英国防省は24日、初飛行が2023年に予定されていた無人戦闘機の技術実証機「モスキート」製造をキャンセルすると発表して注目を集めている。
参考:Royal Air Force Rapid Capabilities Office announce review of Project Mosquito
モスキート開発が一旦仕切りに直しになると英国の無人戦闘機開発は大きな影響を被るだろう
英国防省は有人戦闘機とチーミング可能な空軍向け無人戦闘機「LANCA」の開発を進めており、本機の技術実証機「モスキート」を開発するため契約したノースロップ・グラマンUKがデジタル・エンジニアリングの知識や技術、自律分散制御システム、ゲートウェイ装置、メッシュネットワーク機能を提供、2022年に製造が開始され2023年に初飛行が予定されていた。

出典:Royal Air Force
しかし英国防省は24日「分析と能力実験を実施した空軍と国防科学技術研究所は有益な能力と費用対効果を無人戦闘機が獲得するためには『より小型で安価でなければならない』という結論に達し、双方の合意に基づきモスキート・プログラムは技術実証機の製造をキャンセルした」と発表して注目を集めている。
因みにクイーン・エリザベス級空母で運用するVixenはLANCAベースだと言われていたので、モスキート開発が一旦仕切りに直しになると英国の無人戦闘機開発は大きな影響を被るだろう。
ただモスキート・プログラムをキャンセルしてまで「より小型で安価でなければならない」と方針を転換したのは非常に興味深い。
関連記事:ノースロップ・グラマン、英国初の無人戦闘機開発にパートナーとして参加
関連記事:英国防省、無人戦闘機の技術実証機「モスキート」を2023年までに開発
関連記事:英海軍、2030年まで無人航空機「Vixen」をクイーン・エリザベス級空母に統合か
※アイキャッチ画像の出典:Royal Air Force
やってみたら現状の有人機とサイズも価格も変わらんかったって感じなんだろうか。
現状の偵察や対地攻撃メインのものと違って空対空戦闘用となると色々と難しいんだろうな。
後は昨今の情勢を見ると高価だと損耗時のダメージが大きいからなかなか前線投入しにくいとかもありそう。
あるいは米軍がウ軍に大型無人機の提供をしぶったように、高価格・高性能な無人機は撃墜される恐れのある高脅威戦域では金銭的問題もさることながら技術面で拿捕が怖くて使いづらく、かといって低脅威相手にはオーバースペックなため、拿捕されても問題のない程度のものを作ったほうが実戦で使いやすいと考えたのかもしれませんね
テンペストプログラムで開発予定なのは、母機機能拡張としてのSEAD用前方センサ・火点・囮用無人機(日本が開発しようとしている空対空戦闘を主任務とする無人機よりは比較的難度低)ですよ。
そして、これまでの方向性やpv等から、テンペストは無人機含むOCAシステムの前線管制機という位置づけが強いです。
より詳細に言えば、テンペスト/NGFは、CAS/対艦含むAI/OCA全般が主任務であり、機体は攻撃隊のセンサ及び意思決定&対地用無人機の管制という感じですね。
テンペストプログラムで開発予定なのは母機機能拡張としてのSEAD用前方センサ・火点・囮用無人機ですよって、、、テンペストの概念設計はこれからなのに何を言ってるんですか?
そもそも英国は無人戦闘機をテンペストに合わせて開発するんじゃなくて、F-35やタイフーンとチーミングを2030年までに実用化させる事を目標にしているんですけど、、、
日本がF-3に合わせて開発してる無人機の方が高度だと主張する根拠は何処に存在するんですか?
以前から思っていましたが、貴方の日本の方が~という主張は根拠がいい加減で度を越えてると思いますよ。
>テンペストプログラムで開発予定なのは母機機能拡張としてのSEAD用前方センサ・火点・囮用無人機ですよって、、、テンペストの概念設計はこれからなのに何を言ってるんですか?
