国防権限法最終バージョンが下院を無事通過して上院採決や大統領署名も大きな抵抗なく進むといわれているため、F-35のアップグレードやエンジン問題に関する今後の方針がほぼ確定した。
参考:Congress Wants AETP Engines to be Installed in All F-35As Starting in 2027
今年浮上したF-35の問題点はBlock4を完全に機能させるためには発電能力と冷却能力の改善、空中給油機への依存度を下げるための航続距離延長
上院と下院が提出した国防権限法のすり合わせを行った2022年度の国防権限法最終バージョンが下院を無事通過、上院が修正なしに本法案を可決すればバイデン大統領が署名を行い来年度の国防予算は成立することになるのだが、米メディアは大きな抵抗もなく年内に成立するだろうと報じているため現バージョンの内容が確定したと言っても過言ではない。
当然、この法案の中には米下院は国防権限法案に盛り込んでいたF-35Aへのアダプティブエンジン統合要求も含まれており、最終バージョンに盛り込まれた内容から同機のアップグレードが今後どの様に進捗していくのか見ていくことにするが、まずは今年浮上したF-35の問題点を整理しておく。
まずBlock4と呼ばれるF-35のアップグレードプログラムは66の機能追加(内容は不明)、ウェポンベイに搭載可能な空対空ミサイルの量を4発→6発に増加させるサイドキック対応、搭載アビオニクスの物理的な刷新を行うTech Refresh3など幾つもの要素で構成されており、Block4→Block4.1→Block4.2のように分割実装していくため「完全なBlock4に対応したF-35がいつ完成するのか?=少なくとも2020年後半までかかると噂されている」という質問に誰も答えることは出来ないが、1つだけはっきりしているのはエンジン問題を解消しないとBlock4で追加される機能が能力を発揮できないという点だ。
これはエンジンに欠陥があるという類のものではなく「Block4で追加される機能やアビオニクスを機能させるためのは現行のF135が提供する発電能力や冷却能力では力不足」という意味で、F-35ジョイント・プログラム・オフィス(JPO)のフィック中将曰く「最初に予定されている3つの能力増加分は現行のエンジンで機能するが、以降の能力増加分はエンジンの強化(発電能力や冷却能力の向上)が伴わなければ能力を完全に引き出せない」と述べている。
さらにF-35のエンジン問題を難しくしているのは最も近い基地から約700km離れた台湾海峡の地理と、中国軍が使用する長射程の空対空ミサイル(200km以上)に晒される空中給油機が上手く機能しないという点だ。
中国軍との戦闘(台湾海峡)を想定して何度も実施されたシミュレーションで判明したのは、高度な防空システムや戦闘機で厳重に守れた接近阻止・領域拒否(A2/AD)を貫通して活動するF-22AやF-35Aの航続距離の短さで、これは両機の航続距離がF-15などの従来機よりも足が短いという意味ではない。
ステルス能力を生かしたF-22AやF-35Aは米軍全体の目として高度な防空システムや戦闘機で厳重に守れた接近阻止・領域拒否(A2/AD)内で活動しなければならない=長い距離を飛行して非ステルス機よりも前方で戦う必要があるのに、これを支える空中給油機は中国軍の狙い通り後方に後退して運用しなければならないためF-22AやF-35Aの戦闘効率は低下するしかなく、この状態で何度シミュレーションを繰り返しても中国軍が有利で米軍が敗北するという結果(戦術の改善などで敗北内容は多少改善している)で終わってしまうのだが、ここに次期戦闘機(NGAD)を投入すると状況が一変する。
空中給油なしでも十分な航続距離を確保できる次期戦闘機(NGAD)を投入すると中国軍が使用する長射程空対空ミサイルの脅威を軽減できる=空中給油機への依存度が下がりA2/AD内での戦闘効率が改善して中国軍に勝利するというシミュレーション結果が得られたため「NGADはインド太平洋地域向けに大きなペイロードと航続距離を備えたタイプと比較的戦場までの距離が短い欧州向けのタイプの2種類になるかもしれない」と航空戦闘軍団の司令官を務めるケリー大将は仄めかしている。
つまり米空軍が中国空軍に勝利するには空中給油機に依存しない航続距離が必要不可欠で、NGADで更新されるF-22Aは置いておいたとしても「今後何十年も運用が続けられるF-35Aの航続距離を大規模な設計変更やステルス性能を犠牲にしない形で実現できないか?」と考えているのだ。
