チェコ軍参謀総長やNATO軍事委員長などを務め、2023年の選挙で大統領に当選したペトル・パベル氏は「数ヶ月以内にウクライナ軍の反攻が必ず行われるが、これが失敗すれば次回の反攻に必要な資金や物資を得ることは困難になる」と指摘した。
参考:Wielka kontrofensywa? Prezydent Czech: Ukraina będzie miała tylko jedną próbę
ウクライナ軍の反攻作戦が失敗もしくは期待を下回る成果しか提示できな場合、次はない
ポーランドメディア(Rzeczpospolita紙)の取材に応じたパベル大統領に「いくつかの西側諸国は戦争を止めるためウクライナの領土放棄が必要だと考えているのではないか?」と質問、これにパベル大統領は「領土の一部を放棄する譲歩を私が勧めることは絶対にない。もしウクライナが自ら放棄を決めるなら、それは彼らの決断で周囲が譲歩を押し付けるべきではないし、逆に最後の1人まで戦うことを勧めるべきでもない。我々は可能な限り支援を行うが、将来の計画を与えることはできない」と述べた。
さらに「あらゆる種類の武器をウクライナに与えるのか?」という質問についてパベル大統領は「彼らの目標達成に役立つものなら何でもいい。全領土の解放が目標なら必要な全てを与えよう。ただ現実的には西側諸国の支援にもウクライナも人的資源にも限界がある。さらに米国で大統領選挙が来年行われることも受け入れなければならず、過去の選挙を見ればわかるように大統領選で国民も政治家も国内問題に重点を置く。もし選挙戦で国際的なテーマが争点になる場合、それは欧州ではなくアジア(対中国)になるだろう」と指摘。
現実的な政治問題を加味した上で「来年の米国はウクライナへの関心や支援水準が下がるかもしれない。そして米国の関与が低下すれば多くの欧州諸国もそれに習うはずだ。予定されているウクライナ軍の反攻は数ヶ月以内に必ず行われる。現在の支援レベルを今年の冬以降も維持するのは極めて困難で、戦争による疲労はウクライナだけでなく支援国にも広がっており、多くの支援国やその政治家達は年内に何らかの進展を期待している。そのためウクライナ軍の大規模な反攻は1度きりになるだろう。これが失敗すれば次回の反攻に必要な資金や物資を得ることは困難になる」と言及している。
ウクライナ軍にしてもロシア軍にしても「2023年中に戦略的な勝利を達成するのは不可能だ=戦力的にロシア軍を完全に追い出すことも、キーウをなど占領して軍事的に屈服させることも実現不可能」というのが一般的な評価で、2024年に大統領選挙を控える米国から「来年以降の戦争継続」や「次の反攻作戦に必要な武器や物資」を引き出すには「今年の反攻作戦」で成果を示す必要があり、これに失敗もしくは期待を下回る成果しか提示できない場合「次はない」という意味だ。
もうすぐウクライナは1発勝負の反攻作戦を開始し、我々はそれを目撃することになる
ウクライナ軍が準備している反攻作戦のD-dayが何時なのかは誰にも分からないが、ロシア軍は部分的な動員によって「戦力密度が極端に低い地域」を是正済みで、ザポリージャ州からルハンシク州まで何十重もの強化された塹壕、障害物、防衛陣地を構築しており、昨年のような奇襲的もしくは電撃的な作戦(ハルキウ州の反撃)を実行するのは不可能に近く、正面からぶつかってロシア軍から軍事的勝利をもぎ取らなければならない。
Economist紙によればウクライナ軍は反攻作戦のために「6個旅団で構成された諸兵科連合に基づく軍団(2万人以上)」を3つ編成中で、ウクライナのポドリャク大統領府顧問は「2ヶ月以内に編成が完了するだろう」と述べている。
米軍の関係者も「D-dayがいつ来るのかは不明だが4月までには反攻作戦が始まる」と見ており、恐らく反攻作戦には「海外で準備した西側製戦車・歩兵戦闘車を装備する計18個旅団/3個軍団=6万人以上」と「国内に残る予備戦力」をかき集めたものが投入され、4月30日までにザポリージャからドネツクの間の何処かからアゾフ海を目指して南下する可能性が最も高い。
