ロシア軍による侵攻開始から1年が経過したが、象徴的な侵攻日(2月24日)を意識した支援国のウクライナ訪問が継続しており、26日にはエストニアのペヴクル国防相とサウジアラビアのファイサル外相がキーウを訪問して支援を発表した。
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参考:Ukraina sai kätte Eesti uue abipaketi
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続々とウクライナ入りする各国の首脳や政府高官、中東諸国の政府高官として初めてサウジアラビアのファイサル外相がキーウを訪問
ウクライナ侵攻の節目にあたる2月24日を意識して米国のバイデン大統領(20日)、イタリアのメローニ首相(21日)、スペインのサンチェス首相(23日)、ポーランドのモラヴィエツキ首相(24日)がキーウを訪問したが、26日もエストニアのペヴクル国防相とサウジアラビアのファイサル外相がキーウを訪問して支援を発表した。
I was glad to host my 🇪🇪 colleague&friend @HPevkur in Kyiv.
We are grateful to 🇪🇪 for its support, including its initiative of 1 million 155 mm shells for 🇺🇦 & a mobile field hospital (a joint project of 🇪🇪🇳🇱🇳🇴) which will be handed over to Ukraine soon. I can go on forever🤫 pic.twitter.com/wUQf5Afn93— Oleksii Reznikov (@oleksiireznikov) February 26, 2023
エストニアのペヴクル国防相はキーウで新たな軍事支援パッケージ(小銃、拳銃、無人航空機、IRセンサー、発電機、バッテリー式充電器、衣類含む)を発表、カウンターパートナーとして対応したレズニコフ国防相は「親愛なる友人のキーウ訪問は今回が初めてではなく、何度も何度もキーウを訪問してくれた国防相の勇気を認めたい。エストニアからの支援は一言で評価するのは本当に難しく支援総額はGDPの1.0%を超えている」と述べた。
さらに「ラムシュタイン会議を通じた継続的な支援、155mm榴弾砲の提供、EUに対する155mm砲弾×100万発の共同購入構想の提案、野戦病院の提供や負傷した兵士の治療など、これらはエストニアが我々にしてくれたことの一部でしかない」と述べているが、エストニア国防省は「欧州平和ファシリティ(EPF)を通じて、提供した装備や弾薬の金銭的補償を要求しており1億5,600万ユーロを受ける」と述べているので資金的にGDP1.0%分を全額負担していると言う意味(それでも現物を引き渡すという支援は少しも色褪せない)ではない。
サウジアラビアのファイサル外相は中東諸国の政府高官として初めてキーウを訪問(両国が外交関係を樹立して以来初めてだと言及されている)、カウンターパートナーのイェルマーク大統領府長官やクレバ外相と会談して4億ドルのウクライナ支援パッケージ(人道支援1億ドル+石油製品3億ドルの提供)を発表、その後にゼレンスキー大統領とも会談したファイサル外相は「ウクライナの主権と領土保全に対するサウジアラビアの強い支持」を表明して注目を集めている。
因みにEU加盟国がウクライナに提供する武器の費用負担は大まかに「提供国による負担」と「EUによる負担」の2種類が存在し、EUによる負担とは「欧州平和ファシリティ(EPF)」に積み立てられた資金を活用する方法で、昨年だけでEUは加盟国が提供した武器の払い戻しに52億ユーロ=約7,300億円の拠出を承認している。
例えばポーランドのモラヴィエツキ首相はレオパルド2提供について「補償をEUに申請する」と表明しているため「EPFによる払い戻し」を示唆している可能性が高く、スロバキアも西側諸国の支援があればT-72やMiG-29をウクライナに提供できる=EPFからの資金援助を示唆しているので、EPFに資金を相当拠出しているドイツが「EU加盟国のウクライナ支援」を財政的に支えている格好だ。
関連記事:ポーランドからレオパルト2A4がウクライナに到着、60輌のPT-91提供も発表
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※アイキャッチ画像の出典:President of Ukraine
どうする文雄
1兆円のウクライナ情勢経済緊急対応予備費ってどういう風に使われているんでしょうかね。
大変遺憾であります!!
取り敢えず検討‼︎
というのは置いておいて日本の政府高官(総理だったり外相)がウクライナに行ったとして日本にどういう得というか利益が出るんでしょうか。台湾有事の際の武器提供だったり?