アダプティブエンジンを2027年からF-35Aに搭載することを議会が法案で義務化、空軍は来年までに具体的な計画を提出
Block4で追加される機能の能力を完全引き出すだけの発電能力や冷却能力の向上、大規模な設計変更やステルス性能を犠牲にしない形で航続距離するための燃費向上、この2つの問題をいっぺんに解決することが可能なのがNGAD向けに開発を進めていたアダプティブエンジンで構成技術の検証のためGE(XA100)とP&W(XA101)が開発したエンジンは「現行のF135と同サイズ」で設計されているため、この点に着目した議会がF-35Aにアダプティブエンジンを統合するため2022年度の国防権限法案に「統合義務」の文言を盛り込んでいる。
空軍が運用中のF-35Aと将来調達するF-35Aの両方に2027年からアダプティブエンジンを搭載することを国防権限法案の中で要求しており、来年度の予算要求から2週間以内に空軍はF-35Aへアダプティブエンジンを搭載する方法、財政的に競争力のある調達戦略を議会に提出しなければならない。
議会はF-35BとF-35Cのエンジンについても具体的な計画の提出を要求しているが、空軍のF-35Aとは異なり具体的に「アダプティブエンジンを統合しろ」とまでは要求していないため、F-35BとF-35Cのエンジン問題をアダプティブエンジンの派生型で解決するのか、P&Wが提案しているF135の強化パッケージ「F135EEP」で解決するのかF-35JPOの判断に委ねているのだろう。
因みにGEとP&Wが開発したアダプティブエンジンをF-35Aが搭載するとF135搭載機と比較して推力が10%、燃費が25%、冷却性能(熱管理能力)が50%向上する見込みで、F-35Aの航続距離は30%、加速性能は2桁向上するとため空中給油機への依存度を下げることが出来ると米空軍協会が発行するAir Force Magazineが言及しているのが興味深い。
GEとP&Wは「2027年からアダプティブエンジンをF-35Aに搭載するというスケジュールは野心的だ」と述べているので、本当にこれが実現可能なのかは2022年に提出される空軍の報告書を見てみないと何とも言えないが、どちらにしろアダプティブエンジンの技術は輸出しないと公言している次期戦闘機(NGAD)向けのものなので米空軍以外のF-35A=つまり同盟国向けの機体(AとBの両方)には航続距離、推力、熱管理能力のパラメータを「二桁」向上させることができるとP&Wが主張しているF135EEPが採用される見込みだ。
以上が管理人に収集できるF-35のアップグレードやエンジン問題に関する最新情報で、年内にこれ以上の話題は恐らく出てこないだろう。
関連記事:P&W、F-35Block4に対応した強化エンジンパッケージ「F135EEP」を発表
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>空中給油なしでも十分な航続距離を確保できる次期戦闘機(NGAD)を投入すると中国軍が使用する長射程空対空ミサイルの脅威を軽減できる=空中給油機への依存度が下がりA2/AD内での戦闘効率が改善して中国軍に勝利するというシミュレーション結果が得られたため
やはり次期戦闘機F-Xもコンセプト的には間違ってないんだな。
問題はきちんと予定通りいくかどうか。
NGADもF35Aのアダプティブエンジンも平坦な道ではないだろう。
米空軍の求める航続距離は高度な防空システムや戦闘機で厳重に守られた敵の領海や領土の上空を奥深くまで侵入するために必要で、台湾海峡を舞台にした戦いなら中国の沿岸部上空に侵入することを指してるんだよ。
日本が次期戦闘機に求める航続距離やステルス性能とは求める方向が異なるから同一線上で考えない方が良い。
日本の作戦範囲は中国の領海や領土の上空に侵入することを想定していないでしょ?
似たようなもんだと思ったが違うのか。
たしかに中国の領海や領土の上空に侵入することを想定していないだろうけど、F35のように新田原から南西諸島で戦って帰ってくるには相当な航続距離が必要な気がするんだが、、、
もちろん空中給油もするんだろうけど。
沿岸に近づくのと懐に潜り込むのとでは難易度もリスクも全然違うからな
>中国軍が使用する長射程の空対空ミサイル(200km以上)に晒される空中給油機が上手く機能しないという点
これは同じじゃないの?
基本的に大差ないよね。日本も領空内だからといって給油機がお気楽にうろうろできるわけじゃない
理由は違えど結論は同じなのでは?
