ウクライナメディアのRBC Ukraineは電力状況について「国家間の送電網は使用率が100%なので電力輸入を増やすのは不可能だ」と、Ukrainska Pravdaも「キーウでは重要インフラが多くの電力を消費するため市内の一部では20時間も電力が供給されていない」と報じた。
参考:Непростое лето и три сценария на осень. Сможет ли Украина спасти энергетику и не допустить блэкаут
参考:Киев в сложной ситуации, в некоторых районах не бывает света по 20 часов – эксперт
現在の状況を劇的に改善する唯一の方法はザポリージャ原子力発電所を取り戻すこと
ロシア軍は3月22日、29日、4月11日、27日、5月8日、6月1日にウクライナのエネルギーインフラへ自爆型無人機、巡航ミサイル、弾道ミサイル、極超音速ミサイルを発射、この攻撃で大規模な火力発電所と水力発電所の全てが甚大な損傷を受けるか施設自体が完全に破壊されてしまい、ウクライナは3月以降の攻撃で9.2GW相当の発電能力を失ってしまった。
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出典:TpyxaNews
ウクライナ政府は電力の供給量と需要にギャップが生じたため全国に大規模な計画停電を導入、火力発電所や水力発電所を復旧させる資金を捻出するため6月1日から電気料金を約2倍(kWhあたり2.64フリヴニャから4.32フリヴニャ)に引き上げたが、24時間体制で修理や再建を行っても「発電能力の回復には数年かかる」と見積もられており、RBC Ukraineは今後の電力見通しについて以下のように報じている。
“現在の電力供給は計9基(フメリニツキー原子力発電所×2基、リウネ原子力発電所×4基、南ウクライナ原子力発電所×3基)の原発、太陽光発電、国外からの輸入に依存しており、電力供給の大部分を担っている原発は暖房シーンズ=9月末までに義務的な定期修理を実施しなければならず、夏の間は原発の発電能力が減少するしかない。さらに電力供給の約20%を占める太陽光発電は天候に発電量が左右され、電力輸入に使用されている国家間の送電網は使用率が100%に達しているため、国外からの電力輸入を増やすのは不可能だ”
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出典:RLuts/CC BY 3.0 フメリニツキー原子力発電所
“そのため計画停電の緩和は原発の修理完了と火力発電所と水力発電所の一部復旧を待つ必要があり、気温が上昇する夏場に計画停電が緩和される見込みはなく、ウクライナが計画停電から完全に脱するのは早くても2年後の話になるだろう。停電時間は地域によって異なり、制限値を越えたフメリニツキー州、ドネツク州、ジトーミル州では6時間以上も灯りが消え、ドニプロペトロウシク州では大規模な計画停電が始まる前から産業界の電力規制が行われている”
“最も計画停電の影響を受けている一般消費者と産業界はキーウ、オデーサ、ハルキウで、特にハルキウでは電力消費のピーク時に毎時20万人~25万人が停電になっている。そのためハルキウの食料品店、薬局、スーパーマーケット、カフェ、ガソリンスタンドなどは自家電源機の設置が進んでいる。オデーサもハルキウと同様にロシア軍の攻撃を頻繁に受けているが、自家電源機の普及が進んでいないため高圧送電線への攻撃が致命的なダメージになっている”
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出典:Paweł ‘pbm’ Szubert/CC BY-SA 3.0 チェルノブイリ原子力発電所
“チェルノブイリ原子力発電所が閉鎖された影響で首都圏は慢性的な電力不足に陥り、これを他地域からの電力供給で賄っていたが、国全体が電力不足に陥ったためキーウの一般消費者、産業界、重要なインフラへの電力供給が難しくなっている。但し、国内の電力関係者は「1日あたりの計画停電は最大10時間~12時間に達するかもしれないが、ブラックアウトを起こすほどエネルギーシステムが安定性を失うことはない」と自信を見せた”
“電力分野の技術者はシステムの復旧に全力を尽くしており、これがどの程度の成功を収めるかは数ヶ月後に判明するだろう。問題はロシア軍がエネルギーインフラに対する攻撃を緩める気配がないことで、ウクライナの発電所、送電施設、復旧作業は今後も敵の攻撃に晒され続ける”
