ケンドール米空軍長官は「次世代戦闘機プログラム(Next Generation Air Dominance/NGAD)の構成要素にMQ-28Aを採用できないか予備的な協議が進められている」と明かしたため、豪空軍に続き米空軍もGhost Batの顧客に浮上している。
参考:USAF Eyeing MQ-28 Ghost Bat For Next Gen Air Dominance Program
もしかするとMQ-28Aはロイヤル・ウィングマンの共通プラットホームに発展するのかもしれない
有人戦闘機とエアチーミングが可能なUCAVの中で最も実用化に近づいているのはロシアのS-70オホートニク(2024年量産機引き渡し)」だが、西側諸国の中で最も開発が先行しているのはボーイング・オーストラリアと豪空軍が共同で開発を進めているMQ-28A Ghost Batだ。
豪空軍のF-35A、F/A-18F、EA-18Gとエアチーミングが可能なMQ-28Aを空対空任務、空対地任務、偵察・監視任務、電子戦任務に投入することを予定しており、プロトタイプ1号機と2号機を使用したテストプログラム(計13機を発注済み)は今のところ順調に推移、豪空軍は2025年までにMQ-28Aの運用を正式に開始を開始したいと考えているのだが、米空軍長官は「NGADの構成要素にMQ-28Aを採用できないか予備的な協議が進められている」と明かした。
米空軍のロイヤル・ウィングマン計画とMQ-28Aには多くの類似性があり、モジュール設計を採用しているため米空軍が要求する独自要素を挿入するのが非常に簡単で、米空軍長官は「NGADを構成するファミリーシステムの開発リスク軽減としてMQ-28Aは機能する可能性がある」と述べたため、米ディフェンス・メディアは「豪空軍に続き米空軍もGhost Batの顧客に浮上している」と報じている。

出典:USAF Air Force Research Laboratory AFRLが作成したスカイボーグ・プログラムのイメージ
米空軍が独自に進めているロイヤル・ウィングマン計画=スカイボーグ・プログラムはステルス戦闘機のような究極的な性能ではなく、使い捨て可能なほど安価な調達性を求めており、機体もコア・システムも汎用性を重視して開発を進めているらしい。
つまりスカイボーグ・プログラムのコア・システムは特定の機体に依存していないため、機体の完成度で先行するMQ-28Aにスカイボーグ・プログラムで開発したコア・システムを載せた方が「開発リスクを軽減できる」という意味で、ボーイングもMQ-28Aの派生型をスカイボーグ・プログラムに提案していたため「NGADの構成要素にMQ-28Aベースを採用する」という話は自然な流れと言えるだろう。

出典:Royal Air Force
英国も中止したモスキート・プログラム(無人戦闘機ランカの技術実証機)の代わりに「MQ-28Aに関心を示している」という話もあるので、もしかするとMQ-28Aはロイヤル・ウィングマンの共通プラットホームに発展するのかもしれない。
関連記事:オーストラリア、ロイヤル・ウィングマンをMQ-28A ゴーストバットと命名
関連記事:英国防省、無人戦闘機の技術実証機「モスキート」製造をキャンセル
※アイキャッチ画像の出典:Boeing Australia
日本の次期F-Xも随伴無人機との連携は必須要件になってると思うけどこれに乗っかることはしないのかな
次期F-Xももはやほとんどテンペストと一体みたいな状態だしイギリスがMQ-28に乗っかるつもりなら、日本も変に国産化とか狙うより乗っかっといた方が安く良いものが手に入りそうだけど
あと、消耗が激しくなることが予想される随伴無人機を他国と同じものにしておけば、いざという時融通してもらうことも可能になるのは凄いメリットになるよね(現実的には政治的にも技術的にも障害が全くないってことはないだろうけど)
共通機種となった場合は乗っかるでしょう
そもそも、無人機を1機種しか採用してはいけないなんてルールはない
汎用的に使える国際共通機種と、用途を尖らせた国産機といったような複数機種導入すればいいだけの話。
むしろ、その方がどう考えても効率的でしょう
日本仕様テンペストも、これを採用すべきだろう
そうすれば日米英豪で運用する事となり、量産効果も大きく期待出来る
低性能の国産より、こちらの方が絶対に良い
日本仕様テンペスト←根本的にテンペスト・プログラムの意図やF-Xの開発経緯を理解してないし、いつまでたってもしようとしてない。
低性能の国産←根拠が全くない。あんただけ国産ドローンの性能評価書でも持ってんのか?MQ-28aだってまだ開発段階で採用された訳じゃないんだから、高性能と言いきれんだろう。
どうしてもこの人をブログからバンすることできませんかね?
ファクト
英国は日本無しでもテンペストを開発出来るが、日本は英国無しでは次期戦闘機を開発出来ない
欧米圏のメディアも、日本がテンペストに参加すると見ている
基本的に日本製兵器は低性能、しかも値段が高い
それ故、必死に売り込むもどこの国にも売れていない
これは主観ではなく客観的評価
日本が売り込みを掛けた「兵器(=殺傷破壊力をもつ軍用の器具)」って何?
