米空軍で戦略とマルチドメイン(多次元戦闘)作戦のコンセプト開発を担当しているクリントン・ヒノテ中将は「次世代戦闘機群(F-22の後継機プログラムのこと)」に関する新たな情報を開示して注目を集めている。
参考:New Details Emerge About The Secretive Program That Aims To Replace The F-22
参考:The F-22 will go away, eventually. But not before the Air Force gets comfortable with its successor.
米空軍のNext Generation Air Dominanceプログラムとは有人機と無人機で構成されたファミリーシステム
本題に入る前に米空軍の次世代戦闘機について情報を整理しておく。
米空軍の次世代戦闘機の開発計画は「Next Generation Air Dominance/次世代エアドミナンス:NGAD」プログラムと呼ばれており、ここに第6世代戦闘機と目される有人戦闘機や複数の無人戦闘機を開発するプログラムが統合されてファミリーシステムを形成、このNGADプログラムに含まれる戦闘機群を開発するためのアプローチが「デジタル・センチュリーシリーズ」だ。
このデジタル・センチュリーシリーズと呼ばれる開発アプローチは複雑・巨大・長期化した戦闘機開発にコンピュータを駆使したデジタルエンジニアリング、ソフトウェアのアジャイル開発、オープンアーキテクチャを採用することで開発期間を劇的に圧縮することを目標にしている。
さらに米空軍は戦闘機を開発して何十年も維持(アップグレードを含む)するの止めて8年毎に新しい戦闘機を開発して調達、16年毎に新しい戦闘機と交換していくサイクルを採用することを検討しており、この新しい戦闘機の開発・調達・交換のサイクルを採用すると戦闘機開発コストは25%/調達コストは18%増加するのだが、維持コストを50%/アップグレードコストを79%も削減することが出来るためライフルサイクルコスト全体で見ると新しいサイクルの方が10%ほど費用を節約することが出来るらしい。
つまり米空軍が考えているF-22の後継機はF-○○という単純な話ではなく有人戦闘機+複数(2~3種類程度は済まない)の無人戦闘機で構成され、NGADの中心的存在といえる有人戦闘機も8年毎に新型機を投入していくことを想定しているため、一般的な次期戦闘機開発計画と比較するのが難しい。
補足:米空軍は無人戦闘機プログラム「Skyborg(スカイボーグ)」の他にも消耗型の無人攻撃機LCAASPプログラムなどを進めており、国防高等研究計画局(DARPA)は複数の空対空ミサイルを運搬して戦闘機の交戦範囲を拡張するLongShotプログラムを開始、将来的にこの様なUAVがNGADに統合され新しい有人戦闘機と共同で従来とは異なる戦闘能力を空軍にもたらすと言われている。
昨年9月に米空軍でロジスティックスを担当していたウィル・ローパー次官補(現在は退官済み)は「次世代戦闘機のプロトタイプを秘密裏に設計・製造して既に試験飛行を行っている、米空軍は従来とは異なる手法で次世代戦闘機を製造する準備が完了している」と語り注目を集めていたが、米空軍が議会に提出する2022年度の予算要求資料の中で「F-22は2030年から退役を開始してNGADで更新される」と記述していたため米メディアは「F-22の寿命があと9年で尽きる」とセンセーショナルに書き立ている。
因みにNGADで更新されるまでF-22のアップグレードには今後も資金が供給され続けるので、寿命があと9年で尽きるとしても米空軍に見放された訳ではない。
各項目の詳しい内容については過去記事で触れているので興味がある方は目を通してほしい。
NGADの中心的存在(?)である有人戦闘機の新しいプロトタイプが製造段階に入っている
上記の説明で米空軍のNGADプログラムがどのようなものか大体理解できると思うので今回の本題に入っていく。
米空軍はNGADプログラムの情報についてガードが固く新しい情報をなかなか与えてくれないのだが、久々に米空軍で戦略とマルチドメイン(多次元戦闘)作戦のコンセプト開発を担当しているクリントン・ヒノテ中将がNGADプログラムに関する新たな情報を明かして注目を集めている。
まずNGADの中心的存在(?)である有人戦闘機について「昨年登場したプロトタイプとは異なる新しいプロトタイプが製造段階に入っている」とヒノテ中将が明かしたが、今後の戦いの中で有人戦闘機が中心的な役割を担うのかについては「決定していない」と答えており、F-22の後継機であるNGADファミリーの主役は無人機(もしくは無人運用が基本の戦闘機にオプションで有人運用がつくかもしれない)になる可能性もあるという意味なのだろう。
さらにヒノテ中将は無人戦闘機プログラム「Skyborg(スカイボーグ)」に搭載されるシステムは最終的に完全な自律性を獲得した無人戦闘機(UCAV)になる予定で、このシステムの一部を有人航空機に組み込むことも検討しており既存の航空機にもオプション有人=つまり基本には無人運用が可能になるかもしれないと言及しているのが興味深い。
管理人的にヒノテ中将が触れた話題の中で最も興味深かったのはF-22やF-35といった第5世代戦闘機が2030年代半ばの台湾を舞台にしたウォーゲームで「余り役にたたなかった」という言及だ。
