ドネツク西郊外方面についてウクライナ人が運営するDEEP STATE、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは7日「ロシア軍がノボミハイリフカ集落内に侵入した」と報告、さらにロシア軍がヘオリフカ集落内を1.5km以上も前進したと視覚的に確認された。
参考:Хроника специальной военной операции за 7 февраля 2024 года
参考:на фронті станом на кінець доби 7 лютого 2024 року
ウクライナ軍にとってポジティブな要素を見つけるのは非常に困難だ
ドネツク西郊外方面についてDEEP STATEは6日「マリンカ周辺でロシア軍が前進した」「ノボミハイリフカ周辺で敵の活動が活発になった」「少なくとノボミハイリフカ南郊外の数ヶ所で攻撃があった」と報告、視覚的にもマリンカの北西=Ⓐでウクライナ軍がロシア軍戦車を無人機で攻撃する様子、ノボミハイリフカの南西=Ⓑでロシア軍の装甲部隊を無人機で攻撃する様子を確認。
同方面についてRYBARも「マリカンからヘオリフカ方向への前進は困難を極めている」「これは地形の問題と集落の要塞化(2014年~2015年に建設された防御陣地のこと)を考えれば驚くべきことではない」「この方面のロシア軍にとって有望なのはクラスノホリフカ方向とポブジェダ方向への前進だろう」と述べ、さらに「ノボミハイリフカ周辺での前進」と「ポブジェダ方向のウクライナ軍陣地占領」を主張していたが、双方とも「ロシア軍がノボミハイリフカ郊外に侵入した」と7日に報告。
DEEP STATEは「残念ながらロシア軍はノボミハイリフカ郊外の家屋に侵入した」「これをノックアウト出来たかは不明だ」と、RYBARも「ロシア軍がノボミハイリフカ東郊外に侵入した」「集落の東半分を進出してシェフチェンコ通りに到達した」と報告、このまま集落内部に定着されると物量で押し切られる可能性がある。
さらにウクライナ軍のFPVドローンがヘオリフカ集落内=Ⓐでロシア軍陣地(家屋)を攻撃する様子が登場、これはロシア軍がヘオリフカ集落内を1.5km以上も前進したという意味で、ポブジェダ方向のウクライナ軍陣地近く=Ⓑでもロシア軍兵士を攻撃する様子が確認されたものの、これは陣地周辺の塹壕に対する攻撃なので「ロシア軍兵士が陣地を占領した」と判断するには説得力が足りない。
ウクライナ軍側も個々の戦闘シーン(敵戦車を破壊した、敵陣地を砲撃した、敵兵士を攻撃したなど)を公開して抵抗を誇示しているものの、DEEP STATE・RYBARの言及や前線位置を示す視覚的証拠は「ロシア軍の戦術的成功」を示しており、ウクライナ軍にとってポジティブな要素を見つけるのは非常に困難だ。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
強固な要塞・防衛ラインを何線にしているのか分かりませんが、前線が長いと迂回されやすいですからね。
ウクライナ軍、やはり南部攻勢による消耗を、悔やんでも悔やみきれないなと…。
ウクライナ東部ドネツ地方が、経済・資源面から重要な事が、ソレダルの情報から分かりやすいと思うので共有します。
ヨーロッパ最大級の製塩所もあり、塩の輸出国でしたが、輸入国に転落しています。
(2024年2月7日 ウクライナ、敵に「国民の誇り」塩奪われる…露が岩塩鉱占領で輸出国から輸入国に 読売新聞)
今頃になって建設が開始されたというゼレンスキーラインもそうですが、前線に近い街や集落を固めただけで後方は何の備えもなくスカスカというのを踏まえると、抜かれた後に関する計画が全く無かったという、楽観的を通り越して何も考えていなかったという状態なんでしょうね
もしくは未だポーズだけで根絶には程遠い底なしの腐敗と汚職によって、後方防衛に関する資材や資金が軒並み横流しされたか懐に入れられてしまったか…
あとウクレダール方面でのロシアの伸長は、やはり街の防衛を担っていた精鋭の第72独立機械化旅団を引き抜いてしまったというのが非常に大きいでしょうな(ノボミハイリフカやその周辺を取られて後方が遮断されてしまえば撤退はもう不可避というのもあるでしょうけど)
必要以上に楽観的だったというより政権支持率を優先して「ロシア軍は弱兵であり支援を受けた我が国の30%程度の力で大体2、3年も戦えば壊滅させる事が可能である(動員数から見た継戦能力が大体こんなもんかと。私の意見ですが)戦勝の後には支払った以上の対価があるので国民は我慢してくれ」みたいな感じで全面協力を取り付けたんじゃないですかね
挙国一致で総力戦だ!なんてブチ上げたら瞬間で政権倒れてたでしょうし
最初から初期動員でこの程度までは保つだろうという試算はあったのでそこまでに勝てないまでも優勢を取れるとそもそも最初から防戦に入る計画は無かったと思います
典型的な目的の為にゴールを先に設定して立てた計画ですね
3年以内に勝つ為の計画ではなく余力と支持を残して3年で勝てる事が前提の計画です
大抵成功しないやつですね
あのフォーブスが現状を少しでも正確に報じ始めたあたり相当ヤバいのでは?