それも無いことはないでしょうが、そのような直接的なものより自分たちがどういう姿勢であるかと周りに示す、存在を示すという意味が主だと思います。
言わずもがな、外交においては即物的な成果よりも「画」で見せるのが主目的であることは多いので。
ただG7最後発で行く現状では、それに加えて何かしらトピックスが欲しいところですね。
偉そうなことを言える身分ではないですが。
WW1で英国にショボい支援しかできなかったため
英国に日英同盟を維持しようと言う考えがなくなり。
米国重視になり、わりと良い味方だったのにパートナーシップ
が無くなりました。
日本の失敗はこれだけではないですが
もう少し世界の中で強い側のプレーヤーの
バートナー多かったらと思います。
日露戦争に勝てたのも
いっちゃ悪いですが
それがすべてだったと思います。
なさけは人の為ならずだと。。。
たとえば「太平天国の乱」では日本は保安官役をになったので
列強各国には覚えはめでたくあったでしょう。
同じようにウクライナは西側の役に立つ仲間ですよ
というアピールになります。
第二特務艦隊(だいにとくむかんたい)の派遣と活躍をご存じない方は多いと思います。
その当時の国力としては、地中海まで重巡レベリング1駆逐艦12はかなり頑張ったと思います。
護衛任務とはいえ死傷者もあり、ヨーロッパ各国から一目置かれていました。
英国に、補給全部こっちで持つから金剛級貸してって打診されて拒否ってた事を言ってるんでしょう。
まあ一隻でも出してスカパフローに置いておけばれば、戦後でかい顔できたとは思う。
情報が漏れてるなら漏れてるで、後事を託して敢えて訪問する・・・みたいな『有事に自らの強さをアピールする』タイプには見えないので、欧米のどこかの国と一緒に訪問するんじゃないかと予想します。
後継者候補と目した人物を名代として派遣する。という手段もありますが、自分は名前が思い浮かばないので何とも。2014年の日米韓外相会合や、慰安婦問題日韓合意で派遣された時の岸田首相自身(当時は外相)が、ロイター通信などで安倍首相の後継者候補と言われていたんですけどね。
現通常国会前の訪問がキャンセルされた経緯の記事を読むと、岸田さん自身は訪問したいという意志を強く持っているようです。
安住ちゃん、今回は文雄ちゃん訪ウを応援してるから、与野党党首みんなでウクライナ訪問すればいい。
一応、
リンク
岸田首相、ウクライナに55億ドルの追加支援表
追加ってことは以前にもっと出しているのでしょうけど。
リンク
ウクライナ情勢に関する対応
日本政府による措置等
結局ドイツなんだよ
何をするにもドイツ
勇ましいこと言ってドイツ責め立てても最後のケツ持ちはドイツ
そらドイツも嫌気差しますわ
そもそものロシアの戦費は、実質ドイツが最大の支援国でしたし
サウジアラビアはロシアや中国寄りの中立化と思っていましたが、考えてみれば敵対国であるイランがロシアとの関係を深めるなら牽制としてウクライナや西側に寄る姿勢も示すということでしょうか。
アメリカが共和党政権に交代すればまた親米寄りの姿勢になるかもしれないですが、それまではふらふら両陣営間をさまようのでしょうね。
イスラエルですらも直接支援は避けつつも、
韓国と同じく間接的な武器支援は始めたしね
金額は少ないが
サウジがウクライナの主権と領土保全を明確に支持した効果は大きい
こういう話の続きで、中東にたくさんある戦車のいくつかが
ウクライナに渡されるということはないのかな。
例えば、イラクとヨルダンで余裕のある(持て余している?)
