ウクライナ軍のザルジュニー総司令官は24日、155mm榴弾砲をトラックに搭載したフランス製自走砲「Caesar」がロシア軍との戦いに投入されていると発表した。
参考:Залужный: Гаубицы Caesar уже на передовой, овладели за 2-3 часа
各国が提供した自走砲や榴弾砲を合わせると180門近い砲兵装備をウクライナ軍は手に入れたことになる
マクロン仏大統領は先月21日「ウクライナにCaesarを12輌提供した」と明かして注目を集めていたが、ウクライナ軍のザルジュニー総司令官は「Caesarがロシア軍との戦いに投入されている」と発表、ただ公開された写真がウクライナ国内で撮影されたものか、フランスで訓練を受けていた時のものかは不明で、東部戦線に投入されたのか、南部戦線に投入されたのかもよく分かっていない。
因みにチェコ提供のDANA×20輌、Zuzana×8輌、ポーランド提供のGoździk×20輌、ドイツとオランダが提供したPzH2000もウクライナに到着済みで、米国、カナダ、オーストラリアが提供したM777と合わせると180門近い砲兵装備をウクライナ軍は手に入れたことになるが、既にロシア軍の攻撃を受けて幾つかM777が破壊もしくは損傷しているため装備の追加供給を行う必要がある。
追記:ウクライナへの武器支援を調整する連絡会議(ラムシュタイン会議)が23日に開催され、米国のオースティン国防長官は「20ヶ国が新たにウクライナへの武器支援を決定した」と明かしていたが、この20ヶ国に含まれるカナダは155mm砲弾をメーカーから2万発(7,632万ドル相当)購入してウクライナに提供すると明かした。
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※アイキャッチ画像の出典:Головнокомандувач ЗС України
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順調に増えてますね、ただ戦車ほどではなくとも各国がウクライナに割ける自走砲・榴弾砲にはそんな余裕がないはずだから、どこまで「武器供与」が可能かきになりますねぇ
それにしても、戦車に比べ習熟に係る期間が短く、費用対効果が高く、供与における障壁が比較的少ない
やっぱ大砲は戦場の女神なんやなって…
陸自の19式の配備も進むといいな
カナダはウクライナ系住民が多いのですね。義勇兵もカナダ人部隊が作れるほどだと書いてありましたし。アメリカだけではなくカナダの支援にも期待したいですね。
日本も19式とかいう欠陥品じゃなくて、カエサル導入しとけば良かったな
巡航ミサイルと違って、ボタンポチーっていかないから、たくさん渡しても使うの難しいんじゃないの?
それとも最新の自走砲はボタンポチーなの?
本来だったら、自走砲、榴弾砲よりも、航空戦力だったハズ。空から一気に殲滅で、長距離砲は時代遅れだったのでは?
各国在庫処分してない?
航空戦力とか供与すると、ロシアがヘイトを自国に向ける恐れがあるから供与できない現状があると、このブログの記事で報じてたと思うんだけどご存じない?
仮に航空戦力とか供与されたとしても、自走砲と比べると圧倒的に訓練に時間かかるし、値段も高く量を供給出来ないため、今東部をガン攻めしているロシア陸軍を食い止めることは出来ないよ
カエサルについては輸出商品で、供与はプロモーション用という面があるので、渡したものをちゃんと使って貰わないと困るんです。
それに12両しか渡してない。プロモーション用だから。
もともとロシアの肩持ってたフランスですよ?(あえてフラカスとは言わない。)
どの程度かはわかりませんが、一応タッチパネルで簡単操作らしいですよカエサル。
また航空戦力で敵を壊滅なんてのは思うほど簡単ではないようで(現にロシア側も出来ていない)、遠距離に比較的安価で大量の砲弾をお届けできる榴弾砲が廃れることは当面ないと思われます。
発射の動画見たらわかるが、メチャクチャ人力筋肉至上主義だぞ。カエサル。
自走砲の後継ではなく牽引砲の後継だから、個人的には妥協の範囲内とは思うけど。
そんな単純な話でも無いんだけどな。そもそも航空機なんて適切な武装を持った状態で飛行してないと用をなさないってのは馬鹿でも分る話。それが軍種によるものか天候による物か機体状態や航続時間、積載量や敵の防空網と様々な要因がある。
航空戦力だけで十分ならアメリカ・韓国・トルコ・イスラエル・中国あたりの国からはとっくの昔に榴弾砲なり多連装ロケットは排除されている。