もうすぐウクライナは1発勝負の反攻作戦を開始し、我々はそれを目撃することになる。
関連記事:春攻勢の準備を急ぐ米国、ウクライナに時間を無駄する余裕はない
関連記事:ウクライナ軍がバフムートに踏みとどまる理由、2ヶ月以内に反攻開始か
※アイキャッチ画像の出典:Petr Pavel
西側の体力も無限じゃないしまあ仕方なかろう
言いたいことはわかるけどすべてを与えようと言いながらすべてを与えてないやん
ぶっちゃけ反攻作戦は半ば成功しない想定なんだろうけどそうなるとウクライナが自棄にならないか心配ではある
支援にも限界があるって元記事にもここにも書いてあるのに、さも制限無しの引き出しがあるような捉え方をするのは何故なんだろうか。
まがりなりにも民主主義陣営の国の集まりで自国の権益すら考えての支援なんで簡単に全て与えられるわけでも無い。
簡単に渡せる物なら実際に降伏した部隊の無傷鹵獲兵器がイランに流れるとかどこに行くか分からないけど横流しとかだってあるなら支援する側も頭空っぽにしてホイホイ渡すべきか躊躇もあるだろう。
大掛かりな装備なら訓練やその後のサポート含めて軍のリソースをウクライナに提供するって話でもあるんだし安請け合いなんてするかね?
約18個旅団からなる3個軍団による乾伸一擲のザポリージャ攻勢を成功させるには、半年以上かけて要塞化された露軍の南部防衛ラインを正面から突破せねばなるまい。西側戦車が300両そろったとしても将兵の損害は甚大なものになるはずで、砲兵火力不足に苦しむウクライナ軍では失敗する公算が高い。
南部攻勢は本命であるが、別の戦線で奇襲突破を狙ってハリコフの再現をウクライナ軍は狙っていると思われる。本命でなくても勝利がなければ西側からの支援が続かないからである。
個人的に気になるのは、ここにきて露軍が巡航ミサイルのほかに滑空爆弾やシャヘドドローンを要塞や策源地への爆撃に投入し始めたことである。こうした露軍の戦術爆撃へ有効な対処ができなければ、貴重な西側戦車も爆撃で失われウクライナ軍の攻勢はアルデンヌ攻勢となり敗北する。
各国政府与党も、選挙で負ければお終いだからな。
本邦は野党が死に体で、自民党が好き勝手やれるけど、他国は政権なんてすぐひっくり返るからね。
そりゃ自国第一になる。
昔中国人に日本だって実質単独政党って言われたわw
何も言い返せんかったわ
民主集中制という詭弁で独裁を手放さない中国共産党と選挙の洗礼を受け続けている自民党が同じに見えるのは政治体制について無知過ぎやしませんかね
結果の平等と機会の平等とかの区別とかも出来てなさそう
ほんの10年前にやっと政権取り戻した「単独政党」
現時点でまともな野党がないのは不幸なことではあるが、
野党が存在できないのとは全然違うよ。
なんでこんなにベラベラ他国の軍事案件をしゃべるのだろう
もう、カネ掛かるウクライナ支援とか賞味期限切れでしょ国内世論がヤバくて、支援するにも、
「最後、一回だけ、助けてやるから。一回だけだから!!」
って自国民向けに約束しないと、選挙で負けるから。
バフムート以外にロシア側の侵攻が進んだ地域もない、要塞化されてる?てものなので軍事戦略目標の達成は難しいけど達成を応援してます。
日本からも軍事物資に使用可能な資金として1兆円くらいODAすればいいと思うのですが。
敵がいることを忘れた投機的な作戦は失敗する運命にある。春季か、夏季になるかわからないが攻勢は頓挫し以後、ウクライナ軍は崩壊する危険が大きいのではないか?ドニエプル以東でのウクライナ軍主力の殲滅という当初からの露の戦略目標は達成される可能性が大きい。バイデン政権に代わってから前民主党政権の仕掛品だったウクライナ内戦を急速に動かした。米の戦略決定機関は機能不全だ、甘い見通しで始めた経済制裁は不発。逆にインフレを招き金利上昇で米銀が破綻。また住宅ローン破綻の急増も懸念されている。米発の金融パニックが西側全体に波及する危険がでている。米は初め西側全体もウクライナどころではなくなりつつあり責任逃れに傾きつつある。露は非ナチ化、非軍事化、中立化を譲るとは思えず、ウクライナ政権は飲むことは出来まい。結果的にウクライナはマイダンで自殺に踏み切ったと後世評されることになるのではないか?悲惨な現実だ。