中国の台湾侵攻(時期は2030年代半ばでNGADファミリーが実用化されている前提)を想定したウォーゲームで中国軍の脅威が存在する空域下での任務にNGADは役に立ったが「F-22やF-35に同じミッションを実施させることは出来なかった」と言っており、これはNGADと第5世代戦闘機のステルス能力における差もあるがF-22やF-35の航続距離が短いため活動に制限が多いと言っている。
ヒノテ中将は「機体内燃料タンクのみではF-22の航続距離は短く外部燃料タンクを2本搭載しても1,850海里(3,426km)しか飛べず、この様な問題はF-35でもさほど変わらない」と言っており、F-22やF-35で航続距離が短いと言われるとF-15EXやF-16C/Dはどうするのかという疑問も湧いてくるが、これには空中給油を前提にした機体設計と戦術に由来している可能性が高い。
まずステルス能力のないF-15EXやF-16C/Dといった第4.5世代機は高度な敵防空システムが配備され敵戦闘機が徘徊する空域に侵入することはリスクが高く、こういった空域に侵入してミッションを実施したり味方のセンサーノードとしての役割を果たすのがステルス能力を備えたF-22やF-35の役目で当然「中国軍の脅威が存在する空域下」に侵入するため第4.5世代機が活動する空域よりも前方に展開する必要がある。
この不足する航続距離を補うのが空中給油なのだがロシアや中国の防空システムが運用する迎撃弾や戦闘機に搭載する空対空ミサイルの交戦距離が非常に長く、従来の運用方法では空中給油機が撃墜されるリスクが高いため給油ポイントを後方に下げる必要に迫られており、このギャップのせいでF-22やF-35は「中国軍の脅威が存在する空域下」に侵入する任務に向かないということなのだろう。
要するに給油ポイントを後方に下げた状態で「中国軍の脅威が存在する空域下」に侵入して任務を十分こなせるNGADの航続距離は相当長く設定されているという意味で、NGADが完成する前に台湾侵攻が発生すれば2019年以前に行なわれたウォーゲームの結果(米空軍が過去に台湾を舞台にしたウォーゲームは全て敗北で終わっており2020年の秋に実施された2030年代半ば想定=つまりNGADやB-21といった将来獲得予定の戦力を投入して初めて中国軍の撃退に成功した)が再現されるのかもしれない。
追記:F-22やF-35が2030年代半ばの台湾を舞台にしたウォーゲームで「余り役にたたなかった」のは「中国軍の脅威が存在する空域下に侵入する」という戦術を実行すればNGADに劣っていたという話で、中国軍が運用する戦闘機と比較してF-22やF-35の性能が劣っているから余り役にたたなかったという意味ではないので注意してほしい。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Senior Airman Mary Begy
こりゃ次世代機の条件の一つに航続距離の長さが入るかもな
全ての問題は解決される、そうNGADならね
うまいくといいな…マジで
>米空軍で戦略とマルチドメイン(多次元戦闘)作戦のコンセプト開発
ウチも去年からテレワークでマルチドメイン(イントラネットとVPNの統合)化する言うとるのに1ミリも進んでないわ
小池が都知事になって以降、横文字連呼する組織や計画は凄い胡散臭く感じるようになった
じゃあブレストおバーラップして、結果にコミットしよう
次世代の戦闘機は大型化して爆撃機へと近づいていくって前から言われてた
格闘戦能力を失ってステルス・航続距離重視の爆撃機に近い機体形状になっていくのは間違いないだろうけど、攻撃能力は無人機に移管されていくだろうから大型化はそこまで進まなそう。大きいとステルス面で不利だし。
有人ステルス戦闘機の場合、大型といっても高さほとんど変わらないだろうから、
物理的な投影面積が少しばかり大きくなっても、
より扁平に作れる大型機の方がステルス的には有利だと思うけどな。
扁平・大型だとより高い割合でレーダー波を効果的に反射してRCSを小さくできるけど、そもそも元の水平方向の投影面積が大きい。水平投影面積と機体形状の影響度はそれぞれどのくらいなんだろうか
RCS的に形状効率化とサイズのベストバランスは、FB-22やFB-23辺りじゃないかな。
態々爆撃タイプの大型化を企画したくらいだから。
>そもそも元の水平方向の投影面積が大きい
前述の様に高さがほぼ同じで、平面形も同じ(相似形)だと仮定すれば、
重量≒体積を1.5倍に大型化しても、水平方向の投影面積は√1.5≒1.22倍にしかならず、
更に被探知距離はその4乗根、4√1.22≒1.05倍にしかならないんですよ。
しかも投影面積が大型化しても構造的な反射源、例えば「先端部の大きさ」は変わらないし、「淀み点等の厚さ」も変わらないので
サイズの大型化=ステルス性の悪化は微々たる物です。
加えて前述の形状の扁平化(あるいは設計自由度の向上)も考えれば、
設計技術次第では逆転も十分にあり得ると思いますよ。
更にステルス戦闘機同士の探知勝負に話を絞れば、
大型機なら当然レーダーも大型化して出力・有効面積ともに強化・拡大できる事を考えると、
大型機の方が断然有利になると思われます。
大型・扁平ならより高い割合でレーダー波を乱反射させずにRCSを下げられるけど、そもそも元の水平投影面積が大きい。それぞれの要素の影響度がどれくらいあるのかな。
対地対艦能力の需要が結構あるから大型化は避けられない流れだな
もうB-21を使い回せばいいかも?
