著名な米政治学者のフランシス・フクヤマ氏(スタンフォード大学上級研究員)は11日、ウクライナでの戦いについて幾つかの興味深い指摘を行なっている。
米国やNATOが支援するウクライナに負ければ終わりのプーチン大統領、ロシアは敗北の準備に入った予想するフランシス・フクヤマ氏
著名な米政治学者のフランシス・フクヤマ氏(スタンフォード大学上級研究員)は11日、自身も編集メンバーとして参加しているAMERICAN PURPOSEに「敗北の準備」という記事を寄稿、その中でウクライナの戦いについて幾つかの興味深い指摘を行なっている。
1:ウクライナの戦いは「ロシア完敗」で終わる
侵攻すればウクライナ人は直ぐに降参するという認識の下で開始されたウクライナの戦いは「ロシア完敗」に向かって進行しており、占領した都市でのパレードに動員するため連れて行った兵士は余分な食料や弾薬を持っておらず、彼らの多くはユニフォームを脱いで戦いから逃げ出している。
2:ロシア軍の崩壊は突然、破壊的に始まる
ロシア軍の崩壊は消耗戦によってゆっくりと進行するのではなく、ある日突然、壊滅的な形で崩壊する可能性が高い。少なくとも北部のロシア軍部隊は撤退も補給も出来ない地点に到達してしまい、兵士の士気は蒸発してしまったが、善戦している南部のロシア軍部隊も北部の部隊が崩壊すれば現在の陣地を維持するのは難しいだろう。
3:現段階で両者に受け入れ可能な妥協案はない
始まってしまった戦争に対する外交的解決策はなく、ロシアとウクライナが被った損失を考えると受け入れ可能な妥協案はない。
4:国連は役に立たない
国連安保理が役に立たないことが再び証明された。唯一役に立ったのはロシアの行為を「悪」だと認定した総会の投票だけ。
5:バイデン政権の判断は良かった
バイデン政権が飛行禁止区域を設定せず、ポーランドのMiG引き渡しに手を課さなかったことは何れも良い判断だった。ウクライナに武器を供給するNATOをどうにかしたいと切望するモスクワから攻撃の口実を奪い、ウクライナ人に打ち負かされるロシアという構図を守るにバイデンの判断は役立った。現在のウクライナに必要なのはMiGではなくジャベリン、スティンガー、TB2、医療品、通信機器、情報共有の継続だ。
6:虐殺を止めるにはロシア軍の地上軍を倒すしかない
勿論、ロシア軍の攻撃によってウクライナが支払っている代償は莫大だが、これは主に地上軍の大砲やロケット弾によるもので飛行禁止区域もMiGも大した効果はなく、連中の虐殺を止めるにはロシア軍の地上軍を倒すしかない。
7:ロシア軍の敗北からプーチンが生き残るのは不可能
プーチン大統領はロシア軍の敗北から生き延びることは不可能だろう。彼の支配と権力の源は「強者だというイメージ」なのでウクライナで無能さは国民の支持は蒸発させるには十分。
8:プーチンへの同情を表明したポピュリストは大きなダメージを被った
今回の戦争はポピュリスト(大衆主義の信奉者)に大きなダメージを与えた。イタリア元首相のマッテオ・サルヴィーニ、ブラジル大統領のジャイール・ボルソナーロ、フランス大統領候補のエリック・ゼムール、マリーヌ・ルペン、ハンガリー首相のオルバーン・ヴィクトル、米元大統領のドナルド・トランプなどは侵攻前にプーチンへの同情を表明していた。戦争に対する彼らの政治的姿勢が権威主義的な傾向にあるのを露呈してしまったのだから。
9:ロシア空軍の悲惨な状況は中国空軍にも当てはまる
ウクライナでの戦いは中国に良い教訓になった。ロシアと同じように中国も高度な軍事機器を沢山導入したが実戦における戦闘経験は皆無に近い。ロシア空軍の悲惨な状況は同様に複雑な航空作戦を管理したことがない中国空軍でも再現される可能性がある。
この他にもフクヤマ氏は、台湾はウクライナのように戦う準備が必要だと目覚め廃止してした徴兵制の復活をすべきだ、トルコの無人機はベストセラーになるだろう、ロシアの敗北は「衰退する民主主義」という我々の不安を掻き消すことに繋がるはずで、グローバルな経済自由主義と民主制を究極の制度として宣言した1989年の精神は勇敢なウクライナ人のお陰で生き続けるはずだと予想しており中々興味深い。
因みにポーランドに近いウクライナの軍事訓練施設をロシアが攻撃したのは「ウクライナ国境に近いポーランド配備のパトリオット(米軍)が反応することを期待したため」という指摘もあり、ここを攻撃することで米軍のパトリオットが動けばNATOがウクライナでの戦いに直接関与した=NATOの補給部隊を攻撃する口実になったという意味だ。
米国やNATOが支援するウクライナに負ければ終わりのプーチン大統領としては、先にNATOの補給部隊に手を出して介入を招いても不利になり、このまま放置してもジリ貧に陥るので民間人への空爆を強化してみたが米国やNATOを挑発に乗ってこず手詰まりなのだろう。
