ドイツは31日、旧東ドイツが所有していた歩兵戦闘車「BMP-1」をウクライナに移転する許可をチェコ共和国の企業に通知したと発表した。
参考:Bundesregierung genehmigt Lieferung von Schützenpanzern an die ukrainische Armee
参考:Германия приняла решение о первых поставках Украины бронетехники от страны НАТО – СМИ
英国の長距離砲、オーストラリアのブッシュマスター、ドイツ(チェコ)のBMP-1、目に見える形で支援内容が変化しているのを実感
旧東ドイツ軍所有の歩兵戦闘車「BMP-1」は統一ドイツ軍に引き継がれ1993年に退役、これを取得したスウェーデンはNATO規格への変更を含むアップグレードを施して運用したのちチェコ企業に売却、この企業が取得したBMP-1(PBV 501)をウクライナに売却することを模索しており、この取引に必要な許可(最終用途条項:第三者への譲渡にはその都度ドイツの同意が必要)をドイツを要請していたらしい。

出典:Mil.ru / CC BY 4.0
ロシア軍によるウクライナ侵攻前、エストニアは旧ソ連製の122mm榴弾砲「D-30」をウクライナに移転したいとドイツに要請していたが、ロシアを刺激することを懸念して移転に必要な許可を与えなかったことがある。ただ侵攻後は方針を転換してウクライナへの武器供与を容認、黙殺していたD-30の移転も許可を与えており、BMP-1(PBV 501)の売却許可も申請から約1週間で処理したため「異例の速さ」と海外メディアが報じられている。
英国の長距離砲、オーストラリアのブッシュマスター、ドイツ(チェコ)のBMP-1、、、支援内容が目に見える形で変化しているのがよく分かる。
追記:フィンランドとスウェーデンを間違えました。
関連記事:ロシアを刺激したくないドイツ、ウクライナへの榴弾砲輸出に必要な許可発行を拒否
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※アイキャッチ画像の出典:Konflikty.pl
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勝ち馬に乗って利権をゲット!!
ウクライナの頑張りのたまもの。
最初は重戦力支援に及び腰だった欧米諸国も、戦況の変化のおかげかロシアの脅しがブラフと悟ったのか、大胆になってきた印象。
この勢いで一度は頓挫したMig-29の移転も復活して欲しい。
『参戦と見なす!』
『勝手にしろ』
になる頃合いそろそろ
それにしても、東西冷戦で(幸いにも)活躍する機会のなかったこれら旧ソ連系の装備が、ソ連(ロシア)再興の夢を打ち砕く戦争に最後の活躍の機会を与えられるとはなぁ。
次はポーランドからT-72?
あれもたしかM-1で置き換えだから提供できるよね
これで一定の機甲戦力が揃うことに
となれば、いよいよ棚上げされてたMiG-29やS300の提供に踏み切るか?
韓国のT-80やBMP-3も早く供与して!
んん?
PbV-501ってスウェーデンだよなって思ったけど、やっぱりスウェーデンだな
元記事みても、スウェーデンって書いてあるし…フィンランドってのは管理人さんの誤植か?
もしかして、自分がどこか見落としてるのか?
管理人さん、素早い対応ありがとうございます
ブッシュマスターについては、よくあるやるやる詐欺ではなく「とりあえず数台はすぐにC17で送る」とオーストラリアの首相は言っていて、しかもゼレンスキーの演説の翌日だからフッ軽ですね。スピードが重要なのは間違いありません。
BMP-1についても、NBC装備があるはずなので化学兵器が使われそうな状況では役に立ちそうです。
S-300は絶対に供与すべきだとは思うけど現実的にMig-29はウクライナ側にちゃんと飛ばせるパイロットが居ないと厳しいよなぁ
パイロット(義勇兵)付きならまだ分かるけど
F-16やらラファールやらじゃ乗れるパイロットがいないからMiG-29、なんじゃないの?
日本への教訓はこれ
まず自分こそ必死に戦って見せないと本気の支援は無い
、みな勝ち馬には乗るが負け犬は見棄てる、
当たり前じゃないか
ウクライナ西部のジトーミルには戦闘車両の修理工場があって退役したBMP-1が大量保管されている。
ウクライナではドンバス紛争以降、これらの修理や近代化を行い東部での戦闘に投入してきた。BMP-1Uはウクライナの近代化改修型で命中率の悪い73mm低圧砲の砲塔を撤去し、新たにKBK105シュクヴァール型モジュール(30mm機関砲×1、7.62mm機銃×1、30mmグレネードランチャー×1、対戦車ミサイル×2)に換装し、武装を強化している。
ロシアによるジトーミルへのミサイル攻撃は、おそらくこの工場への攻撃を狙っていたと思われるが、工場に被害が出ていなければ良いのだが。ウクライナが戦車を始めとする装甲戦闘車量の供与を西側諸国へ要求しているのは自軍の走行戦闘車両の損耗が激しく無傷のロシア軍戦車等を一部鹵獲しているとはいえロシア軍と対峙するには十分な数では無いという切実な事情がある。戦車工場は最大規模のものは激戦地であるハルキウ(マールイシェフ工場)にあり、キーウの戦車工場も含めて戦闘によって設備に損傷等が発生または工場の稼働に必要な人員確保が出来ないという事情もありそうだ。
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そんな中、武器は弾丸1発送らない日本
日本が侵略されたとき日本が武器を必要としても
自分達がそうしたように、世界から見捨てられるんだろうな
80年代製造のフレームが劣化で小銃耐弾も怪しく砲迫至近弾で内部剥離するかもなのだいぶヤバめだけど一応走れて砲撃てるならそれでいいのかも知れん
APCとしてでなく自走砲架での運用だが前大戦の2号戦車が魔改造でATG搭載して活躍したみたくウクライナ国内で独自の大火力化されそうな感じもある
昨日のNYTに、”米国政府が旧ソ連製戦車をウクライナへ送る”という記事が出ていました。
対ドンバス戦のためと記事は伝えています。台数は公表されていません。
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見出しを見て野晒しの車両をオーバーホール?と思ったけど近代化改修済とは軽い整備で遅れそうですね
エストニアのD30もウクライナも使用しているでしょうしいい感じですが、それを補う榴弾砲の調達をどうするのかが気になりますね。