ロシア関連

今月3件目の不祥事、ロシア空軍「Su-35S」が味方の「Su-30SM」を撃墜か

ロシア空軍の戦闘機Su-30SMが定期訓練中に墜落したと報じられているが、どうやら味方のSu-35Sが誤ってSu-30SMを撃墜してしまったらしい。

参考:Забыли разрядить пушку: в России истребитель случайно подбил боевой самолет

Su-30SMが訓練中に墜落?いいえSu-30SMによって撃墜されたようです

ロシア国防省は22日、モスクワから北西に170km離れたトヴェリに西部軍管区所属の戦闘機「Su-30SM」が墜落したと発表、同機を操縦していたパイロットは緊急脱出を行い無事だと報じられているが、複数の露メディアは今回の事故原因は味方機による誤射だと報じて注目を集めている。

露メディアによれば事故当時、Su-30SMはSu-35Sを伴ってドッグファイトの模擬訓練を実施していたのだが、どうやらSu-35Sのパイロットが模擬訓練中にSu-30SMを照準に捉え30mm機関砲の発射トリガーを引いた際、本来なら撃墜を記録する信号もしくは写真が記録されるはずなのだが間違って実弾が発射されてしまいSu-30SMに命中して墜落したらしい。

出典:Aleksandr Medvedev / GFDL ロシア空軍のSu-35S

通常、ロシア空軍では模擬訓練に用いられる戦闘機からは空対空ミサイルが取り除かれ、機体に内蔵された30mm機関砲は作動しないようにロックされると露メディアは報じており、機関砲のロック作業を忘れていたため実弾が発射されたのだと指摘している。

これが米国製戦闘機の場合なら搭載兵器の制御はマスターアームスイッチ(安全装置)の切り替えで行うためパイロットの責任になるのだが、今回はロシア製戦闘機なので機関砲のロックは地上作業員が行うものなのか、コックピットから操作するものなのかは不明だ。

しかし9月だけでもロシア軍では国防省主催「ARMY-2020」で携帯式防空ミサイル「9K38イグラ」が暴発する不祥事が、国防省主催の多国間演習「コーカサス2020」で試射した対戦車ミサイル「9M113 コンクールス」が誤ってT-90Aに命中して大破する事故が発生しており、今回のSu-30SM誤射撃墜事件まで合わせれば今月3件目の不祥事になるので流石にロシア軍も青ざめていることだろう。

関連記事:ロシア、兵士が構えた携帯式防空ミサイルが暴発する恐ろしい動画
関連記事:ロシア、演習で発射した対戦車ミサイルが自軍のT-90Aに命中して大破

 

※アイキャッチ画像の出典:Alex Beltyukov / CC BY-SA 3.0 ロシア空軍のSu-30SM

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コメント

    • 匿名
    • 2020年 9月 23日

    模擬空戦時には対空ミサイル実弾を降ろすのであれば、機関砲の実弾も降ろせば良かったのに

    28
      • 匿名
      • 2020年 9月 23日

      ド正論ですね、だいたい実弾の出番がない訓練なのに積んだままという、ロシア的ユルさが怖い

      11
      • 匿名
      • 2020年 9月 23日

      訓練だからまさか実弾が飛んでくるとは夢にも思うまい。

      パイロットが脱出出来たなら不幸中の幸い。

      2
    • 匿名
    • 2020年 9月 23日

    おそロシア

    16
    • 匿名
    • 2020年 9月 23日

    ロシアもコロナ禍で二万人ぐらいタヒんでいる為に整備に回す余力がないのだろ、逆にあんなに患者数やタヒ者が出ている状況でよくやっている。

    8
      • 匿名
      • 2020年 9月 23日

      もったいねー。

      1
    • 匿名
    • 2020年 9月 23日

    何か昔聞いたことがあるような話だ

    しかしまあ続くもんだね…

    13
    • 匿名
    • 2020年 9月 23日

    ほ、ホントにやりやがった・・・!?
    似たようなトラブルは続くとは言ったが。

    次はフネかな?

    安全管理の基準が違うのだろうが、実弾積んだままとは。
    そういえば、なんで人が乗ってる戦車にミサイルが当たったのか不思議だった。
    近くに稼働してる戦車がいる状況で発射?
    安全?そんなものは飾りです!?
    西側の人にはそれがわからんのです!

    13
      • 匿名
      • 2020年 9月 23日

      原潜だったらやだなぁ。

      8
    • 匿名
    • 2020年 9月 23日

    対独戦勝パレード中に装甲車が燃えたりもしてましたね

    12
    • 匿名
    • 2020年 9月 23日

    アメリカもコロナのせいか墜落が頻発にあったけど、ロシアもか。
    コロナ発生元の中国が比較的何とかなっているのがうらめしや。

    2
      • 匿名
      • 2020年 9月 23日

      あの国は不都合な真実は隠すんですよ。

      14
        • 匿名
        • 2020年 9月 23日

        横からだが、まあそれが出来るのが強みだわな
        てか米軍のはコロナの影響なのかね

        2
    • 大粛清
    • 2020年 9月 23日

    対戦車ミサイル事故の記事で、「次は誤爆か誤撃墜。この手のトラブルは連続するから」というコメントを見ました。予言者!?