システム設計(構想設計)とは、仕様書に規定されたシステムの構想や任務、特性等を考慮しつつ、仕様書に要求された機能・性能等を実現するために、システムにおける主要構成品ごとの機能・性能等を解析し、明確にすることを指します。
そのため、構想設計に入る前の段階で、システムの構想や任務内容、特性等を策定し、仕様書を完成させる必要があります。
そして、2021年8月に国と設計チームが契約を交わしテンペストの構想設計を開始しています。
つまり、それ以前の段階で構想(コンセプト)などは定められている必要があります。
そのため、「これまでの方向性やpv等から、テンペストは無人機含むOCAシステムの前線管制機という位置づけが強い」という情報は、ある程度は信頼できる情報と考えます。
>そもそも英国は無人戦闘機をテンペストに合わせて開発するんじゃなくて、F-35やタイフーンとチーミングを2030年までに実用化させる事を目標にしているんですけど、、、
私は、随伴無人機の母機がテンペストだけに限定されるなんて一言も書いていませんよ。
ついでに指摘すると、過去に英国防省は「有人戦闘機に随伴可能なパワー、空対空ミサイル、空対地ミサイル、自己防衛用の電子戦システムを備えたプラットフォームは過酷な戦場でも生存可能で順調に作業が進めば量産機が2030年までに空を飛んでいるかもしれない」とプレスリリースの中で述べていますが、これは順調に作業が進めばの話でした。
プロジェクト・モスキートと呼ばれる技術実証機開発フェーズに進み、2023年までに技術実証機「モスキート」を開発して本格的な飛行テストに乗り出す予定が現時点で既にキャンセルになり、計画が根底から崩れた以上は、先行きは不透明な状態と言わざるを得ないと思います。
>日本がF-3に合わせて開発してる無人機の方が高度だと主張する根拠は何処に存在するんですか?
私が述べたのは、日本は空対空戦闘(制空戦闘)を主任務とする随伴無人機を開発しようとしており、これはSEAD等に用いられるテンペスト用の随伴無人機に比べて開発の難易度が高いだろうということだけです。
少なくとも、空対空戦闘能力(制空性能)を比較するなら、日本の随伴無人機の方が能力が高いと考えますけど。
結局、貴方の推論でしかない。
推論を元に自分はこのように思うと主張すること自体に異論はないけど、主張が押し付けがましいんだよね。
しかも貴方の過去の書き込みの大半は日本の方が~という結論に誘導するでしょ?
個人的な感想で申し訳ないが、どうしてそこまで毎度毎度日本の方が優れていると言い切れるのか理解できないよ。
推論も混じっていることは認めますが、私の意見が気に入らないのであれば納得できるような反論を提示するか、見なければよいだけの話では。
あと、私は自分の意見を提示しただけであって、別に押し付けた覚えもありませんが。
私の意見をどう捉えるかは貴方次第ですが、勝手な解釈で批判されても困りますよ。
まあ、防衛省が出してる研究開発構想とかPDFをもって日本は凄いとか世界最強水準だとか言ってしまう人はどうしても一定数いるからしゃーない。
「日本が計画している無人機の方が難易度が高い」を
どう読んだら「日本の方が優れている」と解釈できるのか理解に苦しむ。
日本語が不自由な方なのだろうか…。
その解釈は流石に捻くれすぎだろ、やな奴だなぁ
>日本語が不自由な方なのだろうか…。
だから無駄に煽るなよ。
いつもそうだよな。
注意されても一向に治らない。
自分が偉いとでも思ってるのか?
5ch辺りと勘違いしてるんでしょうね
英側がキャンセルの理由とした「有益な能力と費用対効果を無人戦闘機が獲得する為には『より小型で安価でなければならない』」との結論から考えると、恐らく英軍は無人戦闘機の運用構想と要求性能を一変させた様に思える。
多分、ウクライナでの戦況とドローン・UAVに関する戦訓も考慮に入れたと思うので、今後英軍が求める無人戦闘機の姿がどう変わるのか注目したい。
これ日本に影響あるかな、戦闘機のパートナー国としては無視できない
無人機の方はアメリカつってた気がするけど
英国の判断がウクライナから得た知見によるものならば、米国への影響も予想されるから、無人機プランの見直しにつながり、それは戦闘機開発の遅延につながらないかと心配なんですよ
ウクライナでのロシア軍の様を見て、英国の無人機が対露・対中でどういう性能振り分けの機体を作るか…。参考になるような、ならないような…。
「鹵獲の危険性」だけを論ずるなら、使用を自国領土・領海内に限定できる日本の方が若干なりとも有利に思えますけどね…
昨今のウクライナでの戦訓からの、見直しとかもあったりするのかな。
次はホーネット・プログラムになるのか
それとも小型機だからタイガーモス・プログラムとかなのか
強い
コンコルド現象にさせず素早い損切り、英国じゃなきゃ戸惑っちゃうね
より小さくなるなら、出雲型でも運用出来るサイズになるかもな
総じてでかく作りがちな米国より英国のが、意外と日本に親和性ありそう
なお英国面
やっぱり木製じゃないからかな?
