バフムート方面について複数のロシア人達は「ロシア軍がボダニフカ郊外に到達した」「クロモヴォ付近で支配範囲を広げた」「クリシェイフカの戦術的高地を制圧した」と報告したが、ウクライナ人が運営するDEEP STATEは「成功していない」と主張してロシア人の報告を否定した。
参考:Что происходит в зоне СВО: хроника за 7 декабря
参考:Сводка о положении на фронте от НгП
参考:Наступление у Артёмовска: Армия России вошла в
参考:Военкор Кулько
参考:на фронті станом на кінець доби 6 грудня 2023 року
位置が特定できる視覚的証拠を提示できた側の主張が真実に近い
ロシア人ミルブロガーのRYBARは6日「ロシア軍はクリシェイフカの戦術的高地に対する襲撃を成功させ戦術的に重要な高台陣地を占領した。これによりクリシェイフカやアンドリーフカを常時監視することができ戦術的優位を確保した。6月に失われたバフムート南西のダーチャでも大きな成功を収め、このまま前進できればクリシェイフカのウクライナ軍陣地は深刻な事態に直面するだろう。ベルヒフカ貯水地からボダニフカに向けても戦闘が続いている」と報告していたが、他のロシア人ミルブロガーや軍事特派員も同じような内容を報告し始めている。
複数のロシア人ミルブロガーや軍事特派員らは「ロシア軍はこの方面での弾薬使用制限を解除した」「ロシア軍がボダニフカ郊外に到達した」「ロシア軍が農園組合付近の広大な陣地を占領した」「クロモヴォ付近で支配範囲を広げた」「バフムート南西に位置するダーチャでの成功を収めている」「クリシェイフカの戦術的高地(高台陣地)を制圧した」と報告、特にRYBARは「ベルヒフカ貯水池方向の前線位置を平らにすることが出来た」と主張。
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは7日「ボダニフカ郊外での攻撃は成功していない。クロモヴォ、クリシェイフカ、アンドリーフカ付近で戦闘が続いている」と報告してロシア人の主張を否定した格好だが、双方とも主張を裏付ける視覚的証拠(位置が特定できるもの)は確認できていない。
もしロシア人ミルブロガー達の主張を裏付ける視覚的証拠が登場すれば「ウクライナ軍の苦境」が鮮明になり、逆にDEEP STATEの主張を裏付ける視覚的証拠が登場すれば「ロシア軍の前進」はミルブロガー達が仕掛けた情報戦の可能性が高くなるため、位置が特定できる視覚的証拠を提示できた側の主張が「真実に近い」と言えそうだ。
因みにアウディーイウカ方面でも新たな視覚的証拠も登場しているが「前線位置」に大きな変化はない。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
東部戦線異常なしと
戦闘中の日本人義勇兵もまだまだ元気なようだし、3年目まで戦争続くのは既定路線のようだ
浸透戦術や電撃戦のようなRMAが求められる
ウクライナ軍・ロシア軍が、前線に置いて補給物資を、どのように運んでいるのか素朴な疑問があります。
自爆ドローンや各種偵察ドローンが、遊弋している戦場では、補給路を動く車両は格好の標的だからです。
ウクライナ軍のドニエプル川左岸は、後方の補給『ボート』が狙われ続けているという興味深い報告がありました。
ボートは、車両よりも速度も遅く・軍用車両と比較して耐久力も低いですから、理解できる部分があります。
日本も、前哨基地への弾薬備蓄が重要になりそうですから、ウクライナ戦争が他人事ではないですね(日本は、防空ミサイル網もスカスカです)。
防空ミサイル網なんてどこの国もスカスカ
重要拠点のいくつかしか守っていない
防空ミサイルでカバーできない、だから空軍があると
防空ミサイルで守るなんてハリネズミ防衛論はミサイル万能論時代の化石理論ですよ
ちなみに日本のレーダー網は世界有数の密度ね
まさに仰る通りです。
ウクライナに、日本の防空ミサイルを送れという主張がありましたが、無理なんですよね。
日本は東京周辺でも8箇所のSAMサイトがあるのにスカスカは言い過ぎでしょう
南西諸島なんかは陸、空どちらかのSAM部隊が必ず配備されてるわけですし
東京は、パトリオット部隊とかありますね。
そもそも日本人の多くは、パトリオットが配備されている地域が偏っている事すら、知らないと思うんですよね…。
ウクライナの複数の高官から、日本の防雨ミサイルを送れという主張を見かけるので、そんな余裕はないという趣旨でした。
米軍基地があるので大丈夫ですよ、米軍は自分の周りだけは100パーに近い
迎撃をやってくれます、自衛隊のカバーも少なくていいんじゃないですか?
