F-35ジョイント・プログラム・オフィス(JPO)は22日、比較的順調に進んでいたF-35の新しい管理システム「ODIN」の開発を一時的に停止すると発表して注目を集めている。
参考:F-35 program office announces a “strategic pause” on new logistics system
ODIN開発の停止は資金不足が原因で再開の目処はついていない
ロッキード・マーティンがF-35の運用やメンテンスを支援するため開発した「ALIS」は期待を裏切るパフォーマンスで同機の稼働率向上を妨げており、F-35を整備する現場に混乱を招いた張本人だ。
例えば必要なスペアパーツの入荷時期をALISに尋ねると「数年後」と答えたり、数十億ドル分のスペアパーツが何処に納品され誰が管理しているのかALISに尋ねても「該当なし」と答えたり、ALISに組み込まれたTMS(トレーニング管理システム)は完全に役立たずで今だにノースロップ・グラマン製の旧システム併用を強いられるなどALISが直面する問題を挙げれば切りがない。
この様な問題を解消するため何度も修正が行われたが一向に状況が改善しないためF-35ジョイント・プログラム・オフィス(JPO)は昨年1月、新しい管理システム「ODIN:オーディン」を開発してALISと手を切ることを決断した。
ODINの開発は比較的順調に進行しており昨年10月にはODIN立ち上げに必要な機器をアリゾナ州のユマ海兵隊基地に引き渡し「直ぐに効果を挙げ始めた」と報じられていた。
ユマ基地に引き渡されたのは新しく開発されたODINサーバーのみでソフトウェアは含まれていないのだが、最新のハードウェアで構成されたODINサーバーで稼働するALISのデータ処理時間は約半分に短縮され、データをポータブルデバイスでロードする際の速度も2倍以上、F-35にデータを転送するのに必要な時間も大幅に短縮されたたためF-35のメンテンナンス現場では劇的な時間削減に繋がっているらしい。
あとはODINサーバーで稼働する新しいソフトウェアが完成すれば頭痛の種だったALISと手を切ることができるのだがF-35JPOは22日、ODIN開発に関連する作業を一時的に停止すると発表して注目を集めている。
F-35JPOの説明によれば2021会計年度に要求していたODINの開発資金が42%も削減された影響で資金不足に陥っており、新しいソフトウェア開発を一時的に停止するとことになったらしい。
今のところソフトウェア開発の再開は目処がついておらず、このまま開発資金の追加配分がなければ2022会計年度の予算執行(会計年度の切り替わりは10月1日だが毎年予算成立が遅れるので年明けになるかもしれない)まで開発が止まったままで2022年12月に予定されている初期運用能力の獲得も遅れるはずだ。
果たして国防総省は不足する開発資金を捻出できるのだろうか?
もし出来なければソフトウェア開発チームは数ヶ月ほど早く夏のバカンスに出発することになるだろう。
関連記事:F-35最大の欠点解消に向けて前進、ALISに代わるODINの評価は上々
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by J.M. Eddins Jr.
空軍「それもこれも海軍の予算が多すぎるせいです!」
とかなってまた空軍が撃沈した空母が出るのかな
やっぱりどこも財務省が敵なんですねえ
財務省爆破しなきゃ(過激派
議会だよ、学習しな
また突入しなきゃ(トランプ派
くだらねぇ事いってんじゃねえよ
くだらねぇマジレスしてんじゃねぇよ
センスのないコメントだね。
もう少し「ニヤリ」となるような、返信が欲しいねぇ。
1/3近く削られてるのか、そりゃ出来ないわ
日本がここに金出してtier1(相当)に昇格させてもらうってのは無理なのかな
自国設計のUAV統合ができないとか今の状況が悪すぎる
オーディン
昔どっかで聞いた覚えが
は置いといて、合理化を進め得るシステムを停止して何のメリットがあるの?
ケチとシブチンは違うでしょ、使うべきには使わないと
スレイプニル(オーディンの馬)「ヴァルハラで待ってるよ」
一般的には北欧神話由来のネーミングだけど、
ある方面の人にはとっては光子帆船やサイボーク戦士・・・
あ、斬鉄剣返しされた召喚獣だ!
お金が出なくなった時点でスタッフの配置替えしたり、辞めて別会社行ったりしないのかね。ラインが無くなったので製造できませんって、よく話にでてくるけどソフトウェア開発だと一時開発停止って可能なの?
