ウクライナのプロコペンコ大佐(アゾフ連隊の元指揮官)は米国に「アゾフへの援助禁止を解除してほしい」と訴えていたが、Washington Postは10日「米国はアゾフ旅団(第12特務旅団のこと)に対する制裁を解除した」と報じている。
参考:U.S. lifts weapons ban on Ukrainian military unit
プーチン大統領にとってアゾフは『ウクライナ軍兵士や政治的指導者がネオナチである』と非難するための要素だった
米国務省は4月、ヨルダン西岸地区での人権侵害を理由(人権を著しく侵害している個人や治安部隊への軍事支援を禁止するリーヒー法)に「ネツァ・イェフダ大隊=ハラハを厳格に遵守する超正統派が勤務可能な国防軍の歩兵大隊に制裁を課す」と表明、これが正式決定されるとネツァ・イェフダ大隊は如何なる米国の援助(装備、弾薬、訓練など)も受け取るとことが出来なくなるため、ネタニヤフ首相は「我が国の兵士がテロリストのモンスターと戦っている時、国防軍の部隊に制裁を課すのは不条理の極みで道徳にも反する行為だ。我々はあらゆる手段を講じて制裁への動きを阻止するだろう」と激しく批判。
אסור להטיל סנקציות על צבא ההגנה לישראל!
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אני פועל בשבועות האחרונים נגד הטלת סנקציות על אזרחים ישראלים, כולל בשיחות שלי עם בכירי הממשל האמריקני.בשעה שחיילינו נלחמים במפלצות הטרור, הכוונה להטיל סנקציה על יחידה בצה״ל זה שיא האבסורד ושפל ערכי.
הממשלה בראשותי תפעל בכל האמצעים…
— Benjamin Netanyahu – בנימין נתניהו (@netanyahu) April 20, 2024
最終的にブリンケン国務長官は制裁延期を決めたが、ネツァ・イェフダ大隊に対する制裁が報道されると、第12特務旅団のプロコペンコ大佐(アゾフ連隊の元指揮官)も「アゾフに対する援助禁止を解除してほしい」と声を挙げた。
“アゾフはリーヒー法の制裁対象ではないにも関わらず、2017年から現在まで米国の歳出法案に含まれる条項(本法律で提供される資金はアゾフ大隊への武器、訓練、その他支援のために使用できない)のため、米国の支援対象から外れたままだ。マリウポリ防衛に参加していたアゾフ連隊が最新の西側製装備を持っていなかったのもそのせいだ。この条項の採択はロシアのプロパガンダに影響を受けた西側メディアによるアゾフへの特徴付けが原因だ”
“この条項が指定するアゾフ大隊は存在しない。2014年にアゾフ大隊は連隊に再編され、2023年2月以降は第12『アゾフ』特務旅団になった。アゾフに関する真実が明らかになった2022年以降も我々は西側製装備や支援を受け取っておらず、ボランティアや献身的なウクライナ人の助けで問題を解決してきた。ロシアが10年間に渡り非難してきたことに証拠も確証もない。もし確実な証拠があればアゾフの兵士らは欧米やイスラエルで歓迎を受けることも、米議会や人権団体との会合に招かれることも、国連、欧州評議会、一流大学で演説を行うこともなかっただろう”
“アゾフの兵士らは西側諸国に最高レベルで歓迎されているにも関わらず、未だに武器支援の対象から外れているのは不条理だ。アゾフは困難を自力で克服することに慣れている。我々はウクライナで初めてNATO基準を採用した部隊であり、自らの意思でそれを実行に移した。西側製兵器がなくてもウクライナで最も有能な部隊の1つになった。ロシア軍の捕虜から解放された兵士達は隊列に復帰し、敵を打ち負かし、司令部が要求した任務を忠実に遂行している”