滅茶苦茶小さな事象を針小棒大に報じ続け提灯記事を書き続けてきたあのフォーブスがですよ?
砲弾不足は深刻になってきたみたいですね。どうしても米国頼みなのでしょう。
前線は防御可能な位置まで順次に下がるのでしょう。きっと。
EUの供給する砲弾だけでは、前線を維持するためだけにでも不足と言うことですね。
日本製の砲弾を英国に回せないていないのは残念です。そちらに動きはあるのかな?。
日本は以前に、砲弾工場を造るような話もあったと思うのですが、どうなのでしょう。
幾らかでも改善をしないといずれ我が身に跳ね返るような気もしますし。
ウクライナは、ドローンで一時代替を考えているようですが、数が足りないでしょう。
ウクライナ自身が現在一日2,000発を撃つそうですから、ドローンも多数必要では。
前にも書きましたが、ドローンの運搬する炸薬の量も多くはないようですし。
FPVドローンでは、弾幕を張って敵の前進を阻止するという
「制圧射撃」
ができません。榴弾砲も、機関銃、自動小銃も、メインはむしろ連射による弾幕で敵を牽制したり、威嚇する、
「敵の頭を上げさせない」
という制圧射撃なのです。
たとえば補給路に対する制圧射撃であれば、これは敵の自動車を狙って撃つというよりは、道路を狙って撃って、敵の自動車の通行を阻止するというやり方であり、こういうことにはFPVドローンは使えませんし、使ったところで効果的でも経済的ではありません。悪天候や妨害電波ですぐに飛べなくなる可能性を考慮するとなおさらです。またFPVドローンを操縦するために電波を発信すると逆探知で操縦者の位置が特定されて、砲撃や爆撃を受ける可能性も高くなります。
今はむしろFPVドローンの画像をSNSに投稿することで、逆にウクライナ軍の不利、劣勢が世界に周知されているような状況です。
ドローンは無誘導というわけではないでしょう。
制圧射撃に使うわけではないでしょう。
将来的にはマップを搭載して、指定位置まで自立航行するかもですが。
成功する割合はくわしき知りませんが、搭載する炸薬の量が十分であれば、
成功する時にはその効果は疑いないと思われます。
必要なことは、観測と思います。
どうしても攻撃側が位置を晒すでしょうから、
防御側であれば、察知はより容易と思われます。
多数を撃って効果を出すのと、少数で効果を出すことの違いと思えます。
また、近い将来には、ドローンにもクラスター弾が装備されると予想します。
中国とロシアと北朝鮮と韓国が隣にいて弾薬放出?
ご冗談を!