基本はそうなんだけど、ほぼ住み込んで残業代を稼ぐ人が多いから、3月分くらい代休で支払えちゃうんでは?(イメージ)
もうAmazonに開発委託しなよ
まともな物を出してくれると思うぞ
本家のAmazonはともかく日本のAmazonに問い合わせると
3文字ネームの担当者からビミョーな日本語で返事が返ってきて
個人情報の管理とか心配になるアルヨ。
俺もそう思うわ
部品在庫がなんたらならトヨタとか民間でとうに確立されてるわけで
利権が絡むからこうなるんですかねー
そんなに、荒れてないとおもったインドネシア潜水艦のコメント欄が消えたw
見た目荒れていなかったのは管理人さんが不適切分を削除していたが追いつかなくなったからか?
管理人さんお疲れ様です。
ミ○タリー速報なんか見てもアレだったからな
あっちも変なコメント目立つようになってからあんまり見なくなったな
正確な情報が知りたいし知ってる人のコメントを見て自分で調べたりするのが楽しいのにあの有様だとね…
あそこも人が少ない時はいろんな地域のネタを記事化していて
コメントもまともだったんだよなぁ
ある時期から韓国韓国!中国中国!!煽り煽り煽りネタって感じになった
多少荒れるくらいでアクセス跳ね上がるんだけどね
けど大艦巨砲主義とか色々レベル低すぎて見なくなったな
ここは記事のレベルからしていい
ここの管理人はアクセス数稼ぎとか気にしてないんじゃない?
もしアクセス数を気にしてんなら中東やアフリカなんかのマイナーな話題なんて取り上げないと思うよ。
最近そのレベルのやつがジワジワ浸透している感じあるし
ある程度規制してもらったほうが良い
言論の自由をはき違えてる輩いるから
熱心なレイシストほど自分も黄色い猿なんだって自覚がない
今まで何もかも延滞してきたからもうこれくらいじゃ驚かない
毎度ながら、開発する気あるのか、予算がないのかっと言う贅沢なアメリカ帝国の慢性的な問題。もう病気。
日本もF3など次期開発兵器になし崩しにアメリカと同化しないように。カタログでは先進的兵器でも、実際には中断、廃止、生産数減、装備品減、っで顧客に値上げでは、同盟の名のもとの兵器統一なんて薄氷の上を歩くようなもの。日本はシステム開発に不足する技術もあるかもだが、アメリカや他国に干渉されない兵器体系を確立する必要がある。個人的に自衛隊で今後、勢力を増すであろうF35は、維持費が醜く、アメリカの顔を覗いながら運用する典型的事例になると思う。有事の時にアメリカの意にそぐわない行動を取れば、システム遮断で飛べない飛行機になるかも。そうならないためにもF3など次期開発兵器には、開発の主導権は勿論、後の改造、維持の独立性を堅持してほしい。
予算の目処が立つ頃には開発チームの何人かは
イスラエル辺りのベンチャーに転職してそう
単純にODINサーバーで稼働するALISでも現状は十分回せそうだ、というだけの話でしょうね。要するにALISはソフトウェアよりもハードウェアの問題の方が大きかったのでしょう。さすがに運用に支障が出る部分まで予算は削減はしません。
それはどうだろう?
妙な応答返すのはサーバーの処理能力じゃないだろう。
改善されたのは応答速度であって、機能的な整合性は触れられてないし、ODINソフトウェアを待望する向きがあるのならALISに不足があるということだろう。
最大の欠点は予算だったというオチか
以前の記事でサーバーをとっかえて改善したみたいなのを読んだ時から、何でハードウェアの交換で問題が改善したのかと思ってたけど、恐らく「ALIS」には2つの問題があったんだな。
1つ目は遅すぎて使い物にならないというパフォーマンス上の問題。
2つ目は仕様と異なる処理結果を返すというソフトウェアのバグの問題。
1つ目の問題は「ODIN」用に新しいスペックの良いサーバーを導入したことで、その上で「ALIS」を動かしても実用レベルのパフォーマンスで処理できるようになった。
で、残りの2つ目のバグの問題は「ODIN」用のソフトウェアの完成を待つ必要がある、と。
1つ目の問題に起因するんでしょうが、ALICEに正しいデータが入力されてなかったのも問題だったそうですよ。
それが改善されつつあるのかもしれません。
2つ目の問題も本来あるべきデータがNULLだからだったのかもしれません。
デジタルセンチュリーも失敗するなこれ
現状でも全体的に見たら安くなるからってだけで、逆に言えば短期的に見たらむしろ高く見えるから削減される未来もあるからなぁ
DCSによるLCC削減って、老朽化によってコストが肥大する前に世代交代が完了してこそ、ですからねぇ。
DCSとして開発される最初の4〜5機種の内、失敗が許されるのはせいぜい1機種、2機種コケたら危険水域、半分コケたら大惨事。
しかもスピード感が求められるからF-35の様に成功するまで時間と金を注ぎ込む、みたいな力技も許されない。
というか1機種コケた時点で失敗扱いされて潰されそうなんだよなぁ…
開発に一番時間がかかるのはうエンジンやアビオニクスだろうから、ドンガラだけ開発しても意味があまりない気が…
デジタルセンチュリー計画は初期の失敗を次のサイクルに短期間で反映する事を是として、いかに開発手法を早期に洗練させるかだと思うのよ。
貫徹するか否かで評価は違ってくる。
インターネット黎明期56Kbpsアナログモデム位のやりとり前提で管理させるとか、通信極限まで軽くて安定した動作を目指すべきじゃないのかね。高性能なハードで解決しましたとかなんて接続数が増えたら飽和するのが目に見えている。
普通に作れば問題ないモノが出来るC++で作られているようだけど、エンジニア不足してるのかね。こんなにくそみたいなモノを作るって言う事は国防に従事出来る優秀な人材が不足しているとしか思えないんだけど。
サーバとしては早い回線での膨大なデータ量でも正しく処理できるように、構成を含めて設計するのが正しいのではないでしょうか?