B-21をベースにした給油機を創れば、航続距離の問題も緩和しないかな?
米空軍は第5世代戦闘機の運用コスト激増で破綻しかかってるのに、そのステルス戦闘機より運用コストが高いB-21を輸送機枠の給油機にしたら間違いなく自滅する
B-2なら兎も角、B-21は運用費低減を目指しているのでは?
あと、全ての給油機をステルスにする必要も無いですよね。
戦闘機が運用コスト低減のため使い分けするように、給油機も脅威﹙敵との距離も含む﹚に応じて使い分けすれば良いかと。
面白いですね。
無人機に関わるところは変化が早く、新たな無人機の登場だけでなく、有人機と無人機を組み合わせた戦術もこれから雨後の筍のごとく、様々にでてきて変化(進化?)すると思います。カンブリア爆発のように。
とすると、短いサイクルで新たな有人機を開発していくNGADは、こういう時代と相性がいいのだろうなと思います。
目が離せないですね。
Fー3が航続距離にも拘って大型化したのも同じ理由かな
Fー35では足が短いと言ってたからね
単純に尖閣まで沖縄から飛ぶのにそれなりに航続距離が必要なことが大きな理由かと
沖縄から尖閣なんて矮小な問題では無い
最低でも九州か、可能ならば千歳からでも台湾方面に関われるような機体が欲しいのだ
F-35情報館wによるとF-35(A,C)は5700キロあるらしい。機内燃料搭載料を考えるとあながちウソではないかもしれない。
上記間違いで5600キロでした。
LMの公式サイトに、米軍のデータでは機体内燃料のみでA/Cが2200km,Bが1667kmとありますね。
実際より少なく載せてる可能性は大いにあるけど5000キロは流石に無いかな。
情報館の情報って本当に正しいの?
>機体内燃料タンクのみではF-22の航続距離は短く外部燃料タンクを2本搭載しても1,850海里(3,426km)しか飛べず、この様な問題はF-35でもさほど変わらない
米空軍の関係者がこう言ってるんだから無給で5,700kmも飛べるって眉唾だと思うんだが
島嶼防衛舞台とした戦闘機同士のシミュレーションで、ミサイル搭載数の増大と共に滞空時間の増大が、攻撃機会や生存性の増大に繋がった様です。
その結果が、大型機化したF-3の構想に繋がったみたい。
直接の影響はDMUが途中で大型化したので、
F-3はその延長上の事ですけどね。
空中給油機にFCSとAAM積んだ方がいいのでは?
