ロシア下院のアンドレイ・グルレフ議員は17日「特別軍事作戦の問題は“真実に基づいてない嘘の報告”にある」と批判、複数のミルブロガーも「ロシア軍の嘘は戦術レベルから戦略レベルにまで及ぶため、大統領に報告される内容は想像するだけでも恐ろしい」と指摘した。
参考:Russian pro-war bloggers are blasting military for culture of lies
参考:Андрей Гурулев / депутат Государственной Думы
参考:Военкор Котенок
参考:Два майора
嘘の報告で自身の首が締まり始めたロシア軍、不必要な損失が発生して無駄な失敗を繰り返す
第58軍連合軍の司令官や南部軍管区の副司令官を歴任し、現在は国家院(下院)国防委員会の委員を務めるアンドレイ・グルレフ議員は17日「特別軍事作戦における最大の問題は“真実に基づいてない嘘の報告”にある」と軍を批判、これに複数の軍事ブロガー(ミルブロガー)が賛同して注目を集めている。

出典:Kremlin.ru/CC BY 4.0
アンドレイ・グルリョフ議員は「軍の中で蔓延する嘘との戦いは特別軍事作戦の開始直後から続いている。ある大隊の指揮官は配備先の森林地帯について半年間も「我が支配している」と報告していたが、ローテーションで新しく配備された部隊の指揮官は「支配しているはずの森林地帯」に敵がいることを知り、報告書上ではロシア軍の支配地域だったところを攻撃しなければなかった。この様な真実に基づいてない嘘の報告は日常茶飯事で、大統領、国防相、参謀総長、国防省に対しても前線の指揮官達は不正確な情報を報告する」と指摘。
つまり前線で戦うロシア軍部隊の指揮官達は「不都合な事実」を上に報告せず、軍上層部は「誤った戦場認識」に基づいて決断を下すという意味で、グルリョフ議員は「嘘の報告が許されない行為であると認識した指揮官チームを結成し、国防相が彼らと会って目を見て話すことが重要だ。同時に嘘を報告した者への罰則強化(懲役14年~15年)も行わなければならない」と提案、これについて43万人以上の読者をもつ軍事ブロガー(Два майора)も「ロシア軍における嘘の文化が勝利の妨げになっている」と主張した。

出典:Генеральний штаб ЗСУ
Два майораは「どのような形であれ我々は勝利するだろうが、蔓延する嘘によって勝利は遠いところにある。ソ連時代の初期と比較すれば嘘は少なくなったものの現在も嘘は様々なレベルで存在し、不都合な事実を意図的に隠した報告はあらゆるレベルで間違った決断を生み出す」と、40万人以上の読者をもつ軍事ブロガー(Военкор Котенок)も「ロシア軍での嘘は戦術レベルや大隊レベル、その上の戦略レベルにまで及ぶため、大統領や国防省が受け取る情報の内容は想像するだけでも恐ろしい」と述べている。
さらにВоенкор Котенокは「ある陸軍の司令部では反発や叱責を恐れて情報を隠し、そのため必要な支援や補給が前線部隊に届かず、結果として不必要な損失が発生して無駄な失敗を繰り返している。ロシア軍が試みたアウディーイウカ奪取やクラホヴェ方向への突破は人員と装備を失っただけで終わったが、ドンバスで敵が試みた反撃は成功を収めている。最も驚くべきことはドンバス方面でローテーションを行い、失った人員を補充する余裕が敵に残されている点で、ウクライナ軍の成功は決してクラスター砲弾の使用だけが原因ではない」とも述べており、嘘の報告でロシア軍の能力が劣化していると示唆しているのが興味深い。

出典:Минобороны России
もしかするとロシア国防省の発表が事実とかけ離れているのは「意図的なプロパガンダ」ではなく、前線から届く「真実に基づいてない嘘の報告」が積み重なった結果かもしれない。
因みにグルリョフ議員は昨年10月に出演した番組内でも「我が軍に潜む問題は正確な情報が共有されず嘘が蔓延っている点で、このシステムは下から上ではなく上から下に進む」と批判したが、この直後にSkypeの通信が切断されたため、ロシア軍にとってグルリョフ議員の指摘も「不都合な情報」なのだろう。
関連記事:ウクライナ戦への批判が続出、クレムリンと国民との関係は気まずくなるばかり
※アイキャッチ画像の出典:Андрей Гурулев
事実だが問題も多い
中国の古王朝からソ連の計画経済に至るまで大国にウソは非常に多い
