メドヴェージェフ元大統領は「もし我々を打ち負かしたいなら核兵器を含むあらゆる手段で自衛する権利がロシアにはある。これが戦略兵器削減条約を停止をプーチン大統領が決断した理由だ」と述べて注目を集めている。
欧米が最も懸念する核兵器の使用をチラつかせて「戦争を直ぐに終わらせたければ武器支援を止めろ」と脅している格好だ
ウクライナを訪問したバイデン大統領は次の訪問先であるポーランドで「私達のウクライナに対する支持が揺らぐことはない。NATOの結束が乱れることもなく(支援に)疲れることもないだろう。プーチンの権力と領土への野望と欲望は破綻する。決してウクライナはロシアに負けることはない」と語ったが、メドヴェージェフ元大統領は「もし我々を打ち負かしたいなら核兵器を含むあらゆる手段で自衛する権利がロシアにはある」と反論して注目を集めている。

出典:President of Russia
メドヴェージェフ元大統領はプーチン大統領が戦略兵器削減条約の停止を発表したことについて「米国やNATOが我が国に対して宣戦布告したことに対する結果だ。米国はウクライナでの戦争とロシアとの戦略安全保障(戦略兵器削減条約)を別の問題だと考えているが、この結論は米国にとって重大な過ちだ。もし米国が我々を打ち負かしたいのであれば兵器を含むあらゆる手段で自衛する権利がロシアにはある」と述べ、プーチン大統領は年次教書演説の中で「戦場でロシアを打ち負かすのは不可能だ」と述べた理由こそが戦略兵器削減条約を停止した理由だと説明した。
さらにバイデン大統領が「ロシアが侵略を止めれば戦争は直ぐにでも終わる」と語ったことについても反応し、我々が勝利を得ることなく特別軍事作戦を止めれば「ロシアは存在しなくなり引き裂かされることになる。米国がウクライナへの武器供給を止めれば戦争は終わる」と反論したのが興味深い。

出典:ПРЕЗИДЕНТ УКРАЇНИ
つまり西側が支援するウクライナとの戦争でロシアが負けそうになれば「核兵器の使用も厭わない=絶対に戦場でロシアを打ち負かすのは不可能だ」という意味で、欧米が最も懸念する核兵器の使用をチラつかせて「戦争を直ぐに終わらせたければ武器支援を止めろ」と脅している格好だ。
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※アイキャッチ画像の出典:President of Russia
まあ・・・こいつはね(笑)。
実権も無いっぽいし。
仏独伊をカエル、レバー、パスタとか揶揄してた頃は暴言芸人的な目線で見れたのに、最近はつまらなくなってきましたね。
ネタ切れかな?
モルドバ関連取り上げないの?
こいついつも言ってんな。
こいつを記事する意味ってあるのかな。
プーチン政権内での地位低下は否めないものの、お咎め無しに好き勝手言っているということは何がしかはプーチンの意向を代弁しているかもしれませんね。
ロシアの情勢分析の一要素としては報道しても良いのでは。
元々ロシアの国家運営って、議員にヤバい奴ら集めて好き勝手言わせて、それを穏健派プーチンが嗜めるという構造ですから、やっぱり参考になんない気がします。
メドベージェフって昨年12月に「軍事産業委員会の第1副委員長」に就任したらしいから実は復権してきてるのでは?
委員長はプーチンだからこれ以上は出世できないし。
プーチンは去年に比べて「核」という言葉を仄めかしではなく
随分直接的に使うようになったなと感じますね
また侵攻当初は直接的なロシアへの危機というよりは
ネオナチやロシア系住民保護とかを強調してたと思います
その点でも使う言葉が着実に変化していますね
みなさんはこの点についてどう思われますか?
まあこの記事の話は、プーチン大統領ではなくメドヴェ―ジェフ元・大統領の話ですからね・・・。
追記:
申し訳ないです
「大統領」という部分だけで
プーチンの発言かと勘違いしてしまいました
先走りしてしまいました
ただの素人意見でスミマセン。私はロシアの核使用は可能性が低いと考えています。
去年、「クリミア橋への攻撃は核で報復する」と発言しながら核を使用せずに、インフラ攻撃で代替したのが象徴的で、もし核使用の本気度が高かったら、無人地帯への威嚇的な核使用や、自軍の核警戒レベルを上げるなど、(冷静な目から見ると)イカれた行動に出てもおかしくなかったような気もします。
なにより、核使用は西側諸国に対して最大の政治ボーナスを渡す事になり、NATOの全面介入や、英米によるモスクワへの核報復のリスクも出てきます。国内の反乱をおそれて動員になかなか踏み切れなかった事からも、プーチン氏は予測不能な事態を避ける傾向が強いので、ウクライナの部分的な土地の為に核という大博打を打つ事は出来ないのではないでしょうか。
因みに、個人的には「失敗した時のリスクよりも、確実な前進」という意味でも、キーウの再攻略は可能性が低く、東部の制圧を落としどころに設定しているように感じます。
何だか完全に的外しになってしまいました。お恥ずかしい!失礼しました。
ロシアと言う国はソ連が崩壊してから30年間、一度も核実験を行ったことが無いんですよね。
まあ、他の国も核実験は禁止しているのですがロシアの場合、中国の30倍近い数の核兵器を保有しているのに、開発・管理に掛ける予算が中国よりも少ないと言う体制が続いてきました。
この低予算で核兵器の管理だけはまともになされているとは考えづらく、勇ましい口先とは裏腹に、実際に使用に耐えうる核兵器はかなり限定されてるのではないかと思います。
もし、本気で核兵器を政治アピールに使うのなら、一度くらい核実験をして見せると思います。
ロシア国内で核実験をすれば、抗議はされると思いますが、NATOが参戦する理由にまでは発展しないでしょう。
橋への攻撃に関しては何と言うかウクライナの明確な意思による物か歯切れが悪い物だったし、NATOがウクライナで核を使うならば通常戦力でウクライナ領内のロシア兵力駆逐するって言っている。
駆逐されても困らない程のまともな兵力が無くなったら自国にもNATOに被害が及ばないような限定された条件で使うんじゃないの?