であろうM1A2とチャレンジャー1など。
ウクライナには、まだまだ戦車は必要でしょうから。
アメリカが「今の計画だとエイブラムスの供与は1年以上先になってしまう」ってことで
中東など世界各国にあるエイブラムスや古い武器をかき集めて供与するのも検討してる、みたいな記事があった
相手がT72/80/90ですから、第三世代以上のものか、
第三世代相当にアップグレードされたものが見つかると良いですね。
歩兵用対戦車火器が沢山ある戦場へ行くのですから、
最低限、単弾頭のHEATに抗堪できないとですね。
何らかの形で追加装甲も必要かなと。
サウジアラビアだと、AMX-30かな。
AMX-30だと120mm砲が積めるので、爆発反応装甲を付ければ、ある程度使えるでしょう。
AMX30 AuF1 155mm自走榴弾砲やクロタルも出してくれないかな。
>相手がT72/80/90ですから
もうロシアの主力戦車はそれらじゃない。
いまや主力は復帰させたT-62や未改修のT-72、よくて電子装備をオミットされたT-90
ウラン・ウデといった各地の武器保管地、果てはサハリンの保管車両も根こそぎなくなって復帰させていることが衛星画像から確認されている
何の何の。
それすらもすでに使い尽くして、次はT-34の出番という話すら。
ディフェンス・イクスプレスの記事:
リンク
不謹慎かもしれませんが、ヴィンテージ戦車は現行のものに比べると小型で丸くてなんだかかわいい。
そういえば、T-34を沼で拾って、ちょっとガシャガシャしたらその場で動いたなんて動画がyoutubeに上がってたね(笑
岸田もそうだけど、そもそも日本の政治家でウクライナを訪問しているのが、
野党である立憲民主党の議員二人だけというのがなんともね。
まともに行動をしたのが、この二人だけで、その所属している党である立憲はその議員を処分しているからもう…。
行った二人を除いて、与党も野党も言葉を飾らずにいえば、クソどもの集まり
国会議員が海外に行く場合、国会に許可をうる義務があるのにそれをしなかったので、党が注意や戒告するのはそれ自体当たり前だろうと思う
とはいえ、外相すら行ってないのは話にならない
あの人は軍服コスプレしててふざけてると思われたのが悪かったと見かけた気が‥
誹謗中傷と言われても困るので「立憲民主党の議員二人 ウクライナ コスプレ」でググるとJSFさんのツイートが出てきました(ソースは小熊議員のツイート)
仮に行くとして、ウクライナが期待する手土産を日本側が用意するのは困難では
G7ホスト国としてのメンツ的には行ったほうがいいんだろうけど、支援内容としては白けたものになってしまわないか心配だな
“西側”諸国の一員としてのメンツと、ウクライナの要望と、日本国内の利害を調整するのは困難の極地よね
岸田さんそこまで支持してるわけではないが、貧乏くじ引いてかわいそうと同情はする
FH-70やM270が出せれば、未だマシだが。
サウジ外相のウクライナ訪問で、ウクライナがサウジアラビアを説得できればこの戦争のターニングポイントになりますね。
ソ連崩壊もサウジ主導の原油価格値下げが引き金になったので今後の注視が必要でしょう!
こうなったら、キッシーも安全だの国会だの機密保持だの言っていないで、イタリアのメローニちゃんみたいに事前に報道して堂々と名乗りを上げてキエフに乗り込むのがよろし。世界中が大喝采するぞ!
今更世界は大喝采しないでしょうが、本人が自画自賛するのでしょうね。
「大喝采」の意味は「あの愚図で鈍間で検討バカのキッシー!が~」ということなので、100%行かないと思いますし、自画自賛も無いでしょう。
ウクライナニュース飽きたので、日本関連だけ楽しみにしてます。
だとしたら…ほとんどネタが無いから読まなくて良いのでは?
月一の航空ファン及びJウイング、丸もしくはパアンツァをお読みくださいませ。
グランドパワーもあるでよ。
ウクライナに総理か外務大臣を日本から送り込むとしても
政府専用機の動きはほぼ把握されているし、日本から南回りで欧州訪問となると
インドやイラン・中央アジア辺りからロシアに情報が洩れそう
北回りだと、カムチャッカ半島辺りでロシアに捕捉されるかと。
機密保持のためには友好的な第三国で一旦行方をくらますぐらいしか思いつかないが
影武者の使用を禁じる法律って日本にあったのかな?
どういうやり方をするのであれ、ウクライナ訪問では欧米各国に実務上の借りを作ってしまうかと思いますが
いつ、どうやって返すのか というのも日本の外交力が問われるかと
なんでもいいからウクライナが勝ってほしい
初期のグダグダが響いてか、金も兵器も出しても評価されないし、何かと責められるドイツか。うまく言えないが、なんかデジャヴュな感じがする展開。
安倍さんが生きてたらなぁ、としみじみ思う。
世界的な影響力が桁違いだし、同じ金額出すにしても、扱いが違うから世界に与えるインパクトも違う。
たったひとりの愚か者のせいで、要らぬ苦労を背負わされていることに気づきもせず、安倍は悪かったと当然の様な顔しているのには、心底うんざりする。
急に安倍氏が反ロシアになるんですか、仮定の話はどうでもいい
世界のトレンドとして、脱炭素があるため、サウジアラビアは稼げる内に稼いで次の産業を育てないといけない。
よってサウジアラビアが冷戦末期みたく、石油大増産して自分にもダメージがくる手段は取らないかな。と個人的には思う。
逆に資源高で脱化石燃料が進むと不味いので、何処かである程度下げないといけない。
もしかすると、ロシア解体が見えて、資源の叩き売りが始まると踏んだかな。