バフムート方面についてDEEP STATEは「ロシア軍がクロモヴォ付近でO-0506を越えた」「ロシア軍がバフムート南西郊外のダーチャで前進した」「ロシア軍がクリシェイフカの戦術的高地の一部を占領した」と報告、この前進は視覚的証拠によっても裏付けられている。
参考:Мапу оновлено!
参考:Відео, яке демонструє, що ж відбувається східніше Іванівського
参考:Что происходит в зоне СВО: хроника за 18 декабря
クリシェイフカやアンドリーイカを失うと「大きな犠牲を支払った反撃の成果」が台無しになる
バフムート方面についてウクライナ人が運営するDEEP STATEは18日「ロシア軍がクロモヴォ付近でO-0506を越えた」「ロシア軍がバフムート南西郊外のダーチャで前進した」「ロシア軍がクリシェイフカの戦術的高地の一部を占領した」と報告、さらにロシア軍の前進は新たに登場した視覚的証拠によっても裏付けられており、残念ながらバフムートの戦いはロシア人の報告通りに推移している格好だ。
- Ⓐ=ウクライナ軍のドローンがO-0506を越えたロシア軍兵士に爆弾を投下する様子
- Ⓑ=ウクライナ軍がO-0506を越えたロシア軍兵士をFPVドローンで攻撃する様子
- Ⓒ=ロシア軍がバフムート南西郊外のダーチャで前進する様子
- Ⓓ=ロシア軍がバフムート南西郊外のダーチャで前進する様子
- Ⓔ=ロシア軍がクリシェイフカの戦術的高地でウクライナ軍を掃討する様子
ⒶⒷはロシア軍兵士がO-0506を越えていることを、ⒸⒹはロシア軍がバフムート南西郊外のダーチャ端まで到達していることを、ⒺはDEEP STATEが認めていない高台陣地の左側までロシア軍が侵入していることを裏付けている。
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARも18日「ロシア軍はバフムート南西郊外のダーチャを掃討中で、これが終われば重要な集落(イワニフスキーのこと)へ向かう道が開ける。同時にクロモヴォ付近でもロシア軍がチャシブ・ヤールに向かう道路沿いで攻撃を続けており、オリホヴォ・ヴァシリフカ方向やボダニフカ方向でも衝突が続いている。バフムートの南ではアンドリーイカ近郊で線路沿いを掌握するため戦闘が続いている、同時にロシア軍はクリシェイフカの戦術的高地を保持しつづけ集落へのアクセスを支配している」と報告。
他のロシア人は「戦術的高地を失ったウクライナ軍がクリシェイフカやアンドリーイカから撤退を始めている」と主張しているものの、これを裏付ける証拠は今のところ見つかっていないが、もし戦術的高地の一帯を失うとロシア人の言う通りクリシェイフカやアンドリーイカの保持は難しく、もっと有利な地形(イワニフスキー付近の高台)まで後退したほうが消耗を避けられるだろう。
但し、クリシェイフカやアンドリーイカを失うと「大きな犠牲を支払った反撃の成果」が台無しになり、政治的にもよろしくないためゼレンスキー大統領が戦術的撤退を容認するのは難しい。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
ウ軍はドニプロ川でボート遊び
してる場合じゃないと思うけど。
春の目覚め作戦みたいな
無意味で無能なことやりそう。
本当に仰る通りです。
精鋭を摺り減らしたり、砲兵隊を遊兵にして、何をやりたいのでしょうかね。
ドニエプル川西岸支援のために、砲兵部隊を配置しているようですが、これ意味あるんですかね…
東部戦線から離れすぎているわけですから、東部に援軍として送るには、北上してからドニエプル川を超える必要があります。
ウクライナ軍、兵站部隊の動向が少し気になっています。
ボート遊びしてる場合じゃないというか、もはやボート遊びしか出来ないんじゃ無いかと。
兵器も弾薬も不足しているウクライナ軍に残された道はもはや兵士を肉弾特攻させるしかありません。100人程度のウクライナ兵をボートに乗せて対岸に送るだけで数万のロシア軍を蹴散らしたと報道できるんですから安いものです。
ロシア軍は砲弾の不足兵器の不足人員の不足で苦しんでいる、兵士を砲弾の餌として扱ってる酷い軍隊だ!としきりに報道してきましたが、全てウクライナ軍の事だったんだから驚きですよ。
恐ろしいことに弱兵ロシア軍伝説は日本では最早常識であり、訂正しようとすることは左翼扱いされるのが実情…
「尾張の兵は弱兵」並みに意味のないフレーズ…。
その兵で戦えるシステムこそがおそロシアなのに。
ウクライナ軍が、どの位の余力を残しているのかでしょうか。
兵数・武器弾薬が、イワニフスキー付近の高台一帯を守備するだけ残っているのか、防衛拠点を整備しているのかが気になっています。
現状バフムト北部の攻撃は成功してるけど南部の攻撃はウクライナ軍の反斜面陣地に苦しめられているように見える
おそらくイワニフスキーを両翼包囲しつつチャシブヤールに南北から取り付く計画だったと思うけど左翼の前進が遅いことが作戦上の問題になっているだろう