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出典:Photo by Jason Cutshaw
ウクライナの電力問題はFinancial Times、New York Times、Washington Post、CNNといった海外の主要メディアも注目しており、恐らく最も気温が上昇する夏場をウクライナ人が残り越えられるのか、防空システムの欠如が解消されない中でエネルギーインフラを守れるのか、電力不足がウクライナ産業界や国内の武器生産にどの程度影響を及ぼすのかを心配しているのだろう。
因みにRBC Ukraineの取材に応じた電力関係者は「現在の状況を劇的に改善する唯一の方法はザポリージャ原子力発電所を取り戻すことで、これに匹敵する代替手段は他にない」と述べているが、この原発はドニエプル川の対岸に位置し、今のところ陸路からアプローチする手段がないため「ロシア軍から原発を取り戻す」というアイデアは現実的ではない。
追記:Ukrainska Pravdaは7日「キーウでは重要インフラが多くの電力を消費するため直ぐに1日の割当限界に到達し、市内の一部では20時間も電力が供給されていない」と報じ、専門家も「これが現実だ」と述べてたが「(電力使用の公平さを改善する)割当ルールの見直しで改善できる」とも付け加えた。
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※アイキャッチ画像の出典:Офіс Президента України
最近のウクライナの現状はあまりにも日帝の末路とオーバーラップしすぎて、核攻撃を食らって無条件降伏まで踏襲する可能性すらあるんじゃ無いかと考えています。
Kharkivに戦術核を1発撃ち込み、第47独立機械化旅団を中心としたウクライナ軍の主要精鋭陸上部隊を消滅させた後、
Kievに1発で政治機能を消滅させてゲームセット。
Odessaあたりにできた暫定政府が事実上、無条件降伏と同義の停戦協定をロシアと締結。
冷徹な合理主義者であるプーチンのシナリオの一つとして、あってもおかしく無いんじゃないかと。
この時代に自分達が吹っかけた戦争でそれをやるって事は堕ちる所まで堕ちてもう北朝鮮以上の国交になっても構わない覚悟が必要だけどね。核攻撃までして無条件降伏とか厚かましいにも程がある、せいぜいが交渉無しで核汚染地帯を緩衝帯にするだけで終わりでしょ、中国だって下手すれば自国に使われる可能性がある狂犬との付き合い方を考え直しそうだけどな。核を実際に使う冷徹な合理主義者とか言葉がおかしい。
核を使うならもっと早く使うべきだしウクライナ国内で使用すれば公言しているNATOがウクライナ領に展開中の部隊を攻撃する理由になるし、放射性物質がNATO構成国に降り注げばNATOへの直接攻撃。Kh-102の20ktクラスですらハルキウで空中爆発すれば風向き次第でロシア領にも放射性物質が行くし、併合した所にも被害が及べばプーチン大統領が発言していた保護とか所の話しじゃないでしょ。
ロシアとの取引が主要国よりある感じの核被害を訴える日本が今まで通りの取引なんて対外的にも出来なくなるだろうし、ただでさえガスや石油収入が減っている所に食材の収入すら減少とか国家として成り立つもんなのかね。
いくら核兵器といっても広島長崎みたいに目標が毎日同じ場所にいなきゃ最大限の戦果は期待できないし、戦術核程度じゃ常に警戒している軍事目標相手だと下手すりゃFAB1500と大差ない戦果の可能性すらある。
核兵器使用自体がパンドラの箱なんで戦略核でも戦術核でもデメリットはほぼ同じやろ。そう考えると核兵器はやっぱり最強脅し武器で撃ち込むならいきなり都市部ってなっちゃうんだよなあ。それは流石に避けて欲しいけどなあ。
戦略核ならともかく戦術核なら少なくとも10数発撃たなあかんやろなあ。
そうなると2,3発は不発弾が出て、ウクライナ側に回収されるわけで。
逆神の負け惜しみ構文もここまで来るとギャグですな
お気には召さんでしょうが、ロシア製兵器の信頼性と今まで未使用の兵器システムである以上、当然想定すべき未来ですな。
北朝鮮製ミサイル並みに5割としていないだけ、まだ良心的です。
核兵器を使えば、立場上西側もそれ相応の対応を取らざるを得なくなるし、ただ単に事態が悪化するだけなので、そう簡単には使わないと思います……
むしろ重要な局面ごとに「こっちは中国君の仲介で良ければいつでも停戦交渉できるんだけどなー、まだかなー」ってぼやいてる今のやり口の方が何倍も賢明なのでは。
仰りたい事は分かりますが、実地試験も世界に知らしめる必要も無いので、このパターンの使われ方は無いでしょうね。
私の頭髪が完全復旧するのも約2年間です。
毛根がメルトダウンしたようです…
継続的な毛根への攻撃で2年後には死滅しているのでは?