航続距離は航続距離だしステルスはステルスだから
米空軍の次期戦闘機と同じ航続距離が日本の次期戦闘機にも戦術上必要という計算結果があるなら問題ないけど、そこまで必要ないのに米空軍も航続距離がこれ位だから日本もという考えなら無駄だよね。
そのあたりを抜きにして航続距離が長い戦闘機がトレンドだから日本のコンセプトは正しかったと言っても運用方法自体が違うんだから良く考えた方がいいよ。
アメリカがやりたいのは要はSEADとかDEADだからな
方向性がまるで違う
NGADの話が出てくるだいぶ前からF-3は双発の中~大型機か?って話になってたでしょ
それに、防衛省のほうでちゃんと航続距離重視・格闘性能重視(あともう一つ、なんか忘れた)の3パターンで研究してきてるんだから、米軍の猿真似みたいな批判は無用
産油国でもなく空中給油機も足りてないのに航続距離が短いと、長時間の対空任務や高価目標の護衛等ができなくなる。更に敵基地攻撃や地上・海上捜索、防空設備破壊に多くのペイロードが必要になる。アメリカのように430機もの給油機を運用できれば話は別だが、広大な南方海域にシーレーンが集中している日本に足が短い機体は向かない。
今までこれが問題視されなかったのは、単に米空軍優勢を前提にした航空装備運用で問題なかったから。これから解放軍の進出が更に増加するので、海上での長時間空中哨戒に哨戒機が大活躍。関連機材があっという間に消耗して整備回数も激増。スクランブル要件もどんどん見直される。
アメリカ側の方が日本の要求よりもさらに長大な航続距離を求めてる可能性はあると思うよ
求められる任務の性質上相当な距離を自力で飛べる機体になると思われるし(防空網突破して目標潰して帰って来れるだけの距離なので
過去爆撃激並みのサイズの機体かもしれないと言われてたりしたし、欧州方面向けとアジア方面向けで異なるタイプのNGADの話が出てる点から考えても本当に小型の爆撃機みたいなサイズの機体かもしれないそうなってくるとさすがに本邦の要求とも違ってくると思われる
固定式の大型、中型レーダーサイト、長距離、中距離、短距離の各種地上配備の防空システム、電子戦システム、沿岸部に展開する水上艦、そして邀撃してくる戦闘機と、何重にも連なってる厳密な防空網を貫通できる程のステルス性能と、その防空網を突破して内陸部で行動した後、基地に帰投できるほどの航続距離を求められてるわけだからなあ
ただ漠然と長距離が飛べて、対戦闘機戦闘で優位に立てるステルス性ってのとは、求められてる要求値が明らかに違うと思うね
NGAD就役時期においてはF-35適用予定の技術水準が未だトップレベルなんで、NGADはF-35の現行及びアップグレード技術を集約し、所要の性能獲得を目的に開発されると見て良い。なんで開発リスクはF-35より軽減されるだろう。
F-35はステルスに関しては最高峰じゃないよ
前方のみの輸出向け仕様
どこ情報ですか?それ
パックマン型?
それ従来の非ステルス機と変わらないじゃないと思うけど
ボウタイ型で前方優位のステルス性とかじゃなくて?
F-35は確かにF-22程RAM塗装使わずシートにしてるしある程度妥協はしてると思うけど「前方のみ」ってのは割と語弊あるように思うけど
輸出向け前方のみステルス機ってチェックメイトじゃなかったっけ
エンジンノズルが従来型な後方はともかくF-35の低RCS性が前方限定という認識は誤りだし。
RCS低減素材技術では後発のF-35はF-22より上ですよ。
ステルス性は機体設計次第。イメージ図から見てもNGADが全方向ステルス性重視なのは明らか。
現状のエンジン整備でさえ世界的に追いついていないのに、新型エンジンに切り替えたら整備速度がさらに落ちるんじゃないだろうか
それともいっそまだ現行エンジンに対応しきっていない稼働・整備習熟不足の整備工場は現行エンジンあきらめて、新型一本にさせようと考えているのかね
現状のエンジンのオーバーホールに問題があるのは、各国の品質や社員の練度の足並みが揃っていない為
NGADのエンジンは、アメリカ単独で行う為に品質問題や社員の練度問題を管理しやすい(解決出来るとは言っていない)
在外米軍のF-35系のエンジンはどうするんだろ
目下の危機(F-35のスペックが最大限に求められる場所)は台湾と第一列島線だけど、在日米軍のF-35を新型エンジンにしたら重メンテのたびにいちいちアメリカ本国に持って帰る手間がかかるし、空母艦載機のF-35Cは搭載機数まだまだ少ないからメリット少ないし
それとも中国に実質上の白旗あげて一気に第三列島線まで防衛網さげてアメリカ本土防衛用のためだけに載せ替えするのかね
オーバーホール施設の足並みも揃ってないけど、施設の当初稼働スケジュールを上回るペースでオーバーホールが必要になるF135にも問題はある。