もちろん右翼の成功によって予備戦力を誘引することには成功しているから一連の東部攻勢全体から見て既に役割は果たしていると言えるけど、バフムト正面の攻勢として見たら悔しいけど失敗と言えると思う
露軍が重要な管制高地を奪取することで、クリシェイフカもアンドリーウカも含めた広範な領土の維持が難しくなるのは管理人氏の指摘の通りです。
攻勢が遅い(個人的にこの戦争の攻勢の中では決して遅くないと認識)ということで攻勢の成否を語れてしまうなら、ウ軍がほぼ1年近くかけてわずかに奪還した領土を、この数週間で再び占領されつつある状況はウ軍にとって大災害ではないでしょうか。
管制高地は重要だが、現状まだロシア軍は高地全体を掌握して観測に活用出来ているわけじゃないからね
今後ロシアは当該地域を押さえて優勢を確かなものにすることと思うけど、その頃に左翼の戦力を消耗していれば左翼の前進は次の攻勢に持ち越されるだろう
進行が遅いことで成否を語れるわけではないが、左翼と右翼の進行が協調せずに右翼が突出する形で進んでいる現状は明らかに好ましいものではない
もちろん右翼が攻勢開始当初に突出部の包囲殲滅に成功して前進速度が速いことも一因であって既に十分な戦果を挙げていると言えるにしろ、左翼の現状はやはり全てがロシアの作戦通りに行っているわけではないことを示している
>既に十分な戦果を挙げていると言えるにしろ、左翼の現状はやはり全てがロシアの作戦通りに行っているわけではないことを示している
仕事場で部下に対して、「十分な成果が挙がっている」のに、「何もかもが計算通りじゃなかった」とまで文句言い出したら、士気下がるどころか離職される。
企業の仕事でも戦争でも、相手が存在する以上何もかも計算通り、作戦通りにいくはずがありません。満点でなければケチをつける極端な減点評価は、組織にとって百害あって一利なしかと。
自分はロシア軍の上司ではなく一般人なものでそんなこと言われても…
個人の心情とは別に公正に軍事を語りたいだけなんで
それに何もかも計算通りである必要はない
例えばバグラチオン作戦、この攻勢は結果的に計算を上回る成功に終わっているが、モギリョフ→ミンスクの軸などでは進捗が計画より遅れているわけで、むしろ全てが計算通りに行くことなどない
現地の状況が流れてこないのでわかりませんが、クリシェイフカからも撤退するようであればウクライナ軍側に何らかの継戦能力の欠如か、戦略的指示による撤退の可能性があります
バフムト市街地を諦めて高台で防衛体制を維持するのであればロシア軍の南部の攻撃が失敗している可能性が高いと言えますが、ウクライナ側が維持できずに崩れるようだと全体が更に動くのではと思います
実は既にその方向で進んでるのかもしれませんが。
反転攻勢が失敗した以上、領土奪還は諦めて、早急に防衛ラインを構築して守りに入るべきでしょう。
プーチンがこれ以上攻めても無駄だと判断すれば、停戦になるでしょう。
自国民の士気に関わので、強気の姿勢を崩せないのが苦しいですね。
奪還を諦めるということは支援を打ち切られる可能性が急激に高まるので口が裂けてもキエフは言えないかと
ウクライナはこの前防衛線を建設するように指示を出していたがスロヴィキンラインのようなしっかりとした防衛線を構築するには時間が足りない可能性が高い
WW1のパッシェンデールの戦いは連合国軍がドイツ軍の前線の大突破を目指して仕掛けた攻勢であったが、5か月にも及んだ陰惨な泥濘地での戦いは悲惨を極め、450,000人の損害と引き換えに8km前進して攻勢限界に達するという完全な失敗に終わった。
その後1918年のカイザー攻勢が始まり、パッシェンデールの戦いで得たわずかな領土は3日でドイツ軍に再占領される。
バフムトでの反攻作戦は僅かに開放した領土が短期間で再占領されるという点だけでなく、残されたのは荒廃しきった土地という点もパッシェンデールと同じだ。
先日公開された第3強襲旅団撮影の映像は、WW1の映像と錯覚するような色合いだ。
リンク
救いようのない、希望のない映像で、木々の状況が砲爆撃の過酷さを表現していますね。
遮蔽のない平原で、ドローンに監視されながら、砲撃を受け続ける。
外交失敗・停戦判断ミスのツケを、前線兵士が払わされている訳ですから、只々不憫に感じます。
先月まではアウジーウカに戦力を吸い取られたロシア=バフムト守備隊は崩壊間近とか言われてたのに真逆になっとるやんけ。
主語がウクライナなら正しかったですね
西側(ウクライナ含む)が嬉々として報道していたロシア軍の体たらくは
ウクライナ軍のものだと考えるとしっくりくるんですよね・・・
今まで多くの方が指摘されておりますが、
多分、太平洋戦争もこんな調子で報道されていたのでしょう
まさか令和の時代に全く同じような事を目にするとは
本質的には古今東西、人の考えることはあまり変わらないということでしょうな
仰る通りです。
大本営発表の他に、新聞各社が部数販売の競争で、煽りを付け加えて報道してるんですよね(日露戦争の講和内容予想なんかもです)。
図書館に、1941年12月8日9日の新聞資料の写し・まとめなどが保管されていたりしますが、1面は勇ましいものですよ。
今ならば、テレビの視聴率・Youtube視聴回数・サイトのPVですかね。
国民が載せられやすい・情緒で激高してるのも、特に変わっていないですね(自戒を込めて)。