わざわざ遅い回線を想定してシステムを構築するメリットがわかりません。
また、C++なら普通に作れば問題ないなんてこともないと思います。
結局、要求を正しく分析して仕様を詰めることが大事で、ALICEはそれができていなかったのではないですかね。
ALISは、LMのサーバーとリンクする基地用の一つのDBと65のプログラム開発の総称なんで、第一期は、兵站関連、リバースエンジニアリング阻止に重きが置かれ、教育支援と倉庫管理はスタブ程度で済まされて、後からバージョンアップで対応してんじゃない。そして予算の都合でアプリサーバーもDBサーバーもしょぼかったと。
あと、F-35がアフガニスタンに置かれた場合、LMのサーバーと基地用ALISの通信は衛星だから、遅いのは想定してそう。基地内ではwifi +アルファ的なもんでタブレットと繋いんでんだろうけど。
ALIS: Keeping the F-35 Mission Ready でYouTube検索。
アメリカもドイツも州は借金しまくっているくせに連邦政府は借金ダメなんて矛盾もいいところ。
結局は国防に金使えばアメリカ産業に還流させるのだから悪くないと思うんですけどね。
公正じゃない税制下(金持ち優遇)で過度な財政出動すると
庶民はインフレで余計に生活苦しくなるんじゃね?
そもそも州が借金しまくっているので今更なんですよね。
基軸通貨なんで他の国のインフレとはまた意味が異なりますし「管理された」財政出動なら全く問題ないかと。
しかもODINで改善しようとしてるALISによる無駄なコスト、って
「整備員の二重メンテ(無駄な手作業)」みたいにコスパが悪く、将来性がなく、元々足りないマンパワーを浪費する上に
国外のMRO&U拠点でも発生するから顧客満足度は下がるわ国内経済には回らんわ、ともの凄く質の悪いコストなんですよね。
仮にトータルの支出が少しばかり増えたとしてもODINで国内技術者に金注ぎ込む方が、断然将来性があると思うけどなぁ。
遂に、F-35も「開発中止」のカウントダウンが始まったと見るべきなんじゃないかねえ?
なんというか日本のCOCOA笑ってた連中に見せてやりたい話だ
ソフトパワー最強国家の米帝様の根幹たる軍事力の最先端でコレですよ…
ここ削っちゃったら後々に響く甚大な被害が発生しそうなんだけどいいのかなぁ?
日本にも間違いなく影響及ぶでしょこれ
アメリカのソフト開発力の凄さは、まだこの世界にないものを作れるところだと思います。
でも、たいていパンフレットや企画書にはあれもこれもできると書いてあるのに、現物はまだ存在してなかったりします。
だいぶ前、携帯電話や基地局の通信系や音声画像のCODEC関連しか米製のプログラムの中みたことないですが、コーディングそのものは日本の方がしっかりしてました。
特に異常が発生した場合の処理まで想定して作り込んでるのは日本です。
あちらは正常系しか試験もしてないんじゃないかなと思います。そういう文化なんでしょう。
コーティングの品質良くても誰も評価しないからね
それでお金くれないから品質も劣化する
だったら、ハッタリだらけでも目新しいもの作った方が良い
どうせ先行が自滅しない限り乗り換えなんて起こらない
アメリカでさえこんなに苦戦してるんだもんなぁ。
停めてなんぼのォ〜!