日本は砲弾の増産を決定していると思いますが。
増産を行い、その過程の内で、先方との規格統一を行い、
増産する数量の中に提供分を入れること、と思います。
「2027年度までの弾薬の確保等に向けた現実的方策について」
というペーパーがMODに置いてありました。
まとめると、輸出解禁しないと5年で10倍の弾薬貯蓄は無理じゃねみたいな空気感がありましたが、その通りだと思います。
GIGAZINEで紹介されていたこちらの解説記事も面白いです。
As Much As You Ever Wanted To Know About 155mm Artillery Shell Production and More
リンク
東部戦線は南東部が特に押し込まれてますね。
全体で見ても、クピャンスク方面、テルニー方面、チャシブヤール方面、アウディーイウカ方面、ウグレダール方面、ロボティネ方面と、6か所近くでロシア軍に押し込まれるか、三方向から包囲されている。
しかし、この状況でまだクリンキーの橋頭保を維持しているのだろうか?
ゴルロフカを無意味に攻撃したりと、この期に及んでプロパガンダのための作戦しかしないなら、総司令官が実質的に不在のまま前線の兵士はどうすればよいのか。
雪解けと共に、ウクライナ乾坤一擲の大作戦
「春の目覚め」が始まりそう
>乾坤一擲
運を天にまかせて、のるかそるかの大勝負をすること。天下をかけて一度さいころを投げる意から。
響きのカッコよさに騙されそうになった。
ウクライナ軍の投射火力がFPVドローンに偏重しているので、遮蔽物の多い市街地に取りつかれると如実に効果が薄くなって進攻を阻止出来なくなるんですね。
やはり榴弾砲はなんだかんだで偉大なんですね。
ロシア軍、普通に強いですね
・バカな指導者を選ぶと大変なことになる
・相手を侮ると碌なことにならない
が今回の教訓でしょうか
「相手を侮ると碌なことにならない」は全くおっしゃる通りです。冷戦中、資本主義の国民の暮らしは豊かになり社会主義の国民は貧しくなる一方でしたが、これは社会主義体制では競争が無いため製品の品質の向上が起きないからです。しかし、兵器や軍隊というのは社会主義国であっても他国との競争に晒されるため創意工夫や諜報や鹵獲による技術剽窃が行われ進化していきます。なので、スマホや乗用車などといった民生品の品質において西側が大きくリードしているからといって兵器や軍隊にも同じ法則がそのまま当てはまるだろうと考えるのは大間違いだと思います。むしろ、個々の性能が7割でも倍の量を同じ金額、時間で作れる体制があるならばこちら側が不利であるくらい考えるべきだと思います。
こと軍事においては、ソ連の方が進んでいた分野は結構ありますから。あの国科学技術と軍事には力を入れていましたからね。コンピューターもハードウェアでは劣っていましたが、その分ソフトウェアは今でも強いですし。
社会主義国は結果的に相対的には貧しくなりましたが、あれもブレジネフ辺りの停滞からであって、それなりに成長していたことも忘れてはいけないと思います。資本主義国家の民衆が豊かになったのは、共産主義の脅威に対抗する為に妥協策として富の再配分や労働者保護政策が進められたからというのもありますので、彼らの犠牲のおかげで我々は豊かになった側面もあります。北朝鮮ですら、帰還事業やってた頃は韓国よりも豊かな国でしたからね。
20~40代の男性は何がなんでも国外逃亡しましょうも加えた方がいい。
終戦したらこの地域旅行したいですね、ロシアのビザ取って。
それ外務省が止めろって言っていますよ。
ソース:ロシアが違法に「併合」したウクライナ国内の地域への渡航のためのロシア査証取得の自粛要請
2019年にロシアに行った時は、ロシア人曰く外国人がクリミアに行くのは危険だからやめておけって感じでした。
ウクライナも、10年単位でそんな感じになって難しい感じになるかもです。それ以前に、普通に旅行出来る程度には一方的に岸田総督が悪化させた日露関係を改善してほしいものですけどね。
外交の、聞く力の、岸田ですよ。日本の未来に対する、いろんな計算があるんですよ〜恐らく、多分、願わくば。
ぶっちゃけ、戦場めぐりツアー自体は完全にビジネスとして成立するとは思いますが。
戦後しばらくの間は対人地雷が危な過ぎてなかなか難しいでしょうね💦
スロヴィキンラインの実物を見てみたいですねー
あと、大激戦地になったコークス山とか、クリンキの橋頭堡とか。
まあでも、12月27日の記事のマップと比較するとほとんど変わってないように見えるんですけどね
リンク
やっぱり100m/日の進撃速度ですかねえ