短期の露経済破綻、継戦能力なしミサイル枯渇、露軍敗北、プーチン失脚、病気、発狂・・・etc。1年経って振り返ると全くの出鱈目だったことが良くわかる。マスコミは厳しく問われるべきだ。
マイダンまでならまだ取り返しもついたかもしれませんが、ゼレンスキー政権下のミンスク合意破りは完全に自殺でしかありませんでしたね。
戦争阻止という公約を掲げて当選したのにゼレンスキー政権はロシアに対する挑発的な動きを激化させ、結局侵略を招いてウクライナを亡国としました。
かわいそうなウクライナ人。
その見方はロシア視点に寄りすぎだと思います。
ゼレンスキー政権はロシアに対する挑発を激化などさせていませんよ。
>1年経って振り返ると全くの出鱈目だったことが良くわかる。マスコミは厳しく問われるべきだ。
この部分は、ウクライナやアメリカ・イギリスのプロパガンダと思っているので、メディアを責めるべきではないのではないか。
マスコミが海外の情報を精査しない、無批判で受け入れるのは完全に失態だろう
それを支持した有権者のほうが問題ある。
政府の監視は有権者が担うのが、民主主義ではないのでしょうか。
有権者の責任を問わないで、メディアの責任だけを問うのは、問題を反らしているように感じます。
それこそマスコミ特有の責任のすり替えだな
民間人が海外の情報や専門性の強い情報を簡単には精査できないのをダシにして自らにとって都合の良い情報をばら撒いて世論を形成しようとしている
ようはお前の言ってることって嘘つきの嘘を見抜けない方が悪いってことでしょ?
お前と言われる筋合いはないが、
歴史から学べば、戦争時に双方がプロパガンダ活動をするのは、誰でも知っている。
そして、政府サイドの情報はプロパガンダである可能性があるのは、誰でもわかる。
それほど難しいことを言ってますか?
その政府情報の信ぴょう性を判断せず、
自分の信じたい情報には、耳を傾けようとする。
つまり、騙すほうも悪いが、騙される方も悪い。
どちらにも責任があると言いたいのです。
結局、ロシア国営メディアを見続けてプーチンの犬とかしたロシアの高齢者と西側住民も大差なかったということですかね
ジャーナリズムとは程遠いロシアのゴシップみたいな報道ばかりでしたもんね・・・
加入できる見込みの薄いNATOに入りたいと侵攻準備から侵攻されるまでずっと言ってたのは悪手だったかな
以前もコメントしましたが、やはりアゾフ海への打通以外を西側は認めないようですね。
作戦の成功=アゾフ海への打通とクリミア大橋破壊による南部の一網打尽であり、それ以外の長期戦に付き合うつもりはなく、たとえ失敗してもウクライナの自発的降伏なら西側のメンツも立つと。
ウクライナがバクムト死守に拘るのもたとえ南部攻勢が成功したとしても次の東部攻勢はなくそこで停戦となりそうだからなんでしょうね。
クリミア半島を落とさないと唯一の輸出港であるオデッサ港へのロシア海軍の黒海への圧力を減らせないですしね。しかし仮に落とせたとしてもウクライナの今の国力だと陸の広大な国境線が負担なだけに、維持が難しいでしょうが…
クリミア大橋破壊はもうないと思う。
あれをきっかけに執拗なインフラ攻撃が繰り返されGDPの3割を失った。
民間インフラを攻撃されたから民間インフラ攻撃で報復するという口実を与えてしまった。
核こそ使わないだろうが次は報復のターゲットのステージを上げてくるはず。
もうインフラ復興の援助を西側もしたくないから絶対に攻撃させないと思うが。
欧州の奴ら他人事で草生える
欧州の領域でEUの緩衝地帯であるウクライナを失ったら、よりロシアから圧がかかるし圧に弱いバルカン半島から内部から切り崩され最悪EUが機能停止に陥っちゃうよ
米国が〜とか言わずに経済的な負担を受け入れてもっと主体的に援助したらどうなのさ?