米軍基地周辺は、仰る通り、気合入ってそうですよね。
モスクワ周辺は世界有数の防空網を有しているらしいがあっさりウクライナの無人機に侵入された
ソウルも昨年無人機侵入された上に全く撃墜できなかった
仰る通りですね。
一定の速度以下の飛行物体は、システム上(鳥などが映らないように)、弾くと言われています。
つまり、小型(レーダー反射の小さいもの)で飛行速度の遅いものは、既存の防空システムでは迎撃が難しいんすよね。
高高度気球にGPS爆弾乗っけて飛ばすと意外な脅威かも。
炸薬50kgでも突然首都に落ちてきたら政治的な効果は大きそう。
米国ですらF-22に相当無理させないと撃墜できなかったのは衝撃でした。
米中関係が、悪化した事件ありましたね。
日本も、福島・山県・宮城に飛来していた事が確認されており、3年後に防空侵犯を後から報告していました…
仰る通りで、レーダー網でも探知できていたのか、そもそも際どい所でしょう(偏西風に乗っていたとしても飛行機より速度が遅いため)。
この件、今後の対処についても言及がないですから、『想定の範囲外・ただちに影響はない』を繰り返すのかもしれないですね…
ロシア軍はさすがに情報封鎖しっかりしてるからロシア軍の攻勢ターンだと前線位置よくわからんのだよね
まあむしろそれが普通なんだけど
rybarが間違ってる可能性も意図的に誤情報流してる可能性も大いにあるし戦場の霧って感じ
今回の侵攻でRybarやWarGonzo始めロシア側のOSINTや軍事ブロガーが意外と公平に自軍の劣勢や失敗などを余すことなく報告したり批判しているのは多少驚きでしたね(Rybarは昨年あまりにロシア軍や政府を批判し過ぎて一人逮捕者が出てから先走った情報もちらほら出てくるようになりましたが、それでも情報源としては十分以上に重要ですし)
この理由として他所ではやはり元々ロシアではこうした各地の紛争における戦況を詳細に分析する軍事ブロガー文化が盛んで発達していたからではないかと考察されていましたが、まあそんなところなのかなと
ただまあバフムートに関しては中立派OSINTのSuriyakmapsもロシア側の前進を認めているため、ある程度の差異はあれど概ね事実なのではないかと思いますね
これだけ長い期間、視覚情報も交えて毎日情報更新してると、一時的に劣勢を伏せたり、細かいウソついても、すぐ次の視覚情報で破綻するから、
情報的に破綻なく報道を続けるには、もう正直に報道するしか無い、と腹くくってるんじゃないですかね。
いつも気になってるんだけど、東部に展開してるウクライナ軍って東部住民に支援以前に支持されてるんですかね
これ、ウクライナだけではなく今後南西諸島に大軍を送り込む可能性がある日本にも大きく関わってくると思うんですけど
ロシア領の方が圧倒的に安全なため、中間地帯の親ロ派はロシア領に逃げ込んでしまっていると思いますよ。
なのでロシア軍程には支持を気にしなくていいのでは?
プロパガンダが成功して投降や逃亡が増えているのかもよ。