ウォレス国防相は26日、英メディアに「訓練を終えたウクライナ軍部隊ともに英国が供与したスターストリークが配備された」と明かした。
参考:Британия передала украинской армии ПЗРК Starstreak
参考:British-made Starstreak missiles are ready to be deployed in Ukraine to take down Putin’s jets imminently, says Ben Wallace
スターストリークに最も効果を発揮させるためには低空での航空機運用をロシア軍に強制する必要がある
ロシア軍は戦い方を変更して空爆と大砲による民間施設への無差別攻撃を行い始めたと指摘した英国のウォレス国防相は「英陸軍が保有するスターストリークのウクライナ軍供与が始まっている」と今月16日に述べていたが、26日英メディアに対して「最初のウクライナ軍部隊が訓練を終えてスターストリークと共に配備された」と明かした。
スターストリークは携帯式防空ミサイルシステム(MANPADS)の一種だがスティンガーよりも交戦範囲(射程7km+/射高5km)が広く、レーザー誘導なのでフレアや電子妨害といった対策が通用しないという特徴を備えており、発射されたスターストリークの本体はマッハ4.0以上で飛翔するため狙われた航空機は回避するのが難しいらしい。
ただスターストリークに最も効果を発揮させるためには低空での航空機運用をロシア軍に強制する必要があり、それにはS-300やTorといった高高度の飛行を阻止できる防空システムの存在が不可欠だ。
パトリオットと引き換えに「スロバキア保有のS-300をウクライナに移転する」というアイデアも「戦争への直接関与とみなす」とロシアが主張しており、非公式に打診した「S-400移転」もトルコ側が拒否しているので、今のところ高度な防空システムを補填する方法は見えてこない。
追記:ポーランドで行われた米国とウクライナの会談で「防空システムの補填について何らかの合意があった」と噂されており、水面下で具体的な補充策が話し合われているのだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Public Domain 英陸軍の兵士が運用するスターストリーク
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トルコは、S400を手放して、F-35に復帰しなよ。
スロバキアも、必ずアメリカが守ると言って、機甲師団くらい配備すれば、S300くらい手放すでしょう。
その前に、Mig-29を提供しろよ、バイデン。
アメリカにあるので動くのは博物館にあるやつだけだぞ。
なんで周辺国が自前かNATOかで供与しないと動けん。
ポーランドのMiG-29をアメリカ経由で提供する話のことじゃね?
なんで関係各国が動かないとアメリカ単独では無理って言う。
アメリカが守る? アフガニスタンとウクライナはどうなりましたか?
アフガンとウクライナってNATO加盟してましたっけ?
元レスは「スロバキアにアメリカが必ず守る」という言い方だ。スロバキアがNATOに加盟していることは無関係だ。
アフガニスタンは国内に米軍駐留していたが、治安悪化を理由に米国企業が先に撤収し、ろくな装備もないままに瓦解したアフガニスタン軍を見て見ぬふりをして、同国に駐留していた同盟国を大混乱に巻き込んでの撤収を行った。
ウクライナはブタペスト覚書(2014年にはすでに紙切れほどの効力もなかったが)がある中で、平然とロシア軍が武力行使を行っている。さらにロシアの核に腰を抜かして弾薬(対戦車ミサイル)の供給は行えても、武器そのものの供給はできない状態
すでにアメリカの言う他国への安全保障なぞ、ルーブルの格付けと同程度の信用性しかない
何で自国のことでもないのにこんなに偉そうなこと言えるの。
これまでアメリカ依存がどれだけ自国権益を毀損するかなんて、このサイトで出てきてるのだからアメリカが権利行使をゴリおさない対等な条件でも提示しない限りは靡く国なんて限られる。
対空ミサイルの軍事支援は戦争介入とみなす。って派兵じゃなくても自分に不利な支援は反則!っていう小学生みたいなライン引きに対していちいちびくついて何もできないNATOの腰抜け具合。ロシアの軍事プレゼンス能力はこの戦争で落ちぶれましたが、NATOも同様ですね。
ジャベリンはいいけどS300はダメって基準がわからんですね。ジャベリンのほうが攻撃的だと思うけど。
