バイデン政権から非NATO主要同盟国に指定されたばかりのコロンビアがM1A2エイブラムス調達を打診したと報じられている。
参考:Colombia seeks Abrams tanks amid new ally status with US
隣国ベネズエラと重装備の面でギャップが生じていたコロンビア、MNNA指定を機にM1A2エイブラムスを調達か
コロンビアはテロや麻薬組織と戦う装備を優先して安全保障に不可欠な重装備への投資を後回しにしてきたが、隣国のベネズエラはロシアや中国から装備調達(T-72B1V、Su-30、YJ-83など)に資金を投資して軍事力を強化、コロンビアも空軍の近代化=イスラエルから導入した戦闘機「クフィルC10/C12」の後継機選定に取り組んだものの慢性的な財政赤字とCOVID‑19の影響で計画が頓挫してしまった。

出典:Public domain コロンビア空軍のクフィル
しかしコロンビアは今年3月に非NATO主要同盟国(MNNA)に指定されたため、米国製装備品の調達で優遇(手続きの簡素化や調達資金の貸付など)を受けられるようになり、早速コロンビアは米国にM1A2エイブラムス調達を打診したと報じられている。
コロンビア陸軍は何度か戦車の導入計画が浮上したものの実現せず、ブラジルから調達した90mm砲を搭載するEE-9やピラーニャIIIしか保有していないため、T-72B1VやAMX-30を保有するベネズエラ陸軍と重装備の面でギャップが生じていたが、米国から中古のM1A2エイブラムスを導入することで問題を解消したいのだろう。

出典:Cancillería del Ecuador / CC BY-SA 2.0 ベネズエラ陸軍のT-72B1V
恐らくMNNAに指定されたためクフィルC10/C12の後継機選定にも動きが出てくると思われるが、コロンビアは同機の後継機にF-16Vを希望している。
因みに米国が指定するMNNAの地位は米国製装備品の調達や米軍との共同訓練などで優遇(NATO加盟国に近い扱い)が受けられ、現在18ヶ国(オーストラリア、エジプト、イスラエル、日本、韓国、ヨルダン、ニュージーランド、アルゼンチン、バーレーン、フィリピン、タイ、クウェート、モロッコ、パキスタン、チェニジア、ブラジル、カタール、コロンビア+非公式に台湾)がMNNAに指定されているが、NATO加盟国に提供されている集団安全保障がMNNAにも提供されるという意味ではない。
関連記事:F-16V導入計画が挫折したコロンビア空軍、クフィルC10/C12運用を当面継続か
※アイキャッチ画像の出典:Photo by Sgt. Mason Cutrer
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今アメリカにその余裕があるのかなと、そしてベネズエラの後ろ楯となるロシアは当分ダメダメで、中国もここで争うのに利は見いだせまい
しばらく放置してるしかない模様
今アメリカにその余裕があるのかなと、そしてベネズエラの後ろ楯となるロシアは当分ダメダメで、中国もここで争うのに利は見いだせまい
しばらく放置してるしかない模様
中南米もきな臭いのか。
米国としては友好国なら善処しそうだけど、本丸のロシアをつふせるチャンス出しウクライナに注力思想ではある。
でも自分の中庭に中共の影響力を広げたくもないよなぁ。
ベネ、コロン国境地帯はただでさえFARC残党やELNらゲリラの活動地域でひっきりなしに銃撃戦があり、ここ近年はマドゥロ政権から逃れる政治難民や食い詰めた経済難民が越境したり不安定な場所ゆえ、いつ突発的な事態が起きてもおかしくない関係が続いています。
今回のウクライナ戦争への対応・意見も反米左派優勢のベネズエラと親米右派の優勢のコロンビアで完全に分かれていまたし、コロンビアの大統領はかねてよりロシアがこれ以上ベネズエラに軍事援助を強めるなら、我々は西側の安全保障コミュニティに入ると警告していました。
こっちもか。もうやめろよ。戦争はダメってことが今わかってる時じゃん
いわれもなき理不尽な暴力に対抗するには、自らの暴力を高め、相手に拳をふるう事に対して不利益を感じさせる事だと、わかる時期ですよね?
何も分かってない考えようとしない
政治家と国民で構成されてるのが、今のベネズエラ・・
ベネズエラに戦争する余裕が有るとは思えないのだが、社会が混乱している時こそ紛争を起こして国民の目をそらす?
