ロシア軍はウクライナ軍のS-300を破壊するため新たな戦術を導入していると噂されており、果たしてどれだけのS-300がウクライナに残っているのだろうか?
参考:Documenting Equipment Losses During The 2022 Russian Invasion Of Ukraine
参考:MilitaryLand.net
小型無人機を飛ばして移動中のS-300発射機運搬車輌が何処に隠れるのかを特定するロシア軍
ウクライナ空軍が運用している防空システム「S-300V1/S-300PT」が1ヶ月間の戦闘を経て幾つ生き残っているのか不明だが、S-300システムは幾つかの独立した要素(指揮管制車輌、レーダー車輌、発射機運搬車輌、整備車輌、補給車輌など)で構成されており、運用時以外は分散して隠れているため一度の攻撃でシステム全体が破壊される可能性は非常に低く、現在までに画像や動画で破壊が確認されたのは発射機運搬車輌(5P85D/5P85S)×5輌とレーダー車輌(30N6E)×1輌だけだ。
ただウクライナの国民が破壊された自国軍のS-300の写真や動画を積極的に公開するとは考えにくいので「もっと多くの構成要素が失われた」と考えるのが妥当と思うが、不吉なのはロシア軍がS-300狩りに新たな戦術を導入しているという噂で、対レーダーミサイルで破壊が難しい構成要素の隠れ家を特定するため小型無人機(恐らくOrlan-10やEleron-3など)を活用しているらしい。
ロシア軍は小型無人機を飛ばして移動中の発射機運搬車輌が何処に隠れるのかを特定、これを精密誘導兵器で破壊するシーンを公開しており、ロシア国防省は「キエフ北郊外の工業地帯にS-300(発射機運搬車輌)が配備されているのを小型無人機で突き止めた」と述べている。
ロシア軍の攻撃から生き延びたウクライナ空軍のS-300は、果たしてどれだけ残っているのだろうか?
因みにウクライナ軍は2009年7月「2012年開催の欧州サッカー選手権(UEFA EURO)を考慮して防空システムの改善に特別な努力が行われている。2009年末までにウクライナ軍の防空部隊は空からの脅威に適切かつタイムリーに対応するためNATOのシステムに統合される」と述べているニュースを発見したが、統合レベルに関する詳細や続報がないので本当に実行されたのかについて何とも言えない。
追記:ロシア軍が発見したS-300(発射機運搬車輌)の隠れ家は上記のポイントで、ロシア軍の無人機はキエフの上空を飛んでいる=やはり低高度を飛行する小型機の発見は難しいのだろう。
追記:ウクライナ軍はロシア軍から鹵獲したT-90AやT-72B3の整備を終え「あとは通信機の交換と特殊なソフトウェアを搭載するタブレットを統合すれば実戦部隊に戻す」と述べている。
追記:アゼルバイジャン国防省は「ロシアの平和維持部隊が管理するエリアから部隊を自国領に戻した」と発表した。
関連記事:米国防当局、ウクライナの戦い方は創造的で未だに56機の戦闘機を保持
※アイキャッチ画像の出典:Nickispeaki / CC BY-SA 4.0
お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。 |
西側が一線を越えるときか
だいたいがロシアの勝手に定めた一線だの守ってたらウクライナが敗けるに決まってる
ここからが西側の真意というか闇が出てくるか、大事なターニングポイント
wiki情報ですが、キーウの防空を受け持つ第95高射ミサイル旅団の定数はS-300PSが5セットだそうです。
S-300は分かりませんでしたのでS-400の1セット8発射機を参考にすると、発射機の定数は最大40基と予想されます。
定数割れを起こしていなければですが…
ロシア軍のこうした戦況への適応が見られる反面でヘルソン空港ではバカの一つ覚えのように部隊を配置し攻撃されるの繰り返しをしているのが不思議です。
将官を大量に失って部隊間の連携が不十分でこうした動きをロシア軍全体ではおこなえないとかでしょうか。
いずれにせよウクライナは戦闘機やS300の追加がないとそろそろ厳しいかもしれませんね。
どちらかというと置かれた状況の違いでは?
