米国関連

B-2にそっくり? 米空軍、ステルス爆撃機「B-21レイダー」の新CG画像を公開

米空軍とノースロップ・グラマンは開発を進めているステルス爆撃機「B-21レイダー」の新CG画像をホームページ上で公開した。

参考:Northrop Grumman B-21 RAIDER

ステルス爆撃機「B-21レイダー」の新CG画像を突然公開した意図は?

米空軍が爆撃機B-1B、B-2Aの後継機として発注したステルス爆撃機「B-21レイダー」は、B-2A開発経験を持つノースロップ・グラマンによって開発が進められているがプロジェクトの特性上、機体や性能に関する情報は完全にブロックされている。

出典:Public Domain Northrop Grumman B-21 Raider

一応、イメージ画像が1枚だけ公開されているが、これで分かるのはB-21がB-2Aに類似したデザインをしていることぐらいだ。

今回、ノースロップ・グラマンが公開した新CG画像は依然に公開されたイメージ画像よりも立体的で、実際の背景(空軍基地の格納庫)と合成されているため機体の大きさが分かりやすく、B-2Aとは異なるエアインテークの形状が確認出来るが、それ以上のことは細部のレンダリングが不十分なため良くわからない。

出典:U.S. Air Force Courtesy graphic by Northrop Grumman

とにかく公開された角度からのCG画像を見る限りB-21はB-2Aにそっくりだ。

因みにB-21の開発は順調に推移しており、米空軍のアーノルド中将は「B-21の開発プログラムは順調で次のマイルストーンは初飛行だ」と話し、ウィルソン空軍副参謀総長は昨年7月にB-21の初飛行について「863日後」だと明かした。

この発言が正しければ2021年12月にB-21は初飛行を行うことになる。

米空軍は、2020年代半ばには量産型のB-21引渡しが始まり、2030年頃に初期運用能力を獲得する見込みだと言っているが、最近、これを覆す発言が出てきた。

B-21の開発やスケジュールの決定で重要な役割を果たした国防総省の元高官が「もし空軍がスケジュール通りにコストの超過なくB-21を手に入れることができれば驚く」と指摘し、別の関係者も「これまでに発表された期日に縛られたくない」と話しているため、海外メディアは開発スケジュールやコストの増加に繋がる初めての「兆候」だと報じている。

補足:下院軍事委員会のロブ・ウィットマン議員は2018年、ステルス性能を高めるための設計で最も難しい部分とされるのは「エンジンの排気口」と「エアインテーク」で、B-21もこの部分の設計で問題に直面していると話し、B-21搭載機器の統合を容易にするため飛行できないフルスケールの「Iron Bird」が作られていたことを明かしたことがある。

そのため今回の新CG画像公開は、B-21の開発が順調であることを示し、ネガティブな憶測や報道を払拭することを意図しているのかもしれない。

出典:Public Domain B-2A

現在開発のステルス爆撃機B-21は接近阻止・領域拒否(A2/AD)空域を貫通し、重要な施設を攻撃することができる高い生存性を確保するため、B-2Aと同じようにエンジン全体を胴体へ埋め込むことで凹凸のない完璧な曲線で構成された全翼機として設計している。

研究中のレーダー吸収材料や人工メタマテリアルを使用したステルスコーティングは、中国やロシアがステルス機の探知のため開発中の長波を利用したレーダーや、エンジンの排熱を狙った赤外線探知に対しても効果的なステルス性能を発揮し、空対空ミサイル「AIM-120(または開発中のAIM-260)」を使用した視界外戦闘にも対応出来る。

米空軍のプレウス少将によれば空対空戦闘も可能な「B-21」が、ステルス無人戦闘機「XQ-58Aヴァルキリー」と連携して戦闘を進める戦い方こそが第6世代機のコンセプトに近いと発言しており、B-21は爆撃機が持つこれまでの常識を覆す存在として登場するかもしれない。

 

※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force Courtesy graphic by Northrop Grumman

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コメント

    • 匿名
    • 2020年 2月 02日

    20世紀の頃はメーカーもやたらとパースの狂ったイメージ画像を乱発してましたが、流石にCG使えばまともになりますね

    • 匿名
    • 2020年 2月 02日

    そっくりもなにもB-2の後継機で全翼機なら同じような形にしかならんでしょう。

    • ジェネリックな総書記
    • 2020年 2月 02日

    表面加工の技術が気になりすぎる。
    たとえCGとはいえ。

    • 匿名
    • 2020年 2月 02日

    XQ-58Aはどうやって戦場まで行くのか?
    B-21とは航続距離が違いすぎるでしょう

      • 匿名
      • 2020年 2月 02日

      空中発進、空中回収可能なX-61

        • 匿名
        • 2020年 2月 03日

        途中送信しました。
        空中発進、空中回収可能なX-61の実証技術と組み合わせて無人パラサイトファイターを開発するのでは?

      • 匿名
      • 2020年 2月 02日

      B-21の輸送機型のC-21を作って
      そこからQ-58Aを空中発進、空中回収ならロマンがある。

    • 匿名
    • 2020年 2月 02日

    あくまでCG
    実機じゃない

    • 匿名
    • 2020年 2月 02日

    外見より能力が大事

    1
    • 匿名
    • 2020年 2月 02日

    どういう形であれ、B-21がまともに飛んでくれることを願うばかり。
    B-1が稼働率の関係で迅速な出撃が難しそうな状況なので、まともな戦力として期待出来そうなのは
    B-2とB-52だけというのは流石に心もとない。
    この二機種を補える爆撃機の戦力化はアメリカの爆撃部隊にとっては優先するべき事項と言えるのではないでしょうか。

    1
    • 匿名
    • 2020年 2月 02日

    実はフェイクで実機が飛んだら全く別形状だったってんなら面白いんだけどなぁ
    最近は新型機のロマンが足りんよ

    1
    • 匿名
    • 2020年 2月 02日

    これから今までのように開発延長して開発費が予算オーバーして
    議会が激怒する流れになるんだろw
    そして配備数が大幅削減
    完成してもF35のように問題だらけの傑作機になるのは簡単に想像できるな

    1
    • 匿名
    • 2020年 2月 03日

    日本もミサイル開発にもっと力をいれて接近阻止領域拒否しよう

    1
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