そうですよね〜
モスキートなら木製でないと♪
レーダー機能はオミットするとして小さく作った無人戦闘機に、兵装を搭載する余裕はあるのだろう
兵装内に2・3発程度の武装を施し、無人機を並走するようにたくさん空に飛ばせておけば問題ない? へーそうか
トルコのバイラクタル TB2の成功に触発されたか…
そのTB2は、今では電子戦と対空兵器に無力化されている様ですがね……
レーダーと対空兵器はステルス化で何とかなっても、電子戦は関係無く影響されるハズ
その対空兵器で無力化される無人機が高価格だとリスキーな戦場で安定的に運用出来ない(有人機であっても言えるけど)から小型、低価格を目指すわけだから何が言いたいのかよく分からんぞ
各国の随伴型無人戦闘機開発の動きを見ると、索敵精度の向上と中長距離対空ミサイルの性能向上によって、積極的にレーダを作動させて我の位置方位を暴露する事そのものが被探知、撃墜リスクを高めるためにそのようなリスキーな行動な随伴型無人機に任せ、本命の有人機はパッシブセンシングとデータリンクで敵を補足しながら交戦するという運用思想が根底にあるように見えるので(決まったわけではないにしてもNGADにレーダを搭載しない案もあるようだし)そのリスクを被る索敵役の無人機が高価では墜とされまくった時の財政的ダメージが大きいので低価格路線を目指すのは妥当な判断かな
このあたりはAWACSを廃止して分散型の早期警戒システムを構築しようとしてる動きに通じてるように見える
そんな高性能な無人機が損耗を許容できるほど安価になるのかなという疑問が出てくるんですよね。
ステルス機を探知できるような高性能なセンサーや高速かつ秘匿性・ECCM特性を備えたデータリンク、FCPを作成可能な高度なミッションシステム等を装備すれば、あっという間に高価格な無人機の出来上がりで、とても安価になんてできませんし。
それに以前のコメントで述べたように、電子妨害に勝つには高価で重い防護システムを追加する必要があり、結局大型で高価になります。
NGADの記事で、随伴無人機の調達コストがF-35と同等かそれ以上になる可能性があるとの指摘が出ており、随伴無人機の調達コストは1機あたり100億円以上になるとの内容が取り上げられていましたが、個人的には納得でした。
空対空戦闘に使える随伴ステルス無人機には、ざっとF-35並の性能が要求され、結果として同等の価格になりそうですよね
武装を諦めてセンサーのみとし、サイズを抑えれば多少は安価になるのかもしれませんが……
価格が高いのは、寧ろセンサー類のような気もしますがね…
鹵獲された際のダメージが高いのも
無人機はチーミングする母機と同等の速度、あるいは速くないといけないはず。だが小型で安価なんだから、高性能のセンサーを積んで単独戦闘能力をオミットしたミサイルみたいなものになるのかな…?使い捨て上等の方針で
チーミング・随伴といっても編隊組む訳じゃないし「移動」に極端に遅れずに随伴できれば十分なので、別に母機と同等以上の速度は必要じゃないと思いますよ。
トラックでの運搬や道路からの発着等より前線での運用を考えてると思う。前線の空港が使えなくなること、空港が友人機の運用で無人機の管制キャパが無いこと、敵への奇襲性の向上と多くのメリットがあると思う。
LANCAプログラムは、2030年頃までに開発を完了し、既存のタイフーン及びF-35B次にはテンペストとのチーミングを企画する無人機システムです。プロジェクト・モスキートはその技術実証計画という位置付けです。
英国防省は、LANCAはミサイル及び監視・電子戦技術を装備し、強化された保護・生存可能性・情報収集能力を提供すると説明していますが、小型で低コストで消耗性のある無人戦闘機を目指すとも当初より述べていました。
>「分析と能力実験を実施した空軍と国防科学技術研究所は有益な能力と費用対効果を無人戦闘機が獲得するためには『より小型で安価でなければならない』という結論に達し、双方の合意に基づきモスキート・プログラムは技術実証機の製造をキャンセルした」
ということですから、開発基本方針が変わったわけではないでしょう。分析と能力実験の結果無人機の損耗度が算定され、モスキートの仕様では費用対効果の面で目標値を達成できないと結論したのかと。
1機種でまかなうのではなくセンサータイプとミサイルキャリアータイプに分けるとか、そういう方向で再検討するのかもしれません。
F-X随伴無人機の場合は無人機自体の生存性を上げることでこれをクリヤしようと構想しています。F-35等との連携は公表されていませんので、自由な改修ができない米開発機体への同システム組み込みは困難と見ているのでしょう。
本邦のF-35にも随伴無人機が必要となれば、LANCAは有力な候補になり得ると思います。