旅客機レベルの大型機だと普通の戦闘機なら問題なく逃れられるレベルのミサイルからも逃れられないので
しかも仮想敵はそういう目標を狩るのに向いた長射程の空対空ミサイルが得意という
返り討ちにできるように、空中給油機にも長距離対空ミサイルを積む。
あと、デコイも。
長射程AAMで戦闘機は狩れないし給油機の大きさじゃデコイばらまいても避けられる公算は小さい。
普通に考えて給油機に負けるなら戦闘機の価値がない。
対ミサイルなミサイルで長距離ミサイルを迎撃
機動性皆無で高価で数も少ない給油機で敵ミサイルに狙われるリスクのある運用をするなら、確実性のあるaam迎撃or撹乱システムが必要。aamも進化し続ける以上ミサイルでは絶対無理。レーザーならいつかあり得るのかもしれない。
>aamも進化し続ける以上ミサイルでは絶対無理。
AAMがデコイとかの対抗手段を載せてくるとほ思えないので、その結論には同意出来ません。
AAMが回避行動してくれたら、余計な機動によるミッションキルが期待出来るから、寧ろ歓迎です。
撃墜出来なくても中間誘導を妨害出来るだけで生存率向上するかと。
数百km彼方から撃ち込まれる訳だから。
長射程の空対空ミサイルを長距離で敵戦闘機に向けて撃っても戦闘機にはまず当たらないし、逆に空中給油機は避けられないから返り討ちにするには無理だよね
RCSの差も大きすぎるので、昨今のステルス性重視の戦闘機事情を考えたらそもそも空中給油機側が捕捉する前に相手に捕捉されて詰むと思う
デコイは現行そんなに高性能のものがないし
前線側の給油機のRCSも小さくして、互いの探知距離を短くしたら、問題を大分緩和しそう。
ステルスのウェポンポッドも存在する位だし、ステルスタイプの給油ポッドでも構わないかも。
長距離ミサイルが無用の長物化するだろうし、護衛戦闘機を派遣して敵機を追い払うのも比較的容易になるだろうし。
>前線側の給油機のRCSも小さくして
いう程簡単じゃない上に凄まじい労力が掛かると思う
給油機規模の航空機のステルス化って前例がないし用途が給油機となると給油システム回りとの兼ね合いも出てくるし
KC-46Aでも大分ひどいことになってたけどそれ以上にややこしいことになりそうなフラグしか見えない
ステルスタイプの給油機、必ずしも大規模とは限らないかも。
UAVということもあるけど、MQ-25ってそんなに大きくないし。
ステルス給油機は、従来タイプとの棲み分けで、今と異なる運用になるのではないかな。
なるほど、ありがとう
下記で合点がいったのでお礼を言っておくよ
満州国作れば全部解決するでw
中間誘導時点では距離的にミサイルから見てデコイもターゲットも位置が変わらないし、相手にこちらのaamの回避を強いて指令誘導を妨害しても、そもそも長射程ミサイルは慣性誘導に対応しているだろうからそこまで影響が大きくない。
給油機もステルス機にすれば良いのでは?
ステルス機→ステルス機の給油だと、探知距離が短くなり、長距離ミサイルの旨味を殺す事が出来るかと。
多分給油機を単純にステルス化して既存の戦闘機と併用したら?って話だと思うけど、木主の言ってる話とは微妙にずれるので・・・
給油機が狙われるのがリスクである以上狙われないようにするためにステルス化を意識するのは一つの方法としてはあると思うけどもコストどのくらいになるのかねぇって辺りが気になるかな(NGADと給油機の併用だって要するに給油機を狙われないように位置を下げて運用するって話だし)
KC-46Aとか日本の導入価格でいうと260億以上してるので、ステルス化だのであんまりコスト上がり過ぎるとそれもう普通の給油機と航続距離の長くなった次世代戦闘機の併用じゃあかんの?って話に回帰する気がする
長距離戦闘機化して鈍重になり近距離戦闘をUAVに任すにしろ、そのUAVの航続距離の問題も解消する必要があるから、
長距離AAM装備の相手方領域に踏み込める給油役の機体は、どちらにしろ必須だと思います。
探知距離を短縮出来たら、長距離AAMの有効範囲を縮小出来る事にも繋がるので、より深く踏み込めるでしょうし。
うん、だからそれを現実的なコストで出来たらいいよねって言ってる
空中給油機を狙われるリスクを下げたいのはその通りなんだから低RCS化して狙われにくくする事自体は別に否定してない
B-52→B-1BでRCSが1/100以下。
その数分の一で探知距離が100kmを切る位に縮められるから、給油機キラーとしての長距離AAMを無効化する程度ならRCS自体のハードルは余り高く無いと思います。
艦載でUAVでステルスで給油機と、属性てんこ盛りだけど、開発中のMQ-25は機体規模が大きく無いし、
ステルス給油機が登場しても従来型との併用となり棲み分けが計られるだろうから、
それなりの規模や予算で出てくるのではないかな。
B-52→B-1Bって言われてなんじゃそれ?って思ったけどそう言う事か
大型機でB-1Bの数分の1のRCS(0.1~0.2㎡=B-2爆撃機レベル)って言われても、お手頃価格無理じゃん!ってなってたわ
なるほど、MQ-25を参考に考えれば大型の機体に拘らなくても機体規模を抑制した代わりに空中給油に特化した機体で複数同時運用とかもあるわけか・・・
従来型の大型給油母機の類は後方千数百Kmに配置して、
前線後方まではMQ-25のような現用戦闘機程度の大きさの
ステルス無人給油母機が大型給油母機との間をデリバリー
するのが現状ではモアベターな選択肢かなぁ。
間が開きすぎた場合は、もう一段中間担当の機体が出てくるかな?