事実を言うと罰せられるが、ウソで凌ぐと報奨が貰えるから
真実にインセンティブはなくむしろ損するだけ
現ロシア社会や軍隊が真実を共有しても、帰って真実を知ったワグネル化する可能性も大きい
中国の歴代王朝の嘘は引き合いに出すものとして的確なのかなあ。 確かに末期清辺りの腐敗ぶりは正しく国を滅亡に導いたが国土面積故に情報が皇帝に伝わる過程で湾曲されたり劣化し意図せず誤った情報が伝わることも多々ある。これらは中国だけではないし世界では普通のことだった。王宮内で嘘が蔓延っていたのならそれは中国だけでなく決して大国とはいえなかった歴代朝鮮王朝やそして日本も同じ。情報が劣化するロジスティクスは権力が一極集中することにあり大国かどうかは関係ない。最も皇帝独裁が始まったのは明王朝からで決して古い話では無いのだが。
皇帝独裁による中央集権体制が始まったのは秦の始皇帝からですな(郡県制)。
我が国の大本営発表やベトナム戦争のテト攻勢等が代表例ですが、戦争が苦戦したり長引いたりすると、人は希望的観測を追い求めるようになりますね。
本記事とは話が逸れるので手短します。秦の時代は強権的な行為がにより短期に滅亡しました。その後、漢は封建制と郡県制を採用した郡国制を採用しましたがそれは独裁と言えるものではありません。 武帝は皇帝権力の強化に務めますが後継者問題などもあり外戚や貴族の力が増幅。これは五胡十六国時代から唐にまで続きます。宋の建国者、趙匡胤は科挙を重視ししたので文官を重用。元もモンゴル人は少数派で強権的な力は使いませんでした。明時代までは皇帝独裁と言えるものはほぼ存在せず外戚や貴族が跳梁跋扈しそれらを制御出来ませんでした。
おっしゃる通りかと存じます。
私はロシアや中国の『今』を批判したいがために、生半可な知識で中国その他の歴史を無理矢理当てはめる方々を快くみれません。
それらをきちんと語るにはそれ相応の知識が必要ですし、かれらの誤りを正すにはブログの趣旨を大きく離れる必要があるからです。
(近現代は語る必要はあると思いますが…)
武帝の時代に実質的な郡県制へ転換していますね。
また、隋と唐で外戚や貴族の力は増幅していなかったと思います。
私は皇帝独裁を皇帝による専制政治と考えましたが、明代以前の中国は古代ギリシャのような共和制では無かったと思います。
外戚や貴族が跳梁跋扈していたら皇帝独裁ではないというお考えでしたら、明では宦官が跳梁跋扈していたので明も皇帝独裁ではないと思います。
「皇帝独裁とは具体的に何ぞや?」は本記事と無関係ですので、私もこのコメントで終わりにしたいと思います。
長文失礼致しました。
大国というか、権威主義につきまとう事柄な気がする。
権威で不都合を隠蔽できる環境では発生してしまう、のやろね。
心配なのはウクライナ側でも似たような問題が起きてないかなというところです。
ドローンは敵でなく味方に使うことも多い
ドローンはウソをつけないから
ウクライナでも似たような問題が大なり小なり起きているでしょうが、アメリカ等の外部監視機関がある分、かなりましな状況だと思いますよ。
実際西側も驚愕するウクライナ軍の柔軟な戦いぶり見てると、現場レベルで嘘を重ねて上に報告するような歪みや腐敗は、相当正されてるのかなと。
2014年に成す術無くロシア軍に領土明け渡した旧東側的ヘタレ軍隊とはやはり別物何だな
「虚偽報告」は、平時のどんな業種にでも、質・量の過多こそあれ一定確率で存在します。
ですのでウクライナ軍内に於いても、一定確率で発生している、と考えるべきだと思われます。
独裁的な社会に於いては、失敗が即失脚に繋がるので、そうではない社会よりも増える傾向にある様に考えます。
「大きく後退した」という事実を報告しようものなら、命に係わるのではないでしょうか。
一方、「ロシア軍を追い出す」という明確な目的があるウクライナ軍内では、多少の失敗は問題にされにくい傾向にあると考えられます。
場合に因っては大きな後退も、「戦力を保持した適切な判断」と、評されるでしょう。
明確な目的と適正な評価、これらの差が虚偽報告の発生率に大きく作用していると考えます。
つまり、ロシア軍に比べウクライナ軍での虚偽報告は、かなり少ないものと思慮します。
また、西側諸国の監視の目もある為、西側から不信を得たくないウクライナ政府の発表は、より厳選されるものと考えられます。
ウクライナ国にとっては、不利でも正直な方がメリットが遥かに大きいのです。
本当のこと報告したら機密漏洩で捕まるやつだ
アネクドートでみたやつ
ソビエト!?