関連記事:米軍がウクライナから学んだ重要な教訓、戦いにおける人間の重要性
UCAVは決して対地攻撃機や戦車や装甲車輌を攻撃するためだけの兵器ではない
バイラクタルTB2のようなUCAV(武装可能な無人機)を対地攻撃機や戦車や装甲車輌を攻撃するための兵器だと考えている方も多いが、UAVにしろUCAVにしろ最も重要視されるのは情報収集・監視・偵察(ISR)任務で、UCAVの外部ハードポイントに精密誘導兵器を搭載して対地攻撃を行うのはUCAVが提供する能力の1つでしかない。
このハードポイントに追加のISR機器や電子妨害装置を搭載することも可能で、現代の戦場認識力は電子光学センサーによる視覚的な情報によって急激に拡張されており、無人機によって供給される情報と既存の攻撃手段を組み合わせることで戦闘効率が格段に向上する。
ナゴルノ・カラバフ紛争でもウクライナの戦いでもUCAVによる攻撃シーンが公開されて対地攻撃兵器という印象が強いが、TB2のような高耐久(24時間以上の滞空時間)なUCAVが精密誘導兵器を使用して直接敵を攻撃するのは数あるオプションの1つでしかない。
この点をポーランドのマリウス・ブラスザック国防相が説明しているので、興味をある方は是非読んでみて欲しい。
関連記事:バイラクタルTB2導入理由を語るポーランド国防相、実戦での実力を疑問視する声にも反論
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。 |
だいぶ楽観的な気がしますがどうでしょうか。ロシア軍の崩壊が始まるよりもウクライナの防空網が崩壊するほうが先かもしれないし、ロシア軍は野砲は山ほど持ってるのでそれでキエフに無差別砲撃を始めるというシナリオについてどう考えているのか。
英国防省はもっと悲観的な見方のようです。ロシア軍は損害を出しつつも占領地域を広げており、キエフは包囲されつつある。ロシア軍は再編中で近いうちにキエフに総攻撃がありそうだと。
一方でISWは楽観寄りで、ロシア軍はここ数日間はほとんど進展しておらず、キエフを包囲するための戦力をまとめるにはもっと時間がかかるだろうと書いてます。どれが実際に近いのか我々には分からないですね。
政治学者の言なので軍事的な視点で語ってる訳ではないですからね。
ロシア野戦軍を殲滅する火力がウクライナの何処にあると言うのか、誰でも分かるのにそれをウクライナが実行する必要があると主張してるのがなんとも…
とは言えここまで士気が低下した軍隊による侵略行為など産業革命以後あった試しが無いのでどう転ぶか誰にも予測出来ないでしょう。
少なくとも軍事の専門家ではないですね。「ロシア完敗で終わる」と断言しているのがうさんくさくて、アメリカはこれ以上介入しなくてよいという論をバックアップするために言ってるように聞こえてしまいます。
楽観論並べる論客は一律でTB2神でジャベリン神でスティンガー神だ言うけど西側警戒機や残存SAMの果たす役割は完全にスルーするのイズ何故
そして打撃力なき持久は反撃戦力の来援あり気なの忘れ去って勝てるとかいうの要はロシアが経済攻撃でくたばるという目測で言ってるの確実だけど
経済お亡くなりすると敗戦認めるその根拠は?となると大概で話終わる
ロシアはキエフを占領する可能性は十分あるでしょう。
問題は、首都占領=戦争に勝利、ではないということです。
ケースとしては日中戦争のような泥沼化の可能性が高いということです。
占領地が広がると、それを維持するのに兵力が必要になり、補給線も伸びるし、攻撃側に大きな負担がのしかかります。
フクヤマ氏は戦争の行方の話しをしていて、英国防省の見立ては短期的な戦況の話ですから、別に矛盾してませんよ。
ロシア地上軍を倒すしかないと言うけど、どうやって? という問いの答えを誰も持っていない事が最大の問題ですよね。
バイデンは攻撃的兵器は供与しないと言っているようですが、ウクライナ軍もかなり消耗しているはずでそのような状況では、反攻に出るどころではないでしょう。
誰かが言っていたけど、バイデンは結局、不介入を掲げることで返って介入する以外に事態打開が出来ない状況に自らを追い込んでいるように見えます。
ロシアの戦略には出口が無いとFSBの人が言ってましたが、アメリカにも無いんじゃないかと思いますよね。そりゃウクライナが勝利してロシアが完敗すれば結構ことだけれど、今の状態のままでそれを期待するのは楽観的すぎやしないか?と。そうならなかったときの戦略を考えるのが政治学者の仕事なんじゃと思うのですが。
>ロシア地上軍を倒すしかないと言うけど、どうやって?