アメリカ並みの経済力があるのに役に立たず、そのくせいっちょ前にルールを書き換えてアメリカの足を引っ張るし欧州貧乏神で草生えまくりますよ…ほんと
このような戦争が起こってもなお欧州とロシアは互いのことを敵とは思っていませんよ。
彼らにとってウクライナ問題はアメリカが持ち込んだ厄介事であり、互いのメンツがあるせいで敵対陣営になっているもののさっさと終戦させて元通り資源を買いたい/売りたい、というのが本音です。
もちろん欧州内でもポーランドなどは対露強硬派の最右翼ですが、少数派です。
全てをアメリカのせいにするのは違うと思いますね
まず欧州(フランス、ドイツ、イタリア)はうまくやっていけると思っているけど、ロシアと国境を接していたり過去併合された国々はロシアを敵だと思っています
米国に対する交渉カードとしてロシアに接近→ポーランド含めた東欧が信用できず安全保障を目的に米国に接近→過去の勢力圏だった東欧に米国が~の米国とロシアが損をする負のループを完成させているのは、安全保障を丸投げしているフランス、ドイツ、イタリア等の中核国なので彼らが東欧諸国を安心させる武力を提供しない限り永久に問題を解決しないです
結局は使える駒としてしてか東欧を見ず、イザとなったらアメリカの軍事力に頼ればいいと思っている欧州の3大国が一番悪いんですよ
あんだけ領土的野心丸出しなのに欧州さんは脳内が平和ボケでいらっしゃるw
ウクライナを飲み込んだらそこでロシアが満足するわけ無いってのは歴史が証明しているのに、そのままやすーい資源を消費し続けられると内心思ってるんだろうなぁ…
いえ、欧州はかなりの援助を行っていますよ。他人事なのではなく援助したくても軍縮の影響で援助できるものが足りないというのが現状です。
戦争の趨勢に関わらず、ウクライナと西側の関係がここまで固まったら一度の停戦合意で全てが開戦前の状態に戻る事はもうないでしょう。もっと言うと、ウクライナがこの先何かやらかして欧米が離心していく可能性はまだまだあると思いますが、国際社会におけるロシアの地位が開戦前のレベルまで回復することは、少なくともプーチンが存命中はあり得ないと思います。
(失地の完全回復なしでの)停戦についてウクライナは政治的に許容できない事と、停戦がロシアに戦力回復の機会を与える事を理由に否定してきました。それはもっともだと思いますし、失地の回復をあくまで貫徹する立場ならこの先もその主張は曲がらないと思いますが、現実問題として今の手札ではドンバスは落とせないでしょう。多くの人が主張するように、最大限成功してクリミア半島の奪還、そこまで行かなくてもクリミア半島の孤立化(アゾフ海沿岸への到達)が狙えれば上出来だと自分は思います。
その時、将来的には再戦して領土の完全回復を目指すことを念頭にするのであれば、国内経済や軍事力の回復に賭けてみる選択は決して無い話ではないと感じるんですよね。上で触れた通りロシアの国際的な地位はこの先も回復しないでしょう。金融やテクノロジーにかかる制裁の一部は残り続けるかもしれません。逆にウクライナにとっては、今の台湾のように欧米諸国との資本関係を結ぶことで政治的な結びつきを強めるという機会すらあるのです。ロシアは短期、中期で見れば回復余地がありますが、その先の長期で見た時に未来は決して明るくありません。2030年代には西側の兵器は多くが世代交代しますが、ロシアはその種の新技術へのアクセスを2014年から禁止されていた事は忘れられるべきではありません。今でこそソ連時代の戦車の近代化改修モデルは戦えていますが、10年後も同じ事が言えるでしょうか。西側では既にウクライナの戦訓を元にした次世代兵器体系の構築研究が始まっています。参加国に強烈な記憶を残した第一次世界大戦の戦術は次の大戦ではすっかり陳腐化していました。ウクライナが停戦して後年また戦争が始まったとして、同じ戦術が通用する保証は双方にないのです。国力にしろ軍事力にしろ、回復力の伸びしろでウクライナが勝っている部分は0ではないでしょう。