生きていたのか…
プーチンは公式の場でも部下を威圧するなど恐怖で縛っていますが、中国でも突然、国防相が消息不明になり解任の噂が出ています。
このような事を繰り返していくうちに、裸の王様が出来上がっていくのでしょうね。
中国国防相の場合は装備品の調達で不正があって取り調べを受けているとの情報があります。
ロケット軍の汚職と関係があるのかまだ分かりませんが、習近平が軍部の綱紀粛正をさらに推進しているのなら裸の王様にはならないかと。
綱紀粛正が、往々にしてそれを名目にした粛清と自派の登用になるのも歴史的にはありふれた風景です。今回の案件がスパイ疑惑とも関連したトップダウンの監査である以上、組織の合理化に向かう方向性は希薄な印象はありますね。
習近平が就任初期に掲げた反腐敗キャンペーンも結局権力固めだったからなぁ
中国の場合は綱紀=習皇帝がルール
なので、裸の王様一直線ですね
>どのような形であれ我々は勝利するだろうが
はい嘘
まだ精神的勝利はできるのでセーフ
「敗北するだろう」なんて言っちゃったらブログ炎上どころか物理的に炎上しかねないからね、しょうがないね
しかしここんとこロシア軍に明るいニュースは殆どないはずだが、ミルブロガーやその読者はどうやってモチベ保ってるんだろうか
ウクライナが守勢の頃はここのコメント欄も随分荒れましたね。ロシア側にも逆張り親ウ派おじさんみたいなのがいて、今頃ブイブイいわしてるんだろうか…
良くも悪くも好き勝手(誹謗中傷以外)書き込める日本のネットならともかく、反体制的な事書き込んだら警察が家にやって来るような国でたかだか逆張り程度で親宇とかやりますかね?
白紙のプラカードあげただけで刑務所から前線送りになったり、大ほんえいの意にそぐわない事を言うだけで外国の代理人表示が義務付けられる環境でそんなん存在できるんかなあ……
反体制派とはいえ勝利の為に苦言を呈し続けたギルキン先生も逮捕されちゃったからな
このままじゃ負けるなんて言ったら逮捕待った無しよね
「どんな形でもいい」なら、賠償金払って領土を割譲して核戦力を解体する代わりに「ウクライナはロシアの勝利を認める」って和平条約に一筆書いて貰えば勝てるかもしれない。
凄く今更の指摘過ぎて……既にロシア側ミリブロガーの多くがガーキン見せしめにした結果政府に屈伏してプロパガンダ要員になっている疑惑がある、それが一斉に右に倣えして賛同するとなると……
正直予め指名されていた生け贄の羊を晒しあげる前準備に過ぎないんじゃ……
嘘を嘘と見抜ける人でないと…というのは置いておいて、いかにして正確な情報を得るか?というのは難しいですね。
一般社会でも当事者は保身や出世欲のために過大、過少に報告するのはよくあることですし。
前線での情報収集に特化した専門部隊とか作ればマシになるかなとか思ったりする。
ロシア軍が政治将校を復活させるという話を後押しするアイデアですね。
政治将校が復活したら、実情に合わない命令の墨守が更に悪化するだけかと。
これって結局現場に責任転嫁しているだけじやないですかね。
如何に嘘の報告が多かろうと、管理人さんがしてらっしやるように
ネット上の情報から信用度の高い情報を抽出して、真実を捉えようとするだけでも防げるでしょう。
大統領本人が忙しいならば、信用できるチームを編成して
正確な状況把握と判断に努めるようにすれはよいだけで。
偽情報を流す専門部局は用意して、己がそれに掛からないように努力すらしないとは・・・?