“如何なる障害も我々の行く手を阻む事はできないが、正義は答えを求めている。西側の政治家が真実に目を向けるまでロシアの嘘にあと何回反論すればいいのだろうか?いつまで国家の軍事組織に属する正式な部隊が屈辱的な条項によって汚名を着せられるのだろうか?最も重要なのはウクライナの自由と独立を守るだけでなく「想像を絶するような本物のナチス」から西側世界全体を守っている第12特務旅団の兵士が、あと何人死亡したり、負傷したりしなければならないかということだ”
プロコペンコ大佐の訴えは「リーヒー法によるネツァ・イェフダ大隊への制裁」に合わせたものだと思われ、管理人はメディアを通じた情報しか知らないのでアゾフに対する条項が正当なものなのか、ロシアのプロパガンダに影響を受けた誤認なのか判断がつかないが、Washington Postは10日「米国はアゾフ旅団(第12特務旅団のこと)に対する制裁を解除した」と報じている。
米国務省は「徹底的なリーヒー法の審査に第12特務旅団は合格した。(同旅団が人権を著しく侵害している)証拠は見つからなかった」と、米政府関係者も「2014年当時のアゾフ大隊と現在の第12特務旅団は構造的に異なるため歳出法案に含まれる条項の制限を受けない」と述べたが、どの時点でアゾフに対する制裁が解除されたのかは明かしていない。
これでロシアがウクライナを非難し、侵攻作戦を正当化させる政治的口実が1つ減ったことになるが、Washington Postは「プーチン大統領にとってアゾフは『ウクライナ軍兵士や政治的指導者がネオナチである』と非難するための要素だった。そのため米国の政策転換はロシア人の批判を再燃させる可能性が高い」と指摘している。
因みにロシア人ミルブロガーの一部は「ウクライナ軍兵士はネオナチだ」というプロパガンダを流布するため「ウクライナ軍兵士は住民を殺す」と繰り返し主張しており、直近だと70万人以上の登録者をもつДва майораが9日「クラスノホリカでは敵の抵抗が続いている。ウクライナ軍将校は防衛戦に支障をきたす場合『現地住民を殺害せよ』と無線を通じて命令している」と報告しているが、この報告を裏付ける証拠を何も提示しておらず、この主張が事実で「西側諸国やメディアが黙認しているだけ」と考えるのは流石に陰謀論が行き過ぎだ。
それでも「SNSで見かけたあやふやな内容」は何人もの人間を経由する間に「事実だ」と変質する可能性を秘めているため、もはやSNS上の情報戦は言ったもの勝ち状態だが、個人的には「交戦状態のウクライナ人とロシア人が互いに憎しみを吐き出す過程で『過激な物言い』や『乱暴な表現』を使用するのは仕方がなくても、これに第三者が同調する必要はない」と考えている。
関連記事:イスラエル首相は国防軍の部隊制裁に、ウクライナ人もアゾフ制裁に反発
※アイキャッチ画像の出典:АЗОВ
まあロシアにとってアメリカが制裁を解除しようが関係無いでしょうね
国際的に主張できなくなっただけで国内向けには問題無いわけですし。
逆に国民に結束を訴えかける良いプロパガンダになったと内心ほくそ笑んでいるかもしれません。
アゾフの武器供与が解禁されてもアメリカの支援枠がその分増えるわけでもなくウクライナ軍内の分配の問題だけの話。
政治的象徴的なことにすぎない。
彼らが西側装備を手にした途端に戦況が変わるとかじゃありませんからね。
仰る通り政治的な話に過ぎず戦争に何ら寄与することはないでしょう。
むしろ他の方が仰ってる通りロシアが主張を通す機会を与えてしまったことにさえなりかねないと思うのですが、何がしたいんでしょうね、これは一体…
これは軍事組織に限らず多くの分野で思うことですが、全体的な影響が軽微であるならかつて自身でも認めた問題の種は、余程の変化が確認出来ない限り腐るに任せた方がいいのではないでしょうか。
ウクライナ軍全体にはなんら影響のない部分で余計な火種を拾いに行くのは、この戦争が長期化必至であることを考慮するとどうにも。愛国・民族主義系組織というものは、始まりが純粋かつ平和的であっても困難な時世には容易に変質します。
>我々はウクライナで初めてNATO基準を採用した部隊であり、自らの意思でそれを実行に移した。
NATO基準では卍タトゥーは絶対禁止だと思うが…
部隊章とかもわざわざSSのマークを未だに使ったりしてて、それで自分たちは違うと言い張ってもなあと
今回のも看板付け替えただけのロンダリングに過ぎませんね。