敵地に踏込んで兵站を断たれた戦力は殲滅するまでも無く自滅するので、それまで粘れば良いんじゃ無いでしょうか?
ロシア軍は戦闘はもちろん存在してるだけで食料も燃料も消費し、その補給は(少なくとも北部の部隊では)滞っている。それもロシア本国で糧食の備蓄が枯渇している状況で、時間が経っても立直せる見込みは低い(中国が大規模支援しない限り)。
食料が枯渇すれば戦闘以前に生存が困難、燃料が枯渇すれば戦闘車両は放棄せざるを得ず、徒歩で退却(もしくは投降)するしか無くなる。限界を超えた時、北部で崩壊が突然始るかも知れません。
ウクライナ軍はロシア地上軍を積極的に「殲滅」する必要は無く「自滅」するまで持久戦を続ければ少なくとも負けないと思います。食料無しで生きられる兵士も、燃料無しで動ける戦車も存在しない以上。
ウクライナはギリギリ踏ん張ってはいるけど、防空網しかり、少しでも何かが欠ければ一気に劣勢になってロシアに蹂躙される可能性はあるね。
ただ、ロシアが初期の電撃戦を凌がれてここまで事態を膠着させてしまった時点で、今後キエフ占領等の戦術的勝利を得る事はあっても、これまでの所業でウクライナ国民に恨まれ過ぎて、最早当初目標の親露政権を樹立する事は不可能になった(そもそも電撃戦での勝利以外では達成不可能)から、既にロシアの戦略的敗北はほぼ決していると言える。
問題はロシアが、今後この記事の主張通りウクライナに完敗して、現状のロシア連邦という国がなくなるか、もしくは国の衰退は確定的であってもプーチン政権だけは維持する為に、ウクライナから戦術的勝利を得てなんとか面子を保とうと躍起になるのかの瀬戸際にいる事。
どちらにせよ、ウクライナがこれからも泥沼の激戦を戦わなければならないのが決まっているから、効果的な支援を絶え間無く続けなければならないね。
今のUCAVはバイラクタルTB2の活躍もあって地上戦用タイプの開発が先行してるように見える
では海洋戦用タイプはまだ何が必要とされているのかも正直分からない気がする
ISRの部分は同じくらい重要だと思うけど、それ以外で何ができるだろうか?
UCAVを導入するなら防衛省もその辺りをちゃんと策定して、何のために何がしたいのかを説明して欲しいと思う
UCAVを使った戦争は日に日に進化をしている
やるなら一刻も早く、本気でやって欲しい
今回のウクライナ侵攻で現代正規戦の多くの教訓が得られましたが、水上戦闘は皆無に等しいですからね。
海洋戦用UCAVも含めて現代水上戦闘は手探りのままになってしまい、海洋国たる日本・台湾としては難しい所ですが自衛隊・台湾軍は上手くやって欲しいです。
そんなのは既存機体で注意すべきことを同じように注意するだけの話では。隠れるならシークラッター利用する位だから低空飛行にも力点置くのか。
高性能レーダーや長射程ミサイル装備している艦も多いから偵察や武装はアウトレンジ出来るもの。もしくはネットワークで位置情報貰って艦の水平線外から撃つのか。
艦のサイズが艇レベルから空母レベルまでマチマチだから極端に威力低減したミサイルなりを作るのかはある。
後はトライトン並みの装備や見通し線外で使えるように衛星通信必須とか。
バイデン政権の判断が良かったかと言えば微妙だが(少なくとも不介入の明言はミスだったと思う…戦争抑止を目指していたのであれば。)、それ以外は納得できる分析。
確かにお互いに航空優勢が取れていない現状では、ウクライナにとって戦闘機のプライオリティは高くはないかも。(S300の“おかわり”が一番必要か?)
