DEEP STATEは24日「ロシア軍がオチェレティネ集落内で支配地域を広げてノボバフムティフカも占領した」「ロシア軍がT0511に到達してベルディチやセメニフカでも前進した」と報告し、アウディーイウカの北側ではウクライナ軍の防衛ラインが崩壊寸前だ。
参考:Мапу оновлено!
参考:Хроника специальной военной операции за 23 апреля 2024 года
ロシア軍をオチェレティネとノボバフムティフカで食い止めないとベルディチとセメニフカの防衛ラインが崩壊するかもしれない
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは24日「ロシア軍がオチェレティネ集落内で支配地域を広げた」「ロシア軍がノボバフムティフカを占領した」「ロシア軍がノボカリノベ集落の支配地域を広げてT0511に到達した」「ロシア軍がベルディチ集落内で支配地域を広げて溜池の対岸まで前進した」「ロシア軍がセメニフカ集落内に足場を築いた」と報告。
さらにDEEP STATEは更新した戦況マップの中で「グレーゾーンがソロヴィオーヴェに到達した」「オチェレティネ、ノボカリノベ、ベルディチ、セメニフカ付近のグレーゾーンが拡大した」と指摘しており、ロシア軍がオチェレティネ方向への突破に成功し、ノボバフムティフカを占領したことでノボカリノベ、ベルディチ、セメニフカの状況が急速に悪化している。
ウクライナ軍はロシア軍の前進をオチェレティネとノボバフムティフカで食い止めないとベルディチとセメニフカの防衛ラインが崩壊する恐れがあり、ノボカリノベの東を北に北上するロシア軍を食い止めないとオチェレティネとノボカリノベの間の空間はロシア軍の大釜に捉えられるかもしれない。
因みにロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは23日夜「ウクライナ軍がノボバフムティフカからの撤退を開始したという未確認情報がある」と言及しているだけで「ロシア軍がノボバフムティフカを占領した」とは報告しておらず、チャシブ・ヤールについても「敵の防御陣地と密度の高い地雷原が原因でロシア軍は前進できていない」と述べている。
追記:SNS上で実しやかに語られている「ノボバフムティフカ方向の防衛ライン崩壊の理由」について、第47独立機械化旅団は「現在もベルディチ方向を守っており、(第115独立機械化旅団が逃亡したため)我々がオチェレティネに移動したという情報は信憑性がない。我々の戦車、ブラッドレー、無人機は常に近隣部隊と協力している。オチェレティネ方向で我々の戦闘車輌が目撃されたため間違った情報が広まったようだ」と述べ「検証されていない情報を信じるな」と警告。
第115旅団逃亡の話の出どころも不明で、DEEP STATEやウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏も噂に言及していない。
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※アイキャッチ画像の出典:47 окрема механізована бригада
第115旅団が逃亡していないなら単純にウクライナ側の能力不足という事になるのでそれはそれで不味いような気もしますけどね。
他のサイトを見ても、明らかな危険な突出部になっているので、個人的には、ロシア側が覚悟を決めて何かしている感じかな。
ロシア軍の行動、意味不明ではなく。
個人的には、ある程度損失をしてもいい価値がある勝負だと思っている。
ありえないけど、できればPokrovskまで一気に強襲したい。
ウクライナ軍は踏ん張りどころかな。
なんか、ロシア軍の進軍速度が上がっていませんか?地図の二つの円で囲まれた集落の全域に進んでいる印象で、ここの崩壊は非常に早いのではないでしょうか?突出していた部分も、徐々にそうではなくなってきていますし、包囲の形に近くなっています。相手の力を見るために、実験的に突出させたのではないか?という印象すらあります。
親ウクライナOSINTのPoulet volantによると元々オケレタインを守備していた第23独立機械化旅団が先に集落から勝手に撤退(逃亡)し、それを知らずに増援としてやってきた第115独立機械化旅団がロシア軍の攻撃を正面からモロに受ける形になり、話が違うしやってられるかとなってこちらも勝手に逃亡、同じく増援としてやってきた第61独立機械化旅団は集落内のロシア軍に対し反撃に出たものの撃破されてしまったという流れみたいですね
オケレタインとノボバフムティフカが落ちればこの辺りのロシア軍の補給線も安定する上に、北上して背後から背後からアルテーモヴェやジェルジンスク、更にはチャシブ・ヤール突破にこだわらずにコンスタンチノフカを狙えますからな
更にベルディチやセメニフカの方の防衛ラインにいるウクライナ軍を南下して背後を遮断するか、或いは後退してくるところを一方的に攻撃することも可能になりますし
というかウクライナ軍、未だにへルソン方面でドニエプル川に4個海兵旅団を貼り付けて膨大な犠牲を払いながらクリンキーを頑なに維持させ続けていますけれども、どう考えてもこれらをチャシブ・ヤールかアウディーイウカ方面に投入した方が良いでしょうにこの有様となるとやはりウクライナ軍の士気だけでなく、司令部の指揮統制能力が明らかに劣化してきているんじゃないかなあと
情報ありがとうございます。
仰るように、部隊間の信頼関係がなくなっていれば、広域の戦線を支えるのは難しくなりますね。
クリンキは、よく分からない作戦を続けながら報道管制して評判を悪化させていますが、いつまで軍事資源の浪費(特に兵士)をするんでしょうね…。
膨大な犠牲払いながらって分かった上で損耗した部隊を他所に回すのはねぇ。犠牲の情報が真実ならクリンキーですべき事は放棄して後退させてある程度時間をかけて再編させるべきでしょう。
>第115旅団逃亡の話の出どころも不明で
情報の出所は地雷で足を失って離脱した47旅団の元指揮官ですね
寄せ集めで作った47旅団は内輪もめの絶えない旅団なのでこの元指揮官が言ってることと、旅団本部の公式見解のズレは特に珍しいものでもないと思います。
原因が第115独立機械化旅団の逃亡ではないとすると、あんな戦闘幅が取れていない突出感した先遣隊レベルに旅団が敗北したってことですから、より深刻では?
