ウクライナ戦況

噂レベルの話、ウクライナ軍がバフムートでロシア軍の突出部を挟撃?

ウクライナ軍が大規模な反撃を行い「バフムートの背後に回り込もうとしているロシア軍の突出部を挟撃した」という主張があるが、主要な海外の観測者は「何の確証もない」と様子見の状態が続いている。

なぜ大規模な反撃を予定しているなら貯水湖の水門を破壊して自らが前進する地域を水浸しにしたのか?

あくまで噂レベルの話だがバフムートを守るウクライナ軍が大規模な反撃を行い、バフムートの背後に回り込もうとしているロシア軍の突出部を挟撃したという主張があり、それを戦況マップに反映させると以下のようになる。

出典:GoogleMap バフムート周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

この主張を裏付けるような視覚的な証拠はなく、ウクライナ軍参謀本部もバフムートでの大規模な反撃に触れておらず、主要な海外の観測者も「何の確証もない」と様子見の状態が続いており、今のところウクライナ軍の反撃を「ない」とも「あった」とも言えないが、一つだけ不思議なのは「なぜ大規模な反撃を予定しているなら貯水湖の水門を破壊して自らが前進する地域を水浸しにしたのか?」という点だ。

バフムート北地区から市内中心部を目指すロシア軍部隊はバフムトフカ川の支流を越えて地点まで前進、これを受けてウクライナ軍は貯水湖の水門を破壊してバフムート北地区を湿地帯に変えた可能性(水門破壊は視覚的に確認がとれているが浸水範囲は貯水湖の水量に左右される)がある。

自らも前進が困難な状況で戦う方が戦闘を優位に進められるのかは「現地のウクライナ人」でなければ判断できないと思うが、果たしてウクライナ軍の反撃は事実なのだろうか?

追記:段々、この報告を反映させた戦況マップが増えている、、、もしこれが事実ならロシア軍のバフムート包囲の試みは相当後退することになり、まだウクライナ軍はバフムートで敵を拘束できるという意味だ。

関連記事:ウクライナ侵攻367日目の戦況、バフムートはロシア軍の大釜に捉えられる寸前

 

※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України

続々とウクライナ入りする支援国、エストニア国防相とサウジ外相がキーウ訪問前のページ

絶好調の仏防衛産業界、タレスは1万2,000人の新規雇用を計画中次のページ

関連記事

  1. ウクライナ戦況

    祖国を守るウクライナ軍、兵士の総動員数が約100万人に到達する

    ウクライナのレズニコフ国防相は8日、祖国を守るため現在約100万人のウ…

  2. ウクライナ戦況

    スイス、ゲパルトの弾薬に続きピラーニャIIICのウクライナ移転を拒否

    ドイツが要請した35mm弾薬のウクライナ移転をスイス政府は拒否して注目…

  3. ウクライナ戦況

    ウクライナメディア、ザルジニー総司令官のオフィスで盗聴器が見つかる

    ウメロフ国防相は13日「ザルジニー総司令官の交代は議論されていない」と…

  4. ウクライナ戦況

    イスラエル首相は国防軍の部隊制裁に、ウクライナ人もアゾフ制裁に反発

    米国務省は人権侵害を理由にイスラエル国防軍の部隊に制裁を課す予定で、ネ…

  5. ウクライナ戦況

    ロシア軍の退路遮断に乗り出したウクライナ軍、ドニエプル川に架かる橋を攻撃

    ウクライナ軍はヘルソン州のドニエプル川西岸に展開するロシア軍の退路遮断…

  6. ウクライナ戦況

    ロシア軍占領下のノーバ・カホフカで再び弾薬庫が爆発、HIMARSによる攻撃か

    18日早朝にロシア軍占領下のヘルソン州ノーバ・カホフカで大爆発が発生、…

コメント

    • せい
    • 2023年 2月 27日

    本当なら、まだウクライナはバフムートを棄てられないって事か。
    いっそ撤退した方が楽にはなると思うんだけどなぁ。
    余りにもここでの戦況を目立たせすぎて引くに引けなくなってるのか。

