レズニコフ国防相は「パートナーから供給されたHIMARSを1輌も失っていないと自信をもって言える」と明かし、定期的にロシアが発表するHIMARS破壊のニュースについても「これがロシア式のプロパガンダシステムだ」と述べた。
参考:Час-Тайм. Резніков – про плани України. Реакції на вибухи в Криму
これは紛争ではなく全面戦争で、我々にとってウクライナ人の生き残りをかけた戦いだ
米英独の3ヶ国はウクライナに多連装ロケットシステムを計25輌(HIMARS×16輌とM270MLRS×9輌)と最大80km先の目標を攻撃可能なGMLRS弾を提供、これを使用してウクライナ軍が司令部施設、物資集積拠点、補給に不可欠な道路、橋、鉄道を毎日破壊するためロシア軍の前進は停滞、ショイグ国防相は軍に「最優先で西側諸国が提供した長距離兵器(HIMARSやハープーンなど)を破壊しろ」と命じたが一向にHIMARSの攻撃は収まる気配を見せない。
ロシア国防省は何度も「HIMARSやM270MLRSを破壊した」と発表しているが視覚に破壊が確認されたことは1度もなく、Voice of Americaの取材に応じたレズニコフ国防相は「パートナーから供給されたHIMARSを1輌も失っていないと自信をもって言える。カラシニコフを持ったロシア人がHIMARSを12輌同時に破壊したという話を聞いたときには笑うしかなかった。まぁこれが彼らのプロパガンダシステムで非常識極まりない」と述べて注目を集めている。
さらにレズニコフ国防相は「パートナーと供給された武器をロシア連邦領で使用しないことで合意しているが、ウクライナ領を一時的に占領している地域での使用に制限はない」と語り、主権を放棄していないウクライナ領クリミアに向けて提供された武器を使用できると示唆、大統領府の首席補佐官も英Guardian紙に「クリミアやウクライナ南部に物資を運び込むのに役立っているクリミア大橋は正当は軍事目標で必ず破壊する」と述べており、本当にロシアはクリミアを失うかもしれない。
ただロシアとの戦いが直ぐに大きな進展を遂げる可能性は低く、レズニコフ国防相も「季節によって戦闘行為が減少することは十分ありえる。現代戦は消耗戦なので双方が回復のため時間を必要とする時が来るが、ミンクス合意のような一時的な停戦は絶対にありえない。これは紛争ではなく全面戦争で、我々にとってウクライナ人の生き残りをかけた戦いだ」と述べているので、勝つか負けるかハッキリとした結果が出るまで「戦いは続く」という意味だ。
関連記事:ロシア軍がHIMARS×2輌を破壊したと発表、但し視覚的な証拠はなし
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Marine Corps photo by Lance Cpl. William Chockey
>「これは紛争ではなく全面戦争で、我々にとってウクライナ人の生き残りをかけた戦いだ」
正に、この戦争は独ソ戦と同質の“絶対戦争”なんだなと実感した。
今秋以降、米国では中間選挙、英国では次期首相選びが有るので、プーチンは西欧側での政治姿勢の変化を待っている様な気がするが、日本も含めて西欧側は絶対にプーチンと妥協すべきでは無いと思う。
もし、妥協すれば次は確実に第三次世界大戦だ。
プーチンやキンペーのような独裁者は、トップが変われば外交方針も一転すると期待する旨があるようですが、
基本的に民主主義国家の外交方針は、国民感情と国益が大きく変わることがない限り、
トップが誰であっても根本的な方針は変わりません。
このあたり、ルーズベルト大統領が死亡した時、ぬか喜びさせられたヒトラーと変わりなく、
プーチンはどこまで行ってもヒトラーに似てますね。
米国の対中政策も、バイデンになって親中にかわるんじゃないかと危惧してる人もいましたが、実際はトランプ時代の踏襲かそれ以上、といった感じですからね・・・。
(米国議会の民主党議員も共和党議員も、その大部分が与野党共に対中強硬派な時点で、大統領が多少変わろうともこの方針はそこまでは変わらないだろうと思っていました)
ただし、ヨーロッパは戦争疲れもあるとも聞きますし、肝心の各国民意(議会)次第では、どう転ぶかわからない部分も若干あるかとは思いますが・・・・。
ヨーロッパ世論にそこまで詳しいわけではありませんから、はっきりとは言えませんが・・・。どうでしょうね・・・・?
