ロシアは軍事技術を誇示するため対戦車兵器を搭載する犬型ロボット「M-81」をArmy2022で公開したが、黒い布で覆われたM-81の正体は「アリババで販売中の中国製だった」と報じられている。
参考:Russia’s Rocket-Toting Robot Dog Is Chinese, For Sale On Alibaba
電子部品の供給を止められているロシアには当分作れないかもしれないが、ロシアにはアリババがある
プーチン大統領はArmy2022のオープニングセレモニーで「覇権主義に屈しない同盟国や同じ志をもつ人々が異なる大陸に存在し、ロシアは同盟国やパートナーに小火器、装甲車、大砲、航空機、UAVなど様々な武器を提供する用意がある。ロシアの有望な兵器は外国製兵器より何年も何十年も先行して性能面でも大幅に上回っている」と述べたが、会場で披露されたRPG-26を背中に背負う犬型ロボットが「露防衛産業界の厳しい状況」を反映している。
ロシアは技術力を誇示するため対戦車兵器「RPG-26」を背中に背負った犬型ロボット「M-81」が前後左右に移動したり、RPG-26を発射するためうつ伏せの姿勢をとったりする様子をArmy2022で実演、国営メディアの取材に応じた開発者は「バイオニクスに基づいて設計されたM-81は力学的に犬の動作に類似しており、標準的な射撃、武器や医薬品の輸送、偵察任務に使用できる」と説明して、西側諸国で軍事作戦に有用だと証明された犬型ロボットが「ロシアにもある」とアピールした。
しかし黒い布で覆われたM-81の正体は中国のUnitree Robotic社が販売するペット用途の犬型ロボット「Unitree Yushu Technology Dog(約2,700ドル)」で、米ディフェンスメディアは「開発者が述べているような用途に耐えられるのか怪しいく、ウクライナ侵攻で西側諸国から電子部品の供給を止められているロシアにこういった物は当分作れないだろう」と指摘しているが、皮肉を込めて「でもロシアにはアリババがある」と付け加え記事を締めくくっているのが印象だ。
Секрет російського воєнпрому: техніка з Аліекспрес та чорні панчохи, вкрадені в Україні 🤷
Це «вундерваффе» сьогодні показали на російській виставці «Армія-2022». pic.twitter.com/SnyZGswlnO
— Букви (@Bykvu) August 15, 2022
孤立無援のロシアにとって防衛産業界の衰退は容認できないため、恐らくロシアは輸出先の国の企業と合弁企業を現地設立して「制裁を受ける国内」ではなく「制裁を受けない海外」で兵器を生産する可能性が高く、技術移転と現地生産を武器に潜在的な顧客へのアプローチ(インドのブラモスと同じやり方)を行うつもりだろう。
勿論、一般人にも想定できる事態を西側諸国が見逃すとは思えないので何らかの対抗手段を講じる可能性は高いが、西側諸国と折り合いの悪い国はロシアに接近するかもしれないので「軍事技術の拡散」はさらに加速するのかもしれない。
関連記事:インドのBrahMos-II、ロシアのジルコンと同じ性能や特性を備える?
※アイキャッチ画像の出典:РИА Новости
すんげーキモいデザインになってる;;
何かを間違えたNINJAっぽい。
は?可愛いだろ(#^ω^)
どこかのアニメをネタにしたコミケのコスプレかと思っていたが
マジのニュースだったのか。
RPG撃ったら反動でぶっ壊れそうだな。
坂道やあぜ道でひっくり返っているのを起こしに行くZ兵士のほのぼの風景が目に浮かぶ
砲弾が降り注ぐ中、生身のロシア兵がペット・ロボットを起こしに行く地獄絵図にしか思えないんですが・・
そしてふと気が付くんですね。
(俺が撃った方が早いんじゃね?)
そもそもこの値段のおもちゃだと重い本物の対戦車兵器を搭載することができるかどうかさえ怪しい気が
ニンジャ感・・・
下が30万程度で上もそんなに高くないってことを考えるとコスパヤバすぎないかこれ?
よく馬鹿にされてるけどロシアのコスト圧縮能力は想像以上にすごかったのかもしれない
コスパが良くても何処で使えば良いのか分からない。
アクティブセンサー方式なら、センサーに簡単に逆探知されるしパッシブセンサー方式なら性能はたかが知れてる。
重くてかさばるのは確定的で機動力も大したことないだろう。
敵味方の区別が付くかも怪しいので後方では使えない。
マジでわかる人がいるなら教えてほしいです。
機動性はありそうだしカメラ積んで既存の軍事ロボットと同じように近場の偵察用途ならいいんじゃね?
iRobotのも結構重たかったはずだし重さはノーカン(重いのはロボットアーム付きだったから?)
飛行ドローンのほうが今は良さそうとか言ってはいけないゾ
今年はあんまり盛り上がってませんねぇ。去年(アルミヤ2021)は盛り上がってたのになあ・・・
でも、こんなのに待ち伏せられたら怖いわ
SPOTに銃巻きつけて突撃とか、考えたことある
流石に地上戦で使用するのはむりだろうなぁーこれ
まぁ昔イスラエルが武装ロボットを開発したニュースが有ったから後方の治安維持とかなら何れ活躍出来るかもね
治安維持だと、敵味方識別ぐらいはして欲しいんですけど(笑)
まぁロシアでは敵性地域と見做せば皆殺しなので関係無いですか。
あれ、上海がロックダウンしてたときに、背中にスピーカー載せて歩き回ってたロボットじゃない?
