ロシア軍の侵攻開始から541日目が経過、ザポリージャ、南ドネツク、バフムートの戦いはウクライナ軍が優勢に戦いを進めており、反攻作戦の進展スピードが期待通りでなかった点を除けば批判されるほど「戦況の推移」は悪くない。
反攻作戦が実施されているザポリージャの戦い
視覚的にもウクライナ軍はロボーティネの集落内に定着、さらにロボーティネ北東の高台からも集落内に向けて迫っており、ここを守るロシア軍は集落の南に押しやられた格好で、ノヴポクロフカ方面にもウクライナ軍が前進しているのが確認された。
ロシア軍がロボーティネ集落内のウクライナ軍陣地=ⒶⒷを砲撃、ロボーティネ北東の高台=ⒸⒹから迫るウクライナ軍のT-72やBMP-1を、ロシア軍陣地=Ⓔを攻撃するウクライナ軍の戦車を自爆型ドローンで攻撃する様子を視覚的に確認。
ウクライナ軍がKa-52をMANPADSで撃墜してⒻに墜落、弾薬を積んだロシア軍車両をⒼで破壊、ベルベーヴ集落内にあるロシア軍の弾薬庫、指揮所、陣地=Ⓗを破壊、T0803沿い=Ⓘに東へ進むウクライナ軍部隊、ノヴポクロフカの南にあるロシア軍陣地=Ⓙを破壊、ノヴォカリヴカの塔に設置されたアンテナ(Pole-21?)=Ⓚを自爆型ドローンで破壊、ロシア軍陣地=Ⓛを砲撃してムスタ-Bを破壊する様子を視覚的に確認。
The moment when the Russian Ka-52 was shot down by soldiers of the 47th “Magura” brigade pic.twitter.com/j2YpxKKaUZ
— Getty (@region776) August 17, 2023
ここまでウクライナ軍が前進していることを加味すると「ロボーティネ解放」は時間の問題だろう。
反攻作戦が実施されている南ドネツクの戦い
ロシア人軍事特派員(Русской весны)は「ウロジャイネを解放したウクライナ軍が攻撃方向を東に変更してオクチャブリスキーに向かっている。この新しい前線の動きが不都合なのは、敵はノヴォドネツキーの問題をオクチャブリスキーを攻撃することで解決できる点だ」と指摘していたが、早くもウクライナ軍が東に向かう動きが観測されている。
ロシア軍とウクライナ軍がウロジャイネの東にある陣地=Ⓐ付近で交戦する様子、ウクライナ軍の自爆型ドローンがⒷⒸⒹⒺⒻでロシア軍車両に命中、ウクライナ軍の砲兵部隊がロシア軍の弾薬庫=Ⓖを破壊、スタロムリニフカの南にあるロシア軍陣地=Ⓗを破壊する様子が確認されており、ロシア側情報源(Рыбарь)は17日「敵の海兵隊旅団がザヴィトネ・バジャンニャへの攻撃を再開した。プリユトネ北東の森林ゾーンでも銃撃戦が発生し、第37海兵旅団の新たな部隊がウロジャイネに集結しつつある。アゾフの部隊もマカリフカに到着した。敵はザヴィトネ・バジャンニャを迂回してスタロムリニフカを攻めるかもしれない」と報告している。
ロシア人軍事特派員やロシア側情報源がオクチャブリスキーやスタロムリニフカへの攻撃を警戒するのは、ウクライナ軍の機械化部隊がウロジャイネの東で動いているためで、Ⓒ付近に突出部を形成すればウクライナ軍はオクチャブリスキーとスタロムリニフカのどちらにでも攻撃を仕掛けることができ、オクチャブリスキーを攻撃すればノヴォドネツキーの問題を、スタロムリニフカを攻撃すればザヴィトネ・バジャンニャの問題を解決することが出来るため、ロシア人軍事特派員は「この新しい前線の動きはロシア軍にとって不都合だ」と述べているのだ。