この人物も何かが欠如した様な面相をしてますが、
弱者を食い物にする立場やあり方を続けてきたためにそんな認識なんでしょうかね。
ですよねぇ…
名前は失念してしまいましたが、対砲迫レーダーの不足と現場兵士のローテーションが適切に行われていないと「事実を報告した」前線指揮官の方がそれこそここ最近解任されたやんけ!という感じですよね
議員さんも、そうした風土の中で生きて来たのでしょう。
平時ならば、誤差の範囲(?)であったものと思います。ひどい話ですが。
対策は現地とトップの間の風通しを良くすることでしょうか。
スターリン首相の場合、官僚組織やNKVDの報告を鵜呑みにはしなかったようですね。
現地の人間に直接問い合わせて、結果を照らし合わせていたみたいです。
嘘があれば、すぐ粛清だったのでしょう。きっと。
スターリンはその猜疑心故にゾルゲ報告を始めとする世界のスパイからもたらされるドイツのソ連侵攻計画をイギリスの陰謀と決めつけ準備を怠りました。それによって初戦でソ連軍は大敗北に陥り徒に犠牲者を増やしました。 大粛清も猜疑心からくる愚かな行為でしたがそのせいで優秀な将官を失いました。大木毅氏によるとこの軍の弱体化によりドイツに対応できると思わず現実逃避したのだと。ヒトラーよりもましですが彼も信じたいものしか信じませんでした。
誤情報はウクライナでも起きているが、その場しのぎの嘘による混乱はロシア軍が圧倒的に多い
ウクライナはスポンサーであるNATO各国政府への報告やメディアの取材を受ける以上は嘘が露呈した際のデメリットが多い。この1年半で徐々にその認識が広まってきているのが感じられる。先日のクリシェイフカの解放報告がいい例で、むしろ不確定な戦果には慎重な傾向がある
ロシアはついこの間のシンキフカの嘘といい、昨日話題になってたバンとタイヤの件といい、「偉大なる空に輝くウラル山脈の星にして大統領閣下」ムーブのまま。上官殿には「出来ました(出来たとは言っていない)」と誠意を見せる事が大事
真実を伝えるポポフなぞは誠意が足りない
これ系の記事を見ると「ウクライナも~」と定量的定性的な観点を無視して意図的に同列にしようとする人間が出てくるからな
ここのコメント欄を見ていてもウクライナの撃破報告とOSINTのカウントが2倍程度ズレているだけで「信憑性が疑われる」「不正確な情報は正しい戦況の理解に邪魔」と反論するのにロシア側の報告には従順な方々も散見されますね。
ウクライナ陣営の報告は一定の「盛り」が見られてもその基準が大きく変動しないため増減のトレンドが理解しやすいのですが、ロシア陣営のカウントは自陣の数字も敵陣の数字も「その場しのぎの盛り方」で計算されているため参考にすらならない。
まさに定量的な違いを無視して苦し紛れの「どっちも論」に落とし込むのは喧嘩両成敗論と同じで結論が見え透いている感じがしますね。
まさにその通りで、誇張と矮小化、情報の意図的な抽出加工は彼らの十八番ですね
誰とは言わないが、昨日の彼の場合は「不正確な情報は正しい戦況の理解に邪魔」等と言っておきながら、過去に「ロシア軍の公式発表は本当の事だった事もあるから注目すべき」と言ったり、ロシア軍のフェイク画像とウクライナの戦況「予測」を同じフェイクとして同列に扱ったりと酷いもんです
タチが悪いのが、そういう人に限って中立的で物事を俯瞰的に見ている風を装う傾向がありますな
見え透いた支持陣営を隠して(るつもりで)そういう態度を取るのは、正直気持ち悪い
ロシアの場合は「誤情報」じゃなく、保身混じりの明白なウソですからね。
戦略的にプロパガンダ流してるのとも違う。
成果を出せなければ即粛清の恐怖政治。独裁者の機嫌を損ねる報告は絶対NGで
結果上に届くのは耳障りの良い報告ばかり。
そういう独裁国家特有の硬直性が根幹だからね
何をいまさらという感じだけどね、最初からずっとそうだったし。
スロヴィキンやポポフが首になってる時点で終わってるわ。
真実を告げると首になる体制だからな。
いままでは それを補って余りある物量という強みがあったけど
