ロシア人が運営するRYBARは「ロシア軍がクラスノホリフカ南西にある高台を完全に占領し、線路を越えてベルディチ郊外に到達した」と報告したが、ウクライナ人が運営するDEEP STATEは「ロシア軍は線路を越えておらず高台も占領されていない」と主張した。
敵の戦力は尽きていないため「ロシア軍が仕掛けた攻勢の結果を口にするのは時期尚早だ」と付け加えている
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは12日、アウディーイウカ方面について「ロシア軍がクラスノホリフカ南西にある高台を完全に占領した。ベルディチ郊外にも足場を築くことに成功し、ステポヴェでは集落内で戦闘が行われている。アウディーイウカ南郊外でもロシア軍は線路沿いの一部を占領することに成功した」と報告したが、DEEP STATEは「クラスノホリフカのロシア軍が線路を越えていない」と主張した。
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは12日「ロシア軍はシェベルネ方向=ⒷⒸやペルヴォマイスキー方向=Ⓓを積極的に攻撃したが成功しなかった。クラスノホリフカ方向は困難な状況が続いている。敵は頻繁に線路へ接近するものの足場を確保するには至っておらず、ロシア人が積極的に攻撃した高台も占領できていない。敵はアウディーイウカ方面の戦いで主導権を握り続けており、人員面や装備面でもウクライナ軍より優位だが大きな損失を被り続けている」と報告。
但し、敵の戦力は尽きていないため「ロシア軍が仕掛けた攻勢の結果を口にするのは時期尚早だ」と付け加えている。
ロシア軍はクラスノホリフカと線路の間の防衛ラインを突破したものの、攻勢の先端が到達した線路沿いで前進が食い止められている可能性が高く、ロシア人が主張する「高台の占領」と「アウディーイウカ南郊外での突破」も視覚的な証拠が登場しないため「グレーゾーン」扱いが妥当だ。
因みにクラスノホリフカの高台に向かうルート上=Ⓐでロシア軍のBTRが攻撃される様子、ドネツクとホルリウカ(ゴルロフカ)を結ぶルート上の橋=Ⓔが破壊された様子が登場している。
関連記事:アウディーイウカを巡る戦い、ロシア人はあらゆる方向から全力で攻撃中
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
おそらくプーチンが攻勢を命令→けっこうな規模で攻勢をかける→一応前進するも大損害を受ける→次の攻勢が出来ないほど損害を受けて停滞する
…ってことを繰り返しすぎじゃない?
ロシアこそ戦力を集中させて攻めればウクライナよりももっと遥かに前進出来ると思うけど…
今のロシアの兵器や兵士の質と数では、その前進の為にどこ捨てるのかって話にしかならない。ウクライナ支援が細って同レベルまで堕ちてくれない事には他の方面削ってまで進めることなんて無茶だろう。
ただでさえ冗長性がある支援用の砲兵火力が破壊と砲身摩耗で減って航空兵力に頼っている感じだし。
毎日とは言わないがウクライナ陣地に突撃して撃退されたり装甲車から降りたけど棒立ちでやられるとか質も量も足りてない。良くて現状維持だし戦力集中してまで落とすべき要衝ってどこだろうな?