ウクライナ政府は本気でクリミア取る気でいるのだろうか。過半数のロシア人と親ロ派ウクライナ人と(一部原理主義と繋がってる)タタール人っていう構成考えると追い出さない限り爆弾抱えることになるだけだし。米軍でも駐屯させる腹積もりなのかしら。
私はそうは思いません。
確かにこの戦争で浮き彫りになった米+英と露の対立は決定的であり、戦後も長く続くでしょう。
しかし欧露のデタントはすぐに進みます。(あえて断言します)
というのも、欧州の世論が必ずしもウクライナ側ではないからです。
日本の報道のされ方からは意外に思われるかもしれませんが、欧州外交評議会のレポートでは独仏伊西瑞の大多数の世論が露宇どちらも支持していないことが示されています。
実のところ強硬な反露派はポーランドやバルト三国などの一部に限られるのです。
これは全面戦争回避のために欧州が尽力しミンスク合意という形で取りまとめたのにも関わらず、ウクライナがそれを反故にしたせいで面倒事に巻き込まれた、という意識が欧州市民に広く存在しているからです。
もちろん道義的責任はロシアにあり、ロシアがミンスク合意を恣意的に利用したのもまた事実であり、欧州市民の事なかれ主義的な姿勢は批判されて然るべきかもしれません。
しかし現実的にウクライナが大人しくしていればこんな面倒なことも起こらず経済の重荷になることもなかったという感情を正義の美名で押さえつけるのは難しいのです。
そして彼らは無駄にウクライナを焚きつけロシアの虎の尾を踏ませたとしてアメリカの独善的な行動にこそこの戦争の原罪を見ています。
そしてこの正義ではなく現実を重視する世論は戦争が長引き生活を圧迫するほどに力を増しています。
民主主義国家である欧州の政権は世論に逆らってまで対露強硬姿勢を貫くことは出来ません。
ロシアもまた欧州との無用な対立は望んでおらず、ウクライナの事態が終息すれば良き隣人をアピールするはずです。
結局ロシアの安価な天然ガスが欧露を強く結びつけており、戦後は天然ガス大乱を招いた責任もノルドストリームを爆破したウクライナに着せられ、逆に脱アメリカの動きを強くした欧州とロシアの関係は深まるでしょう。
「傭兵として買ったポーランドの肉布団さえあれば、西ヨーロッパはロシアの脅威も無く安泰なので、ロシアのガスを安く買って、幸せに生きればええねん。」
という、1年余前のドイツフランスイタリアの価値観どおりの幸せな世界が戻ってくる感じですよね。
みんな(米英除く)がそれを望んでいる。
例えEUがデタントを望んでも、英米のアングロ・サクソン(とユダヤ人)の
支配層がそれを許しませんよ。ロシアも完全に見切りをつけていると思います。
相互不信が政府首脳レベルでも強くなり過ぎて、当面デタントは無理でしょう。
それこそ数十年経ってからできるか?というレベルかと。
私はそれでもなおデタントは急速に進むと考えています。
この1年間欧州の求める資源をアメリカは供給出来ませんでしたが、ロシアはそれを供給出来ます。
ロシアもまた長期的にはグローバルサウスの発展による多極化を見ていても、現状ではまだ欧州の技術を求めています。
結局利害の一致を見ている双方は武器を突きつけ合った状態ならアメリカよりよほど話しやすい相手であり、相互不信を超えて結びつかずにはいられないのではないのかなと。
まあため息さんも見識のある方なのでこの意見の違いは何を重視するのかの差なのでしょうね。
確かに民間経済レベルではつながりが急速に戻っていく
かもしれませんね。もともとロシアもEUも、領土が
直接脅かされたわけでもないですし。
書かれている人もいますが、ウクライナは悲劇的な状況