それもなくなってきたからね。
あとは 坂を転がり落ちるだけだと思うわ。
>大統領に報告される内容は想像するだけでも恐ろしい
やはりロシアンジョークはキレがありますね
二大ヤバいデータ
①ロシアの軍事情報
②中国の経済データ
日本でも起こりそうだし他人事と思えないな…
>これ系の記事を見ると「ウクライナも~」と定量的定性的な観点を無視して意図的に同列にしようとする人間が出てくるからな
日本で嘘の蔓延を憂慮すべき定量的定性的な事例を挙げないとこれと同じように見なされると思いますが
大本営発表というワードが存在する時点でね…
ミスや不都合の隠蔽は人間社会では広く見られる普遍的な現象
他国で起こったなら自国でも大なり小なり起こりうると危惧するのは当然
本邦においても、トンネル工事でミスが報告できず、後になって発覚し余計にコストがかかった事がありました
官僚の自◯でうやむやになった事案もあります
人のふり見て我がふり直せというやつですね
それ60年以上も前の話されても困りますが
未だに日本は軍国主義に染まって欧米と対立してる、と主張してるのと同義ですよ
表に出てくるようになっただけ日本人も進歩しているのかもしれませんが、統一教会問題、五輪疑惑、某芸能事務所の加害問題など多くの人々が隠ぺいに関わったと思われる事案は現在進行形で起きています。
教会関連議員や汚職広告業者、隠ぺいメディアと関与した人々が多ければ多いだけうやむやになってしまうのは万国共通でしょう。
これらの不正が汚染水だのDSだのと全てをいっしょくたにして騒ぐ陰謀論者の飯のタネにされないためにも、不正行為を見て見ぬふりをしない倫理観が求められるのは日本も同じかと。
まがりなりにも不正が糾弾されてこうやってネットで自由に批判出来る社会と
中国ロシアのような不正が政府の中枢に蔓延し批判さえ許されない社会を比較するのさえおこがましいと思いますが
もう飛行機乗れないね・・・。
戦果報告一つ見ても、Oryxのカウントと照らし合わせるとウクライナ側は誤認やサバ読み込みでもせいぜい1.5~2倍ぐらいなのに、ロシア軍の報告は10倍ぐらい誇張されていたり。
多分ロシア側で一番問題になったのは、クピャンスク打通からイジューム奪還リマン包囲のコンボを決められてハルキウから叩き出された際の経緯でしょうな。
前線から「何も問題ない」という噓報告ばかりが上がっていたのでもないとあそこまで後手後手に回るというのは考えられないぐらいに、あの時の展開はロシア軍が下手ばかり打っていたので。
リマン方面の増援を手当てしたころには既に決定的に状況が悪化していて、戦略予備を残らず投入してスバトボ-クレミンナの防衛線をでっちあげるので精一杯。そのしわ寄せを食ってヘルソンまで奪還されるというていたらくだったので、まともな軍関係者ならそりゃブチ切れる。
むしろあの情勢でリマンを捨て石にスバトボ-クレミンナの防衛線を構築することに成功し、さらにヘルソンを損切りすることまでプーチンに飲ませたスロヴィキンが切れ者過ぎて怖い。
今散々苦労しているロシアの防衛線もスロヴィキンが構築したものだし、解任になってウクライナが一番ほっとしていると思うわ。
去年の秋破竹の勢いで領土を奪還していたウクライナがクレミンナ付近でピタッと止まったのは何があったのかと思っていましたが
そういう裏があったのですね、スロヴィキンがまさにロシアに残された命綱だったわけで
プーチン自ら命綱を切ったロシアの命運やいかに
大統領に真実を報告したとしても今度は大統領が国民に嘘つくんだろ
嘘をつく相手が繰り上がるだけで無意味だろ
だってこれ負け戦だし
戦車を年間1,500両作れるとかっていう話も、戦場とは別の現場から出てきた嘘なんだろうね。
この前、砲弾の年間生産数が200万発なんて話もあったけど、それもどの程度本当のことやら…。
弾薬の在庫や生産数もかなり盛った数字が上がってたんですかね。