何も起こらないとは思いつつも備えあれば患いなし?そしてアメリカ様の後ろ盾が有ればなお良し。
チャベス、マドゥロのチャビスタ政権はプーチン政権と仲良しこよしやってて、ウクライナ侵攻前はベネズエラにロシア軍配備なんて話も有ったんでその辺も有るのかなと。
あとはベネが内戦に突入した場合とか?
なるほど♪
色々とアメリカ様が裏で絵を描いていそうですね。
ベネズエラの原油を解除して運用したいと言ってましたし。
ベネズエラはロシアや中国からの兵器輸入によって長年コロンビアより戦力的優位に立っていましたので、もし仮に誰かが裏で絵をかいていたとすればそれはロシアか中国かと
戦車不要論の時代←そんなものは存在しない
では、あらゆる火器から歩兵を守るのは誰に頼むんだ?
元コメントきえたか。流石に荒れそうだもんね。
→戦車不要論
コメ主が消せるの?
最近は管理人が荒れそうなコメを選んで消してる
騎兵→戦車
弓兵→砲兵
歩兵→歩兵
この辺は技術進歩はあるものの基本は変わらんね
戦車不要論唱える人って戦車の事何も知らない人が戦車が破壊される映像ばかり見て言い出すものなのでは?戦車不要論の急先鋒だったカナダ、急にレオパルド2戦車購入、の話しも知らないの??と返せば良いのでは?APSの映像も是非とも見せてあげましょう。
APSの映像
Rheinmetall (ADS)
リンク
RAFAEL TROPHY Active Protection System
リンク
戦車要らないと言い出す映像
燃えるM1
リンク燃える戦車詰め合わせセット
リンク
そろそろ戦車も新造車を作らないと、数が足らなくなりそう。
M1もレオ2も再生産かな。
流石に米軍侮りすぎですよ・・・
米軍向けのM1はA1と合わせて8,000台以上生産されてますから・・・在庫は潤沢にあります。
ありすぎて更新できない問題
そもそも今どきのMBTの筐体は単なる入れ物、金属製の箱なので、拡張性の限界が来ない限りは、中身の更新の方が遥かに大事。
40年以上前に作られたM1は中身はほぼ別物で更新が続いているけれども、23年しか経っていないはずのチャレンジャー2は放置していたせいで完全に旧式、時代遅れ扱い。
リンク
欲しいのはよくわかるが、軍隊として運用できる人材やコンプライアンスとかあるか?
渡したはいいけどハンガークイーンや麻薬組織に横流しとかしたらベネゼエラ以上に危険だろう。
これでますますアメリカへの装備依存が高まり国産装備率が下がる可能性
今ですら装備調達予算の半分がアメリカへのローンだってのに…
別名反米大陸と呼ばれる南米の中で、唯一親米派がずっと政権を握り続けている国、コロンビア
裏工作で民主的な政権ひっくり返して反共権威主義政権乱立した過去があるからな。
嫌われて当然。
ベネゼエラとコロンビアの対立要因の一つとして国民感情の悪化があります。ベネゼエラはご存じの通りひどいインフレを経験し、その間国民は隣国コロンビアに脱出しましたが、その間コロンビアの事情も思わしくなかったため最近経済が回復し始めたベネゼエラに戻ってきています。その人たちがいうにはコロンビアで必死に働いても全く経済的に余裕が出来なかったとのこと、いわば反コロンビア感情のようなものがまん延しています。国民感情の対立は理屈では解決できないので、2国間の対立は悪化する方向に進むでしょう。
しかし、ベネズエラの主力がT72なら、手に入れるべきは高価な戦車ではなくジャベリンとバイラクタルじゃね?資金に余裕が有るなら戦車も戦闘機も必要だけど、そうでなければすぐ使える兵器が有効。ウクライナ戦争がそれを実践で証明している気がする。
ジャベリンは基本的に待ち伏せ兵器であって、仮に戦車抜きで攻勢に出ると死体の山が出来るわけです
相手が戦車と砲兵や歩兵、航空機が連携できていないポンコツかつ、防衛時には費用対効果が高いだろうけれども、結局装甲がないATGMを担いだ歩兵では(本当は)砲兵や歩兵相手に簡単に無力化されるし、数十kgの重量物を担いだおっさんは不整地を数十km/hで移動できないので攻めるのにも使えない。
高度な情報網が無ければキツくない?
16MCVも良いんじゃないかな?
仮に導入できても、燃料代が大変そうだ