    6
      • 名無し
      • 2023年 2月 27日

      水を流したのは
      バフムート中心部からの北への反撃が難しいから
      その代わりに水で封鎖してロシア軍の退路を断った

      つまり
      下は水で行き止まり、上からはウクライナ軍
      という構図

      22
        • uralT72
        • 2023年 2月 27日

        > 下は水で行き止まり、上からはウクライナ軍
        という構図

        単純にそういう事だよね。管理人氏がどこに引っかかってるのか良く分からん。

        4
        • ネコ歩き
        • 2023年 2月 28日

        浸水域の図が正しいなら、ベルヒフカ以西突出部のロシア軍は一時的に後方との連絡を遮断ないし困難な状況に追い込まれたということになりますね。バフムートから敢えて浸水域内に進撃する必要はない。
        浸水で突出部のロシア軍は一時的に孤立し、攻勢正面と背面北部からウクライナ軍に挟撃される構図ですね。そのような作戦行動が伴わないと、ダム破壊は一時的遅滞戦術にしかならない。

        6
      • moi
      • 2023年 2月 28日

      でもなぁ、ソースがポーランド人?の1人のコメントだし、それを地図に反映する意味がわからん
      ロシア側は当然としてウクライナ政府も現地ウクライナ兵もコメントしてないし、欧米のOSINTもコメントしていない
      地図に反映というが、それはこのポーランド人のコメントを反映した物であり、他のソースが全く提示されていない

      そもそも毎日反撃があるんだから矢印の方向へ攻撃があってもおかしくはないが、重要なのはその攻撃が成功したかどうかだろう。すぐ押し返されて逆にロシア側が領土拡大する結果になってるかもしれないよな
      実際そのポーランド人は今日は新たな情報は無いと発言したり、だんだん無かった事にしようとしてる

      18
        • TKT
        • 2023年 2月 28日

        すぐ前にドンバス地区の作戦司令官とかいうエドアルド・モスカリョフ少将という人が解任されていますが、ウクライナ軍に十分な予備兵力の余裕があって、大規模な反撃が行えるのであれば、モスカリョフ少将が解任されるのはおかしいという気がします。

        ウクライナ軍にロシア軍を圧倒できる予備の兵力があるのならば、水門を破壊して、周囲を氾濫させる必要もなく、逆にバフムト市街のウクライナ軍や住民の方が水を失って困るかもしれません。

        ただこれがなかった話とすれば、残るのはロシア軍がすでにボダ二フカを攻撃しているという話だけで、いよいよバフムト市街のウクライナ軍は、万事休す状態に近づきます。

        4
    • 戦略眼
    • 2023年 2月 27日

    微妙な高低差によって、ウクライナ側に有利な状況が
    出来たのかもしれません。

    10
    • パセリ
    • 2023年 2月 27日

    水攻めでロシアの退路を絶ち包囲殲滅が行われているなど情報が錯綜していて面白い。
    何にせよ明日には答え合わせが出来るだろうけど

    29
    • 鼻毛
    • 2023年 2月 27日

    また、いつも通りウクライナはもう終わりみたいな空気からの逆転劇が見られる?

    14
      • class
      • 2023年 2月 27日

      終末感はキーウまでxxkm、マリウポリ陥落、セベロドネツク陥落の三回も味わいましたからね
      もうとっくに慣れてます

      28
    • samo
    • 2023年 2月 27日

    そりゃ、足場を悪くされると、攻める側が不利なのは当たり前ですね。
    包囲を仕掛ける以上、かならず機動を求められる。
    反面守る側は基本的に待ち伏せなので、足場を悪くされても、もともと対して動かないから。
    泥濘んだ状態だと、車両での移動は制限されるし、徒歩での移動でも足場が悪ければそれだけ動きも鈍るから、待ち伏せ側にとったら撃ち放題。

    バフムト周辺は、地下坑道が記録にない廃道も相まって入り組んでいるから、
    ロシアからしたら制圧したと思っても、いきなり背後から地下坑道を移動してきたウクライナ兵が現れるなんてザラだろうから、単純な戦況マップだけじゃ制圧地域を確定させるのも難しいと思う

    22
      • 月虹
      • 2023年 2月 27日

      硫黄島での戦いも圧倒的な火力で上陸したアメリカ軍は事前に島内に地下坑道を掘って要塞化していた日本軍による神出鬼没な攻撃に奔走されました。モグラ叩きの様に日本兵が出没した坑道を見つけると火炎放射器などで掃射しても深く迷路の様な坑道には効果が無く、逆に背後を強襲されたりした結果、攻略に手こずるなど地下坑道を利用した戦術の有用性は歴史が証明しています。