スタロムリニフカの後方にある兵站(最前線に最も近い弾薬庫、物資集積地、分散して隠してある車両や装備)への攻撃も始まっており、これは自爆型ドローンの供給量が増えている証拠で、ロシア軍の消耗は確実に進んでいる。
反撃を行っているバフムートの戦い
バフムート方面は他の話題が豊富だったため取り上げきれなかったが、8月10日~17日の動きを一言で表現するなら「圧倒的にウクライナ軍がロシア軍を消耗させた」と言え、ロシア軍はクリシェイフカやアンドリーフカの状況を改善するため機械化部隊を投入したもののウクライナ軍の砲兵部隊にやられただけだった。
- Ⓐ=ロシア軍がイワニフスキーの建物を砲撃で破壊
- Ⓑ=ウクライナ軍が自爆型ドローンでロシア軍車両を攻撃
- Ⓒ=ロシア軍がクリシェイフカ周辺のウクライナ軍陣地を砲撃
- Ⓓ=ウクライナ軍がクリシェイフカ集落内のロシア軍車両を砲撃で破壊
- Ⓔ=ウクライナ軍がクリシェイフカ集落内のロシア軍陣地を襲撃
- Ⓕ=ロシア軍の機械化部隊がクリシェイフカのウクライナ軍陣地を攻撃
- Ⓖ=ウクライナ軍がロシア軍のT-80を砲撃で破壊
- Ⓗ=ウクライナ軍が崖から転落したロシア軍戦車を自爆型ドローンで破壊
- Ⓘ=ウクライナ軍がアンドリーフカ近郊のロシア軍陣地を砲撃で破壊
- Ⓙ=ウクライナ軍がアンドリーフカ近郊のロシア軍陣地を無人機で攻撃
- Ⓚ=ロシア軍のT-90がアンドリーフカ近郊のウクライナ陣地を攻撃
- Ⓛ=ウクライナ軍がロシア軍の機械化部隊を殲滅(クリシェイフカ攻撃に参加する部隊だったという噂もある)
- Ⓜ=ウクライナ軍がロシア軍の歩兵戦闘車を砲撃で破壊
- Ⓝ=ウクライナ軍がロシア軍陣地を砲撃してグヴォズジーカを破壊
- Ⓞ=ウクライナ軍がロシア軍の歩兵戦闘車を自爆型ドローンで破壊
- Ⓟ=ウクライナ軍がオザリア二フカ周辺のロシア軍陣地を砲撃で破壊
- Ⓠ=ウクライナ軍がザイツェべ周辺を走行中のロシア軍戦車を自爆型ドローンで攻撃
- Ⓡ=ウクライナ軍がザイツェべ近郊に隠されたロシア軍戦車を自爆型ドローンで攻撃
- Ⓢ=ウクライナ軍がコデマ近郊を走行中の輸送トラックを自爆型ドローンで攻撃
- Ⓣ=ウクライナ軍がコデマ近郊を走行中のロシア軍戦車を自爆型ドローンで攻撃
8月10日~17日の間に登場したクリシェイフカやアンドリーフカ方面の視覚的証拠はウクライナ軍が圧倒しており、これまでの法則(過去記事:ウクライナ侵攻に関する情報の真偽、視覚的証拠を提示できる陣営の方が真実に近い)に照らせば「ウクライナ軍が戦いの主導権を握っている=優勢」と言えるだろう。
反攻作戦の進展スピードが期待通りでなかった点を除けば「全体にウクライナ軍が優勢に戦っている」と評価でき、色々と問題があっても戦況の推移は批判されるほど悪くない。
関連記事:クピャンスク方面の戦い、ロシア軍がシンキフカ包囲に向けて前進か
関連記事:南ドネツクの戦い、ウクライナ軍がウロジャイネ解放を正式に発表
関連記事:攻守が逆転したバフムートを巡る戦い、街の南を守るロシア軍は崩壊寸前
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
管理人様、いつも細かい情報ありがとうございます。
ウクライナ軍、順調であるならば何よりです。
第一防衛線の突破を狙うのか、陣地を構築するのか。
秋までの限られた時間のどこかで、難しい決断を迫られると思います。
ウクライナ軍の反攻を、引き続き見守りたいと思います。
泥濘期に入る前に予備を全部投入して奪還地域を増やし守りに入ると予想。
今夏の攻勢でのアゾフ海打通は諦めた感じかな。