リンク
それなんですよねー
イスラエルの方も民間人との区別がつかんから使用には波紋を呼ぶ的な結論だったし
まぁ少なくとも民主主義国家では未だ使えん類の兵器ですね
米国も似たようなやつ作ってるしまあ……(米国のは狙撃銃を背負っている)
映像を見る限り、結構小型のロボットのような感じなので対戦車地雷を括り付けて、AIに敵戦車の下に潜り込むように教育すれば自走地雷になるのでは?
聞いたことある話だが
ガセにしか見えないけど本気だったのか…
ロシアは本気ですがなー。
この犬型ロボット兵器が戦争の帰趨を決する絶大なゲームチェンジャーになると、ロシアは考えてますがなー。
大量生産を始めとりますがなー。
>聞いたことある話
「これだ!! 勝手に飼育係の所に戻って来る事もない! 優秀!!」
「あの、相手も同じT-72使ってるんですが…」
>対戦車地雷を括り付けて
それ第二次大戦の時に本物の犬でやって自軍戦車を爆破しまくった奴や。
ロシア軍首脳が中国製ドローンが戦場で活躍と持ち上げたら、中国が火消しに大慌てとか
最大手メーカーがアメリカの制裁対象にされたら大変だもんな、アリババは大丈夫かよ
「制裁を受ける国内」ではなく「制裁を受けない海外」で兵器を生産する
ベルサイユ条約下で兵器開発やったドイツそのものだな
ただ今回のコレは正体があまりに情けない気がするが…
unitreeにしてもdjiにしても善良な中国企業がロシアによって勝手にイメージダウンさせられてるのは可哀想ではある。
中国企業というだけで善良とは思えんが、善良な習近平にとっては迷惑な話だな。
そそ 様
>善良な中国企業
中国の法に従って、侵略戦争に全面協力する者のみが「善良な中国企業」ですね。
「三戦」の一つである世論戦、に協力する貴方が「善良な中国人」である様に。
善良?!?!
DJIは中国の軍需も担っている企業ですがどこが善良?ありえない。
マウンタに俯仰・旋回機能無いから本体側で照準とか制御系作り直しじゃない?
本体比であんなでかくて重い物乗っけてよく動いてるけど、弾入ってる?
先行者よりはマシ・・・かなぁ?
こんなのを3,000ドル以下で買えちゃう中国はやっぱりすごいな
ただしUnitree Go1のpayloadは5kg、RPG-27は8kg まあタマは入ってないんでしょう
より大型、payload10kgのAliengoは4万ドルかかる
それでもboston dynamicsのロボットに比べれば遥かに安い
対戦車犬復活やん
正直、RPGのバッグブラストに耐えられそうにないのですが…🤔
これだけ射点の位置が低いと、ブラストが地面の障害物に反射してロボット側まで被害喰らいそう
このような地形の影響を受けにくい小型ロボットに
スズメバチに対するミツバチの戦法とか歩兵による対戦車戦闘のような
多数の弱者による統制された集団攻撃の事例を学習させた群制御AIを組み込んで
武装を対車両ロケット・対歩兵用狙撃銃・グレネードランチャーの組み合わせとして
一匹は武装一種類でも各種武装を組み合わせたロボット集団を組織すれば
発充電車両と武装補充車両と戦闘観察するごく少数の兵士で、強力な遅滞戦闘や妨害ができそうな気がします。
イメージとしては、電子化された複数の害虫による攻撃です。
まあ対戦車誘導弾担いで敵戦車と相対する歩兵というのは文字通り命懸けというか、捨て身の特攻にも等しいのでガタイが30万程度なら射撃後のバッグブラストでひっくり返ろうがぶっ壊れようが元は取れるんじゃないですかね
ただ、きちんと命中させられればの話ですが
ちかごろロシア軍の施設で頻発している謎の爆発の原因が、このロボットの反乱だったりして
ロシアが世界を笑わせに来たな
アメリカは高い予算を組んで犬ロボットを開発した
一方ロシアは本物の犬を使ったとかじゃないのか・・・
ネコ型ロボット開発したほうがいいと思いまーす
あれを作れば勝てるどころか世界を支配できそうw
俺のガンプラの方が強そうだな。
車両型ロボットでジャベリンキャリアみたいのは考えたな。
有線でも無線でも行けそう
夜陰に紛れてこっそり接敵したり待ち伏せで、多数が近距離から同時的に撃つような運用でしょうか。
屋外での踏破性能はどんなもんなんでしょ。熱放射は微少で赤外線カメラでは探知し難いかもですが。走行時はカチャカチャ動作音があって改良の余地があるのかな。
有り物で取り合えずでっち上げたコンセプトモデルと見れば納得もできますが、M-81なんてそれらしき型式名を与えてたり、もしかして本気なのか。
これを量産出来るとしたら結構やばいんじゃないか。駆動部分に負荷かかるのを前提で使い捨てするならメーカーの利益度外視すれば改造費込みシステム一式100万円くらいで作れると思うんだが。
市街戦でごく限られた距離を光ファイバー経由でコントロールすれば妨害されずに隠れてロケットを射撃出来るだろう。空中ドローンからグレネード打ち込むのとか爆弾落とすように、やろうと思えば待ち伏せメインでRG-6グレネードランチャーとか指向性地雷MON-50とか背中に付けて安全圏から自由度が高い攻撃すら出来そうだ。
見た目は中国製ロボットかもしれないが日本製パーツ組み込んだりエンジン改造したオルラン10作ったロシアなら弱点部分は対応してそうだが。
Unitree Yushu Technology Dogにはいくつかのバージョンがあるけど見た目の写真が使い回しでなければ外装とか共通でぱっと見差が分からないのでそもそも一番安価なバージョンをベースにしているかなんて分からないと思う。
MAX10kgまで対応の最上位だと100万切る位だとか200万半ばとか具体的な価格はハッキリしないけど最高グレードのロボット使ったとしてもボランディア価格で300万円で作れそうなんだが。