まぁNGADはF-35の諸々の問題を解決する為に先行投資進めてる面もあるから、改善はするだろうけど(解決出来るとは言っていない)
撃墜されるのが嫌なら
B-21ベースの給油機とか作れんの
高価すぎるかな
いずれはそういうのも出てくるんでしょ
大分高いと思う
B-21で想定されてるコストがKC-46Aの調達コストの倍以上するし、ベースでさらにアレコレするとなると相当やべー値段になりそう
整備性向上と維持費低減も忘れないでほしいな
あと、パーツ供給問題もねw
現時点で稼働率は米軍の中ではまだ良い方っていうのがなんともね…
お値段は改修費用込みでいくらになるんですかねぇ・・・
F-35の発電能力は現時点でもF-22の二倍近いのにそれでも足りないってのは凄い話ですね。
戦闘機だけではないす、戦車、軍艦、すべてが高い発電の能力を求められる時代
その辺の駆逐艦さえ戦艦大和を上回る発電量をもってないと時代に対応できない
レーダー、情報処理のみならずレーザー砲への含みも考慮されますから
XA100かXA101を搭載しないと能力を引き出せないってことはつまり同盟国向けのBlock4はモンキースペックになるのか
そういう判断は早すぎる、新開発エンジンを載せないとブロック4の内容を達成できないならば輸出分にも載せるしかない
今や米国単独で中華と対峙できる状況でないことを米国はよく分かってるから、モンキーを供与するのはデメリットでしかない
むしろ進化したF35と、センチュリー計画とのバランスのほうが気になる
アダプティブエンジンを売らないと言ってるのはアメリカですよ?
日本人が売らなきゃだめだ!と言ってもねえ…
中国の脅威の前に状況は刻々と変化するから
現段階の意向がいつまでも継続するとか信じる?
例によってイスラエルだって例外扱いを求めてくるよ
性急すぎます。
アダプティブエンジンがコケて、アメリカが意地でものにしたとしたら、その後に輸出される(※)であろう第2世代第3世代はアメリカの成果を同盟国が享受することになる。
(※)単なる憶測だけど、将来にわたって禁輸なんてことはないと思われる
>米空軍以外のF-35A=つまり同盟国向けの機体(AとBの両方)には航続距離、推力、熱管理能力のパラメータを「二桁」向上させることができるとP&Wが主張しているF135EEPが採用される見込みだ。
米空軍向けのF-35もすぐに切り替わるわけではないとはいえ、二系統のエンジンに分かれて大丈夫なんですかね…
F135の部品不足や整備コストの高騰が発生しないか心配。
自分もすごく気になる
米軍が海外展開したときに同盟国の保守パーツを使えないってことだし、それはALIS/ODINでやろうとしてることの真逆になるもんな
多分載せ替えが進まない分は米軍も一時的にEEP搭載する気がする
エンジン換装で性能向上って航空機でよくあるパターンだよね、民間機でも軍用機でも。
F-14みたいに成功するといいね
F-14の成功とは一体なんのことを言ってるのか……
エンジン換装なら、換装が終わる前に退役しちゃったけど
あくまでエンジン換装に限った性能向上の例。
F-14B以降のTF30→F110への換装でコンプレッサーストールが発生しずらくなり、推力が向上したことは成功例だと思う。
F-14自体が成功したかについては…
いや成功だと思うよ、重量、整備の手間、高価格を差し引いても戦後の戦闘機史に残る性能
ただ、可変翼というジャンルが主流派になり得なかったという話で終わり
競技用兵器であって実用兵器では無かったという事やね
戦争の道具としては失敗だったんじゃないかな
イラン空軍ではいまだに活躍してるんだから名機と言えるんでは。
まあその理由は遠距離までサーチ刷るレーダーと長装備している距離ミサイルが理由。
つまりレーダーとミサイルの性能が結果を左右するということで、これにステルスと足の長さが加わっやら無敵ということになる。
加速性能は2桁向上する、の意味が分からないんです。
百倍の加速をしたら、搭乗員死にますよね。どういう意味なんでしょうか。
百倍速いとかではなく巡航速度から最高速度到達まで旧f-35は100秒必要だったけど、新型エンジンだと90秒で到達できるみたいな意味でしょ
なお数字はでたらめなので数字は信用しないよう注意
限界速度に到達する能力が上がるのであって速度上限が二桁増えるわけではない
加速性能の数値が二桁向上するという意味ではなく、加速性能の向上率が二桁以上つまり10%以上向上する要するに性能が1割以上強化されるってことやろ。具体的な数値書いてないからよう知らんけど。
なるほど。それなら納得ですし、そんな気がしてきました。
ステルスを犠牲にしない増槽は作れないのだろうか?