フサフサなボブは訝しんだ
二年前くらいのウクライナ勝利を確信して煽り立てている西側並みの予想
ウクライナに残された唯一の勝ち筋ってロシアが継戦できなくなるまで粘るだけだと思うけど、NATOからの支援関係なく、電力網の破壊や人的な損失を補充するための新たな動員は現在では志願兵なんかほぼ出て来なくて強制動員以外は困難を極めてる感じだから、さすがに厳しいかもしれんね。
今はまだ暖かい時期だから大したことはなくても、厳しい冬の寒さをしのぎながら戦争を続けられるんだろうか?
夏場、本当に大丈夫なんでしょうか。現代の都市部の食事情は冷凍技術に頼りきりですから、飢餓の恐れが無視できないような…。
ウクライナ国民の継戦・厭戦感情を考えると今年の冬前が戦争継続のタイムリミット・・・?
発電施設が狙われる次点で隣国で電気を送電してもらった上で地下配電網でも作らんと無理出ないかな
あとはマイクロウェーブ送電(実験で3割程度しか送電できんし。大規模なのは無理くさいが)
地下送電網を作って電気を送ってもらっても既存の建物が地下からの受電に対応していなければ何処かで地上に出す必要があるのでそこを狙われるとそこが弱点になるでしょうね。
弱点にはなるだろうけど、地上に出すポイントは山ほどあるだろうから、壊されても建物を壊されるのと大差ないと思う。
近くに共同溝から電線が出ているところがあるけど、特別な設備でなくて電線が地面から生えて、電柱につながっているだけだし。
ウクライナを横断する地下電力網を作るのは、コストを考えると、現実的ではないだろうけど。
これが生活インフラの破壊して敵に撤退を強いれる「残虐性の価値」って言われたやり方か
(シリア内戦でロシア軍がこれをやって戦いを有利に進めた)
不謹慎だけど仮にウクライナ軍が下がらなくてもウクライナの世論や社会にどんな影響を与えるか気になるゾ
(厭戦気分になるか特に影響無いか等)
日本でも、電力会社間の送電網強化が議論にあがりますが、時間と金額がかかりますからね。
ウクライナの電気代、送電網維持(固定費)や復旧のために、電力単価を大幅に値上げしているという話しがあります。
ウクライナが、数千億円単位の資金を捻出して隣国との送電網を強化したとしても、買電が大幅に増えれば外貨が流出するだけ(コストが増える)という頭の痛い問題なんですよね…
日本の場合は東日本と西日本における電源周波数の違いが1番のネックですよね。
仰る通り、有名ですね。
実はそれと別に、地域間送電の同一周波数内でも、思ったよりも余力ないんですよね。
(2021年4月16日 地域間送電網とは 電力融通で停電防ぐ 日経)
何の役にも立たなかった電力自由化と原子力発電所の使用制限のおかげですね。今の電力設備の余裕のなさからすると,日本が戦争になったときは自衛隊ではなく電力で日本は敗れますね。しかも,短期間で。
石油関連施設攻撃したら毎回電力インフラ攻撃で報復されてるのに、またやってますね…
今度はロストフ州の製油所ですか
続けてるからにはウクライナは自身が駒得してると算盤弾いているはずですが、一体どんな勘定なのやら
撃ち合いに勝てると見込んでやっているのか、仰る通り、自分も想定に素朴な疑問があります。
現代インフラが使えなくなりますから、産業もドンドン荒廃していきますし、ウクライナ海外避難民も帰国しない事を選ぶ人が増えるでしょうからね…
ウクライナの火力発電と水力発電はほほ全滅で、もう失うものないから、ウクライナが止める理由はない。
無敵の人状態。
ネプチューン量産が軌道に乗ったら、ロシアの発電所を狙えばいいと思う。
現在進行形で失っているものを抜きにすれば、ですけどね。損得勘定ができないから無敵の人になるのか、あるいは無敵の人になったから損得勘定をしなくなったのか。どっちなんでしょうね(白眼)
もう失うものがない,と思いきや。
発電所をあらかた潰したあと,最近はガス関連施設が攻撃されてます。冬に向けて完全に息の根をとめにかかってますよ。
オール電化が進みそうだな
「生きている」という事はマダマダ失うものが有るという事ですからですね。
電気、燃料の次は水でしょうか、食料でしょうか。
その軌道に乗せる電力はどっから持ってくるんです
原発かポーランドじゃね?
