イジュームからスラビャンスクに向かうロシア軍を長らく食い止めていた要衝(Bohorodychne)が陥落寸前で、ここを突破されると防衛ラインに穴が空きスラビャンスク北西の守りは厳しくなるしかない。
PopasnaとToshkivkaを失ったことがセベロドネツクとリシチャンシクの陥落に繋がったので、今回はそうならないことを祈る
リシチャンシクからスラビャンスクに向かうロシア軍はSivers’k方面で食い止められているが、イジュームからスラビャンスクに向かうロシア軍はBohorodychneをほぼ制圧(街の南側区画のみウクライナ軍が保持)することに成功したらしい。
ここを突破されるとDolynaを守るウクライナ部隊も厳しくなるため「Bohorodychne郊外でロシア軍の前進を止められるかが重要」と思われるが、阻止に失敗すれば防衛ラインをKhrestyshcheまで後退させる必要があり、スラビャンスク北西の守りは厳しくなるしかない。
防衛ラインの要だったPopasnaとToshkivkaを失ったことがセベロドネツクとリシチャンシクの陥落に繋がったため、Bohorodychneからの後退が同じ結果をもたらさないことを祈っている。
因みにKurul’kaをロシア軍が制圧したことも視覚的に確認されており「ジワジワと前進してくるロシア軍」が非常に不気味だ。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
ウクライナ軍
南部で弾薬庫とばしてる場合じゃないんじゃないですかね?
そりゃ視覚的に優勢を演出できて被害が少なく、西側に送った兵器は凄いとアピールは出来ますけど、HIMARSを東部戦線の支援に送ったほうが良いのではないのでしょうか。
どうも最近南部の小さな戦果に酔って東部の現実から逃避してるんじゃ。。。。
そんなことないですよね。
ただ南部を攻略した場合クリミアを間接的にコントロールできるようになるのよ
今はクリミアは陸続きになったけどヘルソンを制圧できた場合クリミアへのアクセスはクリミア大橋のみになって、さらにその橋を制圧できるとなればロシアを交渉の座に引きずり出せるっていう打算もあると思う
とはいえウクライナは東部に工業地帯があるからどちらにしろ痛いが…
一応、東部にHIMARSを集中運用してるみたいですよ?
東部はHIMARSを投入できない(数週間前の段階でロシア本土への攻撃を恐れて使用制限がかけられている)
そうでなくとも、投入できる戦力は限られているから、東部の戦線を遅滞させて、南部の奪還に集中する事はとても重要
今、ロシア軍が戦力、兵力を集中させているのはドネツク州方面であり、今のヘルソン州方面のロシア軍はどうみても主力ではなく、ウクライナ軍から見れば手薄とも言えるかもしれないが、そこの弾薬庫を攻撃しても、ドネツク州のロシア軍には影響ありません。
地方の財閥、軍閥が大きな政治力を持つウクライナでは、南部のヘルソン州と、東部のドネツク州の作戦は、まったく別個で独自の作戦なのかもしれず、ヘルソン州で使ってるハイマースを、防御線が破られそうなドネツク州に回してくれ、といっても無理なのかもしれません。
レズ二コフ国防相は元・弁護士で軍事は素人と自ら言っています。ザルジニ司令官は何をしているのかよくわかりません。
ハイマースをドネツク州には投入できない、ということでウクライナ空軍がSu-25をドネツク州に出撃させたらロシア軍に撃墜された、となると話のつじつまが合います。
こうなると今やスラビヤンスク防衛のために切り札となる火力は、70年前の朝鮮戦争時代に大阪で製造された60mm迫撃砲弾ということになるかもしれません。
ここのロシア軍に、
ハイマースは攻撃できないのかな
もどかしい
敵火力が集中していて監視密度も高い地域なので、探知・攻撃されるリスクが高いんでしょう。戦線の端側(ドネツクとイジューム)から削って行けると良いんですが。
ありがとうございます。
何とかして、イジュームの後方を叩ければ大吉
・・・トピずれですが、
イランが無人機を100機、ロシアに引き渡す(訓練付き)とか???
それって、かなり大変なことでは???電子戦で済みますか?アメリカは対処できるのかな・・・
戦闘機を供与を早めてほしい。ミグだけでなくF15がほしいところ。
あ~もう プーチン、諦めてくれよ、、、
無人機と一言に言っても色々ありますから。
経済的に重要なのは東部よりも南部とウクライナ側も言ってるし、ドンバスは奪われる想定もしてそうだ。
セベロドネツクをロシア軍が落とすのが先か、ヘルソンをウクライナ軍が奪回するのが先か、で国際的なウクライナ支援への熱意にかなりの差が出そうな気がします。
おそらくウクライナ軍の士気にも大きな影響が。
タイトルのセベロドネツクはスラビャンスクのことかな?
Dolyna~Bohorodychneの線は、西側の人工湖とドネツ川に挟まれた、スラビャンスク方向に向かう回廊地形の入口になります。回廊の狭隘部では防御正面を狭くすることが出来ますが、回廊幅はドネツ川の蛇行によって大きく変動します。Dolyna~Bohorodychne間は最狭部で守りやすい場所ではあるんですが、固定陣地帯でロシア軍の集中火力を受け反撃も困難という状況が続き、戦争指導方針的もドンバスは守勢で持久、大規模な増援は直近では見込めない以上、全体として東部は逐次後退しつつ抵抗を継続していく形にならざるおえませんね。
Bohorodychne南郊の高地が戦闘の焦点となっているのは数日前から報じられていましたし、最終的な後退は戦勢から言って恐らく避けられません。後退時までの損耗が大き過ぎるとKhrestyshche~ドネツ川、の第二線の持久にも支障がありそうなので、そこは上手くいって欲しい所。リシチャンシクから後退した部隊の再建が進めば多少の余裕も生じるんですが。
南部の弾薬も東部にもっていかれると東部で使われるから、どこのロシア軍の弾薬でも破壊するのは効率的ですよね。
落とされそうな街も地形的に南部が高台だから、地の利はあるのでウクライナ軍がそこまで戦略的撤退したんでしょうね。住民はもう逃げているでしょうしね。
逆に高台とられると郊外での防衛は難しそう。
ドネツク州でのロシア軍の作戦は、シベルスクより先に、イジュ―ムの方面から、機械化部隊がM03道路を突っ走って、スラビヤンスク市街に突入、制圧ということだろうか?
ドルナのウクライナ軍はこのままだとゾロテのウクライナ軍のように完全包囲されてしまう。イジュ―ム方面のロシア軍は、おそらくシベルスク方面のロシア軍よりも消耗は少ないだろう。
ハイマースだとか、T-72戦車だとかは、ヘルソン州の方に優先配備されているようで、スラビヤンスクの方面には予備の戦力、切り札となる部隊はほとんど何もなさそうだ。領土防衛隊の一般市民兵が70年前に大阪で作った60mm迫撃砲弾で抵抗するしかないのかもしれない。