旅団とは言いつつまともな戦闘力を持たない部隊を前線の重要箇所の守備に当ててるということになりますから。
自分が認識してる以上に戦力の劣化が進んでいそうです。
逃亡をすぐに皆信用したのは重要拠点の陥落の理由として尤もらしかったからで…
それを否定されるとなんで47旅団も裏を取られて危険に陥る拠点の防衛をそんな脆弱にしていたのかという司令部の部隊配置の問題になりますよね…
この方面、ロシア側の進撃スピードが早すぎるのか視覚的証拠が意外と出てこなくて何が起こってるのかいまいちよくわからないなぁ
進撃スピード的にロシア軍のオートバイ偵察と全地形車両突撃が機能したのかなとか妄想して胸熱
そんな軽装で快進撃出来るなら事前の地ならしが出来ているか、ウクライナ側が妨害もないのに攻撃がうまくできていないかのどちらかでは。これだけ監視能力が向上した中で機動力だけでそこまで出来るかは怪しい。
最近だと誘導爆弾で攻撃した後に進撃すればうまく行くみたいな流れが出来ているんで空爆なり砲撃なりでウクライナの戦力削った結果じゃないかな。反撃が無ければ棺桶みたいなBMP-1にタンクデザントみたいな舐めプしたって良いわけだし。
ノボバフムティフカ陥落
キーウまで残り570キロ(東京〜青森間と同じ)
欧米の支援が報道され始めたのに
前線の士気が下がるのか…
タイムラグで知らされてないだけかな
支援があることは前線の兵士でもしっているのではないでしょうか。今はスマホもありますしね。
ここからは推測ですが、支援があっても埋められない穴があるからじゃないですかね。
様々な推測がありますが、ウ軍もかなりの数の兵士が犠牲になっているでしょう。いくら武器があってもそれを使う人間がいなければどうしようもないわけで、しかも、その兵士は一朝一夕には育つわけもなく。。。
さらに、ここの記事で言われているような兵士の逃亡や部隊の離脱、また多くの方が指摘しているように、もしも問題が司令部の部隊運用に対する不信にあったとしたならかなり深刻だと思います。
つまり、プレゼントがあったからと喜ぶ以前の問題で、命令があったとしてももう戦えない、もしくは戦いたくない状態が考えられます。
今、ウクライナ軍の砲弾が予想以上に早く枯渇しているのは、前にEUが約束した百万発の砲弾の半分しかこなかった、というのもあります。
前に約束した砲弾が半分しかこなかったばかりなのに、次の約束が全て信用できるでしょうか?
今度はEUの外から砲弾を集めてくるといいますが、予定通りに買えるとも、金を出せば売ってくれるとも限りません。イスラエルや他の国に行く分もあるでしょう。物価や単価が上がる場合もあります。そもそもいつになったら届くという保証もなく、すでに前に約束した分の砲弾も届いていないのです。
戦っている兵士は人間ですし、長い間休み無しで戦闘しているなら精神的にかなり来ていてもおかしくない状況。ウクライナ側に正義があろうと、それだけでまともな精神を維持出来る訳ありませんよ。
精神がかなり来ているなら投げやりな行動を取るとか訳のわからない事をするのは昔からです。士気を維持するならワンサイドに近いようなまともな環境を与えるとか休養を取らせるとかすべきですね。
アウディーイウカが防衛の要であり、後方の防衛線構築が進んでいない事は、指摘されてきたとは思います。
ロシア軍が、オケレティネ中心とした極端な突出を防げていないため、ウクライナ軍の防衛に異常が発生しているように感じます。
新しい動員法により、ウクライナ兵・市民の士気低下が指摘されたり、休暇を利用した逃亡も指摘されているため少し気になりますね。
その防衛線にしても時間かけて構築しても機能したかどうか
塹壕に隠れていても真上からドローンのサーマルカメラで観測されて
観測射撃もなくいきなり塹壕の「中」に榴弾砲を撃ち込まれて
退避壕に逃げ込む間もなく塹壕もろともやられるって動画も出回ってますし
これだけを防ぐためにはそれこそマジノ線並みの要塞化が必要なのではと思ってしまいます
そしてそこまで要塞化したとしてもFAB1500以上の大型爆弾に耐えられるとはとても思えない
自分もいくつか動画を拝見したのですが、仰る通りで、精度に驚いています。
さらに、どの動画も弾痕が多く、砲撃密度が濃くて厳しい戦場だなと…。
空爆が止まらない限り、狙われた地域は、本当にどうしようもない気がしますね。
あそこ行って来いと言われたら、拒否したくなる気持ちは分かります。
大変申し訳ないのだが、その動画を一つでも良いので共有してくれませんか?
あと自分で調べる時のキーワードみたいなのも教えてくれると嬉しいです
普通に、管理人さんが記事内でソースとして引用しているtelegramやXのアカウントを片っ端から登録しておけば、両軍が垂れ流す膨大な戦場映像が毎日毎日見切れないぐらいに流れて来ますよ。
正面から撃ち破られるほうが不味い気がしますが
要所である高地を突破されたとはいえ、狭く細い突破なので潰れるのではと思っていましたがまさか容易に左右展開されるとは
突破された後に広がられてしまうようではウクライナ軍に兵力が無いと思わざるを得ませんね
もうどうなってんだこれとしか
オケレタインを誤認識していた者です。
ワイは恥ずかしか!
もう生きておられんたい!