しかもアメリカからも原油価格上がるから製油所攻撃はやめろって怒られたのに…
ロシアの石油精製施設を潰すと原油価格が逆に下がるメカニズムをイギリス(たしか)の経済学者が発見したニュースがあったね。
ウが露の精製施設を破壊 → 露が原油を精製出来ず、そのまま輸出 → 原油市場に供給量が増えて値下がり →ロシアは付加価値の低い原油を輸出して、高いガソリンや重油を購入して、財政がきびしくなる
という、仕組みらしい。
ウクライナによる石油精製施設への攻撃でロシアが旧ソ連友好国以外へのガソリンの輸出を禁止したことがあった。
軍隊というと軽油を多く使うという印象があるが、ガソリンの需要も多いのかな。
円安で日本復活とか言ってるリフレ派みたいや
執拗に報復をするということは「その攻撃は俺に効く」「そこが弱点」と言っているようなものでもあるので(本気でロシアに勝てると信じている)ウクライナに辞める理由はないのでしょう。
それと空軍基地の報復合戦をしていた頃から思っていたのですが、どうせ同じ数のミサイルが飛んでくるなら小粒な報復をロシア側に「強いる」方が何度も飽和攻撃されるよりマシという防空的な理由も考えられるのでは。その迎撃に失敗してるようではアレですが…
電力復旧の足りない部分について、発電能力のある船/艀などががあると良いですね。
新造では間に合わないので、既存で。燃料の種類は問わずに(重油、ガス、石炭!、etc)。
客船/フェリー客船などで係船中の船はないかしら。発電力は大きいでしょうから。
運用は予備役/後備役の経験者にお願いする形で。
送電網が維持できていれば、接続すると良いので、対策にはなりそうな気がします。
あと、くだらないことかもですが、LNGのガスボンベ等を集めておいては。
最悪の時に陸送ができるし。冬の採暖対策の意味でも。
ロシアは電力の次にはガスを狙うのでは?。
既にインフラ攻撃の対象としてウクライナのガス貯蔵庫・輸送ラインは攻撃されていますよ
それも含めて今年の冬が相当に厳しい事になると予想されています
洋上の発電所も結局は地上の発電所と一緒でロシアによるミサイル攻撃を受けて破壊されるだけでは?
それも破壊されたら接岸していた岸壁も使えなくなるというおまけ付きで。
素人が勝手に考えているのですが。
隣国のルーマニアの港に停泊して、
そこから送電線を伸ばしたら、などど思っています。
あるいは、不定期に移動して、ロシアのドローン/ミサイル
の狙いを外すのも良いかと思っています。
宇宙太陽光発電にして、マイクロウェーブでウクライナに送電するのがいいと思う。
マイクロウェーブ受信機は移動式にして、動き続ければミサイル攻撃もかわせる。
国家間の送電は記事によると発電網に余力が無いのが原因で電気を受け取れないみたいなのでルーマニアに船をおいても送電網を強化しなければ電力を送れないと思いますよ
送電網を強化するなら近隣国の陸上発電所で電力は充分賄えるでしょうから船は必要ないと思います。
ロシアからの攻撃を受けない為に船を不定期に動かすという考えも陸上側に受電設備が必要なので寄港しえる港は限定されてくると思います
それにロシア側が偵察衛星などで港を監視して発電船を見つけて攻撃を開始すれば、発電船は一度寄港して発電と送電を開始すればすぐに動く事は出来ないでしょうから脆弱なのは変わらないと思います。
なるほどです。
隣国からの送電網を整備するのが、
きっと一番良いのでしょうね。
隣国に発電余力がなければ、
発電船を隣国に停泊させてもらう形で
当面の解決になるのかな。きっと。
夏は大したことないですよ。ちょっと暑いくらいでそうそう人は死にません。工夫の余地もいくらでもあります。
問題は冬ですね。冬にエネルギーが無いのは死亡コースです。
この電力攻撃こそ、まさに戦略攻撃と呼ぶべきですね。