侵攻が起きてしまったことは残念だが、ロシアの長期的な敗北を確定事項として、せめて事後の国際秩序をどう維持するかを考える必要はありそう。
今回事態は西側諸国の結束の維持と、各国防衛力の向上のきっかけにはなったと思う。
あとは、ロシアと中共の離間を図れればいいのだけど。この機に中共に押し込んで対露制裁に協調させるのは、難しいかな。
ウクライナのTB2生産工場が突如としてS-400を限定的ながら生産開始し
なぜかそれと入れ違いにトルコへのF-35提供が再開される
みたいな感じでSAM提供されたりしないかなしないですね
ロシアが勝とうが負けようがプーチンがミロシェヴィッチルートを歩むのは間違いない(戦争犯罪者として国際法廷で訴追され、西側の制裁もプーチン政権が倒れるまで続く)のは確実でしょうね
そこまで楽観視は出来ないし、バイデンの援護射撃に思えるけど
ロシアの肩を持った政治家などの地位低下は同意。個人的にも国内のアレには幻滅した
それと、ポーランドのパトリオットを釣るためという説は面白いと思うね
バイデンの外交センスの無さはやばいと結構話題になってますね
オーストラリアの原潜導入でフランスを怒らせたり
アフガン撤退で政府軍崩壊が目に見えてても撤退を強行したり
そして今回の戦争前には、制裁が限定的やらと漏らしてしまったり不介入を事前に示してしまったり
トランプも大概でしたけど、それとはまた別方向でやべーやつみたい
おそらく停戦の可能性があるとしたら露軍がキエフを完全に包囲した後でしょう。西側からの補給を絶った上で自分達の補給を整える時間稼ぎとして一時停戦を使うかもしれません。
ロシアがウクライナを軍事的に制圧したとしてもウクライナ国民に支持されるわけもなく、ゲリラ戦に悩まされるだけなのは確定してる。更に国際的にロシア封じ込めで政権自体が持たない。最良の策は現状で獲れる条件で早期撤退すること。
撤退後もロシア軍は再編中なのだーって永遠に言い張って朝鮮戦争みたいな停戦の仕方したりして
ロシア軍の士気崩壊、起こるんですかね。状況だけで言えば局所的には第一次チェチェン紛争の苦戦を超えるレベルの困難に直面している訳で、部分的な脱走が部隊単位や方面軍単位に波及する可能性も0ではないように思えますが、果たして職業軍人の軍隊でそんなこと起こるのかという気もするし…。
最近の出来事で一つ気になったのは、ベラルーシでの停戦交渉に出てるウクライナ代表がここ何日かの会議の進展を踏まえて「ロシア側が状況を理解しはじめている」という言葉を使った点です。ウクライナ情報では最初の週の半ばには既にロシア側の作戦が狂い始め、一部の部隊は壊滅したり非常な苦戦を強いられていることが世界に伝えられている中、ロシア側の首脳部が苦戦を認識するまでに3週間費やしたというのは一つの指標なのではないでしょうか。もちろん戦術的な失敗や進捗の悪さを認識しつつも戦争全体の展望に結びつけるまでに時間を費やしたということでもあるのでしょうけど、正確な現状をロシア首脳部が把握し交渉団の方針を替えさせるまでにかなりの時間を費やしたことは、戦況の変化に臨機応変な対応ができないことを意味するのではと感じます。
そこらを踏まえると現在や数日後に起こりうる前線兵士の変化をクレムリンが把握できない可能性もあるし、士気崩壊に至るような重大な予兆を見過ごしてしまうケースもありうるのかなとも思える気がします。少なくとも、補給失敗で車両を放棄するなんて事は今までロシア軍では起こらなかった事ですしね。
この論文を見る限り、あんだけ西側が物資を融通していて、AWACSが上空の情報を流しているのがバレバレな状態でも、これを持ってNATOが介入しているとロシアですら言い切れない、ということなんですかね。
それだけ先に引き金を引くという事実は重いということか。
現段階で妥協案はないってのは理解できる。
この流動的な状況で、攻め込んだロシアと攻め込まれたウクライナに妥協できるとこなんか想像する方が難しい。
あと、ロシア陸軍を倒す=プーチンの終わりっても納得いく。
「強い王」であることが出来なくなったらその時点で死んだも同然だろうしね
個人的に気になるのは、仮にロシアが撤退始めたとして逆にウクライナはどこまで行けば止まるだろうかというところ
戦争前の状態? ド・ル支配地域の奪還? クリミア半島奪還? さらに後方の軍事拠点まで叩く?