あまり深く突出しても守備と補給が不利になるだけだし。
NATO式の統合部隊による突破ではなく、地道に砲戦(ドローン戦)によって削り取る戦法になりましたね
航空優勢が見込めない以上、これが最善な気がします。
攻勢前半で大きな損害を受けはしましたが、カウンターでウクライナの防衛線が突破されるような致命傷ではない状況のようです。
つい一昨日、47旅団(攻勢初日にレオパルドやブラッドレーがやられた部隊)が活動している動画がテレグラムに上がりました。
先鋒は最も被害が大きくなる部隊であり、壊滅していれば半年は復帰してこないはず(ロシアの第1戦車師団しかり)ですが、今も活動しているということは、やられたとしても1大隊くらいなのでしょう。
これならば来夏までに西側の支援さえあれば十分今年の夏は並の戦力は整うと思われます。
レオパルドやブラッドレーが砲撃された映像は西側諸国にとってはショッキングなものでしたが、あの後、すべて回収され修理もされたと聞いております。生存率の高い西側兵器のメリットが十分に現れたという事でしょう。
ただ、ウクライナ軍はその頑丈さに甘えるのではなく、時間はかかってもより損害の少ない作戦を選んだことは賢明であったと思います。
ロシア軍は対砲兵レーダー潰されて戦いがイーブンじゃないって話が効いてるんでしょうか。今のロシア軍は見た目の編成より弱ってるのかな
軍事と関係ないけど大阪の昭和町駅にウクライナ避難民の方々を雇用したウクライナジャパンというウクライナ家庭料理店がオープンしたので行ってきたらとても美味しかったです。サイト民の方で興味があれば是非。
セベロドネツクの戦いとかを知っているとこういう話は熱いですよね
家庭料理店美味そうだなぁ、じゃけん夜行きましょうね〜
情報ありがとうございます!
ピロシキやボルシチ好きなので、楽しみが増えました!
Oryx確認分でレオパルドの損失は20両未満、大半は損傷で完全破壊は二割程度のようですね
ブラッドレーの損失は50両程というのは意外に高い印象、どうやら予想と違ってBMPシリーズの後釜の使い捨て感覚の印象
まぁ、レオパルドは兎も角、ブラッドレーは在庫的に数百台はおかわり出来そうなのは幸いです、後は人員の損失をどれ程抑えられるか……
バフムート南方の戦いは前進こそ出来ていませんが
周辺の森林帯、高地を抑えているウクライナ軍が優位に立っています
ロシア軍は防衛側とは思えないほどの大打撃を受けているかもしれませんね
兵站つぶしと前線削りが効いてきたんだろうね。
ロシア軍は救援部隊ともども撃破されちゃってるわ。
逃げるロシア兵にクラスター砲弾打ちまくっててかなり悲惨な状況。
まあ侵略者から仕方ないけど。
推測にすぎませんが、
バフムト南方は、膠着だと思います。
南方の総反撃は、前哨陣地を少しずつ進んでいると思います。
結論を言うと、両方の戦況をみて、今現在、総合してウクライナ軍側が厳しいような気がします。
なぜなら、両方ともこの戦闘地域は天王山やそれほど重要地点ではありません。
それなのにウクライナ軍は、投入できる兵力を手当たり次第に投入している感があるからです。だから、大局的に見るとウクライナ軍は、あせっているか、短期的戦果を求めているのではないか。
ただ、ウクライナ軍はドローン攻撃を多用しているのですが、ウクライナ側が全体では砲兵力で劣性な中、この両地域には砲兵を重点配備していると思います。そこはこの地域でのウクライナ軍のアドバンテージですね。
バフムト方面に手当たり次第兵力を投入しているのはむしろロシア軍では?
