英国のウォレス国防相は10日、ウクライナに追加の多連装ロケットシステムと相当量のロケット弾を送ると明かして注目を集めている。
参考:Британія надсилає нові системи залпового вогню для України
英国とドイツが提供するMLRS×9輌の瞬発的な火力投射量はHIMARS×18輌分に相当する
ノルウェーはウクライナに多連装ロケットシステムを送るため近代化前のMLRSを英国に3輌提供、これを受け取った英国は「近代化済みのMLRSをウクライナに追加で3輌提供する」と予想されていたが、英国のウォレス国防相はウクライナにM270MLRS追加供給すると明かした。
ウォレス国防相は「英国や米国が提供している多連装ロケットシステムがロシア軍の指揮系統や物資集積拠点を攻撃するのに効果的で、ウクライナ軍は限られた弾薬を無駄にしないよう何を攻撃するべきか見極める能力に長けている。英国は新たにMLRS×3輌と相当量のGMLRS弾(GPS+INS誘導のロケット弾)を送る」と述べたが、具体的な引き渡し時期について触れていない。
米国が提供しているHIMARSと英国とドイツが提供したMLRSは同じ弾薬を使用するため攻撃性能に大きな違いは無いのだが、GMLRS弾を6発装填したランチャーをMLRSは2基搭載できるため「瞬発的な火力投射量」で言えばHIMARSよりMLRSの方が優れている。
つまり英国とドイツが提供するMLRS×9輌の瞬発的な火力投射量は「HIMARS×18輌分に相当する」という意味で、多連装ロケットシステムの攻撃に手を焼いているロシア軍にとって「MLRSの追加供給」は頭の痛い話だろう。
因みにロシア軍は何度も「HIMARSやMLRSを破壊した(管理人の記憶だと6輌~8輌分)」と発表しているが、ウクライナ軍は敵に見つかりにくい夜間運用を採用しているため「今のところHIMARSやMLRSは1輌も失われていない」と予想されている。
関連記事:HIMARS×2輌分の火力を投射可能なM270MLRS、ウクライナへ到着
※アイキャッチ画像の出典:Cpl Jamie Peters RLC/OGL v1.0
MLRSなどの追加提供はいいと思うがATACMSの提供を急いでほしいな。これがないとクリミア半島奪還は夢のまた夢になる。まだ、ロシア軍は弾薬庫などを後方に移し切れてないのかな?どんどん破壊してってほしい、
言わないだけでもう渡っているでしょ。たばこの不始末にしてはひどすぎる。
証拠残さないように大爆発して破片も残さず粉々になるとこ狙っているんだろ。
でもロシアだから現場猫案件も微レ存かと。しかし弾薬の分散ができないとこんな悲惨なことになるんだな。ミサイルの大型化と射程至上主義がこんなにもろいとは。日本はMRLS廃止して対艦ミサイルだけにするようだが大丈夫かね。
HIMARS、MLRSの運用は気になるな~、
アメリカはロシア本土への攻撃云々で長距離兵器の提供モメたからクリミアへの使用した場合のロシアの反応をどう予測してるのやろ?
今回のサキ航空基地への攻撃はATACMS説が高いからクリミアはOKということなのか
英、米とHIMARS・MLRSをウクライナに提供した国はある程度お覚悟完了してるすかね
あとアメリカは6月を境にHIMARSなどの長距離兵器の供与より装甲車供与の供与に重心が傾いてるから今後は提供しないのかな?
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兵器供与のハードルというかラインが下がってきてる感じがする
当初は、ロシア領だけでなくクリミアへの攻撃を認めない方向性はあったけど、モスクワ沈没以降のプーチンが核戦争へ舵を切らないところをみてクリミアへの攻撃も容認されつつあるのかも知れない
我々がロシアを信用しないように、ロシアもまた西側を疑っている
こちらからすればロシアの核恫喝が本気かブラフかを読むのが焦点だが、ロシアからするとウクライナに先に核を落とせば、西側も法や慣例を無視してロシアを核攻撃しないか心配で仕方ない
相手の立場から物事を眺めないと交渉はできないんですよ、
ATACMSを供与したら核戦争になるとか騒いでたロシア信奉者は、そういう視座を持たないからロシアの罠にかかっている
日本もMLRS送ろう