ウクライナ支援を協議するラムシュタイン会議も今回で6回目だが、タイミング的にウクライナ領併合や都市攻撃の直後なので各国の支援発表が相次いでおり、英国は初めてAIM-120AMRAAMをウクライナに提供すると発表した。
参考:Britain to donate air defence missiles to Ukraine
参考:UK to send anti-aircraft missiles to Ukraine after wave of Russian rocket attacks
Shahed-136と交戦しなければならないウクライナ軍にとって迎撃弾不足に悩まされないNASAMSの存在は非常に価値が高い
米軍のミリー統合参謀本部議長はラムシュタイン会議後の会見で「ウクライナに提供予定のNASAM向けに弾薬提供を申し出でた国が複数あった」と明かしていたが、英国のウォレス国防相は初めて空対空ミサイル「AIM-120AMRAAM」をウクライナに提供すると発表した。
米国がウクライナに提供する防空システム「NASAMS/ナサムス」は専用の迎撃弾ではなくAIM-120、AIM-9、IRIS-Tを使用するため、西側製戦闘機を運用する国ならNASAMS向けに空対空ミサイルを提供し易いという利点があり、ラムシュタイン会議で弾薬提供を申し出た国の1つが英国だったという意味だ。
今のところ提供を申し出た他の国は不明だが、ラムシュタイン会議に参加する大半の国がAIM-120、AIM-9、IRIS-Tの何れかを保有しているため、Shahed-136と交戦しなければならないウクライナ軍にとって迎撃弾不足に悩まされないNASAMSの存在は非常に価値が高い。
因みにNASAMS向けに開発中のAMRAAM-ER(SL-AMRAAMの射程延長版)を使用できればNASAMSの交戦範囲は30km→50kmに拡張されるが、30kmという交戦範囲もAIM-120C-7のシーカー、RIM-162ESSMのロケットモーターと制御ソフトを組み合わせたAIM-120の射程延長版(SL-AMRAAM)の数値なので、戦闘機向けのAIM-120を使用した場合は交戦範囲(推定15km~21km)がもっと小さくなる。
追記:英国はAIM-120の他にも榴弾砲×18門、無人航空機、数百発の対空ミサイル(恐らく携帯式対空ミサイル)を提供するらしい。
関連記事:ウクライナを支援する西側諸国、統合された多層式防空システムを提供
関連記事:ウクライナが待ち望む防空システム、NASAMSを扱うための訓練を開始か
関連記事:レイセオン、AIM-120C-7よりも射程距離が50%向上したAMRAAM-ERのF-35A統合を検討
※アイキャッチ画像の出典:Photo by Sgt. T. T. Parish
西側の装備統合というか、ソフトウェア規格の統合が進みそうですね。なんなら東西の装備をまたいでシステムを管理できるソフトウェアの開発が加速しそうな予感がして、フランカーからAMRAAMやハープーンが日常的に運用される光景を想像してなていうかその…フフ…下品なんですがぼっ
まるでアナハイムエレクトロニクスのユニバーサル規格ですなぁ
オープンアーキテクチャで作られているなら楽だろうけどそうでも無いだろうし、ミサイル搭載に関してもパイロンのコネクタとかも絡んでくるからどこまで出来るか。
一番の問題はロシアと言えども本国から出た物に関しては何かしら制限が有ると思うんだよね。大抵の旧式機アップグレードの定番エルタシステムのレーダー換装はMig-29では許可が出なくてそれ以外をいじっている機体が大半だと思う。
最低限の権利は保有しているはずで、そこに西側兵器との統合を阻害する物が無いかは分からない。ロシア製ライフルで西側弾薬のラインナップがあるのとは訳が違う、最初からNATO規格に対応とかで売り出されてない限りは難しいとは思う。
ウクライナのHARM搭載に関しては、そこら辺の許可とか関係ないのか戦争関係だから無視したのか良く分からないのよね。それに西側兵器の搭載出来てもそれを活かすようなレーダーとかターゲッティングとかに関わる部分での改修が認められないなら西側兵器を搭載出来ますがフルスペックは無理よで満足出来ますかって話。
MIG-29に搭載したのは、データパスの配線は同じであとはシステムを騙しているんだったかな?
Shahed-136の提供元であるイランをなんとかしたほうがよくねえか
あんだけウクライナで被害出てるのにイラン政府はロシアへ兵器は提供してないとか舐めたこと言ってるし
暴動起こしてる奴らに支援でもするか
っていうかイランの安物特攻ドローンにAMRAAMぶつけるのはまさにノミの頭を斧で割る
英国はぶれないなぁ
国内ガタガタで政権また変わりそうだけどウクライナ支援自体は一貫し続けて欲しい
英国がEUを離脱したのも、中国・ロシアに甘いドイツがリードしてるので
経済安全保障的にまずいと思ったのかもしれませんね。
それにドイツはヨーロッパのことしか考えてないけど、英国には英連邦の国々がある。
安全保障の考え方も違ってくるでしょう。
英国がEUを離脱する直接原因となったのはイギリス国民のEU離脱へのリスク管理不足だったような・・・
(googleによると国民投票による可決前ではなく、可決後のほうがEU離脱に関する変化やリスクに関する検索数が爆発的に増加したとのこと。SNSでも投票内容を変更したいから投票をやり直してほしいという意見は多かったですし)
英国が砲弾供与はありがたい!
NASAMS本体は、いつ到着するのでしょうか?加速させるとかの話はどうなったの?
一刻も早くほしいでしょ。(多層式防衛システムに統合、とは別に)
しつこく連日インフラ攻撃してる。航空防衛が揃う前に再びミサイル攻勢とか
橋・パイプライン・モスクワのヤラレタ詐欺で都市攻撃とかありえるし
なんとなくですが。
ロシアにしてみれば、何か行動を起こす度に、思惑と違う結果になるようですね。
これで、もし、パトリオットミサイルが”解禁” されてしまえば、
彼らの一番恐れる、米空軍と米海軍の戦闘機まで、後一息と思えます。
西側戦車の方達「あれ、俺等はいらない感じなん?」
親切なロシアという国が主力戦車を数百両規模で提供してくれるので優先順位は低いのでは。
ロシアが積極的にウクライナに戦車を供与()しつつ、かつ自身がT-62Mとかどんどん弱くなっていっているので、正直最新鋭の西側戦車を供与せずとも十分勝てそうな状況なので……
今の状態ならばレオパルド1あたりの近代化でも、ロシア戦車の中身が促成栽培戦車兵であれば圧倒的なキルレシオを記録できてしまうのではと
ロシアの行動はいちいち西側諸国の神経を逆なでしてるんですよね…
ロシアの分析不足なのか、発想が根本から違うのかその両方かもしれませんが
英国はありがたいですね。ホントぶれていない。
それにしても、NASAMSはいつ届くのでしょうか? 多層式・・・の前にとにかく早く!
連日、電気インフラへの攻撃が止まってません。冬は目前というのに
ウクライナの対空防衛が良くなる前に、再びミサイル・ドローンの大攻勢をかけるかも
(それしか戦略がなさそう & 橋・パイプライン・モスクワ?のやられた詐欺)
いいね。
防衛兵器なんだし、バンバン支援してこう。
このムーブメントに我が国ものっかりたい・・・。
うちは弾ねぇんだわ…
AIM-260は今年中に初期作戦能力を得るらしいが、NASAMSでも使えるのかな。
サイズ的には使えるけど
テストしてねって感じでは?