P-1改造するか
P-1の案の中には、4発戦闘機と評するような機体もあった様だね。
MRAAMを大量に搭載した対空ミサイルキャリアとしても利用可能で、ミサイルをASMに切り替えると対艦ミサイルキャリアにも転用出来る対潜哨戒機案。
対艦ミサイルキャリアの機能は、P-1に継承されたけど。
記事のタイトルにある台湾との戦いは誤字?
記事の内容からすると、
台湾での戦い
もしくは
台湾をめぐる戦い
あたりが順当かと
レーザー/レールガン兵器まだー?
あ、ごめんなさい…
それ来月からなんですよ
時代錯誤も甚だしいのは自覚してるけど、F-5・F-20・MIG19辺りの小型軽戦で、機銃を主にしたドッグファイトが主軸になる空戦時代のほうがいいな…
…まぁ某空軍傭兵漫画の影響なんだけど
視界の外から不可避ミサイルの撃ち合いじゃ絵にはならんからね。
そりゃ漫画やら映画やら、空戦を娯楽として鑑賞する立場なら有視界戦闘の方が楽しいよ。
その行き着いた先が有視界内で遅いミサイルをバカスカ撃ちまくりそれを超絶機動で回避する板野サーカスでしょう。
戦闘機ではないけど、ミサイルをバカスカと言えば、
先日の襲撃してくるロケット弾の群れvs迎撃で駆け上がるミサイル群の画像を見て、板野サーカスを連想しちゃいました。
リンク
現在の空戦を娯楽にできるクリエイターは現れないもんかな
映像の歴史に名を残せるよ
今思うと、イントルーダーを主人公機にした映画があったの、凄い事かも。
大河ドラマとかの合戦シーンでチャンバラが多いのにも通じるのかな?
こちらは予算の制約も大きいかもだけど。
レーダー等のセンサーがジャミングされまくると、そういう時代が来るかも。
ミノフスキー粒子だ!
ミノフスキー粒子を発見、或いは開発するんだ!
まさしくミノフスキー粒子は「絵になる戦闘」に
必然性を持たせるための設定ですよね。
有視界戦闘・巨大飛行体・目に見えるビーム兵器その他諸々。
ミサイルとステルス・各種妨害装置のイタチごっこの果てに…とは考えられるけど、いつになる事やらとも思う
ステルス機同士の戦闘だと、探知距離が短くなり過ぎてSRAAMの重要性が上がる、との予見があったけど、
それだと少しは見映えの良い空戦シーンになるのかな?
そして相手方は陸上空母を運用と。
あくまでシミュレーションの設定に過ぎないと思うが、中国の台湾侵攻が30年代半ばって見積もり遅すぎじゃない?
然も「自分達は2030年代相応に近代化しているけど、人民解放軍はやってない」って前提だからなぁ・・・
中国の高齢化を鑑みるに
動き出すのが30年代なかばってのはないなーと思いますね
本当に動く気があるのなら、金も若い人的資源も膨大にある数年か長くとも10年以内だと個人的に思います
台湾侵攻対策のシミュレーションだと仰るように遅いけど、
新装備の方向性を探るシミュレーションなら無難な線だと思います。
新装備のシミュレーションするのに、新装備が間に合わない時期を設定しても仕方ないから。
F-22もF-35も所詮は冷戦時代の遺物
それに軽々に飛び付いた空自は迂闊としか言えない
いやいや、空自の戦闘機戦力の更新時期を考えたら米軍の第5世代戦闘機の導入は不可避だったよ
同じ事はかつて陸自の61、74式戦車でも言われていて「実用化した頃には他国はより強力な戦車(61式はT-54/55、74式は第3世代戦車)が出て来ているから、そんな戦車を作った陸自は迂闊」って事を言われていたが、陸自の戦車が無くなったと言う話にはなっていないよね?
その後、陸自は90式と10式戦車を開発したけれど、時期的に冷戦終結で各国の戦車開発が停滞した事で上記の様な批判は言われなくなっている
安全保障のプロなら未来の戦場を予測して戦力の構築をすべきでは?
「今現在必要そうな物を取り合えず買う」なんて素人でも出来ますよ
他のF-35導入国も素人になってしまうが
F-35を有効活用しているイスラエル空軍が素人?