ヨーロッパといっても広いわけで、目の前の危機と捉えるポーランド、バルト三国、腐っても鯛を証明した英国と、骨まで腐っていたドイツ、所詮他人事のフランス、イタリア、スペイン等では熱量が違うでしょうね。
それよりも日本の政府やマスコミの関心低下を危惧します。
兵器提供はしなくても支援のしようはあるでしょうし、報道量も減っていますよね。
我が国は、M270、FH-70、P-3Cをちらつかせて、サハリン2の権益を確保したれ。
足元見られて腹立つし。
何なら・・・。
やはり自走砲や火砲と比べて射程が長く、展開・攻撃・退避に必要な時間が短いというのは大きいですね
クリミアはロシア的に本土であって、そこが攻められれば死守するために徴兵動員とかまで行う位のことはやる可能性もあるかと思うし、ウクライナ側からも攻めにくい地形に見えるし、攻め落とすのは難しいんじゃないかなぁ?
住民感情とかで見ても、ウクライナ海軍の幹部が寝返った例とか、歴史的にウクライナの他のどの地域よりも親露的な住民が多そうだし、ロシア側の重要度からいっても、下手したら戦術核も視野に入れて来るんじゃない?
そりゃ自分もウクライナ応援してるし、今後の世界秩序のためにも負けるわけにはいかないとは思うけど、現実的な戦力差とかも考えると上手くいっても東部奪還位なんじゃないでですかねぇ?
まあロシアの政変とかで風向きががらっと変わる可能性とかもあるかもしれませんけどね。
そのへんなんですけど・・、
自分は、徴兵、つまりは国家総動員をかければ、首都やサンクトペテルブルクで大規模デモが起こるんじゃないかと若干見てるんです。(特に負け戦での徴兵で・・)
それは、今まで戦争に行っていたのは基本、地方の貧困層か、はたまた貧困層の少数民族がメインだと思うので、それが、首都含めた大都市の若者まで徴兵となったら、ロシア国民も本気でこの戦争が自分達の問題だと認識をし始めるのではないかと考えるのです。
その結果、成功するかどうかはわかりませんが、首都や大都市での大規模反戦デモ勃発、21世紀の血の金曜日事件みたいなのものも(?)、場合によっては、とも考えるのです。
首都のロシア人などの、戦争への他人事感は、自分達はこの戦争とは関係ない、所詮、遠い世界の特別軍事作戦・・という他人事感があるのではないかとも愚心するのです。
そういった理由から、プーチンなどはなかなか虎の子の国家総動員令をだせないのではないかとも考えるのですが、こういった考えは、ここのブログの諸氏などはどういうふうに思われるでしょうか・・?
