米国関連

ノースロップ・グラマン、B-21の初号機が地上試験に入ったと発表

米空軍のアーマゴスト少将は開発を進めているB-21について「現在6機存在している、6機の組み立ては最近始まったばかりだ」と今年2月に明かしていたが、ノースロップ・グラマンはB-21の初号機が地上試験に入ったと発表した。

参考:First B-21 bomber enters ground testing, ‘on track for first flight’

もう間もなくB-21はエドワーズ空軍基地までの初飛行を行う予定で、その前に式典を執り行う可能性が高い。

米空軍で調達・兵站部門を管轄するダーリーン・コステロ次官補は5日「B-21は初飛行に向けて順調にスケジュールを消化している」と明かし、ノースロップ・グラマン航空部門の責任者を務めるトム・ジョーンズ氏も声明の中で「B-21の初号機が現在地上試験に入った」と述べたため大きな注目を集めている。

出典:U.S. Air Force Courtesy graphic by Northrop Grumman

米DefenseNewsは「パームデールにあるプラント42でB-21の初号機はシステムに電源を入れサブシステムや構造的完成度をチェックしており、機体にステルスコーティングを施す予定だ。今後B-21はエンジンを点火して滑走路の走行テストを行いエドワーズ空軍基地までの初飛行を行うだろう。正式なB-21の飛行テストはエドワーズ空軍基地で行われる」と説明し、ブラウン参謀総長はB-21のロールアウトについて「何か特別なことを行うかもしれない」と述べているので完成を祝う式典が行われる可能性が高い。

因みに米空軍が関係者を招待してB-2を公開したのもパームデール(1988年11月)で、翌年の7月に一般公開している。

関連記事:米空軍、現時点でB-21のプロトタイプは6機存在すると明かす

 

※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force graphic

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コメント

    • 戦略眼
    • 2022年 3月 05日

    初実戦参加は、ウクライナかな。

    2
      • 四凶
      • 2022年 3月 06日

      どれだけ高性能だろうが今の戦争でロシアのバックに中国が全面的に出てきて後数年泥沼化しない限りそれは無い。と言うかそこまで行くと、もう東西の全面戦争だろ。

      1
    • かえる
    • 2022年 3月 05日

    ウクライナの話題でもちきりの中、全方位ウォッチを欠かさない管理人さんに呆れる(賛辞

    24
      • 匿名さん
      • 2022年 3月 05日

      ウクライナの話題は食傷気味になってきてる。

      12
        • 匿名さん
        • 2022年 3月 05日

        上の続き。

        だから、こういう話題はありがたいよね。

        7
        • 無無
        • 2022年 3月 05日

        まだまだこれから、首都攻防戦は避けられない
        満腹する前にひと休み

        2
    • dai
    • 2022年 3月 05日

    なんだろう、久しぶりのウクライナ情勢以外、しかも新型の開発話とかちょっとホッとしている自分がいる…。

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