多少ステルス性を落ちるだろうけどコンフォーマルタンクってアリかもね
元々凹凸が少ないから付けるところがなさそう
背中に背負う?
作るにしてもコスト高だろう、イスラエルのF-35用ドロップタンクの話ってどうなったのかな。
ちーと、遅くね?
安定した生産のための準備期間も含めればこんなものか。
日本本土ってもうA2AD(通常弾頭の対地中距離弾道弾や、長射程対空ミサイル)の範囲内なんでしょ
補給を繰り返し量を撃ちまくるそれを今中国は配備数を増やすことに専念してる
何が言いたいかというと、F3って日本本土に配備してもA2ADの範囲内だから開戦劈頭のそのミサイルで
殆ど破壊されたり運用施設や滑走路破壊されて殆ど活躍できないことになるのでは
配備するならグァムに置いて初戦は制空権取られてから奪還することを前提な運用にしてしまうか、
もしくはそういう戦闘機運用は米軍に任せてF3にかけるはずだった予算を日本版のA2AD拡充につぎ込んだ方がいいのでは
20年後くらいの中国の国力を考えるとそうした方がいいように思える
俺も昔からそれ考えてた
アメリカの前方展開の逆の後方展開
日本のいろいろな事情から無理だろうけど
戦闘機部隊が減る>減った分他の戦闘機部隊や重要施設へ飛来する攻撃の密度が増える>迎撃しきれなくなって残った戦力が壊滅する可能性がさらに高くなる
戦闘機含む航空機は攻撃の予兆が事前に判明した時点で射程外の海外の基地へと退避させる方向に持っていく事が可能だし、そうして残存した戦力はその後の反抗作戦で同盟諸国の爆撃機や攻撃部隊を護衛するための戦力として運用できる余地がある
なので仮想敵の攻撃に対する抗堪性を高めるためにも手段戦力はA2AD戦力だけに特化させず豊富に分散させて所持しておきましょうねって話かと(基地そのものの防御力がイマイチなのはその通りなので早い所予算付けて掩体と分散パッドを全基地に建造しろよとは常々思ってる
後、既にSSM部隊や電子戦部隊、偵察衛星等の予兆発見のための手段などの拡張に舵を切ってるよ
ちなみに個人的な疑問だけど、日本の戦闘機部隊が動く間もなく壊滅するレベルの超大規模攻撃を行う事の難易度(予兆の察知されやすさ、複層の防空体制、運用可能な空港と滑走路の数、目標とする基地、基地滑走路の復旧部隊、事前察知して上空退避する可能性、その後の戦争継続のための余力等々)を考えたら正直日本を壊滅させるためだけに戦力投射しとったらその後が続かんのでは?
上でもちょい書いてる通りぶっちゃけ日本の反抗作戦の要は同盟諸国の攻撃部隊なので、そっちが無傷ならむしろ反抗作戦の方の成功率は断然上がるし、基本的に中国やロシアに関しては同盟諸国含む全体の戦力で抑え込んでいくスタンスでいかんとダメなので日本単独で壊滅するから意味ないのではって考えちゃうのはあんまりよろしくないと思う
なので台湾はなるだけ大事に中国の侵略を受けないように牽制して守りましょうねっていう(有事の際に台湾が残ってるか否かでこっちに飛んでくる中国側の攻撃の量が段違いに変わる。ちなみに日本が残ってると同盟諸国に飛んでくる中国の攻撃の量がry
>日本の戦闘機部隊が動く間もなく壊滅するレベルの超大規模攻撃を行う事の難易度を考えたら正直日本を壊滅させるためだけに戦力投射しとったらその後が続かんのでは?
LRHWもまた否定することになるけど、そういうこと?
LRHWだけで敵基地と敵航空機部隊を文字通り壊滅させるわけじゃないでしょ
アレは敵基地への攻撃と連動する形で味方部隊を移動させて作戦を展開したりする用途であって、アメリカは相当数展開するつもりみたいだけどあれだけで壊滅させるのは不可能でしょう(というかそれで壊滅させられるならNGADで長大な航続距離いらんやんって話にならん?
上の話は戦闘機持ってても基地事壊滅して役に立たんから減らしてA2ADに当てたら?って話なんでアメリカのLRHWでやろうとしてる事と文字通り次元違いの話じゃない?
北朝鮮でも日本を標的にした中距離ミサイルを200発以上配備している
以前から自衛隊は最初の20分で壊滅・戦闘不能状態に陥るとされている
スクランブル発進をご存知?
この新エンジンはF-35B用は作らないって聞いたけど、ホントだろうか
あの変態ノズルに合わせるのはきついのでわ?
F-35Dでよくね?