    9
    • 匿名
    • 2020年 9月 23日

    ロシアなんて昔からこのような不祥事なんて数えきれないぐらいあったと思う
    近年SNSとかが発達して外国に伝わるようになっただけで

    13
    • 匿名
    • 2020年 9月 23日

    空自「味方撃ち、う、頭が」
    海自「ばーかw(と言いつつCIWSの電源切ったか確認中)」

    5
      • 匿名
      • 2020年 9月 23日

      f15も一回やってなかったっけ、
      唯一の撃墜例とやらを

      4
        • 匿名
        • 2020年 9月 23日

        1995年11月22日に小松基地の第303飛行隊所属のF-15Jが、能登半島沖の上空でACM訓練中にAIM-9L空対空ミサイルをぶっ放して僚機を撃墜した事故だな
        あの時はACM訓練に出ていたF-15Jの二機が、本来ならばAIM-9Lのシーカー部だけが本物の訓練弾を搭載すべき所、二機共にスクランブルの予備機(三時間待機の状態)だった為に実弾のAIM-9Lを積んでいた結果、パイロットが無意識の内に安全装置を外して撃っちゃったのが原因だったが、今回のロシア空軍のケースもその様な無意識の行動だったのか、それともテクニカルトラブルか単なる操作ミスだったのかが知りたい所だ

        8
      • 匿名
      • 2020年 9月 23日

      あー、あったなそんな事。
      死者が出なかったのがせめてもの救いだな。

      6
    • 匿名
    • 2020年 9月 23日

    ほんと不思議に連続するよなぁ
    事故とかは印象に残るからそう感じるだけってレベルではないように思える

    2
    • 匿名
    • 2020年 9月 23日

    日本のF-15撃墜もそうだけど、
    訓練って実弾を持って行ってやるもんなんですかね?
    ワンミスで実弾発射してしまうのって怖くない??

    7
      • 匿名
      • 2020年 9月 23日

      本来、この様なACM訓練で実弾を使うのはアレなのだけど、空自のF-15J撃墜事故の時は「機材繰りの都合から日常的にスクランブル待機中の実弾搭載機も訓練に使わざるを得なかった」と言う事情があって、安全手順さえ守っていればOKって意識だったらしい
      その結果、ワンミス処か「パイロット自身気付いていない『無意識の行動』で安全装置を外してしまった」と言う「予想外の事象」が発生してそのまま事故に繋がった
      因みに、この手の「予想外の事故」と言うのは一般社会でも起きているので、特に勤務先が工場だと言う人は朝礼時の上司の挨拶や社内の掲示物に注目して欲しい
      マトモな工場なら、その手の事故の報告や注意事項を非正規雇用者も含めた社員全員に周知しているから

      8
    • 匿名
    • 2020年 9月 23日

    当該パイロット又は地上作業員にはどのような処分が下るだろうか。
    空自のF-15誤射では操縦資格剥奪だが起訴猶予になったけど。

    3
    • 匿名
    • 2020年 9月 23日

    こうやって事実が出てくるだけ良くなったのか
    いや、今でも西側にバレないと判断すりゃ隠蔽してるはず
    あのチェルノブイリ事故直前に、原潜の深刻な放射線漏れ事故が起きてたのに、チェルノブイリの件は公表した同じゴルバチョフその人の命令で隠蔽したって
    元KGBのプーさんも体質は変わらんよ

    4
      • 匿名
      • 2020年 9月 24日

      今はプーさんと言えばキンぺーの事だから紛らわしいな。

      4
    • 匿名
    • 2020年 9月 23日

    安全日だから大丈夫とか言ってたらクリーンヒットしたみたいなもんか

    8
      • 匿名
      • 2020年 9月 24日

      少子化対策で免罪!

      6
    • 匿名
    • 2020年 9月 23日

    訓練とは言え、ガンキルできちゃう技量がすげーな。

    1
    • 匿名
    • 2020年 9月 24日

    とはいえ、防空軍の失態で国防相が解任された「ハンス・ルスト事件」程のインパクトは無いな
    中間管理職が数人解任される程度ですむんじゃない?
    ロシアだし

      • 匿名
      • 2020年 9月 24日

      訂正、ハンスじゃなくてマティアス・ルストだわ!w
      お恥ずかしい限りで

      2
    • 匿名
    • 2020年 9月 24日

    よく言われる「パイロットの三割頭」だっけ?クリティカルな安全装置を人間に委ねるのはやっぱり怖いな

    • 匿名
    • 2020年 9月 25日

    空自のF-15誤射で撃墜された方のパイロットは今は第12飛行教育団司令兼ねて防府北基地司令ですね

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