英国のウォレス国防相は11日、訓練なしでウクライナ軍が使用できる武器を提供するため旧ソ連製の武器を世界中で探しているが「同じように武器を探しているロシアとバッティングすることもある」と明かした。
参考:U.K. Is Shopping for Old Soviet Military Gear to Give Ukraine
アフガニスタンには古い旧ソ連製の武器や弾薬が多く残っているはずだが、ロシア人も旧ソ連が侵攻した国にまで買い付けには行かないだろう
ウクライナ軍とロシア軍の戦いは78日目に突入、初戦に勝利した自信と西側諸国からの支援を得たゼレンスキー大統領は「全ての領土(2月24日以降に占領された地域+クリミアとドンバス)をロシアから取り戻すまで戦いは終わらない」と主張しており、ウクライナの非軍事化や非ナチ化を宣言してしまったプーチン大統領も「全ての作戦目標が達成されるかロシアの要求をウクライナが受け入れるまで戦闘を継続する」と述べているためウクライナでの戦いは長期化する見込みだ。
ウクライナには西側諸国からNATO規格の兵器供給が始まっているが、元々保有していた兵器や東欧諸国が供給した兵器を維持するためには旧ソ連製の弾薬やスペアパーツが必要で、訓練の手間を考えるとNATO規格よりも旧ソ連規格の兵器の方が話が早い。
ロシアも初戦で被った損失をカバーするため国内基地や海外の駐屯地から装備や弾薬をかき集めているが、四方の守りを空にする訳には行かないのでウクライナ方面に移動させられる量には限界があり、戦いの長期化に不可欠な武器や弾薬の新規調達にも制裁の影響が現れはじめている。
英国のウォレス国防相は「ウクライナ軍が訓練なしで使用できる武器を提供するため国防省の人間と専門家が旧ソ連製の武器を世界中で探しているが、同じように武器を探しているロシアとバッティングすることもある」と明かしており、ロシアも自国が輸出した武器や弾薬の買い戻しに走っているという意味で非常に興味深い。
Guardian紙は先月12日、ロシアはウクライナでの戦いのため「不足する武器をイランとイラクから密輸している」と報じていたが、やはりロシアも初戦で被った損失の補充や長い戦いに必要な武器や弾薬の不足に苦慮しているのだろう。
因みにウォレス国防相は「ソ連が1972年に侵攻したアフガニスタンには古い旧ソ連製の武器や弾薬が多く残っているはずだが、流石にロシア人も武器を買い付けるためそこには行かないだろう」と述べている。
関連記事:消耗分の装備補充に悩むロシア、イランとイラクから武器を密輸か
※アイキャッチ画像の出典:Mil.ru / CC BY 4.0
お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。 |
アフガンにロシア人が行かないならば、中国人が買いつけてロシアに売るだけ
世の中はそうなっている、こういうとこ、アメリカは脇が甘いな
すでに中国人以外にも名だたる商人といわれる方々たちが争奪戦を繰り広げているかと。
中国資本がロシアの戦争遂行に強力したら対中制裁をロシア制裁並に強化できるからアメリカの思うツボなんですよね
その証拠を掴んだら大っぴらに中国に制裁できますね
どこからかき集めようと多分ウクライナの方が多い気もするが、旧ソ連産となるとロシア側の方が多いのかな?
本邦の兵器がよくNATO製品と互換ができるようにっていう話はよく聞いて「ほーん」なんて思ってたけど、成程こういう時に大事なんやなあと
仮にウクライナ側がNATO規格に統一できたとしても、ソ連規格兵器を買いに行かないっていう理由もないかな
バッティングしてるってことは、それだけロシアも弾薬等の調達に苦慮してるってことになるから
ウクライナ側が買えば買うだけ、ロシアが調達できる兵器両の限界が早くなる
自分は、中国はロシアが倒れれば、対アメリカ戦略を単独でやらないといけないから、ロシアに援助せざるをえなくなると読んでたけど、意外に援助を始めない。
それどころか、民間レベルでは自主規制すら始めてるってのは予想外だった
さすがに、特に欧州における反ロシア感情が高まりすぎて、その対処を優先したってことなのかなぁ
中国民間企業の自主規制はアメリカの二次制裁を恐れてのことらしいです。純粋な損得勘定として、ロシア市場にとどまることで得られる利益よりもアメリカ市場から締め出される損失の方が大きいということなんでしょう。軍事・経済の両方が強いアメリカは敵に回すと怖いですね…
その二次制裁を覚悟でも、アメリカとタイマン張ることは嫌がるかなと思ったんですけどね…
ロシアっていう弾除けを失うことは、中国は絶対に容認できないと考えてました。
下手すりゃ欧米よりの政権がロシアに誕生する危険性だってあるのに。
新しい弾除けとして北朝鮮でもけしかけるんですかね
ロシアと比べると随分と貧弱な弾除けですが…
ロシアの手法を肯定してしまうと、同じ方法でアメリカが台湾を独立させても文句が言えなくなるという話もありますし、そもそも現共産党政権のルーツが日本の侵攻及び傀儡政権への反抗にある以上、ロシアのやり方は絶対に受け入れられないはずなんです。
このサイトでもロシア打倒後の最大の受益者は中国という意見が出てきますが、実態はかなり難しい判断を現在進行形で迫られていると思います。
ロシア打倒の受益者が中国だっていう考え方には自分は反対でしたね。
先にも述べた通り、対アメリカ外交を中国単独で行わなければならなくなるのは、中国にとって看過できないリスクなはず。
ロシアに分散化させることで、中国はアメリカへの対抗手段としていたと思っています。
加えて安全保障に欧州各国がこれだけ興味を強めていると、当然欧州は東、南シナ海、台湾有事にも関心をもってしまう。
日本国民がウクライナに強い興味を持ったのと同じように。
安保関連では中国が一番損をしてるまであるかもしれない
沿海州や北満州を取り戻さないといけないんです。
結局、エンジンや弾薬とか日本独自って所があって広く輸出もしてないからそこまで他所から持ってこれる話でもないんですけどね。
96式自動てき弾の40×56mmとか独自規格、10式のパワーパックだって内製なのに10式専用で16式と多少互換あるかもだし。
F-15とかAAV7とかだと多少融通効きそうだけどF-2だとF-16みたいな融通効かないよな。
国産ちゅごいだけどいざ部品をとなると国内企業がんばれでしかなくてバランスは難しい。
100式発動機の様に、共通化できればね。
コバスナにある2万トンの弾薬も狙われている?