になりつつあります。旧日本のような総玉砕の破滅的
思考だけはやめてもらいたいですね。
こういう断言します(キリッ)ほどあてにならないものはないんだよなぁ。
欧州はロシアにエネルギーを依存するリスクについて痛感させられたし、ロシアも反欧米に突き進んでいる以上急速なデタントなどあり得ない。
そのへんの手のひら返しは欧州の十八番なので表面的な融和自体は急速に進むと思います
しかし欧州側の脱ロシアが止まることはないし、ロシア側の自家中毒がそう簡単に収まることもないと思うので、かなりビジネスライクな付き合いになりそう(これを急速なデタントと言っていいのかは分からない)
ただそのあたりのふり幅は相当に大きく、ロシアが満足いく終わり方なら欧州側の不信はMAX、逆に欧州が納得できる終わり方ならロシア側の不満がMAXと相いれない構図のはずなので元通りは100%ないとは断言できます(キリッ
少なくともプーチンとその子分あたりが政権からいなくならんと、流石にデタントは無理でしょ。ノータイムで演習から侵攻してくる国とその指導者ぞ。西欧、特にフランスはともかくバルト三国と北欧の危機感が半端じゃない以上、表面的でもデタントするのは外交的損失のほうが大きそう。
北欧でも世論は半々
スウェーデンに至ってはロシア寄り
反露なのはバルト三国とポーランド
スウェーデンがロシア寄りって、それ何を見て言っているんだ?とんでもない。
欧州外交研究所が行った世論調査を公表してますよ
ウクライナは紛争前から政治的には腐敗が蔓延り、経済的には紛争前から既に
破綻国家でした。主要な重工業がある南東部地帯は既に壊滅的な状況で、
西部の農業地帯も種子の大半を多国籍企業が買い占めており、自律的な発展は
到底無理なアフリカの最貧国レベルです。
ロシアも欧米と元の関係に戻ることは微塵も考えていないと思いますよ。
3月20日はイラク戦争から20年でした。おそらくロシアはそのタイミングで
習近平を呼んだのです。そして両国は多極化・多国間主義を宣言しました。
これはアメリカの一極覇権主義への完全な当てつけであり、決別宣言です。
※中国は決別宣言までは考えていないかもしれませんが。
ロシアと中国、そしてインドが考える「国際社会」とは、グローバルサウスも
含めた世界であり、G7を中心とした欧米ではありません。
それはさすがに無い。
ウクライナ重工業はまだちゃんと残っていて、トルコにエンジンを納入したり自国で使う兵器や弾薬を生産したりしているし、腐敗度もロシアよりは低い。
アフリカの最貧国レベルとか何を見ていっているのかってレベルで極端すぎる。
ウクライナは戦争前から人口がどんどん減っている国だったんすよ。
アフリカの最貧国レベルになるのはこれからです。
荒廃した国土、膨大な対外債務、流出し続ける人材、
腐敗した政治家・官僚と、私腹を肥やすオリガルヒ。
加えて他国籍企業による主要産業・種子の買い占め。
そしてアフリカの部族対立同様の言語・文化による
対立、極端な国粋主義者が武装して軍閥化。
紛争の帰趨に関係なく最貧国の条件が十分整っています。
冷戦終了直後、潜在能力は東欧随一でしたが、見るも
無惨なことになってしまいました。
横からですけど、アフリカの最貧国って具体にどこの国を想定してます?
まさか南スーダンの一人当たりGDPレベルに落ちるってこと?
まぁそれはあり得ないのでは。最貧国舐めすぎ。こんなに適当に経済語ってたら、そりゃ怒られるわ。
単にロシアなんかと付き合ってきたから経済成長しなかっただけで、EUになびいた旧東欧諸国は皆成長してる。
ウクライナより下だったような旧東欧国にも追い抜かれてる。
ロシアもこれでEUと縁切りなら、これから取り残されるんじゃないかな。
EU加盟して西欧からの優遇を受けてるだけで正直・・・ね?
