ウクライナ軍がザポリージャ州オレホボ周辺のロボーティネ付近で仕掛けた攻勢は「これまで確認された中で最も深い位置」に到達、南ドネツク方面でもウクライナ軍がスタロマイオルズキーに取り付いたことが確認されている。
ウクライナ軍が活溌に攻勢を仕掛けて前線に動きが戻ってきた
ニューヨーク・タイムズ紙は26日「温存していた予備戦力を投入する反攻作戦の主攻が始まった」と報じ、軍事アナリストのロブ・リー氏はオレホボ方面への予備戦力投入について「この地域の反攻作戦を第9軍団から第10軍団(第21機械化旅団、第33機械化旅団、第37海兵旅団、第47機械化旅団、第82空中強襲旅団)が引き継ぐことを意味し、既に第10軍団の一部は戦闘に参加している」と指摘していたが、ロシア側情報源(Рыбарь)も「ロボーティネ付近に戦車を含む突撃部隊を集中させはじめた」と言及。
さらにロボーティネの北東地域でウクライナ軍の大規模な攻勢が視覚的に確認されており、Ⓐでロシア軍の自爆型ドローンがウクライナ軍のレオパルト2A6を攻撃、Ⓑでロシア軍のランセットがウクライナ軍の戦車2輌とブラッドレーを攻撃、Ⓒでウクライナ軍のブラッドレーが地雷、対戦車ミサイル、砲兵部隊の攻撃を受ける様子、Ⓓでウクライナ軍の3輌の車輌が炎上する様子が登場。
ウクライナ軍の攻勢が成功したのか阻止されたのかは不明だが、これまで確認された攻勢の中で「最も深い位置」に到達しているため、ロボーティネの北東地域にウクライナ軍が定着しているのは確実で、第10軍団が本格的に投入されればロボーティネ周辺の防衛ラインを突破できるかもしれない。
ウクライナ軍は南ドネツク方面のスタロマイオルズキー方向で「一定の成功があった」と言及していたが、ロシア側情報源(Рыбарь)も「激しい戦闘の末にウクライナ軍がスタロマイオルズキーに隣接する高台を占領し、集落の北と北西郊外に侵入した」と報告、視覚的にもⒶ付近でロシア軍の兵士が逃げ出す様子、Ⓑ付近でウクライナ軍と交戦したロシア軍兵士が捕虜になる様子が確認されており、ウクライナ軍は部分的にスタロマイオルズキーを支配している。
このまま集落からロシア軍を追い出してスタロマイオルズキーを解放できるかは「隣接する高台」を奪取できるかどうかに掛かっており、ここを確保できればロシア軍にスタロマイオルズキーとウロジャイネからの撤退を強いることが出来る。
関連記事:ウクライナ軍のトクマク攻略が本格化、温存していた予備戦力を投入
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
勝ったな
ガハハハ
この前進がいつまで継続できるかが問題で先ずは何とかトクマクを開放して欲しい
冬までにメリトポリまで行ければ最高なんだが
ロシアが追加動員を頑なにかけない理由が意味不明ですね。
南部の兵隊を東部に移動させてるそうで、やってる事が本当に意味不明です。
ウクライナがいつか停戦するとでも思ってるんですかね?プーチンは
単純に情報の伝達が遅いんでしょ
動員に関しては、プーチンが近代的な兵器が足りない事を認めていますし、人がいても渡せる武器が無いのだと思います。
兵員の移動については、ロシアの現状の補給能力が限界に来ているのでは?