この記事でも、他の情報からしても。
ウクライナはクリシェイフカの高台定着後に砲撃戦で有利な状態をキープしていますが(ロシア軍は慢性的な対砲兵レーダー不足によりカウンター砲撃で不利な状態)、その後は更なる前進に出て押し返された等という報告は激減しています。
一方でロシア軍は最新のT-90M・T-80部隊を投入して砲撃により喪失。擱座した戦車の列は反抗初期のレオパルド2とブラッドレーを想起させられました。それ以前にもロシア兵の大量のボディバッグが確認されています。
つまりウクライナ軍は高台占領後は敢えて執拗な土地奪還は試みず、投入されるロシア軍を消耗させるフェーズに移行した可能性がある。ベルヒフカ、ヤドヒネを占領して半包囲できれば理想でしょうが、それでもクリシェイフカ奪還を試みるロシア軍を拘束できるならまあよしという判断なのではないでしょうか。
先月にバフムト主力である第106空挺師団のセリヴェストリョフ司令官が更迭されましたが、彼は優秀な司令官でした。それ以来明らかにバフムト方面のロシア軍の動きは変です。
ご返信ありがとうございます。
第106空挺旅団はクリシチエフカですか。
簡単に経緯を記憶で大ざっぱに言います。
・クリシチエフカは小さな集落で、第4ライフル旅団が守っていた。
・ウクライナ軍は当初は確か第28旅団、次にそれに代わって第3突撃旅団と第5突撃旅団とアイダール大隊が二ヶ月くらい攻めて攻めきれず。それから、さらに第22旅団や何個かの雑多な旅団と部隊をどんどん投入して攻めています。
・ロシア軍はその間に、最初に大隊、後で第80空挺旅団だったかな?が、近辺に増援されています。
・クリシチエフカ自体は、端をウクライナ軍が占領したところまで行ったが、ロシア軍がずっと確保しているのではないか。たぶん、後方にロシア軍の優良な砲兵隊が控えていて、ずっと火力と空爆でなんとか、ウクライナ軍の波状攻撃に対抗していたと思われます。
・余談ですが、最近、増援されようとした?ロシア軍の隊列が破壊されたとされる動画が一つ宣伝されているようですね。
ということで、ロシア軍がクリシチエフカにどんどん増援しているということはないようです。旅団数からして、増援すべきですけどね。
どんどん増援していたのは、ウクライナ軍です。名前が複雑なのですが、本当にいろいろな種類の歩兵部隊を投入してきました。その部隊の実態は分からないものもありますが。
・ところが、ごく最近、クリシチエフカへのウクライナ軍の攻勢が、急に休止ないし弱まったようです。
それはなぜか、以下は単なる推測しかありませんが。攻勢の一時休止か、クピャンスク方面に部隊を引き抜いたのか、または第3、第5突撃旅団などは消耗が激しいのか。
ここに出ている視覚的証拠の面では「ロシア軍の増援が来て撃破されている」
という観測が現段階では強いんですよね
推測の主張と証拠映像付きの主張だったら後者の方が強いので、そこを承知願います
ロシア軍が増強していないというのは疑問です。
今月上旬に、仰った部隊に加えてISWが第364スペツナズ旅団・複数VDVを投入していると主張しており、更に第150自動車化狙撃師団が最近到着した視覚的証拠もあります。
一方で後方に下がった師団は確認されておらず、それが正しければ増強という事になります。
またポンポコさんのウクライナ軍の攻勢スローダウンの原因の推測も、私の「敢えて執拗な土地奪還は試みず、投入されるロシア軍を消耗させるフェーズに移行した可能性」を覆すものでは無いと考えます。
とはいえ私の推測も状況と過去の宇司令官のバフムトに対する発言によるものなので、断言できるものではありませんが。
ご返信ありがとうごさいます。
最近、クリシチュウカが危うくなったので増援があっと思いますが、今月上旬以降のロシア軍の増援は、詳しく知りませんでした。150旅団とスペツナズ旅団ですか。危なかったのでしょうかね。
ただ、部隊の名前だけなら、ウクライナ軍の増援は、先月までてそれどころではなかったですよ。数個旅団以上ですよ。
バフムト戦もウクライナ軍は30個とか凄い数の旅団を投入しましたが(市街でなく郊外が主体。市街は補充兵か主体)、それの小型版のような感じの投入をウクライナ軍は、クリシチュウカ奪還のためにしています。
(クリシチュウカは、バフムト奪還にかんれんはしますが、それほど決定的に重要でないのに。そこにその段階で、それだけの部隊を投入して、そういう情況でウクライナ軍はだいじようぶなのかと)
ウクライナ軍は本来の目標より、クリシチュウカという集落の奪還という戦果が欲しかったのでは?結果的に激戦になって名前がメディアに出たりしたからか。などと勘繰りたくなります。
ですから、おっしゃるように、ウクライナ軍が、クリシチュウカ奪還をみあわせたのなら、それは納得できる判断だと思います。
ここに来て、前線兵士の士気の差が少しずつ出てきましたかね・・・。
停戦に関しては、プーチンがあと1~2年で仮にスターリンみたいに脳卒中でポックリだったとしても、ウクライナのNATO入りだけはロシア人の死者の多さからロシアの戦争主導部も譲れない可能性が高いですし・・、NATO入りはできなくても、台湾関係法のようなものをウクライナがアメリカかNATOで結んで、あとは東部とクリミアは放棄ぐらいで妥協が無難なラインですかね・・?