冬まで徹底的に守って
それから温存してた兵力でカウンターしかけるのが常識だと思うんだけどね。
軍事専制国家はやっぱり強いなあ・・・。
西側基準で考えればとうに降参してるレベルなんだろうけど、独裁国家だと人命をチェスの駒がごとく消耗できるからなあ。(第2次大戦時の日本軍も、そうやって3倍以上強いアメリカ軍に4年弱も戦えたし)
西側国家はメディアや国民または外国の監視があるから、下手な人命無視の作戦はやりづらいところもあるしなあ。
そういう意味じゃ、やっぱ総合的に考えればロシア軍は強いは、西側基準とは違うけど、やっぱ世界2位の軍事独裁国家だわこりゃなあ。
単純な軍事力ではなく、国民の精神面も含めた総合力という事ですね。
ロシアは見た目上は民主国家でも、実際は三権+メディアを統制した典型的な競争的権威主義国家ですからね。
このようなレベルの損失は西側ではとうに許容範囲を超えているので、これでも戦争継続ができるというのは、仰る通り軍事独裁国家の強みです。
まあ、それが必ずしも国民にとっての益になるわけではないのですが。
弱くはないのだろうけど、強いとも思わない。航空戦力で圧倒的にウクライナを上回っていながら、停滞状態に陥っているとなると、航空戦力と陸上戦力の連携や、精密誘導能力が、かなり劣ってるとしか思えない。
また、その航空戦力も、欧米の空軍に通用するほどの実力はないはず。そして陸軍も、空で優位に立ちながら膠着状態を抜け出せないところをみると、強いとは思えない。仮に欧米の軍隊と戦ったら、制空権を取られて壊滅すると思う。
確かにロシア軍には、欧米の軍隊とは違うタイプの強さはあるのかもしれない。しかし世界第二位が妥当だとは、とても思えない。
後、第二次世界大戦時のアメリカ軍は、開戦時と終戦時では強さの桁が違う。レーダーや通信機の進歩、そして新型戦闘機などの開発で、全く別の軍隊に進化していった。
開戦時のアメリカは強くなかったので、日本でも互角に戦えた。しかし時間の経過と共にドンドンと兵器の性能が向上して強くなって行くので、当時の日本人にとってはタイムマシンでやってきた未来人と戦っているようなものだっただろう。
日本が四年も戦えたのは、最初の頃のアメリカ軍は、あまり強くなかったからだと思う。そういう理由なので、日本軍的な強さは軍事技術に大きな差があれば打ち砕かれてしまうはず。
軍事専制国家は確かに国民の命が軽く、大量に歩兵を動員し続ける能力は高いですが、質の高い専門兵士や司令官が揃いにくく、総合的な軍事力は高くない事が多いですね。歴史上、大陸の陸軍国家によくみられるパターンですが、今回のロシア軍も同様の傾向が強いと言えます。
西側レベルだと降参するレベルと言いますが、そもそも西側レベルだとここまで無様な被害を出すような戦略を採ること自体がありません。前線の兵士に高度な作戦を遂行させることも出来ないから、無駄に死傷者を積み上げる戦術しか取れませんし、そのために多くの将校が前線に出ざるを得なくなって、あり得ないレベルで上官まで失う醜態。また、海軍・空軍のレベルも低く、海軍力・空軍力の大きく劣るウクライナ軍相手にすら、航空優勢を取れず、制海権まで失う始末。まともな海軍力・空軍力を有した西側諸国を相手にしたら、ロシア軍はまったく勝負にならないのではと思ってます。
ロシア系ミルブロガーは数ヶ月前あたりまではもう少し信頼できる情報ソースだったんですが
ロシア政府側の締め付けが厳しくなったのか度を超えた戦果の誇張が増えていますね
バフムトと一緒で後は囲んで砲撃爆撃してからだろうね
ロシアは兵の損害を恐れるから
>ロシアは兵の損害を恐れるから
「ハマスよりは」という意味かもしれませんが西側目線で見るとちょっと・・・。
出てくる映像では車両並べて鴨打ちにされてるようですが?
相変わらずStormZを捨て駒にしているようですけどね
まあロシア的には正規兵以外はどうでもいいのかもしれませんけど
去年までのロシア軍なら 削られても削られても補充が効いたけど
もう 無理そうだよね。
なにしろ金がないから。
軍事予算が目いっぱいでもう増やせないからな。
まあ 韓国・イタリア以下の経済規模でここまでよくもったよ。
国を傾けてまで侵略とかは愚の骨頂だけど。
ウクライナは最初の失敗以降は歩兵による浸透突破中心に切り替えていますが、ロシアあいも変わらず路上に車両を並べて損害を被っていますね。
他の場所での失敗が共有されていないんでしょうか?