敵防空ミサイルシステムを制圧せよという命令はとてもわかりやすく戦術目標は明確だし何より攻撃側だから自由度が高い
一方特定のエリアを保持し戦力を展開し続けろと指令されている場合、指揮官の自由度は低く対抗手段が用意出来ないのであれば指令が撤回されない限り愚直に戦力を展開し続けるしかない
上級司令部への意見具申が通らないのか出していないのかは不明だけど、ちぐはぐに見えるのはそのせいかなと思います
たとえロシア軍による破壊を免れられても、そろそろ弾切れしそうなのが怖いよな。
早くS-300の補充が来ればいいんだが・・・。
最初からやれ
防空システムの破壊に本腰を入れるまで1ヶ月以上かかった謎。
いったい事前にどのような情報を与えられていたのか
ウクライナが無抵抗という超楽観的大ハズレの他に、
ウクライナの防空システムが機能してないとか弾薬不足だの、大ウソ情報を信じこまされされていたとしか。
それで対応が後手後手になって被害拡大
FSBの他に軍情報部があるのに、何をやってたのだろう
連日SNSや米欧メディアに、ウクライナ軍の敢闘をつたえる情報が溢れていますが、
実のところ、ウクライナ軍側にもかなりのダメージが出ている模様です。
ウクライナのメディアもしばしば報道しているので、間違いではないのでしょう。
(Z大統領の演説に合わせて、諸外国の援助を掴むために”蔵出し”しているという意見も)
S-300やMiG-29が使える兵器だと証明するウクライナ軍
それに比べてロシア軍と来たら・・・
兵器の有効性は運用次第であって、単発の結果だけを見て使える・使えないを判断するのは早計かもしれないですね。
バイラクタルTB2にしてもウクライナがうまく運用しているからハイライトされているけれど、運用が悪ければ「やはりロシア相手には使えないな」とされていたかもしれません。
今回、ロシア自慢の戦闘ヘリが精彩を欠いていますが(目立つのは破壊されたシーンばかり)、あれも運用が悪いのか、今回のような戦場では使えない兵器なのか気になっています。
ヘリって相手の防空網が少しでも生きてたら使えない代物だし
運用の問題だと思う
AHは高度な夜間戦闘能力を駆使して肉眼と低空レーダーの警戒情報と連携される携SAMとは可能な限り対峙しない状況で投入せんと鴨られるけど露軍機の夜間戦闘能力がお察しなら戦果もお察しだろ
米軍真似たワンサイドプレイ望むなら精密誘導火力優勢と情報能力優勢と夜間戦能力優勢が最低必要だけど露軍は全部が欠落してるから攻者3倍原則でイーブンな上に更に自滅で分が悪いような感
これってアゼルバイジャンがアルメニアの防空システムをあぶり出す際に使った戦術と同じでは?
ウクライナ側もこの攻撃を受けて何らかの対策は行っているんだろうな。
S-300に短距離対空ミサイルシステムを常に随伴させるとか。
ウクライナの命運は防空システムがどれだけ生き残っているかがカギになっている
西側から本格的な防空システムが送られて来るのが先か
それともシステムが破壊、もしくは弾薬が尽きるのが先か
そういえばスロバキアが送ると言ってたS-300って今どうなってるんだっけ?
ロシア側がこのタイミングでこの画像を公開した目的はなんだろう?
上手くいっている戦術を公開するのは
相手側には対処手段がなく一方的に攻撃が可能な場合
既に相手に手の内がわかって、他の手段に切り替え終わっている場合
優位をPRし圧力をかける政治的目的
があるとおもうが、
有人機をキエフに接近させて防空ミサイルを動かし、観察されにくい小型無人機で地上から突き止めて
その座標に精密誘導兵器を打ち込むという、情報共有精度の高い戦術ができる戦術のめどがついたのかな。
以前、ここの記事で読んだ、英国のスターストリークSAMまだ到着してないかな。
今まで以上に、SAMシステムを頻繁に移動させなければならないのかな。
自軍の制空権が不安定なのだから、機材は見つかりにくい物が良いと思う。
ドイツはPAC-2の退役中古があるだろうからそれを送りつければ良いと思う。
ヘルメット5000個が友情の証と揶揄されたドイツはいつ変節したのだろう