バフムト方面はほんとウクライナにとって良い狩り場になっているみたいだな
先月からこの辺では路肩に大量の死体袋が確認されていて色々な意味でロシア軍の実態の象徴のように言われていたが、最近はT-90Mを主力とする機械化部隊も無駄死にさせてる
クピャンスク方面の旗色は良くないけど、ある意味ロシア軍がバフムトに機械化部隊を無策に突っ込んでくれるおかげであの程度で済んでるんだろうな
他所の記事を見ていたら。
心配していたKa52の対策はあったみたいですね。安心しました。
スウェーデン製MANPADSのRBS-70だそうです。
レーザービームライディング誘導で、射程8km以上とか。
多分、英国製スターストリークでもOKと思いますが。
こちらはSACLOSレーザー誘導でII型なら射程は10kmとか。
こういう話は、シーソーゲームですから、近い将来、また次が来ると思いますが。
ロシア空軍はその10km先の安全圏から長距離空対地ミサイルで攻撃しているという記事があった。
なんか悲観的すぎる書き方でF16がないとダメのように取れる記事になっている。
ロシア軍が空爆を行っているのは北部だけでなく南部もそうなので、あまり成功しているとは言えない気がする。
たぶんロシア製の長距離ミサイルでは命中精度があまり高く無いのでウクライナ軍が助かっている部分があると思う。
リンク
MANPADSのRBS-70より手が長い対空兵器が欲しいのかもしれない。
ドイツがイスラエルからアロー3を輸入するらしい。
アメリカがイスラエルから買取って供与することはできないかな。
アメリカ製よりはお安いでしょ。
差し当たり、まぐれ当たりしか期待できない
距離にKa52を追いやれば良いのでしょうか。
戦闘機/攻撃機から撃たれるとすれば、
その対策は別な話になりそうな気がします。
クロタルNGみたいな。射程11kmですね。
しかし、最前線用には大きく、重く、高価すぎます。
MANPADSのサイズで対策が達成できれば良いですね。
現状ロシアの兵器体系だと完全オリジナルな戦時急造モデルなんて数個レベルで他はどんな形でアレ進行していたプロジェクトの前倒しとか都合で宙ぶらりんな状態からの量産移行なんでアウトレンジの次が来るかというとね。
仮にアウトレンジ出来る兵器を即応性のある対応するつもりなら陸上兵器のTOS-1AやBM-21のロケット転用しかない。コストの面でも新型ロングレンジミサイルは高価で数も揃えられない感じだから取れる手段は限られる。ロシアが数年やるつもりなら高価なヘリを揃えるより新しい低価格ヘリ導入も視野に入れるべきかなとは思うし、打ちっぱなしのロングレンジミサイル開発でもしないと辛くないかなとは思う。
反攻作戦の目的は領土奪還及びクリミアとロシア本土を結ぶ陸橋の切断だ。この目標を達成できる見込みは今のところない。
ウクライナ軍が現在最も戦力を集中しているロボティナ周辺はロシア軍の防衛網が最も厚い地域であり、ストライカー・マルダーIFV装備の旅団など更なる予備の投入に踏み切ったが大きな前進はない。
バフムト方面も意味のある前進は無い。高台の確保にもかかわらず、クリシェイフカの確保すら失敗している。バフムト北部の攻勢に失敗し、クピヤンスク戦線の手当てに部隊を引き抜いた以上、陽動以上の攻勢に出る意味は無い。
管理人に理詰めで論破されてロシア支持者が激おこだね
意味のない煽りはしてはいけない(戒め)
リンク
米情報機関はウクライナ軍の今攻勢の目標達成は難しいと考えており、複数地域で攻勢せず、一つの戦線に集中するように複数回助言しているとワシントンポストが報じましたが私の意見はロシア支持者の物ですか?