熱中症という問題がありまして。本当にまずい期間は限られていますけど、涼む場所がないというのはかなり堪えると思いますよ。
日本の場合は世界有数の体感温度ですから、冷房の有無はかなり問題ですが。
ウクライナは緯度的には北海道ですから、そこまでの酷暑にはなりませんよ。そもそも冷房の無い家が大多数です。
問題は冬です。冬は「太陽光発電が役に立たない」。太陽光は夏の冷房のピークにはよく働いてくれますが、冬の夜には発電ゼロです。しかもウクライナは高緯度地域ですから、冬季には大きく発電効率が落ちます。
とにかく条件がよろしくないですよ。都市部はほとんど大規模なセントラルヒーティングが敷設されていますが、稼働には当然電気が必要ですから、電力が無ければどうにもなりません。
ウクライナの地理条件を良く把握はして無いですが、北海道でも35度超えぐらい行きますし暑くないわけでは無いんですよ。湿度は日本本土とは違いますが。
また、安全衛生から見ると酷暑でなくとも倒れる人は出ます。その時に救護方法が限られるのは身震いしますね。民族的に発汗能力が低いのも懸念要因です。
夏にはエアコン使えばいいんですよ。5度下げるだけの電力しか使わないから。
冬だと、50度上げなきゃならないんですよ。
そういえば、貯蔵している小麦などの穀物、まとめてダメになるかもしれませんね。
カントリーエレベーターで、乾燥させて温度・湿度を管理していると思いますが、電気がないとどうしようもないかもしれません…。
キーウだと寒い日で-20度ぐらいだと思うけど、死亡コースというほどかな。
毛布に包まってたら死にはしないんじゃないかな。
検索してみると 衣服、食料、水分、塩分が豊富に利用できる環境なら、-50度までは暖房なしでも死なないらしい。
年寄は死ぬだろうけど。
日本では-2〜3℃程度の首都圏で毎年ホームレスが何人も死んでます。
-20℃だと、かの八甲田山遭難事件の時と同じぐらい気温です。下手したらウクライナの人口激減するかもしれないですね。
別に大丈夫だろ
シベリアの都市はマイナス50度以下になることもあるが暖房がない時代から人が定住してる訳で
そりゃ木切って薪にして暖をとってたからだろ
現代の住宅に暖炉なんて無いし
あったとしても都市部の人口賄えるほどの薪がどこにあるのよ?
電気というエネルギーを前提に作られた現代都市で
昔と同じ暮らしができると思える方がどうかしてる
ひとまずはダーチャで薪、暖炉ありの生活をするんじゃないですかね?
あと流石に原発は攻撃対象から外してるみたいなので、そこからほど近い都市にはお湯が流れていきます。
問題は道中のトラブルで流れてこない可能性も高いことですが。
ウクライナの農村部は、なんとでもなるんですよ。元々貧しい国ですし、農村では自給自足が基本ですから冬を越すためのノウハウも設備も十分にあります。
問題は都市部でして。電力の優先割り当てをされるキーウではさほど問題にならなくても。物資もエネルギーの割り当ても届かず、さりとて農村ほど越冬準備が行き届いていない地方の小都市から悲惨なことになっていくでしょう。
鎖は弱い部分から切れる,それが真理です。
ダーチャは近場の別荘みたいなもので、大都市だと所有していない人も多いですが地縁があれば誰かを頼れますし、中小都市だと逆にダーチャ取得が容易ですね。
都市部の出稼ぎ民、今だと疎開民もコネが無いと辛い場面でしょうかね
東部のロシア語話者の疎開民が、西部の農村で貴重な食料や薪を無償でもらえるとはとても思えず。子供も身寄りもない老人は、むしろロシア側に保護してもらったほうが生存確率は高そうですね。宣伝のためにも生かしておいてもらえるでしょうし。
双方が宣伝合戦をする結果、少しは民間人の保護をするようになるのは数少ないSNSの良さの一つですね。