全く同感です。
F-35Bなんで他に選択肢になる機種がそもそも存在しないですしね。
ハリアーシリーズとフォージャーの3機種しか実用化されてません。
例えば自分の使ってるPCを5年毎に買い換えようと思ってる
3~4年使った頃から次の買い換えの情報収集はじめて、7年先まで使えるものを検討した
その時点での予想可能な先の事まで検討してPCを買い換えた
そしたら買い換えた1年後に大きな業界関係者にも予想外の技術革新とトレンドの変化が起きて、急に今のPCが陳腐化した
こういった事は予想出来るものじゃない
そんな事言い出したらSu-57以外に選択肢がなくない?日本がSu-57を買えるかと言ったら無理なのは分かるだろ
異論という訳ではないけど、
冷戦崩壊後のロシア低迷期に、自衛隊がSu-27を導入しようと試みた事があったのだけど﹙事前調査のため空自のテストパイロットが試乗もしてる﹚、
それが実現していたら、日本の戦闘機設計思想にもどの様な影響あったのでしょうね。
ちなみに、一般装備ではなくアグレッサー部隊用の限定装備としてです >Su-27の空自導入
>安全保障のプロ
過去の戦争に備えるのが軍人という奴です。
プロでも素人でも構わんが未来の戦場で役に立つ現状存在する兵器を挙げてみてくれ
水筒
シャベル
実弾(ただし「弾薬」ではなく「ゼニ(金銭)」の方)
贈収賄とかで捕まらないように気をつけて。
土嚢
紅茶が あるじゃないか。
銃剣
老眼鏡
かの名言を忘れてるぞ。
「石と棍棒」
見事売り抜けたぜ
従来の空中給油機での長距離飛行は難しいって話なんで、迎撃する分にはF-35は十分じゃね、その長距離をカバーする国産機も今作ってるし
毎回言われることだけど、F-35導入を批判する人は、代案を提示すべき。
いつ完成するかわからないF-3まで、日本の防空に穴を空けてもよいのか。
または、時代遅れのF-2を再製造しろというのか。
予算の無駄使いの類をいう人は、天秤にかけているのがお金と国民の命であることを自覚すべきだよ。
F-15JでF-3まで繋ぐのは流石にキツいでしょう
ステルス戦闘機の運用も経験しておきたい所てすし
老朽化が著しいF-4EJの後継問題もありましたし、他の選択肢はなかったかと
ユーロファイターは改良型Su-27相手のキルレシオ4:1なんて言ってましたが、PL-15装備のJ−16相手では5分すら厳しいと思いますけどね
タイフーンは格闘戦ではSu-30MKI相手に4:1どころか0:12で、ラファール相手に0:10で(BVRでも0:4で)清々しいまでに完全敗北してますけどね。
スイリョクジュウリョウヒとかイジセンカイリツとかの数値では実力は測れない実例でしょう。
そこまで完敗出来た理由を知りたい感じです。
スペック的には見劣りしない筈なので尚更。
スペック詐偽、という訳では無いですよね?
地理的に中国有利で長年強化を続けてきた第一列島線内で似たようなスペック同士が戦えば何方が有利か判断できるでしょ?
ごめん、あの一方的な結果の説明としては納得出来ないです。
というか、どこら辺が理由になっているのかすら理解出来ません。
他人にそこまで要求するなら米空軍が公開してるウォーゲームのレポートでも読めば?
どんな趣旨の演習でどんな問題が敗北を招く原因なのか事細かに書いてるから
すいません、url紹介して貰えないでしょうか?
タイフーンは機首が小さいうえにカナードを付けたため小型レーダーしか載せられない
そのうえ載せているレーダーも機械走査式の旧式レーダー
ラファールもSu-30MKIもフェイズドアレイレーダーを装備していた
BVRなら、その説明で納得なのですが、完敗は有視界での格闘戦でもですよね?