なんでそこまでしてウクライナの肩持つわけ?
はやく降伏しろよって言いたい。
そこまで言うとブーメランでは ?
なんでロシアに肩入れするのか。
そんなの決まってんじゃん
これ以上汚職国家に血税援助なんかできるかよって話
クリシェイフカは奪還に失敗というより、高台確保してからは無理に動いてないだけに見えるな。
ついったで戦力マップ作ってる倭寇さんのデータ見ても、この方面でウクライナは部隊引揚げやローテはしてるけど増強は一ヶ月ほど無い。
一方でロシア軍は記事の通り、新戦力を投入しているものの奪還は上手くいっていない。
この辺のウクライナ戦力は他所と比べて有利なわけでは無いから、無理に取りに行くよりポジション活かして削りに入ってると見る方が自然に思う。
ちなみにヤドヒネ方面では10日程前にウクライナが積極攻勢をしたわけでも無いにも関わらず、ロシア軍は1km程後退した。
クリシチエフカの高台は幾つかありますが、(正確の数字は忘れましたが、230とか240とか標高の番号がついているのです。それほど高いわけでもないてすが。)
その高地らを、ウクライナ軍が奪回したのは、大分前ですよ。それからも、ウクライナ軍は、クリシチエフカを奪回しようとずっと攻撃を続けていました。というか、高地をとったのはクリシチエフカをとるためだったので。
それが、ごく最近、一時休止したみたいなんですよ。
まあ、クリシチエフカ自体が、バフムト攻略に関連する集落ですが、特別な戦略地点でもないと思うので、攻略しなくても不思議ではないのですが。
>高地をとったのはクリシチエフカをとるため
「それって貴方の想像ですよね?」
既に廃墟で戦略的価値の乏しいバフムト方面に反抗かけてるのは露軍の拘束・損耗が目当て、と言う見方もある、と言うかどう見てもそうでしょう。
であれば高地を確保してクリシチエフカをキルゾーンにできたならそれで目標は概ね達成できてる訳で、露軍が戦力を投入して来る内は無理にそれ以上前進する必要はないと思いますが。
ご返信ありがとうございました。
・ウクライナ軍が幾つかの高地をとったのはだいぶ前で、その後に激しい攻撃をずっと続けていて、ウクライナ軍は、クリシチエフカの端にとりついています。
・クリシチエフカに対する砲撃は、高地をとる前から続いています。2ヶ月前に第3と第5突撃旅団が総攻撃する前に、クリシチエフカの第4ライフル旅団の司令部が破壊され、司令官と幹部は戦死しています。ウクライナ軍は爆撃はありませんが、砲撃はずっとやっています。
・クリシチエフカの場合、高地をとったからといって決定的なものではありません。そこに砲をもってきて、そこから砲撃しているようではありません。観測所にはなると思いますが、ドローンその他でも観測はできます。
・逆に、その高地もロシア軍の砲撃範囲内にあります。(ウクライナ軍が高地をとったら塹壕陣地を作る前に、ロシア軍側が砲撃をして追い落とすということを何回か繰り返していました)
>>クリシェイフカの確保すら失敗している。
失敗というのは全く違うと思われます。
クリシェイフカ手前の高台の確保、町内の確保範囲、そしてここまでロシア側の損害だけがどんどん出てきている状況を鑑みるとどう考えてもロシア側が奪われた町の奪還に動いている形跡なので、まだ最前線なので安全地帯ではないですけど実質的にほぼウクライナの支配下にあると視覚的証拠からも考えられると思う。
集落の確保の視覚的情報をウクライナ軍が出せない時点で、グレーゾーンかロシアの支配下にあると考えるのが合理的です。
リンク
親ウクライナMAPPERのdeepstateUAはクリシェイフカをロシア占領下とジャッジしています。
ツイッターで活動してる朧月氏なんかも言ってる通りクリシェイフカ周辺は宇軍が優勢だったものの露軍が機械化部隊を投入して反撃に転換、損害は出たものの周辺はグレーゾーンになったとの観測が一般的だけどなぁ
わかりやすいしマッピングなんかも頑張ってるから応援したいけど最近希望的観測が増えてる気がするね
宇軍優勢は結構ありえないと思うが