そのうち、シーア派の自爆ドローンが飛んできそう。
中国と北朝鮮が双方の買い付け人に接触してるだろうね。
半導体や工作機械の輸出が制限されている中で、
堂々とロシアに武器を輸出できる厚かましさは大したものですね。
これ、戦後にロシアへ売却した証拠を突きつけられると、割りと詰む案件じゃないのかな。
北朝鮮のMIG-29がいつの間にか売却されていそう。
ソ連製兵器を(余剰在庫とかじゃなく新規生産してまで)ブラックマーケットに流してる国というとルーマニア、ブルガリア、ウクライナの東欧3国の他にはロシアと中国あたりが大口ですかね。
戦争当事国の2国は当然として、ルーマニアとブルガリアもウクライナにごく近くロシアの影響圏にあるという点で表立って輸出をしてどちらかに肩入れするのは避けたいはず。あとは中国ですが、最近は兵器の規格が西側規格か独自規格に移行中でさほどソ連製を使っていないというのを別にしても、今の政治状況で公的に輸出することを政府として認めるのは難しそうですね。下手すれば対露制裁パッケージがそのまま中国にも適用されるような状況になりかねない訳で(少なくとも米国内にはそういう過激手段を望んでいる勢力がある)。
兵器の種類にもよるところですが、小銃やロケット砲でなく戦車や地対空ミサイルならむしろインドのほうが提供余力と政治的裁量があるのかなという気がします。インド軍の在庫をロシアに送るまでしなくとも、インドが発注した完成車両をロシアに貸与ないし売却する形でロシア軍が使うといった方法は現実的ですよね。まぁ、いくら西側がインドに甘いとはいえ公然とやったら不問という訳にはいかないでしょうし、やるにしても非公然で進めるのでしょうが。
インドは、西側の制裁をガン無視してでもロシアに肩入れするんじゃないですかねぇ…
インドの立場からすれば西側優勢で世界情勢が固まるのだけは避けたいでしょうし、今支援すれば、あわよくばロシア国内で中国の影響力を凌ぐ存在にもなりえますし
インドは歴史的だけでなく対中・対パキスタンを見据えてロシアとの協力関係もあったわけで、そのロシアが中国はおろかウクライナにさえ悲惨な有様をさらしている状況を見てなお対中の役に立つかどうかを考えると、逆に西側に舵を切ってもおかしくない気はします
シリアくん、アルメニアくん、今こそ恩義を果たす時だぞ。その結果どうなっても責任は持てんが
アルメニアに関しては露助は役立たずって認識になってそうなw
正論を言えば、ロシアは国境警備を捨ててでも、全軍をウクライナに向けるべき何だが。
手加減している場合ではないのだが。
未だプーチンの状況認識が、甘いな。
ベトナム軍のSNSの投稿画像を見ていますが、今でもT54/55はおろかBTR40までもオリジナルの状態で綺麗に整備されて保管されています。もちろん訓練にも参加しています。これは兵器というものが緊急時必要となってもすぐには揃わないとという戦訓から来ているのでしょう。ちなみにベトナムはロシア側ですが、反米、反NATOという感情からきている様です。冷静に考えればアジアを始め世界中でも同じ様な理由からウクライナを支持しない国が多いと見るべきではないでしょうか。中国とはベトナム戦争の縁で友好関係を維持しています。
ち、懲罰戦争ェ…
で、冷静に考えて支持しない国が多いから何?
ほとんどの句には勝ち馬に乗ろうって考えてて様子見ですよ、冒頭ではロシアの電撃的勝利を疑わなくても無理はない、が、
今はいつロシアを見棄てるのかのタイミングを計ってるかも。
第二次世界大戦末期になってから大日本帝国にわざわざ宣戦布告した遠くの国々があったようにね。無関係な連中は基本風見鶏です