一時期は陸自の全備蓄量に相当する弾薬をロシア軍は一週間で消費していると言われてましたが、盛った数字を当てにしてそうやって撃ちまくってたら今になって実態とかけ離れてたことが発覚したなんてことがあったのかもしれません。
そんなことでもないと北朝鮮に頭を下げるなんてカッコ悪いことはなかなかやんないですよね。
プーチンは、インターネットを使わず、紙の報告書を信頼している。
部下は(情報機関ですら)、プーチンの叱責を恐れて、忖度した情報を上げまくっている。
上記2つは、ウクライナ戦争開戦のきっかけで報道されていましたが、現在も変わっていないということでしょうか。
北海道、攻撃検討のリーク情報がでていたが、クレムリンでウクライナ攻撃が優先されたという報道もありました(どんな忖度情報だったのか気になります)
プリゴジン赦免・暗殺されるまでの流れを見れば、まともに情報上げる人は尚更いなくなるでしょう。
プーチンに疎まれれば、よくて左遷、悪ければ殺されるという事ですから(織田信長の裏切り者に対する態度は、器が大きかったと感じます)
ウクライナ侵攻自体が都合のいい情報に基づいて行われたと言うのだから始末に置けない
これほんとなんですかねぇ
国内世論にはそういう景気のいい嘘はたくさんつくでしょうが
現状のウクライナへの南部攻勢への対応はそれほど悪くないし
ロシア軍自体はそれなりに実情を把握してると思いますが(少なくともへルソン撤退以降は)
さて、クリミアの防空能力とセバストポリ周辺の治安状況をそれなりに把握していたら、虎の子の潜水艦と揚陸艦をのんびりと修理に出している間に撃破される真似はされていないと思いますがねえ。
ウクライナへの南部攻勢への対応はかなり悪いと思っている人も多いんでないかな。
防衛ラインの前に出て野戦を自ら仕掛けるロシアのやり方は悪手だと言う人多い。
嘘と言い張る人が多いけど、キルレシオが陣地構築した防衛側の方が悪いという常識外の報道があるので。
私もロシア軍は、兵力不足とかの弱点を含め、わりと実情を把握しているように見えます。
今回は下院の国防委員の下院議員と複数のブロガーたちによる批判ですね。
情報環境や言論の自由度については、ロシアとウクライナの現実のシステムや実態を具体的に比較しなければ判定できないと思います。
とりあえずポンポコさんはこの間「無人だったオイルリグを奪還しても意味ない」といつも通りの言動してましたが、無人だというソースを7.74さんから聞かれても答えてないですよね
絶対見てるはずだけど
ソースがあるなら答えて差し上げては?
いつの時代も共産圏の人間は現実と戦ってるからしょうがないね
>ロシア軍にとってグルリョフ議員の指摘も「不都合な情報」
少し前に制定された、ロシア軍を誹謗(=不都合な真実を流布)する罪に該当しませんかね?
明朝末期では官僚による公文書偽造と賄賂が横行していて、匪賊や女真族に敗北しても地方官や宦官に相応の贈り物をすれば勝ったことにできたそうです。皇帝が戦争に関与しなかった時代はそれでも現場の頑張りで何とか回っていたのですが、明朝最後の皇帝である崇禎帝の代になると一転して皇帝が本気で国を憂いて戦争を陣頭指揮するようになりました。結果、佞臣たちの嘘の報告に基づいた意思決定が勅令として発令されるようになり、わずかに残った良識ある将軍たちの意見が封殺されるようになったそうです。その後の中国が誰のものになったかは言わずもがなですが、きっとロシアも明朝と同じ末路をたどることでしょう。
戦場で戦果を上げないと現場の指揮官が更迭される恐れから、虚為報告がまかり通ることは理解できるが、
それだけでもないだろう、とも思う。
たとえば、現場指揮官が火砲支援や救援、弾薬・医薬品等の要請を繰り返しても上が応えてくれないので、
ロシア軍内にモラルハザードが蔓延し、指揮官が司令部に対してテキトーな報告を上げても悪びれない
ような不都合な慣習が根付いたのではないかな。
仏の嘘は方便。武人の嘘は武略。
なおこれを言ったとされる人は裏切り者
まあ言ってしまえば「共産主義」なんつーのが嘘の塊だからなぁ。
アレ目指すところが「階級や搾取のない万人の平等」よ?