浸透戦術を効果的に行う為には、少数で自律的に行動できる、高い能力を備えた歩兵集団である必要があります。ウクライナが行っているのは、一次大戦時のような単なる浸透戦術(敵陣地の制圧を行う)ではなく、その役割は敵の発見、味方火砲への位置通知、攻撃状況の観測、二次攻撃の指示など、斥候としての役割がかなり増しています。
ロシアのドクトリンでは兵は駒であり上からのシンプルな指示に従い、自律性は認めないというモノなので、単なるウラー突撃以外で歩兵を使うのは、多分、無理なのでしょう。それを可能とする訓練をしていないし、国内植民地と呼べるほど格差を設けてモスクワ外を冷遇してきたせいで、動員兵の基礎能力が民主主義国家に比べて低いものと思われます。
ウクライナ・ロシアともに初期戦力は壊滅状態に近く、互いに動員して兵力を補っているのに「ウクライナ兵は優秀、ロシア兵は無能」と考えるのは無理があるのでは?
どちらも程度の差はあれ促成栽培でしか無いのですから
明確な根拠があるのなら理解は出来るのですが、どうにも「こうあって欲しい」からの前のめりになっているように思えます
ロシア軍にウクライナと同様の作戦を取れない理由を探しているのですが、
・ロシア軍は失敗を共有していない
・ロシア軍の兵士の能力からして同じことをするのが不可能
どちらも理由としては割と妥当だと思います。
これを認めたくないと言うのなら、ロシア軍の攻撃方法が改善されない合理的な理由を挙げてほしいですね。
別にロシア軍の能力を擁護する訳ではないですけど、
独力で戦っている(中国、イラン、北朝鮮の兵器は
お金を払って買っている)国と、多数の国から兵器、
資金、通信インフラ、訓練、医療の提供を無料または
後払い約束で受けている国で差が付くのは当然では?
そういう意味においてはロシア軍は(兵士を使い捨ての
駒にしているからとは言え)よく戦ってるなと思います。
それらは「それらしい理由」であって明確な根拠では無いでしょう
兵士の能力をどうやって比較したのかも甚だ疑問です
ロシア軍の攻撃方法が改善されないというのも思い込みでしか無いと思います
なぜなら、ドローンを主体とした砲兵潰しはロシア軍も全域で行っていますので、戦訓が共有され上層部が兵站から改善していなければ、このような全域での装備・戦術の変化は起こり得ないのですから
アウディーイカに関して言えば連日の空爆・砲撃が確認されており、歩兵突撃ばかりだという主張に根拠が無いからです
一部の動画だけをみて全体がそうであると考えたりするのは危険でしかないので、確認された事実・根拠を持って考えるべきと申し上げています
動員兵の基礎能力が低いのであれば、同じ促成栽培でもウクライナとロシアの新兵の能力に差がつくのでは?それにローテーション制をとらず初期の精鋭戦力を貼り付けて磨り潰すロシアでは新兵の教育役にも事欠くでしょう。兵士の平均練度に差がついてもおかしくないと思いますがねえ。
消耗しているのはDPRなのでロシアの損害は実質0なんだよね。
ドネツク人民共和国は存在せずロシアの一部とプーチン本人が宣言してるのに無視するなんて酷いですね。
プーチンの主張を間違えて解釈していますよ^^
×存在せずロシアの一部
〇かつて存在したが自らの意思でロシアの一部になった
攻勢しかけるにしてもなんでアウディーイウカ…?という感はぬぐえないんだけど
ロシアのメンツ的に言えばやはりバフムート的な明確な戦果が欲しいということになるんだろうな
そんなことより南部なりバフムートなりで戦線少しでも押し戻しなさいよと考えてしまうけれども
それ以上に迂闊な攻勢なんてせず防衛固めたほうがよくねと思うんだけどあの国家じゃあ引きこもって削られるだけみたいな状況は許されないんだろうな
