ウクライナ軍のHIMARSを使用した攻撃が連日続いており、ヘルソン州では11日もノーバ・カホフカの弾薬庫が破壊され大爆発が発生している。
参考:В оккупированной Новой Каховке раздаются мощные взрывы
参考:ВСУ сообщили о ликвидации еще трех российских командиров
大爆発に巻き込まれたロシア軍兵士にも少なくない被害が生じていると予想する声もある
11日午後10時半頃にヘルソン州のノーバ・カホフカ市内(46.76282, 33.37467)で大爆発が発生、ロシア軍が弾薬庫として利用していた建物がウクライナ軍のHIMARSで破壊されたと報じられている。
これまでに見た中で特に爆発が大きいので備蓄されていた弾薬量が多かったのかしれない。
正確な攻撃結果はウクライナ軍参謀本部の発表待ちだが、大爆発に巻き込まれたロシア軍兵士にも少なくない被害が生じていると予想する声もある。

出典:topcargo200.com
9日に実施されたチョルノバイエフカに攻撃で「12人のロシア軍上級将校(将官及び佐官クラス)が死亡した」と報じられていたが、第20親衛自動車化狙撃師団の副司令を務めるケンズ大佐、第106親衛空挺師団の副司令官を務めるクズミノフ大佐、第16独立特殊任務旅団の副司令を務めるウラジミロビッチ少佐の3人が「貨物200に指定された=死体になったという意味」と報じられている。
貨物200に指定されたロシア軍人を検索できるサイトでも3人の名前を確認できた。
追記:ヘルソン周辺でウクライナ軍が前進、再びKyselivkaを巡ってロシア軍と交戦中だ。ここを確保できればヘルソン郊外の国際空港地区(チョルノバイエフカ)奪還が見えてくる。
追記:ノーバ・カホフカとチョルノバイエフカと勘違いしてました→修正済み
関連記事:ゼレンスキーが軍に南部奪還を命じる、問題は100万人の兵士に必要な武器
関連記事:ウクライナ軍がヘルソンのロシア軍拠点を攻撃、敵の上級将校12名が死亡か
※アイキャッチ画像の出典:Telegram経由
ど派手にぶっとんだなー
長距離精密ロケットなかなか優秀
HIMARSの高精度な攻撃も頼もしいですが、弾薬庫の正確な位置を把握してる事が大きな戦果に繋がってる感じがしますね
米軍からの衛星情報なんでしょうか
衛星かもしれないけど地元民からの情報もありそうですね
まぁ多分両方の情報から確度が高いと判断されれたら攻撃を実施しているんでしょうな
湾岸戦争の頃はクウェートのレジスタンスがFAXで情報を送っていた。
当時は盗聴が出来ないから活用できたけど、現在でも使えるかわからない。
これだけ技術が進むと伝書鳩みたいに古典的方法が有効かも。
ウクライナ政府が以前から配布していた行政サービスアプリで、ロシア軍の動向を通報できるようにしてるそうな
そのアプリ、諸悪の根源。
そのアプリのせいで、一般市民がスパイ活動(スパイはジュネーブ条約の保護対象外)を出来るため、ロシアの占領地で市民のスマホをアプリを調べて、インストールされているとスパイとして銃殺、という根拠になってしまっている。
しかも問題なのは、実際、ロシア軍の動向をウクライナに報告することは、白黒判定する必要すらないくらい純然たるスパイ活動だということ。
どこで読んだか忘れましたが、ロシアは鉄道輸送してそのまま降ろした弾薬を平積みにしてるという記事を読みましたね。
まあ砲弾1日5万発のすごいローテーションを回してる裏方は量が多すぎて相当雑なんでしょう。
それが本当であれば衛星から丸見えですよね
戦時中に沖縄でやった弾薬の事故みたいな話になってるな。
とにかくウクライナにはロシア語しか話せないウクライナ人もたくさんいるわけで、見た目でロシア人とウクライナ人の区別をつけるのは不可能であり、親ロシア派と、反ロシア派のウクライナ人の区別も不可能といえる。
反ロシア派のウクライナ人が、ロシア軍の後方に回るのも簡単だし、親ロシア派のウクライナ人がウクライナ軍の後方に潜入するのもおそらく簡単だろう。
ウクライナ軍がロシア軍の後方を偵察することも、逆にロシア軍がウクライナ軍の後方を偵察するのも簡単ということだ。
それはウクライナ軍がハイマースでロシア軍の後方を攻撃するのが簡単であるのと同様に、ロシア軍がS-300でウクライナ軍の後方を攻撃するのも簡単ということであり、実際ウクライナ軍はロシア軍の長距離ミサイルに攻撃され続けているわけで、別にハイマースの方だけが一方的にロシア軍を攻撃できるわけではない。
あとは地上戦でウクライナ軍の反撃が成功するかどうかで、攻撃の効果も分かると思う。
ヘルソン州ノーヴァヤ・カホフカでも同様の爆発があった由。ウ軍のHIMARS部隊の稼働開始に対してロシア軍の補給網の退避が全然間に合ってないという感じなんですかね。爆発を見る限り体育館いっぱいぶん以上の弾薬が吹き飛んでいるのでしょうし、急に後方退避させようと言っても難しいのでしょうけど。
気になるのは、HIMARSの供与自体はずっと前の段階で話が進んでいいたのにロシアは全く対応しなかったのかという事ですよね。弾薬庫や野戦司令部ふっ飛ばされるなんて予測できてれば極力回避する方向で動くはずですが…。加えてそもそもウクライナ軍は数は少なくてもトーチカUというHIMARSと同程度かそれ以上の射程を持つシステムを保有しているのに、使われないことが前提で補給網を構築していたのかというのも気になります。ロシアはウクライナ保有のトーチカUの残個体数を把握していたのかな
退避に関して言うなら現実的にどこまで対処出来るかの問題があるので外野は何とでも言えるって感じで終わると思う。
元々ウクライナにはMLRSのM30/M31より射程が長い130kmとぶロケット弾も有るので、それら全てからの安全圏に移動するのにどれだけの手間が掛かるのか。
HIMARSの射程圏外になるなら単純に考えても時速60kmでノンストップで1時間走っても到達出来ない所に居を構えろって話。これは直線距離の話なので実際に退避するなら曲がった道や高低差や道幅でもっと時間が掛かる。
勢力圏の避難計画を綿密にしない限り効率良くいかないし、そんなことばかりしていたら進行の効率もガタ落ちになる。安全第一で行くならロシアは戦いどころじゃなくなるし、超射程のクラスター弾で相討ち覚悟で潰すか別の手段で潰す事を考える方がいいと思う。
細かく考えれば色々ありそうですが、
「信用と実績のロシア軍」って所に収束するのかなって
これってどうやって弾薬庫の位置を把握してるんだろう。衛星画像の分析?