ウクライナ人の人口が今年に激減するとはとても思えないか、まあ、今年の冬にはわかることではある。
ホームレスも八甲田山も野外だけど、キーウ市民はマイナス20度の野外で寝ないと思うよ。
大祖国戦争ではバターと砂糖の備蓄が生死をわけたらしい
それを聞いてから自分も何かありそうならバターと砂糖を買いこもうと思ってる
旧ソ連圏で冬場にエアコンなんてまず使っていない。
暖房に電力はあまり関係ない。
彼の地の暖房の多くは地域ごとのお湯を張り巡らせたセントラルヒーティング。
そのお湯を作っているのが、各地のボイラー施設と並んで火力発電所。
発電タービンの排熱利用。
まあ、電気は関係なくても発電所が死ねばセントラルヒーティングも死ぬと言う意味では同じですが。
時代はやはり分散だな
アメーバ経営のように小規模でも独立して動ける仕組みがあると層が厚くなる
エネルギーで分散をやると
コストがめちゃくちゃ上がるけどね
ウクライナの電気代は
日本人や支援国の税金で払うから
あちらさんは気にしてないだろうけど
SMRだな。
HDDじゃないよ。
量産してウクライナに届けよう。ロシアには設置場所を教えてあげよう。
暖房も必要になる冬が問題だな
それまでになんか手当考えないと
ぱっと思いつくのは
・薪・廃材・燃料の集積
・断熱性の高い冬服の用意
・建物の断熱の強化
・女子供老人の国外退去
薪を用意するなら、もう今の時期から木を切って乾燥を始めないといけません。立木は切ったばかりだと水分をたくさん含んでいて燃料としての使用には適さないのです。
ただし、この夏にせっせと薪を用意しても。冬になれば燃料不足で薪なんか積んであったら真っ先に盗まれてしまいます。
ウクライナには中世暗黒時代並みの生活が待ってますね。
ちなみに国外に逃げるにしても,川を泳いで渡れるのは今のうちです。冬になれば川を渡ることも出来なくなり,真の意味で詰みますね。
今は国境線沿いに地雷原あるから逃げられないですよ
先日ルーマニアだかに逃げようとした人が引っかかって死んでた
貧乏人、高齢者以外だと、法律で国に閉じ込めて逃げられない人ばかりになりそうですね。
21世紀に、好き好んで電気のない貧乏暮らしで、極寒の中震えながら生活したい人いないでしょうし(少数の例外は分かりませんが)。
優秀な人、若い人から、国外に定着していきそうですね。
ロシア軍じゃなくてウクライナ国民に対して地雷使うんですね…。
ユニセフの報告書だとドネツク州だと戦前から当たり前だったからウクライナの日常なんでしょう
贈り物にするぐらい薪は豊富だから一冬は大丈夫では?完全停電でも無いようですし。
まあ普段使いしない国なら備蓄ほぼ0で考えるのは間違ってないでしょうが
日本で良く言われる戦争時に原発は狙われるは今回は違ったというのが今の所の結果と見れるのかな、日本は島国故当然に条件が違ってくるとは思うが。とはいえロシア占拠中のザポリージャ原発を何故かロシアが攻撃しているという意味不明なプロパガンダもあったが、ああいう完全に辻褄合わないことを疑わずに信じる層や信じたい層が存在することに驚愕する、もちろんロシアが自ら占拠中の原発を己で攻撃する可能性もゼロではないが。。思うに恐らくは最初から結論ありきか何も考えていないのか西側が全て正しいと考えているのか、こうあるべきやこうあって欲しいの願望なのか謎の信念や思想なのかは解りかねるが、日本在住であれば思想の自由な国で生活しているわけであるからどんな考え方にも一定の理解は示すべきなのかなとは思うようにしているが、ウクライナに栄光あれ!これだけは完全に理解出来ない。
認知的不協和、サンクコストといった概念に、仰る点が当てはまるかもしれませんね。
金儲けのために、専門家は特に前言撤回すれば失う物が大きいですから、尚更その傾向がありそうです。
しれっとウクライナを小馬鹿にしてるだけでは?