ウクライナみたいに遅滞戦術をとってウクライナ軍により大きな損耗を負わせる選択もあると思うけど、撤退しながら相手を削るには指揮連絡網と兵の練度が必要でロシア軍にはできない相談なのかもしれません。
バフムトではウクライナに一方的に削られて、最後は北部クピャンスクの攻勢で削られまくった。
「南は総じて劣勢で上記失敗で消去法でアウディーウカでは勝てるかも ?」という希望的観測から選択したのかも。
プーチンが劣勢を早急に挽回せよとショイグに命令したと西側メディアでは言われていたので、そうとう焦っているかもしれません。
ゲラシモフは南部から引きたいと考えているが、ロシア軍内では少数派だから事態を黙視しているとも言われています。
本当かどうかはわかりませんが、アメリカ情報網にプーチンの手の内がバレていたことを考えるとアメリカが知っていても不思議ではありません。
まだまだ戦況が見えない局面が続くけど、南部攻勢の失敗で意気消沈していた人々にとっては久しぶりの明るいニュースになるようだ
でも個人的には争奪の続く高台にはそのうち戦力に勝るロシア軍が定着するようになってバフムトの二の舞いになると思う
南部の攻勢はウクライナが着実に進軍して領土を奪還し続けていますし、
バフムトの二の舞になるのなら、またロシアの数少ない戦闘力のある部隊が失われ、
かろうじて得た土地もウクライナに包囲され、維持するだけで出血を強いられることになるんですね。
そんなことになったら、ロシアは超大国どころか大国からも転落しますね。
アゼルバイジャンに舐められるどころか北朝鮮・モンゴル・トルコ・中国あたりにも舐められて切り取り放題になるかもしれません。
権威主義国家って力がなくなると酷いことになりそうです。
やっぱり無闇に他国から恨まれたらダメですね。
戦術の改善が思うように行ってない点は士官の死亡率が高い可能性はありそうですね。先日もバフムトあたりで少佐クラスの人が捕虜になってた映像が回ってましたし。
小泉先生の話だったと思いますが、士官学校を出て直ぐに前線に行かされた人もいるとか。
そうなると、士官学校にある基礎的な戦術に頼る事になり、どうしても稚拙な作戦になるのかもしれません。
ウクライナ軍の方が用兵面で良かった理由の一つは開戦まで西側と軍事訓練をやってたり、開戦後には英米が訓練を請負をしてた事じゃないでしょうか。全員が下士官になれるとも思いませんが、訓練に打ち込める環境と直ぐに前線に行く環境では練度に差が出るのも仕方のない話かと。
因みに防御に完全に徹さずに攻勢もかけるドクトリンはソ連時代からの伝統らしく、ウクライナもそれを知ってるが故に効果が酷く限定的なのだろうと思います。
個人的に気になる点は、アウディーウカを大きく包囲する事自体は戦術として間違ってないとは思いますが、それができるとなると南部の戦線が落ち着いてきてるのか?それとも、不味いから戦力を分散させるための攻勢だったのか?ですかね。
そろそろ、両軍共に、泥濘期のことを考えているのでしょうけど。
前回の春季の時と比べて、やり方に変化はあるのでしょうか。
相変わらず、舗装道路上を戦車を先頭にして攻めるのでしょうか。
やり方に変化がないと、戦況にも進展はないように思います。
独ソ戦の時のドイツ側戦記を読むと、”ソ連兵は泥の中を泳いで来た”と
書かれていることがありますね。
特に、ウクライナ側はどのように攻勢を続けるのでしょう。
ウクライナの戦果報告をみると、少数歩兵チームによる浸透戦術(といっても斥候的役割比重が大きい)と得た情報による火砲での精密砲撃で、火砲や輸送車両狩りがかなり進んでいるようなので、基本はそれで相手の遠距離攻撃と補給を潰しつつ、隙あらば機甲戦力を進めていく、といった戦い方を冬の間も続けていくのでしょう。そういった柔目標相手だとクラスター砲弾は効果大ですから。泥濘期で動きが鈍くなれば、更にクラスター砲弾が猛威を振るうと思います。