ロシア有利の情報も管理人氏は記事にしてくださっているんですが、ロシア有利の記事では特に批判されない私のコメントも同じ論調でウクライナ有利とする記事に書き込むと親露派のレッテルを結構張られるんですよね。
同じブログのコメント欄ですら記事によってフィルターバブルの断絶があると思うと何とも言えないですね。管理人氏の心労は相当なものだと思います。
多分あなたがロシアが有利の時にあまり反論されなかったのはフィルターの隔絶というより、不利な情報を元に反論するのが難しいからじゃないでしょうか
私(親ウ)の場合、バフムトが危なかった時に気に食わないことが書いてあっても、反論する材料が乏しいので書き込めなかったんですよね
だって、当時そこにある証拠はロシア有利の物ばかりですから
必然的に反論を書き込みたくてもろくに書き込めません
今思えば意地にならずに書いてある事を受け入れる器量を持つべきでしたね
バフムトが危なかったことがあったのかは疑問があります。
ここでロシア有利情報だけが選択されて出ていたイメージもありました。
他だとプフレダールなどで複数回ロシアの損害が報告されているけど、ここではかなり後になって1回記事になるとか、そもそも記事にしない感じだった。
全てを記事にすることは個人では不可能だし、他で報道されているから、ここで敢えて記事にしなくても個人的には困らない。
その方が知らない情報が見れるというメリットがある。
だけどロシアが数十メートル進んだら快進撃として複数回記事になったから、なんか偏りがあるようには個人的に見えた。
証拠が無いから結論は出ないと思うが、激しい戦いになったけどバフムトはウクライナの危機ではなかった可能性があると思う。
ロシアバフムト攻勢後に、ウクライナの優勢にシーソーが傾いたのはロシア軍を削れた結果かもしれないと思うので。
ロシア軍は継続的反撃を実施することでウクライナ軍の進撃を阻止していると分析されています(CDSによる)
その分、視覚的情報が多数出ているようにロシア軍の損害が増大しています
これがいつまでも続けられるのでしょうね
うーん
ロシアにお給料でももらってるの?
ロシアに限らず今回の戦争については認知戦で各国諜報機関がこの手のサイトに世論誘導のコメントしてるっぽいですからねぇ
多分モスクワやらワシントンやら北京からも書き込みしてる人いるんでしょうね……
ヤフコメ(Yahoo!ニュースのコメント欄)に一時期、不自然な日本語使ったり不自然な文章の構成でロシアを応援するコメントがやたら多かった
そういうコメントするユーザーは新規アカウント、ウクライナ関連の記事のみにコメント、中国関係の記事にもコメントしてるユーザーは中国を称賛してアメリカを批判
と大変わかりやすかった
「親ウクライナがウザいから転身した」みたいなツイートしてこの戦争をずっと追い掛けてるTwitter(X)のユーザーもいるけど、そういう人はそのうちロシアのプロパガンダに染まったツイートをするようになってる
例えばイーロンマスクもウクライナに譲歩を迫るツイートしてからウクライナをバカにしたり反ワクチンのツイートが増えたんだよな
クリシェイフカについてですが
視覚的情報から判断するに南部にウクライナ軍が侵入する一方、ロシア軍は北部線路沿いを維持していると言うのが妥当でしょうね
集落の中央部分は戦闘地域と思われます
今更ではありますけどT-90の撃破も珍しい事でも無くなってきましたね。
あとちょいちょいロシアがそこまで追い詰められていないと主張する方が居ますけど、そう主張するのであれば管理人殿並とは言わずとも最低限一つでも視覚的証拠なりソースのリンクも引っ張ってこないとそうそう信頼に足る情報にはなりえませんよ。
リンク
独立系ニュース、メディアゾナがBBCと共同で集計するロシア軍の戦死者は反攻作戦開始から8/8までで2000人程度です。傾向としては反攻作戦前よりもロシア軍の損失は少ないというデータが出ています。
参考までに昨年12月のバフムト戦が激しかった頃はひと月で2000人以上の戦死者が出ており高い消耗率を示しています。動員兵のデータから元旦のハイマースによる動員兵基地攻撃による数百人の死傷者も突出したデータで集計されておりデータの信頼性は高いです。