クリミア方面の橋が落とされて住民用の物資もかなり不足しており混乱しているとの話も聞きます。
プーチンは金正恩などとは違って独裁者ではないんですよね
プーチン、トランプ、ボルソナロ、エルドアン、ネタニヤフ、ドゥテルテのような強い指導者を求める国民の割合が、ロシアでは高すぎて、再選されつづけてるだけ
確かに西側民主主義国家では許されない再選回数の制限を解除したりはしてますが、何度でも再選可能なだけで支持されなければ再選はされない
エルドアン、ネタニヤフが再選されたトルコとイスラエルも、ロシアほどではないけど強い指導者を求める国民が多いですね
ボルソナロ、ドゥテルテが落選したブラジルとフィリピンは、そこまで強い指導者を求めてないのでしょう
トランプが落選したけど再選を目指してるアメリカは支持と不支持で半々ってところでしょうか
前置きのほうが長くなりましたが、プーチンは支持率を失うと落選するので支持率に悪影響を与える追加動員はやりたくないんです
強い指導者を求める人なら追加動員に賛同してくれるんじゃないのと思うかもしれませんがそうでもない
あえて一番ひどいタイプを想定して書きますと支持者のなかに
「強い指導者だと国が成長して自分の生活が改善されるから支持してる。敵と社会のゴミ(囚人など)ぶつけるって一石二鳥でプーチン天才でしょ。え?俺も動員対象?ふざけんな許さねーぞプーチン」ってなりそうな人が多いから追加動員できません
こんなの無理矢理動員したら次の選挙で落選しちゃいますよ
こういうタイプ以外のプーチン支持者は自ら志願してロシア軍に入ってますよ
ウクライナ側もそうですけどね
ドゥテルテは落選していませんよ。
再選禁止規定に従って不出馬·政界引退しただけ。
娘が副大統領に当選しています。
あくまで”特別軍事作戦”でって”戦争(紛争)”ではないという体にしないといけないのでは?
それに現実的には兵士は畑で取れるが、兵士に持たせるものは生産しないといけないし生産する能力が…だろう。
南で少し前進したのを喜んでたらその間にロシアにクピャンスクやリマンを抜かれたってならないといいけどね
こういうのは大抵最初にいいニュースが出たほうがカウンターくらって苦しくなるってのが常だから
そうならないようにウクライナには頑張ってほしい
これはロシアの守備部隊が限界迎えたのか、はたまた釣り野伏せか
このままウクライナ側の反攻作戦主力部隊が温存されると膠着コースでしたが、これはハッキリと明暗が分かれる決戦コースになりましたかね…
ここで控置していた主攻集団を投入してきたという事は、一応ウクライナ側の状況判断では
・当面のロシア軍は消耗して戦闘力が低下している
・ロシア軍には、作戦の脅威となる大きな予備隊は無い、或はその反撃を撃破出来る
という見込になっていると考えたい所ですが、さて。
基本的に、この戦争でのウクライナの作戦は賭博的な要素は抑制されていますし。
ただ、この戦争の全般状況として、双方、よほど戦力比が懸絶したケースでない限り、迅速な装甲突進は相手の抵抗で成功していません。ロシア側のローテが報じられない状況なので、有意義な前進は見られるはずですが、かといってトクマクまでの30kmが数日で解決するという話でもありますまい。
この点は、スバトボ前面ゼレベツ川戦線で、ロシア軍がボロヴァ外縁までの20kmを数日で踏破進出するような状況が考え難い事と同断ですね。
ウクライナ軍の第35旅団がスタロマイオルズキーの解放を発表した動画を公開していますね。
他にはベルベーヴ周辺に構築された「龍の歯」にウクライナ軍が到達した動画もあります。
塹壕戦の防御戦術ですが。
複数の塹壕線を縦に配置、第1線の塹壕戦が突破されても防衛、残りの塹壕線で包み込むように防御するという戦術があります。
ウクライナ軍は、主力の予備部隊を投入しているので、攻撃部隊が消耗していく中で時間との戦いが始まっています。
ウクライナ軍は、自軍が前進して消耗する中で、敵軍が固くなっていく陣地戦を突破しなければなりません。
引き続き、戦況を見守りたいと思います。
管理人様、いつも貴重で細かな情報ありがとうございます。