      12
    • Artillery
    • 2023年 2月 27日

    本当ならロシアのミルブロガーブチ切れ案件ですね。
    調べた感じ、まだ伝言ゲームの域を出ていない気がしますが…。
    初報のポーランド人OSINTの人は控えめな表現に訂正しているので、攻勢はあったが限定的な成功だったという所かなと予想しています。

    8
    • 無題
    • 2023年 2月 27日

    これが空城の計ってやつか
    お見事

    7
    • 58式素人
    • 2023年 2月 27日

    ヤヒドネ・他に居たのは、ワグナーではなかったかしら。
    囲まれた(?)のは彼等かな。
    結果を早く知りたいものです。

    2
    • class
    • 2023年 2月 27日

    ダムをぶっ壊したのはロシア兵の後方を潰すためだったという言説がTwitter兄貴たちが仰ってますが、
    どこまで事実でしょうかね

    • TKT
    • 2023年 2月 27日

    M03号線道路の北のザリズニャンスキーから反撃を行っているのは、ウクライナ陸軍の第17戦車師団の、第3独立強襲旅団だという話がありますが、これたいったんマリウポリで壊滅した後に、内務省所属の国家親衛隊から、ウクライナ陸軍の指揮下に移されて再編成されたという
    「アゾフ連隊」
    のことではないでしょうか?

    ウィキペディアの記事だと、この旅団は2022年の11月1日に再編成され、旅団司令部、第1、第2、第3機械化歩兵大隊、戦車大隊、砲兵大隊、工兵大隊、防空大隊、偵察ドローン大隊他‥、というような編制とされています。

    しかしその一方で、すでにロシア軍はボダ二フカを攻撃しているというような話もあり、また逆にロシア軍がソレダルやブラホダットネの方面からザリズニャンスキーの方へ反撃すると、このアゾフ強襲旅団の方がかえって逆に孤立して包囲されかねません。

    もちろんこのアゾフ機械化旅団に続く、別のウクライナ軍部隊が後ろの方、ザリズニャンスキーの方をしっかりと援護して、固めることができれば、ボダ二フカを攻撃するロシア軍を包囲して、孤立させることができるでしょう。

    あるいはこの攻撃をやってるうちに、唯一の退路である00506号線道路が何とか使えるうちにバフムト市街からウクライナ軍を撤退させるという選択肢もあるはずです。バフムトからの撤退のための作戦という可能性もあります。

    7
    • panda
    • 2023年 2月 27日

    水門破壊で突出した部隊が孤立しているという話はありますが
    反撃があったかどうかは不明ですね

    3
    • ゴースト
    • 2023年 2月 27日

    SNSではバクムトで
    過去48時間にウクライナ軍のノンストップの反撃があり
    街の北のいくつかの領土を奪ったという話がさっき(午後8時ごろ)出てました
    視覚的情報がまだないのでまだ半信半疑ですが
    ここから反転攻勢はすごいな
    ウクライナに栄光あれ!

    23
      • class
      • 2023年 2月 28日

      ・twitterの親露が有効な反証を行っていない
      ・「ダムを決壊させた」事実との関連性
      ・ソースが異なる他の未確定情報との関連
      これらから考えてまあまあ信頼性が高いのではないでしょうか

      3
    • 折口
    • 2023年 2月 27日

    同地域の戦線を統括していたウクライナ軍の司令官人事が変更されたという話もあるそうですが、そのあたりの意思決定が反映されているんですかね。今までのウクライナ軍のバフムト市周辺での防衛政策は必ずしも積極的では無かったですが、欧米からの戦車供与などが決まり戦力化の時期も機械的に決まったところで、耐え忍ぶ一辺倒だった作戦方針が変化するってことならしっくりくる話ではあります。春一番の攻勢をしないなら遅滞防御的な消極戦略より、小規模な攻勢を含んだ防衛戦略でロシアの攻勢を吸収する時間的な余裕もあるでしょう。

    7
    • 名無し太郎
    • 2023年 2月 27日

    アメリカはバフムートを放棄して機動戦を行うことを助言しているけど、これはウクライナ軍には難しい。機動戦を行うには、出来ることなら航空支援、せめて偵察ドローンによる監視が必要となる。
    しかしアメリカは、戦闘機だけでなく偵察ドローンも送っていない。どちらも持っていないウクライナ軍は、要塞に立てこもって攻めてくるロシア軍を迎え撃ち、戦力をすり減らすしか手段がないんだよな。