カナードの位置が不適切で﹙遠すぎて﹚カナードの利点が活かしきれず、格闘戦でボロが出た、とかだと判り易いのですが。
ラファールがタイフーンを「虐殺」した際、フランス側パイロットは勝因として
1)センサーフュージョン
2)ESAレーダーの(探知距離ではなく)スキャン速度
3)FBWの操縦性
を挙げていました。
1)ラファールはレーダー・光学・EW・データリンクの情報をコンピューターが統合・ディスプレイ上に単一シンボルとして表示する完全なセンサーフュージョン(F-15Eでも同一ディスプレイだが別センサ探知は別シンボル表示)。また360度全周を光学的・電子的に探知する警戒装置も搭載。
タイフーンは各センサが別ディスプレイに表示されるので、パイロットは各ディスプレイを見比べつつ、探知を同一ターゲットか否か判断しながら戦闘。
2)スキャン速度は、探知目標を時系列分析してターゲットかエコーか等の判定に必要など、探知距離より重要らしい。更に複数の敵機を相手に機動を行うと機械走査では全機を追切れないことも考えられます。
3)ダッソーはミラージュ2000以降メカニカルバックアップなしのFBWで1件の事故も起していないなど制御技術が優秀らしい。空力設計の良さも影響してるでしょう。
別の記事ではタイフーンは
・迎撃を第一かつほとんど唯一の任務とし、目標への高速ダッシュに最適化されている。
・レーダー反射が大きくラファールよりかなり遠距離で探知される。
・近接戦闘ではラファールは推力で劣るが大幅に高い揚抗比(クロースカップルドカナードが主翼の効率を増大)により全ての状況でタイフーンに勝利できる。
・ラファールほど兵装を装備できず、無理に装備すればすぐに燃料が欠乏する。
・未だにAESEの導入に四苦八苦している。
と評価されています。
(ついでに購入・運用のライフサイクルコストがラファールより25%高くなるとインドでの評価)
後からならなんとでも言える。
F-22、F-35の代替案はお持ちでごさろうか。
さすがにF-35は冷戦とは関係ないでしょう!
時代が違う。
「F-22は2030年から退役を開始してNGADで更新される」って発表されているけど、もしそうなら後9年以内にNGADは実用化されていると言う事だろうな?
現状で発表されている試作機の開発ペースから言うと不可能じゃないと米空軍は思っているだろうが、これまでの米軍兵器の開発ペースから行くと問題無く実用化出来るとは思えない
案外、F-35みたいに「何時まで経っても完成しない」とツッコまれた挙句、駄作兵器扱いされる未来しか見えないんだが……
それとSkyborgに搭載されるシステムが最終的には完全な自律性を獲得した無人戦闘機(UCAV)になる予定だそうだが、これまでのUCAV用AI開発のグダグダ振りを見る限り、そう簡単に出来るとは思えないぞ
ハッキリ言って、このままだと米軍はまたしても「時間と資金の浪費」をやらかして質量共に中国軍に完敗する未来図しか見えないんだが……
現在の兵器開発は、これまでと違って、明確な敵(中国)を想定して進めているのと、アメリカさんの危機感もあって、それほど失敗はないんじゃないかと思いますよ。
あと、F-35はステークホルダー多すぎて、色々やり難そうでしたが、NGADはアメリカ空軍のみなので、その点はスムーズにいくかと。
完全な自律型無人戦闘機は、敵国以外の軍を攻撃する可能性も懸念するので、実現はもっと先でいいと思います。
>完全な自律型無人戦闘機は、敵国以外の軍を攻撃する可能性も懸念するので、実現はもっと先でいいと思います。
Skyborgとのスカイ繋がりで、スカイネットを連想しちゃった。
ターミネーターの「スカイネット」
スタートレックの「ボーグ」
そんなところじゃないかと。
ラプターもジェラシックパークからだったし。
NGADが壮大な失敗をしてアメリカの海空軍がクラシックな機体だけで編成される悪夢しか見えない。
どうもアメリカは将来開発されているだろうとい技術を当てにしすぎている、さてNGADが実用化されるときにはF-3の原型機はテスト飛行してる頃だから、性能や進捗状況の比較をするのが今から楽しみだ。
ゼロ戦は日本の基礎工業力の無さから後継機の開発に失敗したが、アメリカは大馬力で高速の機体を次々に出してきて圧倒されることになった。そして高空性能も爆弾搭載能力も大きな差が開いてしまった。
それが今では日本は大型で高性能な機体を作る予定でアメリカは使い捨てで手軽な機体を目指している、実に面白い現象だ。
数では圧倒的に差をつけられてる所は変わらんけどな。
端的に言えばその懸念されてることに特に注力しているのがNGAD、ということでしょうね。
ステルス考慮したコンフォーマルフューエルタンクじゃいかんのだろうか? AMRAAM格納庫にフィットする増槽とかさ。
最近の米軍は無闇と問題を複雑化させてる気がする
一応イスラエルがF-35用にステルス性を損なわない増槽を開発中だよ
F-35Iの装備は独自のソフトウェアで動かしてるから他国のF-35には流用できないぞ
そのままポン付け出来ないというだけで、アメリカ側でイスラエルからデータ貰って、他のF-35で使えるようにアップデートする事は可能では?
増槽にソフトは関係無いのでは?
F/A-18E/F用に開発されていたステルスウェポンポッドを、F-35用に改良できないかな。
F/A-18アドバンスドの時に提案されたウェポン・ポッドではダメでしょうか?