名目は大事ですが、いらん所を突付いたのでは。
多くの国がテロ組織に指定してたウイグルのトルキスタンイスラム党をアメリカが中国と対立してからテロ指定解除したのと同じ流れ。
基本的に都合が悪くなると法の恣意的解釈・運用をするから信用できないんですよね
過去の日本経済に対する様々な措置(スーパー301条など)もジャイアニズム全開
イスラエル問題もそうですが、これで信用しろと言われても
アメリカに限らず国益のためならなんでもするのが普通っちゃ普通ではあるけど、そんなのが常態化してるのに平和を叫ばれても胡散臭いだけだという悲しい世界
我々がアメリカに付き従ってきたのはアメリカの「正義」を信じていたからではなく、
道理を超えた圧倒的「暴力」に従ってきたわけですからね。
それが国力の衰退によってあろうことか建前に過ぎなかった民主主義による「正義」をもって、
アメリカと共に戦おうなんて言い出したんです。
そりゃ西側陣営の言う世界秩序がガタガタに崩壊するはずですよね。
やはり暴力(軍事力)!、暴力(軍事力)は全てを解決する!が現実ですからねえ。
米国のウクライナ支援に対する整合性からも、制裁解除は致し方無しかなぁと。
もしこのままだと戦後、アゾフ関係者を処罰対象にしないとイケなくなりますから。
但し、戦前に行ったとされる事案に対しては考察と検証が必要と思います。開戦案件の一つとされてますから。
如何せん、イスラエル案件とバーターにしてしまったのは、政治臭を強く感じますよね…。(イスラエルの賛否の論に巻き込まれそうで)
第3強襲旅団もアゾフじゃなかったっけ?
ご質問の第3突撃旅団もアゾフと言われています。形式上ではそうなっているかもしれません。
しかし、バフムト南のクリシチユウカでの第4ライフル旅団との戦い以降、個人的に観察していますが、ここは普通の軍隊ですね。
兵士の募集や補給が郷土単位でなかったり、夜に火を使った儀式などの形は残っているかもしれませんが、第3突撃旅団は普通の戦闘旅団です。
例えば、マリウポリとかにいたのが本物のアゾフで、住民からは悪魔視されていました。
この戦争が始まってからは、Wikipediaなどのアゾフの記述も変更(アイダールとか周辺の小さなのは見逃されたりしていますが)されましたが、過去のアメリカの認定は残っていたというわけです。
第3は司令官から大隊長まで元アゾフメンバーで固めてるし漲るアゾフ感 マークも心なしかアゾフっぽい
第12はマークがアゾフそのものなのでTHEアゾフ
アゾフが増殖してる・・・?
第3旅団はアゾフが国家親衛隊に編入される過程で排除された過激派が、ロシアの侵攻後に再結集して結成されたものです。
アゾフを名乗ったりアゾフのマークを使うのはそのためです。
つまりアゾフの悪くて制裁解除してはいけない煮凝りの部分が第3旅団。
そして今の戦場は旅団単位だと大人数過ぎるという理由で大隊単位で切り分けて活動するから複数の戦場に第3旅団○○大隊××連隊がいて、そいつらは西側装備持てないけど友軍は持てますという建前で実際は西側装備使いながら制裁に文句を言っていたと。
むしろコレ「イスラエルに忖度するんだからウクライナにもやる」って余計な火種になるんじゃ…
アゾフ関連部隊が思想的にアレなのは否定しようがないですし。
アゾフ連隊系が、逆卍なのは歴史的にみたら明らかです
第二次大戦終結前から、英米の諜報機関が冷戦見据え、ウクライナの逆卍勢力を支援・保護してきました
これはアメリカが情報公開した冷戦期の資料でハッキリしています
それ自体は使える物はなんでも使うってことで、しょうがないかと思うのですが
民主主義のために戦う美しいウクライナという建前があるので、それを認めてしまうわけにはいかないんでしょうね
アメリカも、今の12旅団は昔のアゾフじゃないと言っただけで、かつての悪評自体を否定したわけじゃない。
12旅団は昔の悪評自体がプロパガンダだって言って認めてないから、微妙。
過去は変えられないのに(ノンデリロボ並感)
そこまでやっちゃうと、自国の調査組織と同様の認定していた各国に喧嘩売ることになりますからね。
まるで外国人主体だからSS第14武装擲弾兵師団はナチじゃないって強弁してるみたいだぁ