コメ主さんの文章を見るに個人的にはウクライナを馬鹿にしているというよりは日本内の無知蒙昧な人の多さに呆れているように見受けられました
修繕が終わったところから
Wタップで追加攻撃してくるだろうから
戦争終わるまで経済産業は止まるやろな
(以下は与太話…であればいいなという話)
戦後の「ウクライナ」は原発だらけになるでしょう。
(露以外の)欧州全体への電力がここから賄われるのです。
それらの守護への貢献が次代の「国際秩序」という御題目になります。
対露の強烈な壁であるだけでなく原発のリスクを「ウクライナ」にまとめてしまうこともできます。
民族自決の時代にあって本来であれば到底道義的に許されるはずのないことです。
しかし露によって1つの十分に大きかった国の未来が事実上滅ぼされることで可能となってしまうのです。
「ウクライナ」は「ちきゅうはかいばくだん」になるのです。
「6月1日から電気料金を約2倍(kWhあたり2.64フリヴニャから4.32フリヴニャ)に引き上げた」
1 フリヴニャ= 4円弱
4.32フリヴニャ = 16.7円
東電 従量電灯B 1kWh 29円80銭(120kWhまで) ~ 40円49銭(300kWより)
2倍に値上げでも、東電の方が高いなあ。
物価が安いからね
ウクライナ財務省によると、21年の同国の平均年収は65万円程度で、日本の6分の1に満たない。
↑
らしいです
戦争で収入自体が無くなった人も多いでしょうし、政府の支援が無ければもはや電気も使えない人が多いんじゃないでしょうか。
これで万一政治家の子弟なんかが計画停電を逃れて豪遊してたなんてことが明るみに出ようものなら流石にウクライナ内外とも黙ってはおれないだろう。
もっともウクライナ人はその高潔な国民性で知られ、汚職・地位の濫用といった悪徳とは無縁であり、この心配は杞憂というものだ。
ディーゼル発電機・軽油などの燃料割り当て、どうなっているのでしょうかね。
◎×地域に、××台割り当てみたいな話を聞かないので、高潔な国の実態がどうなっているのか個人的に興味があります。
輸入電力を増やすのは無理、って本当かね?
直近の6月6日の輸入実績を見ても、ハンガリーからの輸入はかなり使ってるけど、ポーランドやモルドバからの輸入量はまだまだ余裕がある。
発電側の発電量や余剰電力の問題はあるだろうが、entsoeの公開データを見る限り、送電設備の物理的限界には達していない。
今年4月に出たeurostatのレポートでは、ハンガリーの電気料金がEU最安値だったので、物理的送電能力の限界ではなく、金銭的限界の可能性もあり得るのか?
いや、流石にこの状況で金に糸目はつけないか。
ハンガリーの電力は、ロシアの原子力産業に依存しているのが実体なんですよね。
オルバン大統領を、親ロだと単純に叩く声もありましたが、ウクライナの電気調達に貢献しているならば皮肉な話だなと。
新規原発のロシア資金支援だけでなく、既存原発ソ連製のため、ロシアからメンテナンス部品を輸入しているかもしれません。
ハンガリー=ロシアの安定した関係が、ウランの調達や原発メンテナンスを支えており、ウクライナに送電する余剰電力が生まれているというスキームです…
>7月下旬、パクシュ原発を訪れた。関連企業を含め約5千人が働く原発は2022年、ハンガリーの総発電量の47%にあたる電力を供給したという。
>燃料も運転開始当初から旧ソ連製で、今もロシア国営企業で、原子力ビジネスを一手に担うロスアトムグループからすべて購入する。
(2018年11月 ハンガリーの原子力事情 一般社団法人 日本原子力産業協会)
2023年9月24日 ロシア依存の原発で電気代安く 「東方開放」ハンガリー、狙いと課題 朝日新聞
そもそも2021年時点におけるウクライナの発電設備容量は、火力のみでざっくり2800万kW。
3月以降、火力水力合わせて920万kW失ったとあるけど、失われたのが仮に全て火力だったとしても、設備としては火力のみでまだ残り1900万kW近く残っているはず。
今年の3月までにも幾らか被害を受けているとは思うけど、3月以降に失われた2倍以上の設備が3月以前に被害を受けていたなんて話は聞いた事がない。それとも占領地域に立地している?
発電設備容量としては、2021年時点のデータで火力の比率は51%を占めるが、実際の発電量に占めた割合は29%に過ぎない。
発電設備容量として25%(1,400万kW)に過ぎない原発が発電量の55%を占めていた。
火力が潰れても原発が頑張ればなんとか、、、と思ったけど、ザポリージャの600万kWが止まってるんじゃ、やっぱり無理か。
てか、デカいなザポリージャ原発。
仮に火力が生き残っていたとしても、ほぼ全てが石炭火力なので、東部を占領されている現状では石炭の確保ができないのか?
ベラルーシとの間に100万kW弱、ロシアとの間に300万kWの国際送電設備があるんだけど、敵国から輸入することは出来ないのかね。。。
戦争初期はロシアからの電力輸入も確認されているのだが。。。
なんか、ザポリージャ原発取り返すだけで電力問題はほぼ解決するような気がしてきた。
己がハンドルネームを読んでみてはどうか?
ロシアから売ってもらってるから安いだけ。
資源国は強いね。
何故、無謀な路線を選択したんだろうな、ウクライナ。
これがロシア式SDGsちゃんですか