榴弾は数十キロ範囲内の敵を値段も性能も様々な砲弾を使用して継続した攻撃が可能だから、その条件にマッチすれば低コストで最大の効果を得られる。生身の歩兵は火力も防御力も低く不要な存在とかならないでしょ。歩兵は様々な武器を使用し柔軟に行動出来る機動力があったりして歩兵にしか出来ない仕事がある。
我が国の19式もそうですが、個人的にはこの手の装輪自走砲の実用性には懐疑的なので、ウクライナにおける正規戦でどの程度使い物になるのかはかなり興味深いですね
自走砲の代わりにはならず、待避壕を備えた牽引砲の方が有用、という結果になりそうな気がしますが
アフガンで実戦に投入されていますし、夜間戦闘にも対応できますよ。
あと敵から直接攻撃されるというのは用兵の問題であって、カエサル自走砲の問題ではありません。
低強度紛争ならまあその程度の認識になるでしょう
しかしコメントで書いたように正規戦でどの程度使えるのかという部分が重要で私はその部分しか興味ありません
正規戦では砲兵の任務において対砲兵戦は最重要です、砲兵が攻撃を受けるのは用兵に問題があるからではなく、起こるべくして確実に起こることです
低レベルで面倒なのでコメントつけないでください
単純に載せただけで、安くて軽いなら分かるが、こんだけ凝っているのは、無駄だと思うぞ。
少なくともズザナの更改にカエサルは、おかしい。
そんなカエサル凝ってるかな??スウェーデンのアーチャー見てからもう一回コメント欲しいです。
>低レベルで面倒なのでコメントつけないでください
随分失礼な物言いですね。
だったら貴方がコメントなんかしなければ良いだけでしょう。
待避壕があるなら自走だろうが牽引だろうが変わらないと思うが、まさか牽引砲を手押しで待避壕に出し入れするのを想定しているのかな。それだと入り口が複数無ければ効率的な待避は出来ないし、移動する面がどれ位なだらかなのかもあるから生存性に関しては微妙じゃ無いだろうか。
移動のしやすさや重量軽減を突き詰めたM777でさえ待避可能になるはカエサルの3倍くらい掛かる。相手がまともな装備を持ち発射状態にあるなら1分以内に反撃。平均的な飛翔速度なら24000m離れていても牽引砲が待避可能になる前に着弾する、カエサルなら発射地点から楽勝に逃げられる。
牽引砲の生存性を最大限上げるなら待避壕内から射撃になるけど、射界とか制限されるし戦線を進むにしても下がるにしても待避壕必須じゃ柔軟性はないと思うけどな。
あんまり本件に意欲的に見えないフランスがわざわざ発表するのは、単にカエサルの販売促進上、バトルプルーフ済みって称号が欲しいだけなんじゃないかなあ。。。
>自走砲の代わりにはならず
カエサルは非装甲だから、HE弾やグレネード食らう可能性のあるエリアでは活動しづらいですしね。(前線から下げて置かなきゃならないから、実質射程も減る。)
順調は順調ですが、ロシアの物量と質に対して不足でしょうね。
燃料と弾薬の不足、対空兵器と航空機はなんとかならないのか?
ずっと前から気になっていたんだけど、侵略してきたローマの将軍(皇帝)「カエサル」という名を、自国の兵器名にしているフランス人の感覚がワカラン。
東北の企業が開発した兵器に「坂上田村麻呂」って名付けるようなものでしょ?
フランスも東北も侵略されたという認識がないでしょう。
そもそも古代ローマは欧州全体のアイデンティティですから。
日本の東半分は大和民族に征服された被支配民だぞ
それでもありがたがって天皇家や大和民族の神を崇めてるじゃないか
フランスって「ガリア戦記」当時のカエサルが攻略したガリア人の末裔じゃないんですよ。
国名の元になったフランク族=ゲルマン民族が祖先となる国民か多いので。
>既にロシア軍の攻撃を受けて幾つかM777が破壊もしくは損傷しているため
やはり牽引砲はやられやすいか。そもそもあれは敵が対砲兵戦を仕掛けてこないゲリラ相手の非対称戦のみを考えて空輸のための軽量化を全てに優先したから、敵砲兵の居る正規軍相手じゃ脆弱だわな。
展開撤収の早さだったら旧式の牽引砲だけど短距離自走用エンジン付きのFH70の方がまだ配慮はされている。
まあロシアもろくに自走砲持ってなくて牽引砲ばかりだったら、同レベルの争いにはなるんだろうが。
ロシア軍が投入しているのは全てBTGで高度に機械化されていますから自走砲ばかりだと思いますよ
M777最高!というウクライナ側のプロパガンダYouTube喜んで見るんだけど、さんざん自慢したM777をトラックで引いていく映像を見て、それ、出来るの自体はわかってるんですけど、もともとそういう用途でしたっけ?と激しく疑問が湧き上がるwwww