リンクの資料を見る限り、むしろロシア軍の損害は大きいと感じます。
①「2月から春にかけての死者数とは対照的に、夏以降は志願兵が最も多くの死傷者を出し続けている」「年末から今年初めにかけて、ワグネルによって募集された囚人の損失は著しく増加した」「砲兵部隊とロケット部隊の死傷者数が通常よりわずかに増加している」
つまり、損害を被っている部隊の質が違います。ワグネルは砲兵の餌として囚人兵を大量に消費したのは周知のとおり。同じ犠牲者数1でも、砲兵と囚人兵では比較にならないでしょう。
それでなくともバフムトの犠牲者数は非常に多いと指摘されているので、そんな特例と比べてじゃあ最近のロシア軍の損失は少ないと言われても説得力に欠けます。
②バフムトでの損害はロシア側が攻撃側であり、今回は入念に準備された防御側であるにもかかわらずという点も、損害が大きい事を補強しています。
死傷者の点で絞っても、以上からロシア軍の損失は大きいと思います。
更に装備品損失に至っては反攻作戦でウクライナ348、ロシア331(OSINT@naalsio26氏のスプレッドシートより)で、これは防衛側としては非常に多い損失です。
最近では攻撃ヘリやPole21といったザポリージャ防衛の重要アセットの損失も増えており、宇ドローンの活動が増えていることからも、撃破妨害できる機会が減っていることを示しています。
優勢なのは良いことだけど、ドローン攻撃を映した埋め込み動画内の右下に明らかにナチス時代のドイツ空軍の鷲章を模したエンブレムがあるのは…そういうとこがプーチンの「非ナチ化」という主張を強めることになるの分からないのかなぁ
不思議ですよね
邪推されるようなシンボルを使わずに国章の使用を徹底すれば良いのに…
まあウクライナの民族主義過激派右翼の部隊のウクライナ人は、ナチス・ドイツとか、第二次世界大戦のルフト・ヴァッフェとかを、心底カッコいい、正しい、と思ってるのでしょうから、鉄十字章や、鷲章を使って一体何が悪い!というようなとこなんでしょう。
ただこれを見るロシア人や、ドイツ人、ポーランド人などは
「やっぱりそうなんだ・・」
と思い、警戒感や、あるいは確信を強めるのは当然です。
侵攻からこれだけ時間が経っても、そういうのがまったく改まらない、外交的配慮が全く欠けたまま、全く自覚がない、というのははなはだ危険、非常に危険であり、場合によってはウクライナにとって致命的になるでしょう。いざという場合に西側が支援を減らすための理由にもなり得ます。
ポーランドは赤軍のほうがアレルギー強そうだが。たとえゼレンスキーが武装ssの服装で登場してもあの国が親露になることだけはあり得ない。
第129領土防衛旅団指揮下のUAV運用部隊Luftwaffeの部隊章なのでまんまドイツ空軍モデルですね
非ナチ化云々は誰も信じてないのでこの程度だとあまり問題にならないんじゃないでしょうか
>プーチンの「非ナチ化」という主張を強める
>邪推されるようなシンボル
>ロシア人や、ドイツ人、ポーランド人などは「やっぱりそうなんだ・・」と思い、
何で外国のそういう主張や邪推や警戒を気にする必要が?
日本も中国や韓国がギャーギャー言うのを無視して旭日旗を使ったり自衛隊の各種増強を実施したりしてるけど、何の問題も起きてないよね。
日本が自国で古くから使われてた伝統的な旗を使うのとウクライナが自国の伝統でもない他国であるナチスドイツのシンボルを利用するのとでは全く話が違う気がします
あのさあ、どういう旗かなんてそんな事問題の本質じゃないの。自国内の行為について他国の言う事なんか聞く必要がないって事。
その行為が伝統の旗を振る事だろうとナチスの旗を振る事だろうと、どっちであっても変わらず聞く必要はないの。
ロシア軍の防御体制もそんなに縦深はないのかもしれんね
要は消耗戦で、ウクライナ側の攻勢点に手当できる部隊がなくなればそこから一気に地図が変わることになりそう
まるでウクライナ軍が無尽蔵みたいな言い方だな。