GDPの年度別グラフを見たら良いよ。
親欧、親露で分かりやす過ぎる位はっきり違うから。
ウクライナはIT技術があるから、本来成長できるはずなんです。
(配車サービスソフトの技術の応用で米軍のそれより効率が良い砲撃支援システムをサクッと作れるくらい)
それにEU入るまでも成長しているよ。
すぐにEUって入れてくれないし。
ポーランドなんか見て分かるようにEU予算の恩恵を受けまくってる。
ロシアと縁を切ったら成長するなんて幻想でしかなく実態は「金を受け取ったら豊かになる」ただそれだけ。
正直そんな立場でドイツに偉そうに命令してるポーランドなどには嫌悪感しか持ってない。
> 金を受け取ったら豊かになる
それだけだとは思わないし、成長しているのはポーランドだけではない。
多数の例があるからロシア貧乏神説が尤もらしくなる。
それに、豊になるのに手段を選り好みする必要がないんじゃない ?
過去には日独も戦後多大な援助を受けて成長した。
ドイツもEUにいる事で恩恵は受けている。
どう見るかは各人の自由だけど。
軍人らしい物言いと思います。政治を見切っているような感じですね。
EUは、放っておけば、旧ユーゴスラビア紛争の時のドタバタを再現するでしょうし。
あの時は、結局、NATOが尻拭いをしたと思っています。
その主力は米英でした。独仏伊は役に立たなかった印象でした。
今回の戦争(?)は終わらないでしょう。停戦するだけでしょう。
何しろ、宣戦布告をしていないので。ロシアは今後も諦めないでしょう。そういう国です。
当然のこととして、少なくとも、ウクライナとロシア間には緊張が続き、
両国間は経済的にも、地理的(多分、国境に築城することになる)にも絶縁状態が続くと思います。
EUは、その状態に引っ張られ続けると予想します。
チェコはウクライナ戦争において、軍需産業で工場拡大して砲弾などを輸出して利益を得ており、経済成長がすごいが、その影響で労働者の賃金が6割ほどはねあがり、インフレ率4割ぐらいになっており、デフレで不景気で得をしてインフレで好景気で基本的に損する年金生活者の生活が大変になっており、チェコのあちこちで年金生活者の暴動がおこっていますからね。
チェコの大統領としては年金生活者の暴動おさえるためにウクライナ支援するとは公式にはいえないでしょうね。
多分これらの理由により支援の即時停止も難しいとおもいますけど(明らかにウクライナを支援するよりも高くつく)
– ロシアの行動認めると西側の権威が揺らぎ、中露につく国が増えること(西側が負けたと宣伝されかねない)
– 既に1000万人以上といわれているウクライナ難民がさらに殺到してEUの経済を圧迫すること
– フィンランド、ポーランド、バルト三国とロシア(傀儡ウクライナ)が直接国境を接すること
– 停戦してもリスクが高すぎてロシアとの資源の購入を含む取引が難しいこと
理由をつけて停戦促すことはあり得るかもですね。
その通りで、ロシア敵対派は理想主義者!現実主義で考えればロシアのガスを(euは)買うべき!というのは詭弁なんですよね。ロシアという国は危険な存在であって、ウクライナに行きすぎた譲歩を迫ることは、ミュンヘン会談の過ちの繰り返しで、後々必ず痛い目を見ます。
ただ、政権やエリートは凡そその共通認識を持っていたとしても有権者はそうではない。20世紀なら、メディアを通して反ロシア感情を煽ることで世論なんて簡単にコントロール出来ていたのですが、既存メディアが力を失った今では不可能になったのかもしれません。個人主義の伸長という要素もあり、特に欧州ではその傾向も強いでしょう。
そういう意味でも歴史の転換点であって、欧州政治がどう転ぶかは分からないですね。
ただ、現在EUは軍事的にはアメリカ(NATO)に依存しているので、ロシアとのデタントは民間分野に限られるでしょう。東欧を捨てて米露の狭間で美味い汁を吸う小さな勢力に落ちぶれることは、長期的な視野に立たない人々にとっては魅力的なのかもしれません。