弾薬庫などのサプライセンターは軍の車両が多数出入りしますので。偵察衛星で撮影した写真を系時的に繋ぎ合わせて車両の移動を分析して、前線の砲兵部隊から出発したトラックが、後方の1箇所に集まる場所を探すわけですね。
弾薬庫に保管した弾薬を前線に輸送するという業務は、ロシアが今使っている大規模砲兵火力投射戦術には必須ですから。
これを避けることは難しいでしょうね。
ただ、旧式の火砲牽引車のMT-LBを大量投入するというニュースがありましたが。
あれはHIMARS対策の一つかもしれませんね。元々砲弾を積んで移動する設計の車両ですから。
結局、「分散して移動する」ことがHIMARS対策の基本にして王道なので。
HIMARSは逃げ足が速く、ロシア軍は捕まえきれないようです。
また、たとえ米欧からの情報提供があるとしても、その赫赫たる戦果をみれば、
HIMARSが戦場のゲームチェンジャーであることは、もはや否定できないでしょう。
これからウクライナ軍のMLRSや精密射撃砲弾、防空システムが充実していけば、
ロシア軍を押し返していけそうな気がします。
これはコインの裏表の関係で。
我々には「長距離誘導弾のHIMARSで数十箇所の弾薬庫を破壊成功!」という華々しい戦果が伝えられ、一方で「ロシア軍は住宅に30発も非人道的なミサイル攻撃!」というニュースに怒りと義憤で盛り上がる、という構図になっていますが。
これ、ロシア側では「ロシアの長距離誘導弾でウクライナの民家に偽装した弾薬庫を30箇所破壊!」「ウクライナのHIMARS は住民が住んでいる施設を破壊!」と宣伝してるんですよ。
すなわち、我々は「互いに殺し合う両軍の、片側の方からのみ戦争を見ているに過ぎない」んですね。
現実には、双方で民間人を巻き込んだ果てしない潰し合いが進行している、と考えた方が良いでしょう。
客観的な意見に見えるが、現実と乖離していると思います。
まず両者の宣伝戦において片方の戦果をもう一方の非人道的行為と非難しているのはそうですが、どちらの情報がより現実に近いかは言うまでも無し(宇側の情報がすべて真実という意味ではない)。実際ウクライナはロシアのような焦土作戦はとっていません。
で、一番重要なのはそれを受けとった側の反応と行動です。
ブチャやマリウポリの虐殺や駅へのミサイル攻撃後に各国は強烈な非難声明を出して、それとセットでこれまでより供与兵器のレベルを一段上げました。国内外の志願兵も増加して100万人規模、逆に携行火器の量が足りないくらいに。実際に日本にいたウクライナの男性も「あんなこと」を理由に兵役に志願しているのがテレビでやってましたね。
一方でロシアの「民間人が虐殺された」プロパガンダはどうかというと、控えめに言っても効果は無さそうです。YOUTUBEやテレグラムで街のロシア人を片っ端から捕まえて「軍事作戦どう思う」というのをいくつか見ましたが、大半ははぐらかしたり婉曲な表現で批判したり。中には正しいという意見もありますが、どう見ても民間人虐殺でロシア世論が沸騰という空気ではない。実際、各地の兵士登録事務所は襲撃され、不足した兵士を補うためにあらゆる手段が取られているのは報じられた通り。
ロシア人もバカではないので、この作戦に大義はないと、少なくとも徴兵される世代はうすうすわかっているが、自分じゃどうにもならないから騙されたフリをするか考えないようにしているというのがほとんどでしょう。
ヒャッハー!きたねー花火だぜー!
とはいえHIMARSがここまで有効であると結局東側のMLRSの面制圧よりも西側思想のピンポイント攻撃の方が有効ってことになるんだろうか…
適材適所ということは理解するが現代戦においてWW1ばりの面制圧が必要な場面も相手動員数もないと思うんだよな…
TB2のEO/IRセンサーは75km先まで見渡せるといいますし、衛星を使った監視も効いているでしょう。
兵器を活かすのは状況把握能力というところでしょうか。
事故があったらハイマーズ攻撃が原因。
横流しの証拠もハイマーズ攻撃のせいにして隠滅。