その点「利潤追求」、言ってみれば人間の欲望をシステム化した様な資本主義の方が(随所に闇や問題は抱えてるとしても)少なくとも「正直」なのは間違いない。
共産主義が嫌われるのは、あまりにも暴力的だからだと思う。
マルクスが暴力革命を肯定していて、むしろ推してい節もある。
革命に協力的でないと言うだけで、子供や老人までも無差別に殺しまくる。
求心力がと言うけれど、それで集まるのは変わり者だけで、普通の人々は距離をおく。
北欧諸国みたいに資本主義の制度で、めちゃくちゃ税金を取り、弱者に配分する方向でも共産主義は可能。
親子間で資産の相続ができない塩梅に税をとり分配や投資をすれば、機械の平等が達成できそう。
スウェーデンでは金持ちになったミュージシャンなどが国外脱出するみたいだけど。
ただ、その思想にアンチな移民を制限なしに受け入れる所は真似したくない。
反社の温床になる地区ができる。
下手をするとウクライナみたいに内乱を起こされかねない。
えーと好悪善悪の話はしてなくて、あくまで「嘘」か「正直」かって話ね。
仰る通り共産主義の目的を実現するだけなら北欧みたいなやり方の延長でも出来る、どころかそっちの方がはるかに現実的なはずなのに、
およそ非現実的な「国家(≒支配者層)の理性に基づいた制御による平等」を標榜したのがまず嘘で、そもそもが支配者層による搾取が目的だったとしか思えないんですよね。
で、その国家の中で豊かに生きるには「所得や私財を隠す」という嘘が必要で結果貧富の差は資本主義以上に拡大するし、そこに不満を持っても粛清されないためには「国家を肯定する」という嘘が必要…、と上から下まで嘘まみれ。
で、そんな国家うまく行く訳もなく派手にすっ転んで崩壊し「自由で平等な民主国家()として再出発」するけど当然の様にこれがまた嘘…(個人の感想です
マルクス主義自体が、人間の自我を否定してますからね
そこから出てきてる共産主義とか支配する人民の自我・意志を全否定して、人民全員が不可能でも全肯定するのを義務としてるし
これを自我のある人間が行うなら「嘘」だらけにしないと不可能ですからね
この辺はアベノミクスにも通じるからあんまし笑うことができない
文章改ざんはリスクを激増させる
たとえばデコイやダミーの話でいえば、ウクライナ軍もロシア軍も使っている、朝鮮戦争、ベトナム戦争、中東戦争、湾岸戦争でも使われていて、湾岸戦争のアメリカ軍でもイラク軍が使うダミー戦車を本物と区別することはできなかった、またデコイ、囮自体は太平洋戦争から使われていたわけで、つまりいかなる政府、国家、組織の軍隊であろうとも、完全に正確な戦果報告、戦果の確認というのは最初から無理、不可能なわけです。
全体的な状況判断や、戦況判断は、最初から、数字の誤差も、報告の虚偽も、証拠の捏造も、あり得るもの、あって当然のものとして行わないといけないもの、行わざるを得ないものです。
たとえ悪意や、故意がまったくなくても、戦果報告、損害報告が正確とは決して限りません。報告がないまま行方不明となる兵士も多いのです。報告の数字が細かすぎるのはかえって怪しいのです。
旧・日本軍の大本営発表は悪名高いですが、じゃあアメリカ軍の戦果報告や分析は常に正確であったかというと、必ずしもそうではなく、朝鮮戦争やベトナム戦争、湾岸戦争でも常に多くの誤認を含んでました。
戦果誤認はどこにでもあると言うのはその通りですが
当該下院議員やロシア系ミルブロガーが問題視しているのは戦果誤認と言うレベルの話ではありません
保身のために意図的な隠蔽や嘘の報告を挙げている事を問題視しています
保身のために意図的な隠蔽や嘘の報告というのも、やはりアメリカ軍やイギリス軍でも、あるいは自衛隊でもあり得る、あっておかしくない、場合によってはあっても確認が難しい、場合によっては確認が物理的に不可能という場合もあります。
自衛隊、防衛省でも、つい最近、重要な機密情報がハッキングされていたのを、アメリカ国防総省、アメリカサイバー軍の司令官であるポール・ナカソネという日系人の大将に言われて、認める、認めない、保身のための隠蔽だ、隠蔽じゃないいうんぬんで揉めた、あるいは今も現在進行形で揉めているであろう話があります。
しかし逆にアメリカ空軍の基地から、ウクライナ軍の情報が漏れていたという話も最近ありました。ドナルド・トランプ氏も、ハンター・バイデン氏もそういう話で現在進行形で揉めています。
結局何が言いたいのでしょう?
