ウクライナ戦況

ウクライナ軍の反攻、スームィ州のトロスティアネッツ奪回に成功

ウクライナ北東部の都市スームィの防衛に手一杯だったウクライナ軍が反撃、ロシア軍に占拠されていたトロスティアネッツ市の奪回に成功した。

参考:93-тя ОМБр Холодний Яр

ロシア軍の第4親衛戦車師団を追い出したウクライナ軍の第93機械化旅団、トロスティアネッツ市の奪回に成功

ウクライナ北東部の都市スームィから南へ約40kmの地点にあるトロスティアネッツ市は今月1日にロシア軍の手に落ちていたが、領土防衛軍やレジスタンス(非正規戦闘員)の支援を受けたウクライナ軍の第93機械化旅団が奪回に成功した。

出典:GoogleMap 管理人が加工

同部隊は公式Facebook上で「ロシア軍の精鋭と謳われる第4親衛戦車師団(第1親衛戦車軍所属)は多くの装備や弾薬を残したままトロスティアネッツ市から撤退した」と説明しており、戦闘で破壊したロシア軍の装備の様子も公開している。

トロスティアネッツ市の南に位置するアフトゥイルカ市では現在もウクライナ軍とロシア軍による戦闘が続いているが、ここのロシア軍を排除すればスームィの包囲網に大きな穴が空き、スームィとハリコフの交通アクセスも回復するだろう。

果たしてスームィ州の反撃はどこまで伸びるだろうか?

出典:93-тя ОМБр Холодний Яр

追記:チェルニヒウの西に位置するスラヴィティチ市は「街全体がロシア軍に占拠され夜間の外出禁止令が導入された」と発表、マリウポリでの戦いもロシア軍が徐々に街の中心へと侵入しており、リヴィウにもロシア軍のミサイルが3発着弾してインフラ施設に大きな被害が出たと報じられている。

関連記事:ウクライナ軍の反攻、ヘルソン州のノボボロンツォフカ奪回に成功
関連記事:ロシア軍、作戦規模をウクライナ軍の弱体化とドンバス解放に縮小か

 

※アイキャッチ画像の出典:93-тя ОМБр Холодний Яр

お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。

解放者のロシア軍? 占領した都市での振る舞いは山賊や盗人レベル前のページ

ウクライナ侵攻失敗で低下したロシア軍のプレゼンス、きな臭いコーカサス次のページ

関連記事

  1. ウクライナ戦況

    英国防省、砲兵を効果的したロシア軍はバフムートで勢いを取り戻した

    英国防省は7日「空挺部隊を含むロシア軍はバフムートの戦いで勢いを取り戻…

  2. ウクライナ戦況

    ウクライナ軍、ロシア海軍の黒海艦隊を壊滅させる準備を進めている

    訓練を受けるウクライナ軍兵士を視察するため英国を訪問したハヴリロフ国防…

  3. ウクライナ戦況

    ロシア軍がノーバ・カホフカを事実上放棄、関係者や協力者を全員連れ出す

    ウクライナ側のパルチザンは「ロシア軍がノーバ・カホフカから占領行政の関…

  4. ウクライナ戦況

    スラビャンスクを巡る戦い、ロシア軍の前進を阻止してきた要衝が陥落寸前

    イジュームからスラビャンスクに向かうロシア軍を長らく食い止めていた要衝…

  5. ウクライナ戦況

    ウクライナ軍はハルキウ州で50km以上前進、700km²以上の領土奪回

    ウクライナ軍は8日、ハルキウ州における一連の反撃について「ロシア軍の防…

  6. ウクライナ戦況

    ウクライナ軍はお手上げ、ロシアがベラルーシ領にイラン製弾道ミサイルを配備か

    ウクライナ空軍の報道官は「イランから入手した弾道ミサイルをロシアはベラ…

コメント

    • 無無
    • 2022年 3月 27日

    ウクライナが勝つほどに、ロシアによるBC兵器使用のハードルが下がりつつあるのが唯一の不安
    ここ一ヶ月で、なんでもござれの山賊集団だと曝されたもんな、撤退するときには街を焼いて毒を撒いてくくらいはやるだろう

    47
      • らる
      • 2022年 3月 27日

      山賊集団なのは昔からだよ。義和団事件の時も、日露の時も、シベリア抑留のときも、そういう悪評の話はいくらでも出てくる。 もうそういう国民性なんだろ。 軍人の地位が低く、待遇も悪く、当然給料も低い、マトモな人材が集まらず、慢性的に士気が低く、正直者が馬鹿を見る、ズルをやったもん勝ち。そんな気風なんだろ。  共産圏はもうみんなそうだろ。  中国も北朝鮮も軍人と兵器の数は自慢してるけど、使う人間の質が低いので、実践ではどの程度役に立つが疑問。

      47
    • や、やめろー
    • 2022年 3月 27日

    精鋭の部隊を叩けたのはでかいですね。ロシア軍、あっちこっちで反撃されてません?
    ヘルソン州(ヘルソン国際空港など)
    サポリージャ州(ベルジャーンシク市)(揚陸艦撃沈)
    スームィ州(精鋭戦車師団を叩いた)←new!
    (まだいっぱいあると思いますが、自分このくらいしか知らないので皆さんで付け足してくれると助かります)

    13
    • zerotester
    • 2022年 3月 27日

    その第4親衛戦車師団ですが、第13親衛戦車連隊の指揮官が自殺したとISWのレポートにありました。士気の崩壊を示しているという評価で、精鋭部隊でさえそれだというのが深刻ですね。ウクライナから攻められてあっさり逃げ出したのでしょうか。

    ロシアは「東部地域に集中する」と発表したが、依然としてロシア軍はキエフ周辺で戦闘努力を続けており東部に向かう動きは見せていないとISWは書いています。作戦全体を統括する人がいなくて各方面軍がバラバラに動いているのではないかと米国防省の人は言っていましたが、実際連携が取れていない感じですね。

    16
      • くらうん
      • 2022年 3月 27日

      それが本当なら、各BTGの部隊長はCNNやBBCを見る方が全体の状況認識できそうですね。

      13
    • STIH
    • 2022年 3月 27日

    しかしマリウポリは限界ですか。ここだけはロシアも意地でも制圧したいところである以上、統制のとれる部隊をここにすべて突っ込んでいるのかもしれない。
    しかしここの決死の反抗のおかげでウクライナ軍が攻めに転じる余裕ができたから、一時的に占領されても何とか取り返して欲しいところです。

    3
      • 匿名
      • 2022年 3月 27日

      解囲の可能性が出てきたって見たんだが

      2
    • くらうん
    • 2022年 3月 27日

    スラヴィティチ市って元からロシアが占拠してた街じゃなかったっけ?
    キエフ東部攻略のために抽出してた部隊が後退して戻ってきたってことか?

  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 欧州関連

    BAYKAR、TB2に搭載可能なジェットエンジン駆動の徘徊型弾薬を発表
  2. 軍事的雑学

    4/28更新|西側諸国がウクライナに提供を約束した重装備のリスト
  3. インド太平洋関連

    米英豪が豪州の原潜取得に関する合意を発表、米戦闘システムを採用するAUKUS級を…
  4. 欧州関連

    オーストリア空軍、お荷物状態だったタイフーンへのアップグレードを検討
  5. 米国関連

    F-35の設計は根本的に冷却要件を見誤り、エンジン寿命に問題を抱えている
PAGE TOP