ドイツ国防省は29日「ウクライナを支援するためランブレヒト国防相が16輌の架橋戦車ビーバー提供を決定した」と発表した。
架橋戦車ビーバーは比較的軽量な旧ソ連製戦車を使用するウクライナ軍にとっては十分な性能
ドイツ国防省は29日、公式Twitter上で「ウクライナを支援するためランブレヒト国防相は新たに架橋戦車ビーバーを16輌提供することを決定した、この車輌は戦場の河川を渡河する際に役立つだろう」と発表した。

出典:Bundeswehr/CC BY 2.0
ドイツがウクライナに提供する架橋戦車ビーバーはレオパルト1の車体を流用したもので「搭載された折りたたみ式の橋梁」を展開すると全長22mになり、幅20m以下の河川に重装甲車輌(最大60トン)の通行に対応した橋を2分~3分で敷設することができるが、レオパルト2A6以降の戦車は重量が60トン以上なのでドイツ陸軍はビーバーの後継として架橋戦車レグアン(最大83.5トンまで対応可)を31輌発注済みだ。
要するにレグアン調達で退役が確定しているビーバーをウクライナに提供するという意味だが、比較的軽量な旧ソ連製戦車(T-72は40トン台)を使用するウクライナ軍にとっては十分な性能なので反攻作戦で役に立つだろう。
追記:ビーバーの引き渡しは年内に6輌、2023年に10輌の予定らしい。
関連記事:ドイツがPzH2000×100輌のウクライナ売却を承認、売却額は17億ユーロ
※アイキャッチ画像の出典:Bundeswehr/Jörg Koch
ちなみにいつ届くんですかね
これもやっぱ終戦後なんですかね?
クリミア方面への反攻時に間に合えばベストか
最低限の正面装備すら、稼働率ボロボロのドイツ軍が
架橋戦車を16両も稼働状態にしてるとかマジですかね?
稼働状態にするのに2年ぐらいはかかるのでは?
ほぼ放置車両状態であっても、車体のレオパルド1はまだ現役とする国があるのでレストアする部品は出るでしょう。
ゲパルトの例を考えると1か月から3か月程度で提供は可能でしょう。
もしかしたら、災害救助用にという事で、削減を免れたのかもしれません。
河川の多い日本でも役立つ装備なので、予算の枠にとらわれす日本でも導入してもらいたいものです。
91式戦車橋(90式戦車通行可、有効架設溝幅18m)を11輌保有してますよ。
戦車橋は主に対戦車壕等の障害を超えるための装備で、架橋作業は銃弾の飛び交う敵前で行われる想定です。
防護力の高い戦車の車体が流用される所以ですが、携行型対戦車兵器が発達した現在では敵陣地を制圧した後でないと非常に危険でしょうね。
河川の場合、多数の道路橋が破壊された又は破壊した前提で、反撃又は防衛を行うことが想定されます。そのための架橋器材は、大規模災害時にも極めて有用ですので、陸自施設科でも重要装備と位置付けられています。
陸自装備ですと、
07式機動支援橋
(最大通行荷重約60t、最大橋梁長約60m、架橋作業の半自動短時間化)
パネル橋MGB
(最大通行荷重約60t、最大橋梁長42m/1式、英国フェアリー社製輸入)
92式浮橋
(最大通行荷重約50t、最大橋長104m/1式)
この他に自走式以外の旧式器材も用途廃止されずに保管されています。
あ、なんかドイツ提供にしては役に立ちそうな予感w
現代戦において工兵はとても重要で、前線で戦っている兵士より数が必要なくらいでいくらあっても足りない…みたいな発言をしていた方がいらっしゃったな。第二次世界大戦の頃の英国のトップのチャーチル首相だったかな?
レオパルド1もA6仕様にして供給しよう。
保管されていることが明らかになったドイツのレオパルド1ですが、最終仕様のレオパルト1A5なのかな?
これでT-72B3辺りと草原地帯で戦う状況は悲惨ですが・・・
今回の戦争で、戦車が川を潜水渡河した話は聞かないですね。
それとも素人の知らない間に潜水渡河してるのかな。
ロシア戦車は大抵水深3〜5mは渡れるそうだし、
雪解けは終わってると思うので、渡れるのではと思ったりします。
ダムの放水による急激な水深変化を警戒してるのかな。
ドニエプル河の川幅は60〜250mとあったので、
橋の桁を全部落とされたら、架橋戦車では足りないかもですね。
ソ連軍将校の発言では、戦場における潜水渡河は現実的ではないとのこと
まず水中では視界の確保が難しく、かつ河川の水流により予想以上に戦車の進路が乱され、しかも川底の様子がわからないから危険すぎると
ソ連戦車が潜航渡河する演習記録映画がありますが、真相は予め河底にレールを敷いておいてその上を渡っているやらせ映像だったそうで
少し理解しました。
昔、ティーガー戦車は初期型だけ潜水装置を付けたそうですが、
同じように、潜水渡河は現実的でないという判断だったのですね。
そうすると、ドニエプル川とドネツ川の渡河作戦は架橋資材が重要ですね。
ロシアは焦土戦術で来るだろうし。
戦車の潜水渡河は、現実的でないということです。
治水が行われた河川は、堤防があり、また、河岸は垂直となっています。
そして、戦車の重量は50t以上。河岸はこの重量に耐えられません。
地面からなだらかに水面に入れ、川底もなだらかで、対岸もなだらか。
このような都合の良い地形が無いため「潜水装置など意味がない」となりました。
日本も災害対策目的として91式戦車橋を送ればいいのに。
パネル橋MGBの一つ型落ちのパネル橋の方がいいんじゃね。
ウクライナ軍もソ連軍の子供だから河を渡るのは得意なはず。
どの程度、技術が継承されてたかは謎だけど。
地味に戦車並みの値段するんだよな