他国でもあり得るかもしれないから問題視するのはおかしいとかそう言う話ですか?
またきん氏
>これ系の記事を見ると「ウクライナも~」と定量的定性的な観点を無視して意図的に同列にしようとする人間が出てくるからな
ほんとうだ
上のまたきん氏
>>まさにその通りで、誇張と矮小化、情報の意図的な抽出加工は彼ら(ロシア擁護者)の十八番です
ほんとうだ
この人の言うことって、いつもだからなんなの?って域を出ないんだよなぁ・・・。
ずっと無視してきたけど、白いカラスが居たからってカラスは黒いって認識を変えられはしないし、
一羽でも白いカラスが居れば十把一絡げに黒いというのはおかしいって、強弁してるようなものでしょう。
ロシア優勢って言う人達のネタ元はこの辺の情報なのかな?
何はともあれ内部文書の情報提供を受けられる自分は偉いみたいな感じ。
ま、社会共産主義かつ強めの独裁色なロシアじゃ、虚偽報告が一般的になっっちゃってるだろね。
ロシアの国家体制は社会主義でも共産主義でもないような・・・
国家資本主義の一形態と見做すべきじゃないでしょうか
このサイトの趣向は軍事なので政治やイデオロギーは場違いなのですけどあまりに酷いので最初に少しばかり。共産主義とは言っても旧ソ連が信奉したボリシェビキとそうでない非ボリシェビキは別物と考えないと流石に粗雑すぎますよ。
戦果報告と実際の戦果のズレは比較的正確な太平洋戦争時の米軍でも最大で3倍ぐらいあるので、ウクライナ軍の戦果報告が仮に1.5~2倍だとするならばウクライナ軍はかなり誠実かつ慎重にカウントしていると評価して良いでしょう
独ソ戦時のソ連軍の戦果報告は惨敗しても自軍の損害の3倍の戦果を主張する傾向があるので、ロシア軍のカルチャーが
旧ソ連と同じとするならば、ロシア軍の損害は戦果の1/3程度であろうと推測して良いとも思います
ま、そんな所ですかね
ボリシェヴィキという言葉はロシア社会民主労働党が分裂後レーニンが主導する派閥の事ですよ、この派閥ボリシェヴィキが十月革命後権力を奪取しロシア(ソ連)共産党と名乗り、共鳴した各国の社会主義者が〇〇共産党を名乗ったので現代の共産主義というのはほぼこのマルクス・レーニン主義の系譜ですね(中ソ対立のような思想対立も「我々が一番マルクス・レーニン主義を体現している」という争い)
非ボリシェヴィキと言うならレーニンに反対したメンシェヴィキとかですかね?この系譜は現代だとドイツ社民党・英国労働党・フランス社会党等の社会民主主義・民主社会主義と呼ばれてますね。
ボリシェヴィキという言葉はロシア社会民主労働党が分裂後レーニンが主導する派閥の事ですよ、この派閥ボリシェヴィキが十月革命後権力を奪取しロシア(ソ連)共産党と名乗り、共鳴した各国の社会主義者がコミンテルンの指導下に入り〇〇共産党を名乗ったので現代の共産主義というのはほぼこのマルクス・レーニン主義の系譜ですね(中ソ対立のような思想対立も「我々が一番マルクス・レーニン主義を体現している」という争い)
非ボリシェヴィキと言うならレーニンに反対したメンシェヴィキとかですかね?この系譜は現代だとドイツ社民党・英国労働党・フランス社会党等の社会民主主義・民主社会主義と呼ばれてますね。
ドイツ第三帝国末期みたいですね
かのルーデルの著書でも将官の保身のために総統に正確な情報が届いてないので
それをもとに誤った判断を下してしまっていると書いてありました
嘘が蔓延するのは、古今東西
「命令者(≒上の者)は無謬である」
という建前が生きている場合だよね
現場で想定外の事が起きた場合、無謬の命令者を前提とするならすべて現場の責任になるわけなので、正しい報告をするより嘘で糊塗するインセンティブが発生する
さらに、命令者無謬の前提なら「そもそも正しい情報を上げても命令の修正や誤りは認められない」わけで、正しい情報を上げるインセンティブすらないことになる