いっそパトリオットを供与すればいいと思うくらいです。スターストリークができるなら。
現在進行形で無差別爆撃で民間人が死んでおり、それを防ぐため何もしないのか?って話です。
一番よいのは飛行禁止区域の設定ですが、それができないというなら対空兵器くらい無制限に供給してくれてもいいでしょう。
「提供したら戦争への直接関与とみなす」と言う前から提供されていたものか、まだ提供されていないものかの違いでしょう
まだ提供していないものだけを指して「提供したら戦争への直接関与とみなす」と言うのでしたら抑止力となりますが、すでに提供したものを指して「提供したら戦争への直接関与とみなす」とした場合はロシアからの関連諸国への全面的な宣戦布告と同義ですから
正直ウクライナに戦闘機含めた供与でロシアがそれに制裁出来るとは思えないので供与するのは良いのでは?と思います
米国から支援金も来てるのでそれで戦闘機買いましたなら文句ないだろて言い返せますし
肩撃ち式でSACLOSで7km先の航空機を狙うって、想像しただけで超難度に思えるんだけど実際どうなんだろ
公式の紹介動画では昔の攻撃ヘリに搭載されている熱線映像装置並の性能を持ち運べるサイズで実現している様です。
ロシアの無人機オリオンとか撃墜する動画とかが出てくれば話題の対空兵器になるかもしれません。
リンク
S-400を持つことによってアメリカやロシアを政治的に翻弄出来るし補てんもなしにトルコの国益を考えたら手放さないでしょ
S-400をロシアに対して逆に政治カードにするとかエルドアン大統領は中々の策士やね
近々供与予定なら一緒に戦闘機や装甲車送ってやれよ
射程について素人の質問なんですが
射程7キロとは目標が7キロ以内にいてさらに直撃させるのも7キロ以内ってことですか?
射程は2次元上の横軸で見た距離なのでそれで合ってると思います。
※間違いや修正あったらご指摘お願いします。
射高がミサイルの飛べる高さ(縦軸)になるのでなるべく低高度でスターストリークを使いたいてなるんだと思います。
ミサイルを撃ってから、推進剤が尽きるのが7kmまでということです。発射から7km以上逃げられたら無駄撃ちになるので、記事のように『S-300やTorといった高高度の飛行を阻止できる防空システム』との連携が重要になってきます。最大射高が5kmなのと、高度を下げさせて敵を近くすることで、当たるまでの距離を稼げるからです。
あくまで公称スペックなので、環境などで射程距離は増減します。
なんとなく英国面を感じる
タレスなのに
命中させるのに戦場条件はあるけど(目標まで射線が通ってる、できれば平野
回避困難、防御不可能、確殺威力を全部成立させた英国面の完成形と言ってもいいかも
回避するには瞬間で最低マッハ2に逃げるか、慣性を無視して回避起動するとか
防御も戦車並みの装甲防御が必要という殺意の高さ
公式紹介動画とかありますけど、まさに英国面
開発企業は英国なので成功した英国面になりそうです
レーザー誘導のMANPADSってだけでそこはかとないロマン臭が漂いますな。
基本的な質問で、すみません。
米国と英国のジャベリンは同名異物のようですが、ウクライナ戦線で活躍を示しているのは米国ロッキードマーティン、レイセオン製ジャベリンだけですか?
英国の退役済みジャベリンも払い下げ処分を兼ねて、ウクライナで使われているのでしょうか?
誘導装置やミサイル装置の構造や部品点数を考えるとアメリカ式の方が簡潔で賢いなと個人的に思うのですが、イギリス人は複雑奇怪が好きな変態なのですか?
スターストリークって泥被っても正常に機能するのか心配になる機構に見えます。
スターストリークという名前になんとなく聞き覚えがあるなぁと思っていたら、ファイアストリークという珍兵器があったことを思い出した……同じ名を冠してもエラい違いやな(当然なんやけどな)
ファイヤストリークってそんなに珍兵器でしたっけ…??
至極オーソドックスな第一世代AAMだった気がしますけれど
いつも上司を謀殺してニューリーダーの座を狙っているトリコロールカラーのF-15じゃないのか
現実には、
英語しか話せない、ウイスキーと紅茶好きの自称ウクライナ兵が運用してるんだろうと、
ロシアがいいそうだな
ロシア語しか話せなかった北朝鮮のパイロットも居たし、平気平気
スターストリークは現代に蘇った肩撃ち式ファイヤフラッシュなのか、ファイヤフラッシュのコンセプトを漸く実用的に製品化出来る時代が来たのか…
目標に最遅でも3秒弱で着弾すると考えたらレーザー誘導のMANPADSでもそこまで負担じゃないのかも
ミサイルというより誘導できる超音速ダーツ