リンク
はやくNGADの詳細を公開するアル
米国議会の予算を通すために公開するアル
日本の次期戦闘機とどっちが強いだろうか
運用者のシステム内でいかに機能するかが兵器の価値だし、タイマン勝負の結果も条件によっていくらでも変わるでしょ
無人運用可能な有人機……戦闘妖精雪風!
あれはJAMだ!(言ってみたかったタゲ
峡谷の中でグレイシルフと遭遇する場面ですね
レーダー等のセンサーがジャミングされまくると、そういう時代が来るかも。
21世紀に入ってからのアメリカは空軍も海軍も耳当たりは良いけれども十分に実証され確立された訳ではないアイデアに飛びついて,重要な装備をそのアイデアを適用して開発しようとして失敗したり非常識なほどの計画遅延を来すという定形パターンに嵌まり込んでるからねえ.
有人戦闘機を9年毎に更新って本気で考えてるとしたら想像を絶する馬鹿だな.
人命が絡まない(少なくとも絡む状況がとても少ない)無人機ならいざ知らず,パイロットの命が直接に懸かる有人機だと安全に飛べるフライトエンベロープの範囲を実際に試験飛行によって確認して検証せねばならないし,兵装を積むならばインテグレートすべき兵装毎に機体から安全にリリース可能な速度・高度・Gの条件をやはり飛行試験で確認せねばならない.
これらの試験飛行だけでも相当な期間が不可欠だし,現実に有人戦闘機の初飛行から量産配備決定までの期間が昔のセンチュリーシリーズやF-14の時代に比べて新しい戦闘機ほどどんどん延びてきたのは,安全性に対する意識つまりパイロットの命が事故で失われることに対して厳しくなって来たのが原因だ.
今後も有人機に関しては安全性に対する意識はより厳しくなることはあってもルーズになることは有り得ないのに,有人機を9年で更新するってねえ.
>兵装を積むならばインテグレートすべき兵装毎に機体から安全にリリース可能な速度・高度・Gの条件をやはり飛行試験で確認せねばならない.
デジタルFBWで且つ兵装が外部装備の場合、兵装毎に飛行プログラムも用意する必要があるだろうね。
だからアップデートや過度なマルチロールを切り捨てるんでしょ?
機体の詳細設計開始時点で仕様がほぼ確定してる兵装しか搭載しない、任務・搭載兵装も機体毎にある程度限定する、開発中に出てきた新兵装は無人ウェポンキャリアなり8年後に出てくる次の有人機なりで運用する、と割り切れば、その辺の開発もテストもバッサリ削れる訳で。
F22とF35はオワコンだから
NGADに期待出来るということか
日本も欲しいな
F-3と役割が重なりそうなのがネックかな。
F-35の補完を目指すとそうなるのかもしれないけど。
中国製J-20のデカさをバカにできなくなるという事ね
J-20は自重17t級だっけ?
F-3が自重20t級のデカブツといわれているし、
今回のも負けず劣らず大きくなるだろうし、
その通りだね。
J-20の航続距離は3,400kmらしいのでデカくもなりますわな(F-22は2,960kmでF-35は2,220km)。
図らずも空自の次期戦闘機に近い、大型・大航続距離のステルス機に仕上がるということなのかな。無人機を駆使する戦術において必ずしも有人機をハブにしない点でi3Fighterよりもさらに先進的に見える。戦闘機の調達サイクルの変化については軍産複合体問題などもあるので議会からの反発が出そうではあるけど、頑張ってほしい。
議会云々はデジタル・センチュリーシリーズの開発手法がLCC削減を担保できるかにかかっているでしょうね。
NGADが馬鹿デカい機体なのは間違いないがそんなんで本当に主力機になるんだろか?
F22以上の特殊用途専任になりそうなんだが
話自体は結構前から言ってる事だし目新しさのないニュース。真に優秀な機体であればあるほど、航続距離が欲しくなる。燃料の改良も必須でしょう。
ただNGADの運用コストをどうやって落とすつもりなのか、その方向性は知りたいかな。
あと個人的には、F-35との対比のが欲しい
これから、各国の戦闘機は長距離交易に対応できるようになった敵の防衛ラインを避けながら攻撃するために
長射程のミサイルを複数発と長距離の航続距離の影響を受けて段々と大型になって
ステルス能力はもちろん、高性能なレーダーやセンサー類も積んでコストがかさみ
配備数も少なくなっていく気がする
技術と金がある国(日本・中国・米・ロシア・欧米)以外は
第6世代の戦闘機は配備出来ないだろうな