核を使おうがロシアに全面戦争仕掛ける国なんて居ないだろうし、対外的にも国内に対してもそこで手仕舞いにする効果はあると思う。
ロシアはもう堕ちるところまで堕ちとる
アフガン戦争のソ連でもここまで腐ってはいなかった
メドベージェフとか言う中国で言う所の威勢のいい少将枠
いつものメドヴェージェフって感じかな。
この脅しが通るなら「核を持たねば国に非ず」みたいな状況になりかねんし、国内のガス抜き以上の意味はないよな。
メドベージェフのハッタリ芸
もう今のロシアにできる事は核兵器で脅すことだけなのかもしれませんね。
北朝鮮レベルにまで落ちぶれちゃって…惨めですなぁ。
ロシア政府関係者や国営メディアがよくいってる
ウクライナからの撤退=「ロシアは存在しなくなり引き裂かされることになる」のような主張って
キエフ大公国中心地のウクライナこそがルーシの本拠地で、
ウクライナを永続的に失ったら「ロシアの民族的文化的ルーツを引き裂かれる」って主張なんですかね?
核の脅しが通用すると思っているのならNATOの拡大でロシア領土が直接侵略されるとは思ってないでしょうし
ウクライナのことをロシアの一部だと本気で思ってるとしか思えないんですよね
ロシアが存在しなくなるのは、本当だろう。
これだけの犠牲を出して、何も得られませんでしたでは、統治体制が崩壊する。
>キエフ大公国中心地のウクライナこそがルーシの本拠地で、ウクライナを永続的に失ったら「ロシアの民族的文化的ルーツを引き裂かれる」
少なくともプーチンはそう思ってますよね。
だったらなんでウクライナ人民共和国として分離したんだと言えば、過去のソ連指導者はそんなこと重視しなかったとも考えられますが。そりゃそんな民族主義、共産主義からすりゃ邪悪以外のなんでもない。
ただそのくせプーチンはソ連の栄光を語りますよね。所詮ご都合主義だってことがよくわかります。
北朝鮮の道ですね…。ロシアにとって利益の大きかった新STARTも破棄しちゃって、ほんとどうするんだろう。
バイデン政権が核軍拡をはじめる可能性は万に一つもないにしても次の政権は分からないですし、今までは新STARTの手前米国も多少遠慮していた弾道ミサイル防衛網の配備拡大は今政権下からでも進みかねないですよね。北欧諸国がイージス・アショアの設置を求める可能性は高いですし、日進月歩で開発が進んでいる次世代型のBMDが続々ヨーロッパに入っていけば核の効能、特にロシアが一番示唆したい限定核使用シナリオの恫喝力は封殺されてしまいますからね。ミサイル防衛を突破できるHGVを作ったとして、HGVも防げるBMDを構築されてしまったら、その時ロシアは次の一手を出す体力が残っているのでしょうか。
現在、HGVにも対応可能な次世代BMDの具体的な構想はあるのでしょうか?