ぶっちゃけウクライナの意図としてはクリミア奪還まで普通にあると思うし、逆にロシアはそれだけは絶対に譲れないところだと思う
補給の苦しいロシアが街や軍事基地を徹底的に破壊しているのも、最悪でもウクライナの反撃能力だけは奪わなくてはならないと確信してるからでは?っていう
タイミングしだいではないかな、すでにクリミア半島はロシアが守りを固めてるだろうから、疲弊したウクライナ軍が奪還を目指しても楽ではあるまい
先にプーチンが失脚すればその勢いでクリミア半島まで雪崩れ込んでも良し、
そうでなければ、ウクライナがクリミア半島まで進軍する前に西側が援助を止める可能性もある、
とにかく戦争は早く終わらせたいのが本音だろうから
フクシマ氏といえば「歴史の終わり」の人というイメージだけど、長い目で見てどれほど当たったかといえば微妙。
アメリカ主義が最高!というのが数年程度のスパンでは当たってたといえるが、中国の強大化は見落として上に、
今回のロシアは見落としていたわけで。
ポーランドのパトリオットが反応してロシアのミサイルを迎撃→それを口実としてNATO支援部隊を攻撃するという分析だけど、そこが納得できない。
まず、支援部隊を攻撃して多数の犠牲者が出た場合、いくら消極的な欧米でも世論に押される形で本格参戦してくる可能性は十分あるし、そうなったらウクライナでの敗北どころかプーチン自身の命も危ない。あまりにもリスク高すぎじゃないか?
また、そもそもそれなら支援部隊の動きをちゃんと把握している必要があるけど、それができてるならウクライナとの受け渡し地点だけを攻撃すればいいはずで、わざわざNATO部隊を襲う必要が無い。
おそらく目的はNATOの支援部隊を叩く口実ではなく、事態のエスカレーションの責任をNATO・米に擦り付ける口実だと思う
まさに歴史の継続だな
5.6は同意出来ない
仮にアメリカを経由しないでポーランドがウクライナに供与するって言ったらアメリカは止めなかっただろうし、防空網の補充の要望を通さなかった為に長期的にみてジャベリン等では地上軍を撃退するのは不可能になった
ちょっと楽観的過ぎませんか?
たぶんNATO側からも止められてたんだと思う
最初期のEU高官が戦闘機を提供するって発表から遅々として進展せず、突如アメリカを経由する話が出てきて話が流れたのはそういうことだと思う(ここのコメントでは米が渋る理由の一つとしてF-16のアビオニクスが挙げられてるのが不可解と指摘されてた)
> ロシア空軍の悲惨な状況は同様に複雑な航空作戦を管理したことがない中国空軍でも再現される可能性がある
これは今の中国側ならそうだと思うし、これからの話をするなら
ロシアの失敗を目の当たりにした中国が、これからそういう能力を獲得しようと死に物狂いになってじきに達成されるんじゃないかと思うね
目標を見据えて、一歩一歩アメリカに近づいてる中国の潜在能力は侮ってはいけないと思う
ロシア軍が複雑な航空作戦を管理したことがないのは、予算不足で複雑な航空作戦の演習が不可能だったからだと思いまする。
軍事費が潤沢な中国軍にそのまま当て嵌めるのは危険だと思いますね。
ちなみに、アメリカは湾岸戦争でAGM-88B HARMを2,000発以上発射しているので、本気でSAMサイトを潰そうとするなら、ロシア軍はミサイルの桁が足りていない。
この研究者の報告、5番と6番は矛盾してると思えんだけどねぇ…
ウクライナ側の要請を蹴って「ロシアの地上戦力を叩き潰すにはジャベリンやNLAWだけ送っとけば良い」って、それはちょっとアレじゃないかと思うのですけど
初めから米軍投入を否定したのもロシア側の肩を押しただけな様な…
大事なところが間違ってた
✕思えんだけどねぇ
○思えるんだけどねぇ
意味正反対じゃん…
どちらの陣営にも言えるが、カエサルの「多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」が重くのしかかるな