    ただ、この情報は事実であって欲しいな。事実なら、バフムートへの補給路をウクライナ軍は取り返したことになる。

    7
    • mun
    • 2023年 2月 27日

    反撃に関しては未確認情報なのでまだわかりませんね
    しかし、貯水池の水門を破壊したのは確かなようです

    浸水により東側のロシア軍の前進が妨げられると思われますが
    これは本来ウクライナ軍が戦って抑えなければならなかったものが
    戦わずして止めることができるわけですから
    その分、突出したロシア軍部隊への反撃に戦力を回すことができます

    とはいえ水だけでロシア軍を分断はできません
    ある程度まとまった予備兵力にる北西からの反撃が必要と思われますので
    その予備兵力をウクライナ軍が準備できるのかどうか、わかりません
    もし反撃が成功したとすると、ウクライナ軍はもう暫く粘れるかもしれませんね
    全体として苦しいのは変わりないとは思いますが

    4
    • AAA
    • 2023年 2月 28日

    ダム破壊して水没させたエリアを通ってウクライナ軍が包囲仕掛けるのは無理だろう

    6
    • 一般通過OSINT
    • 2023年 2月 28日

    ウクライナ侵攻に関する情報の真偽、視覚的証拠を提示できる陣営の方が真実に近い

    4
    • paxai
    • 2023年 2月 28日

    ウ露共に何も言ってないしなにも起きてない気がしなくもない。

    17
    • らっく
    • 2023年 2月 28日

    やはり予備を突っ込んだか…
    リマンがお留守にならねばいいが

    • Artillery
    • 2023年 2月 28日

    色々調べましたが、個人的にはフェイクの可能性が高いという結論です。
    OSINT勢もフェイクと判断している人が多い。

    そもそもダム破壊についてもそんな大きなダムではないので、土を泥濘にする事は出来ても、舗装道路が通行不能になるほどの冠水が起きるとはあまり思えません。
    Perpetua氏も通行については何も言っていないし、管理人さんも湿地帯に変えるとの表現に留めています。M03が通行不能との話も聞いたことがありません。
    この件に関しては、色々と先走っている人を多く見掛けます。

    19
    •  
    • 2023年 2月 28日

    某ウォッチャー曰く、公式発表には数日遅れで戦況が反映されるので真偽がわかるまでのラグは3日かそれ以上と考えると丁度良いかもです

    1
    • TMK
    • 2023年 2月 28日

    そのエリア付近の動画をワグネルが公開したけど逆にワグネルがさらに市内に食い込んでるけどな。ウクライナ兵の遺体が遺棄されたままだから逆襲に失敗したかそもそも逆襲作戦などなく防御に失敗したかどちらかだろう

    7
    • 無明
    • 2023年 2月 28日

    マリウポリやセベロドネツクでも陥落直前に似たような噂話があったよね
    具体的な写真や動画が出てこないならそういう噂にまで縋りたくなるくらいかなりまずい状態なのかもしれない

    6
    • りにあ
    • 2023年 2月 28日

    ダム決壊は事実だすうですが、住民に被害が出るので本当に意図的に破壊したかどうか微妙です。また、自然要因泥濘と重なるので
    偶発的な決壊としても進軍遅らせることはできるでしょう。warmapperではロシア進軍してますが。
    また、松本零士さん亡くなりましたね。ロシアミサイルはイスカンダルというよりガミラスだと思いますが。

    1
  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 中東アフリカ関連

    アラブ首長国連邦のEDGE、IDEX2023で無人戦闘機「Jeniah」を披露
  2. 米国関連

    米海軍の2023年調達コスト、MQ-25Aは1.7億ドル、アーレイ・バーク級は1…
  3. 欧州関連

    アルメニア首相、ナゴルノ・カラバフはアゼル領と認識しながら口を噤んだ
  4. インド太平洋関連

    米英豪が豪州の原潜取得に関する合意を発表、米戦闘システムを採用するAUKUS級を…
  5. 米国関連

    米陸軍の2023年調達コスト、AMPVは1,080万ドル、MPFは1,250万ド…
PAGE TOP