数年中に実装される見込みがあるのはSM-6block1Bだけだったと思いますが、構想や研究レベルなら各国あります。日本もHGV対処の研究というのを21年度から実施していたと記憶していますし、アメリカにはGPI計画や他の迎撃弾の研究があったはずです。自分もそれほど熱心に追っている訳では無いのでJSF氏のヤフー記事あたりを参照すると詳しいのではと思いますが、いずれにせよ先進国を中心に関心の高い分野ではあるので(日米くらいしか興味を持っていなかった時代とくらべても)研究は加速していくのではないでしょうか。
なるほど、ありがとうございます。
攻撃側が速度を上げる方法はイメージ出来ますが、その速度に対応する迎撃側のイメージが全く沸かないのでどこまで実用段階なのか気になります。
既存研究を見る限り、迎撃側も速度と機動性を上げて対処しているのかなあという印象です。飛んでくる弓矢を弾丸で迎撃することは出来ても逆は難しいのと同じで、せめて速い迎撃弾をという事なのかもです。もっとも既存BMDでもフェーズ次第では迎撃弾より弾道ミサイルのほうが速いのですが、弾道が固定されている=迎撃弾が遅くても予め算出した進路を塞ぐことで対応できていたんですよね。機動性に富むとされるHGVも毎秒回避運動しながら飛んでくる訳では無いので、標的の進路を塞ぐという考え方自体はさほど変わらないのではと自分は思っています。
なるほど、ありがとうございます。
基本的には進路を予測して塞ぎつつ、機動性をあげて変則的なものにも対応可能にしていくということですね。
専守防衛とも相性の良い軍事技術でしょうからドローン対策と併せて日本にも頑張って貰いたいです。
透明なドアを挟んだ向こうでキャンキャン吠る犬みたいなもんだろ。飼い主がドアを開けるとスンと静かになるやつ
しょーもない男
>我々が勝利を得ることなく特別軍事作戦を止めればロシアは存在しなくなり引き裂かされることになる
ロシアはウクライナでの敗戦により「旧ソ連の様にロシア連邦も崩壊してしまう」と想定しているのでしょう。
困るのはロシアの後ろ盾で独立している沿ドニエストル(モルドバ)、アブハジア・南オセチア(ともにジョージア)、ナゴルノ・カラバフ(アゼルバイジャン)といった国々。
またチェチェンもカディロフ首長がベラルーシの様に独立後も現在の独裁政権を維持できる可能性もありますが現在、ウクライナ義勇兵として参戦しているチェチェン独立派が帰国して現政権に戦いを挑む可能性が高く、予断を許さない状況になると思います。シリアのアサド政権もロシアが無くなるとトルコやアメリカが支援する反体制派が盛り返す可能性があります。
さらに旧ソ連崩壊時と違い、中国が成長して力をつけておりロシアから沿海州の取得(中国は清朝の時代にアロー戦争の結果、北京条約により約100平方キロメートルにわたる外満州<現在のロシア沿海地方>をロシア帝国に割譲した。この結果、清は日本海への出口を失った)にとどまらずロシアの後任として「一帯一路」でロシアの後ろ盾を失った国々に注目して接近するでしょう。
もうすでにロシアの勝ち負け関係なく、中央アジアあたりは中国に接近してますよね。一部は中華帝国の冊封国だった時期もありますから中国もニッコリ。
これで中国が支援のバーターに沿海州よこせって言うだけでも面白いですね。
ロシアの国家滅亡を防ぎたいならそもそも武力侵攻しなければよかったのに…
少なくとも現在よりはマシな未来があったはず
これでアメリカが大核軍拡に舵を取ったらロシアさんはどうするんざんしょ?中共にも追加の負担で火の車になるザマスわよ?
どれくらいちゃんと機能する核兵器があるか分かりませんが、どのような出力だろうと使用した時点でロシア寄りな中国やインドなども完全にロシアから離れるでしょうね。
その他、核保有国にとってはNPT体制の崩壊のきっかけになる可能性が高くなり、自国の優位性が消えてしまいます。
日本付近でも韓国や台湾は核兵器保有に走りそうです。
もちろん、日本でも議論になると思います。
更に離れなければ自国が制裁や輸入規制を受ける事になるでしょう。
結局プーチンの代わりにならなかった。
だからこそ永世大統領に舵を切っている。
もう少しマトモでプーチンのポチになれば次期大統領の芽はあったが、毎度毎度こういう発言をしているから使い物にならないからロシア・ベラルーシ連盟国の閣僚会議議長になって今はフリーなんてまともな仕事をあてがわれていない。
こいつはただの偏屈野郎だけど、結局のところ最終的には核と向き合わないといけないんだよな
核で脅せば何やっても許される世界にならないようにして欲しいけど、
エスカレートを望まないと言いつつ戦車もミサイルも提供することになってるし、
誰も核への対処法がわからない現状、何が起こってもいいように西側の兵器の生産を強化しながらプーチンの限界ラインを探るために徐々に強力な武器を解禁してお互いに限界を試していくしかない気がする
これがチキンレースとして、まだブレーキ踏むようなとこまでは行ってないし
ロシアはNATOと核戦争したら、NATO軍核ミサイルが引き起こす電波電磁波障害で核兵器が打てなくなり、
ロシアはNATOと核戦争したら、NATO軍核ミサイルが引き起こす電波電磁波障害で核兵器が打てなくなる数百発の核ミサイルでロシアがNATO軍全て打ち負かすの無理だから核戦争までいったらロシアが勝利するのは無理だから、プーチン大統領も核ミサイルつかうのはないでしょうけどね。
2500万人の死者出る予測だから、ヨーロッパもそんなことしたくないでしょうがね。
アラスカをアメリカが購入しているからアメリカの国土広い上にNATOの加盟国に核ミサイル貸し出しているからアメリカが核攻撃されたら、貸し出している国からも核ミサイル撃たれるでしょうからね。