米国では新型コロナウイルス「COVID-19」の感染が急速に拡大中で影響は国防や防衛産業にも及び始めており、この状況が長引けば米国のみならず多くの西側諸国の装備調達に影響が出るかもしれない。
参考:F-35 testing at Edwards Air Force Base paused, impact to full-rate production decision unknown
日本も無関係ではない?米国の防衛産業に襲いかかる新型コロナウイルスの影響
米国を含む多くの国が調達を開始した第5世代戦闘機「F-35 ライトニング II」は需要増に応えるため一刻も早くフルレート生産へ移行することが望まれているのが、未消化のテストや解決すべき問題が多く残っているためフルレート生産への移行承認が下りておらず、エドワーズ空軍基地の第461飛行試験飛行隊が日々F-35のテストや問題解決のためデータの収集・分析に取り組んでいる。
この第461飛行試験飛行隊が駐屯しているエドワーズ空軍基地が新型コロナウイルスの影響で閉鎖されてしまい第461飛行試験飛行隊の業務が中断されてしまった。現在、最低限機体を維持するための作業とテレワークを利用したデータの検証作業のみが行われその他の試験や業務は停止していると言う。

出典:public domain エドワーズ空軍基地でテストを受けるF-35A
特にF-35を開発したロッキード・マーティンは第461飛行試験飛行隊からのデータをフィードバックしてF-35の改良や不具合の修正を行っているため、この状況が長く続けばF-35のフルレート生産移行に影響を及ぼすだろうと国防総省のF-35統合プログラムオフィスが認めたと米国メディアが報じており、何度も延期されているF-35のフルレート生産への移行がさらに延期される可能性が出てきた。
今の所F-35の製造には影響が出ていないため各国の調達計画に狂いは生じていないが、この先も全く影響がないとは言い切れない。
さらに米国の防衛産業大手ボーイングは新型コロナウイルスに感染した従業員が死亡した影響でシアトルにある工場を閉鎖することを発表した。
この影響で民間旅客機と同一ライン上で製造されている空中給油機KC-46Aと対潜哨戒機P-8Aの製造も停止に追い込まれることになったが、閉鎖措置は2週間なので予定通りラインが再開すれば回復可能な遅延だとボーイングは話しているが、今後新たに従業員が新型コロナウイルスに感染すれば工場の閉鎖は長期化することが予想されるため最悪、空軍や海軍への引き渡しに影響が出るかもしれない。

出典:public domain F-35Aに空中給油を行う米空軍のKC-46A
しかもシアトルの工場では現在、日本が発注した航空自衛隊向けのKC-46Aが製造されているため日本も影響を受ける可能性がある。
関連記事:問題の多い空中給油機「KC-46A ペガサス」、日本向けの機体製造に着手
果たして新型コロナウイルスによる影響は短期的なもので終わるのか?それとも今回の措置は始まりに過ぎないのか?もし後者なら米国製兵器を調達する多くの国が影響を受けることになるだろう。
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air National Guard photo by Tech. Sgt. Ryan Campbell
ここはおもいきってMRJを給油機に改装する!
自衛隊用で民間機ではないので型式認定前でも可能では。
でも大きさが違いすぎますね。
P1は給油機にならんかな?
それだ!
P2も有るし。
訂正します。
>P2も有るし。
C2も有るし。
ヘリへの給油を考えたら、遅く飛べるP-1の方が良いかな。
C−2かな。
給油システムが難しい。
MRJって結構ちっちゃいんだよね…
767級国産したいです(無理
やっぱり最初にフルレート再開と言ってたのは状況読めてない発表だったか…もう広報担当を自宅待機させろよ