中国の戦略は一貫して「他山の石」
ソ連の崩壊を見ては国内の民主派を粛清し、第一次湾岸戦争を見ては軍の近代化を進め、中東の民主化騒動を見ては国内の少数民族を弾圧し、
今回のウクライナを見て、何を学ぶか。
フクヤマ先生が考えるよりも中華は知恵深いよ
孤立無援にしてから、喰う。
むしろ、ロシアを世界経済に復活させるにはどうすべきか、どうあるべきか
という視点を持っている人がまだいないような。
どの国もロシア制裁による逆ダメージは少なからず受けているし
ドイツあたりが、戦争中でもロシアからのガス供給は途絶えなかった
経済と戦争は別であるべきとか主張して、さっさと制裁から抜け出して利益を得ようとしたり
日本のシベリアとかの権利を放棄せずに、米英と軋轢が生じたり
という形でG7が終戦後すぐにバラバラになる可能性も
正直のところ、今後のロシアはロシア国民がプーチン政権関係者を引きずり降ろし、WW2でのナチス政権のように国と切り離した悪役とした上で内外に相応の保証をしつつ西側諸国として合流するのでもないかぎり、北朝鮮のように中国が取り込んで独り勝ちするとしか思えませんね
ロシアにプーチン政権やその残渣が残り続ける限り、ロシアが多少下出に出たとしても簡単に制裁緩和できないところまで来てしまっていますし、かと言って西側が直接ロシアに内政干渉しようとすればプーチン政権やその系譜が活気づくだけでしょうし
いわゆるタタールの軛をロシアが受け入れるか、それとも西洋的価値観での政治を自発的に目指すか
ロシア国民の選択次第かと。
日本としては。長期的には大唐帝国のような中華ユーラシア連邦の成立も視野に入れるべき
マラッカ海峡やインド洋を経由せずに陸地で中東の原油地帯に中国がアクセスできるとき
各国の大河の水源・上流域を中国が影響圏に収めるとき
南アジアや東アジア諸国はどのようにふるまうのか、今から検討しておくべきかと
政治学者なのになのか、だからなのか
なんでプーチンが敗北を素直に受け入れて殺されると思ってるんだろう?
すでに全世界を敵に回してて、元から怖いものは自分の権力崩壊だけのプーチンなら
敗北が決定的になったら逆転を狙って、核兵器の無制限使用を選択するのは合理的
(家族がスイスに居るって報道もあって、国外に出してるなら家族すら優先度が低いかもしれない)
この政治学者もプーチンの合理的思考、自制心、理性を前提条件にしてそうなんだよな
このての錯覚のままの有識者は未だに多いんだろうか
大陸で泥沼に足を突っ込んだ果てに、海の向こうの一番ヤバイ国相手に戦争始めた国の例もありますからねぇ…
西側かウクライナの反撃望むプーチンの事だから復讐に燃えるウクライナ人に戦術核渡してロシア国内攻撃させるのありうるしそうなると西側は介入不能になり誰もウクライナの正義を信じれなくなり露は負けにならない
びっくり仰天プランだがそうでもせんと戦後が地獄だから仕方ないか
戦争はいまだに火砲が主役なのかなと思いますね。
アゼルバイジャンでもそうでしたが、無人機が観測して榴弾砲で攻撃、これが滅茶苦茶効く。
TB2の活躍も、観測機として非常に強かったんだと思います。
ウクライナも旧型とはいえ100mm以上の榴弾砲を1000門近く持ってますし、歩兵の待ち伏せ攻撃にも強い味方でしょう。
キーフ近郊では、相当な砲撃戦になっているようですね。
冷戦終了後に民主主義と自由経済が勝利した、もう戦争やクーデターが起きような時代は来ないって本を出した人が、今に何を言っても説得力ないんじゃないかな、まず自説が間違ってた事を認める事から始めないと
この人は国連をなんだと思っているのかな。第二次大戦を防げなかった反省しているなら、第三次につながるようなことはしない。
国連が特定国にたいして強い強制力を持つわけでもない。
大局的に国際平和維持を考えるなら、被害国を増やすようなことはしない。