まだそんなもん海外移転自体認められてないと思うけど。
ファクトを突き付けられて反論できないので、謎に攻撃用兵器だけの話にすり替えているな
こんだけフルボッコにされながら「ファクト」「反論できない」と強弁し続けるハートの強さだけは感心する。
国産「兵器」を輸出できるなら何より比較的安価かつ高性能なミサイル類を輸出したいもんですけどね。
かなり偏見が混じっているね。
>英国は日本無しでもテンペストを開発出来るが、日本は英国無しでは次期戦闘機を開発出来ない
英国は日本を必要としている。
その一例として、英国はテンペスト用エンジンで基本設計から日本の協力を希望している。
2019年12月にはRRの防衛担当部門が「テンペストのコアエンジンの小型化などで日本の技術は魅力的」と発言しているし、2021年には日英官民協議の一環でRRの担当者が来日し日本の素材技術に注目していると表明している。
来日したRR担当者は日本の素材技術に注目していると繰り返し述べた。
その結果として、テンペスト向けのEETエンジンの開発は、日本のIHIと英国のRRによる共同開発であり、2022年1月から設計が開始されている。
他にも、JAGUARやJNAAMなどで日本の協力は不可欠だ。
あと、日本が英国から支援を受けるのは「開発リスクを低減するため」であって、英国無しでも日本は次期戦闘機を開発可能だ。
>欧米圏のメディアも、日本がテンペストに参加すると見ている
ロイターは「次期戦闘機開発をそれぞれ進める英国と日本が、双方の計画を統合し、新たに共同事業を立ち上げる方向で調整している」と報じているけど。
つまり協議がうまくいけば、日本の次期戦闘機の開発プログラムと、英国のテンペストプログラムは発展的解消を遂げて、新たに共同事業が立ち上げられる。
ロイターは「日本と英国の対等な協力関係になるだろう」と報じている。
>基本的に日本製兵器は低性能、しかも値段が高い
根拠が何もない。
少し前の記事で取り上げられていたC-2を例として取り上げると、価格はA400Mと同程度だが、性能ではA400Mを上回る。
C-2と同クラスの輸送機であるエアバス A400Mの価格は、C-2と同程度だ。
性能の面では、A400MよりもC-2の方が高性能だけどね。
>それ故、必死に売り込むもどこの国にも売れていない
そもそも日本は「防衛装備移転三原則」によって、攻撃用装備の輸出を認めていない。
>これは主観ではなく客観的評価
いや、思いっきり主観的評価ですね。
パートナーとは必ずしも五分五分でなくてもいいんだから、
技術のみならず資金源や市場までわけあうメリットは単独開発では得られない、これは英国も日本と同じ立場にある
あなたも仕事をするようになれば、やがて独りの限界に気がつくよ
日本仕様のテンペスト計画はまだありませんよ。
新しく統合プロジェクトを立ち上げるという話が出てきてる段階です。
開発すらされてない国産ロイヤルウイングマンの性能がわかるとかもしや防衛装備庁の方ですか?もしそうだとしたら防衛省の防諜体制はかなりヤバいと思うんだけど
防衛装備庁も無人機の機体にはこだわらない、AIやソフトウェア面で自由に開発できれば良いという趣旨のことを言ってたので、これベースに開発するかも。
これでもいいし、それこそバイラクタルのMIUSでもいいんですよね。機体はありものを使ってソフトウエアやセンサーを開発すれば国産機につなげることもできるでしょう。
無人機開発はコンポーネントは他所から買えば良くて重要なのはいかにインテグレーションを上手くやるかだからウェポンベイに国産兵器が統合できれば機体自体はどこのでも割りと良さそうよね
C-2が売れないのは、技術移転などのオフセットに経験が無いことなど、兵器ビジネス全体に不慣れな点。
またC-2の仕様面でも、比較的条件の良い空港設備での利用を前提として、長距離高速輸送に特化しているため、中型輸送機に求められるタフワーク、例えば不整地運用能力が出来ますよ程度であり、簡易メンテで1日に何ソーティも整地されていない空港で運用出来無いのでは無いか。
ある意味簡易な戦略輸送機としては多少需要はあっても、マジョリティとして多数の受注を得るには、帯に短し襷に長しと言う典型的な自衛隊ドクトリン特化仕様がネックになるんだと思います。
> 簡易メンテで1日に何ソーティも整地されていない空港で運用
そんなのA400Mも無理だと思いますよ。
まず滑走路の半準備が追いつかないのでは。
ロシアはS-70を計画通り量産できるのだろうか?
必要な半導体·電子部品を調達できるとは思えない。
何故、F-3にこれを採用する話が先になるのか分からない。
もし共通機になれば、日本のF-35にも統合されるでしょうから、どちらにしろ日本には導入されるでしょう。
ゴーストバットっていいネーミングですね。オーストラリア固有種のコウモリだそうです。
他にバットが付いた航空機は・・・
あった、フォックスバット。大きなコウモリで顔がキツネにそっくりな種類がいるそうです。