レズニコフ国防相は15日「ウクライナにラトビアから6輌のM109が到着した」と発表、これでウクライナ軍が手に入れた155mm砲弾対応の榴弾砲や自走砲は計250門以上になった。
参考:Гаубицы из Латвии демонстрируют результаты на поле боя – Резников
ウクライナ軍の火力投射における主兵器は間違いなく砲弾供給量が安定している榴弾砲や自走砲
ウクライナのレズニコフ国防相は15日、Twitter上で「ラトビアから到着したばかりのM109×6輌が既に戦場で威力を発揮している。パブリクス国防相やラトビア国民の揺るぎない支援に感謝している。共に勝利しましょう」と発表、これでウクライナ軍が手に入れた155mm砲弾対応の榴弾砲や自走砲は計250門以上になった。
6 more M109 howitzers that have recently arrived in 🇺🇦 from 🇱🇻 are already showing results on the battlefield. I‘m sincerely grateful to my 🇱🇻 colleague @Pabriks & the people of Latvia for their unwavering support.
Together we will win! pic.twitter.com/t5F3n7parJ— Oleksii Reznikov (@oleksiireznikov) August 15, 2022
スロバキアとポーランドも自軍向けに発注していたZuzana2とKRABをウクライナに提供中(無償ではなく有償)で、ドイツ政府が売却を承認したPzH2000×100輌の引き渡しまで含めるとウクライナ軍が手に入れる155mm砲弾対応の砲兵装備は400門以上になる。
因みにHIMARSの攻撃範囲は榴弾砲や自走砲を圧倒するもののGMLRS弾の供給量には不安が残るため、ウクライナ軍の火力投射における主兵器は間違いなく砲弾供給量が安定している榴弾砲や自走砲だ。
ウクライナ軍が入手済み・入手予定の155mm砲弾に対応した榴弾砲や自走砲 | |||
無償提供分 | M777 | 136門 | 引き渡し済み |
FH70 | 数量不明 | 引き渡し済み | |
M109 | 48輌以上 | 引き渡し済み | |
Caesar | 18輌 | 引き渡し済み | |
PzH2000 | 18輌 | 引き渡し済み | |
KRAB | 18輌 | 引き渡し済み | |
238門以上 | |||
商業取引分 | PzH2000 | 100輌(推定17億ユーロ) | ドイツ政府が売却を承認した段階 |
KRAB | 60輌(推定6.5億ユーロ) | 引き渡し中/現在までに10輌納品 | |
Zuzana2 | 8輌 | 引き渡し中/現在までに4輌納品 | |
168門 |
特にエクスカリバー砲弾(GPS誘導)の提供が始まっているので、これに対応したM777A2、PzH2000、Caesar(レイセオンが適合試射を行った段階)の価値はウクライナ軍にとって非常に高い。
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※アイキャッチ画像の出典:Gatis Indrēvics/CC BY-SA 4.0 M109A5Ö
エストニアはフィンランドと共同で韓国のK9自走砲を導入しているので(12輌を購入、オプションで6輌を追加契約)K9導入に伴い余剰となったM109のウクライナ提供となったのでしょう。
ラトビアじゃなくて?
すいません…ラトビアでしたね。
エクスカリバー誘導砲弾を始めて知ったときに、新隊員教育隊に質問した時の事を思い出しました。
そんな砲弾が存在するとは思えないし練度の高い我々に誘導砲弾なんて必要ない、と1特では考えていると言われて大丈夫かなと思いました。
今当時の特科に志願した同期や先輩たちはどんな気持ちでニュースを見ているのか興味があります。
昭和を感じさせるほのぼのニュース
前々から思っていたが
仕方ないこととはいえ
いろいろな国の種類の違う自走砲やら規格の違う弾やら
それぞれに教育も必要だし、兵器の投入場所とか、故障時の修理の持っていく場所とか、補充する弾丸の手配とか
そういうのを考えるに
兵力の逐次投入になっていないか心配
もしウクライナにそういうのを上手にやりくり出来る人物がいれば勝ちの筋も見えてくるのだが、どうなんだろう
陸続きで補給や補充があるからガ島とは違うかな
供与された種々雑多の兵器達について保守メンテは大変でしょうね
ウクライナの東側の兵器体系と違う西側兵器では保守整備のノウハウ
が無いので、いったんどこかが動かなくなったら、それがどこに原因
があってどう直せばいいのか、交換部品はあるのか、マニュアルと
首っ引きで一から調べる所から始めないといけません。
いったん壊れて自前で修理不可能になったら本国へ送り返して修理
って時間のかかる事をしないと不稼働車両の山になってしまいます。
その為にポーランドにデポを作ったけど、遠いね。
メンテナンスできないジャベリンが倉庫に山積みで放置されてるとか。
勿体ないね。
とはいえ現在のロシア軍は初期のようなゲリラ戦が通用する状態ではなく陣地を形成した上で押し上げる形になっていますので、仮にメンテできていたとしてもあまり活躍の場はなかったでしょうね
アニメの話しで恐縮ですけど・・、
そういうふうに考えると、敵味方ほとんど同じ規格で動くガンダムのモビルスーツ群って凄い(?)話しなんだなあって思っちゃいましたね・・・。
冬戦争のフィンランド以上に様々な兵器が入り乱れて
兵器オタの天国補給整備担当者の地獄となっているでしょう
それに同じM109であってもA1~A5までのVer違いやライセンス品同士の互換性とか
供与受けつつ探る状態になるのでは
これで思い出したんだけど数日前にウクライナが現地改修でMT-LBに100㎜MT-12対戦車砲を載せた駆逐戦車を開発してたな…
155㎜は西側から供給を受けてるけど100㎜クラスの砲弾はどうしてるんだろ?
想像でしかないけど隣国ルーマニアが派生型を運用しているはずだし、一番多く運用しているブルガリアも武器支援してたから砲弾供給はされてるんじゃないだろうか。ウクライナ自身も500門以上運用していて他国の何倍もの量で世界一だから保有数も桁違いか生産設備は無事で量産している可能性はある。
ドンバス地区ではロシア軍は炎天下の中で前進試みるハメになりましたね。一方海に面する南部はロシア軍にとっては退路が限られてしまいます。ロシアは今の時代に侵略戦争をするとは、戦国時代の国盗合戦・モンゴル帝国の元寇あるまいし・・・。ゼレンスキーは現代の北条時宗になるんですかね。
それを言ったら、ロシア全域は元々元朝の支配下だったよね。
中国に全域取り戻されても、文句言えないよね。
元朝ではないな。
ジョチ・ウルス(キプチャク・ハン)だな。
ロシアvs海洋覇権国に全面バックアップされた中規模国家、と言えば日露戦争再びの感も。
ロシアはこの20年間ずーっと繰り返して来た、弱者相手の消耗戦を繰り広げているわけですが、今回の敵には、チェチェンやシリアと違って米欧からの無限の兵器供給・情報支援が続いているという…
そのうちのM777やM109やカエサル含めた数十両は既に前線で破壊されてるけど
埋め合わせできるかな
これ
戦闘消耗や故障、砲身寿命で前線の砲火力が初期のM777供与時と変わっていないということもありえる