ではある

      5
        • イーロンマスク
        • 2024年 2月 07日

        原価といっても製造原価でしょう
        イランだって原価で売って利潤を得ないわけにもいかないんで
        個人的にはあんなチープな作りでイランやロシアで作って13万ドルって方が驚きだわ
        スズキあたりなら2万ドルで作れそうだなって思った

        3
          • kitty
          • 2024年 2月 07日

          スズキもなんか作ってるけど、この分野の実績なら真っ先にヤマハでは?

          2
          • nachteule
          • 2024年 2月 08日

           作れませんよ、昔に嘘か真か量産車一台売っての利益は片側のミラー代分位とか鈴木修会長が一時言っていたような気がします。流石にそこまで行かなくても大分前で10万いかないぐらいだったはず。

           製造のノウハウあって確実に何百万と量が出る量産車でそれ位なら初期投資や研究含めて300万でも安いぐらいだと思う。少なくとも毎年コンスタントに何千機かは売れるって話じゃない限り無理です。
          それなら航空機製造にもある程度の知見があって研究開発もコスト意識も相当なトヨタの方が当て嵌まる。それでも数が出ない事にはやれないでしょう。

    • paxai
    • 2024年 2月 07日

    武器の価格って分からんよねえ。
    ウクライナの記事を読んでたがKh-22が100万ドル S-300が200万 Shahed-136を19.3万 カリブルを650万 イスカンデルMを300万 Kh-101を1300万と計算してた。 ロシアのミサイルって言う程安くないのかこれが間違ってるのか?

    2
  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 欧州関連

    BAYKAR、TB2に搭載可能なジェットエンジン駆動の徘徊型弾薬を発表
  2. 欧州関連

    トルコのBAYKAR、KızılelmaとAkinciによる編隊飛行を飛行を披露…
  3. 欧州関連

    オーストリア空軍、お荷物状態だったタイフーンへのアップグレードを検討
  4. 米国関連

    F-35の設計は根本的に冷却要件を見誤り、エンジン寿命に問題を抱えている
  5. 欧州関連

    アルメニア首相、ナゴルノ・カラバフはアゼル領と認識しながら口を噤んだ
PAGE TOP