どちらかといえばロシア国民的には「戦争への当事者意識」より「隆盛な西側諸国へ対するルサンチマン」の方が大きくて、ルースキー・ミールを唱え民族的自尊心をくすぐるプーチンへの支持はそう簡単には覆らないと思います
都市部を離れたり、高齢層であれば特にその傾向は高いのではないか…と
同意します
首都モスクワから大規模に動員する or 首都モスクワに徴兵を入れた時点で、ロシア革命の再来になると警戒してクレムリンが全面動員を避けているのかと
残念ながら大規模デモなんか起きないと思います。
ウクライナ侵攻直後のデモの徹底鎮圧への恐怖、リーダーとなり得る人物が排除済であること、プーチンの私兵である国家親衛隊の温存等が理由ですが、ロシアの歴史を見ても革命自体が新しいツァーリを生むだけであ?ことは自明ですから。
ロシアと中国の民主化なんか夢幻の如くなりです。
秋の多雨期、冬季と続く戦闘に適さない気候、6月までの見積りの見直しに伴う兵力整備目標の積み増し等を睨んだ見通しでしょうか。
穀物輸出の再開、債務の繰り延べ等、長期戦に向けた少し明るい材料は出てきてはいますし、海洋覇権国がバックアップする限りにおいては継戦能力に底が見えなくなりますが。日露戦争のように。ただ苦しい長期戦(と戦後処理)にはなりますね。
ロシアにはアリババが犬売ってますし。
余談ですが、実は冬季はあまり心配してません。3月に凍死した多数のロシア兵の惨状がSNS上にアップされていたように、戦史上のロシアの冬季戦での強さは、人的・物的な素質的な優越というよりは、侵略に対抗する防衛戦争だったことと、冬季の苛酷な環境下で生じる大損害への無頓着さに基づいている部分が大きいので、現在のロシア軍が、その損耗と補給の増加に耐えてことさらな大攻勢なぞとてもとても。
>カラシニコフを持ったロシア人がHIMARSを12輌同時に破壊したという話
世界は広いです。抗日ドラマの、ゼロ戦をカンフーで撃墜する紅軍兵士に肩を並べる面白が実在するとはw 正直、宣伝部隊のやる気を疑いますねコレ。
ロシアでシリーズ化されてるらしい、今風な若者が独ソ戦にタイムスリップして否応なく戦いに巻き込まれ最後はプーチン推奨の愛国心に目覚める、なんてあらすじの映画もそんな感じなんですかね。
冬戦争でも、赤軍は相当数の凍死者を出して半ば自壊した様なものですからね…
※フィンランド軍の奮戦は言うに及ばず
カラシニコフアニキかっこいいwランボーみたいなノリですね。。
帝国時代の我が国の過ちというか根性でなんとかしろ風潮をかんじる、、
この手のニュースって「ロシア国内のそう信じたい人向け」って事もあるので、諸外国向けの情報戦略とするのもなぁ
>ミンクス合意のような一時的な停戦は絶対にありえない。これは紛争ではなく全面戦争で、我々にとってウクライナ人の生き残りをかけた戦いだ
何がおきてもウクライナ人が勝つことを信じてる。
振り返れば、ウクライナ人やウクライナを支える国々の意志を挫き、抵抗を辞めさせるための偽情報ばかりだった。
ゼレンスキー大統領が降伏しないからウクライナ人の犠牲が増えるとか、ウクライナは停戦に応じろだとか、大統領は国外逃亡したとか、ゼレンスキー大統領が降伏を訴える偽動画だとか、欧米がウクライナに停戦にむけて説得してるとか、ウクライナに武器支援したら核戦争になるとか、ウクライナがミサイルで原発を破壊しようとしてるとか、
他方、我が国が侵略されたとき、強い意志を持って抵抗を続けることは出来るだろうか?
抑止力の増強は絶対だけど、侵略者の偽情報への対抗策、抵抗力がなければ負けてしまうと危機感持ってる
>カラシニコフを持ったロシア人がHIMARSを12輌同時に破壊したという話を聞いたときには笑うしかなかった
なおS-300はPKMを持ったロシア人に破壊される模様
何そのスラブ版ランボー2
それってウクライナが放棄したS-300を処分しようとしたロシア軍兵士の話?
仮にそうだとしたらあれってどっちかというとあわや処分する側のロシア軍兵士も巻き込まれかねない現場猫案件だったような。
前回の記事で「偽情報を流し続けるロシアの手口はバレている」の逆で、
ウクライナの主張が相対的に正しく見えてしまってるんですよね。
ウクライナの主張は必ずしも真実ばかりではないと思いますが、
ロシアの主張があまりにも荒唐無稽なため
「ウクライナとロシアの主張を足して2で割ったところに真実があるのだろう」という心理すら沸かず、
「ロシアは100%ウソだろう(ハイマースを破壊した)。つまりウクライナの主張が正しい。(ハイマースは1台も破壊されていない)」となってしまってることに、ロシアはどれだけ自覚してるのだろうか。
かなりウクライナの優勢が目立ってますな。
ハイマース様様ですの。
個人的にはウクライナ側での、裏で支援されている西側武器の横流し等が横行してないか少し心配。
戦いがおっぱじまる前にウクライナは汚職が横行していたようだし、開戦から今まで汚職していた人間を適宜処理しているなら杞憂で終わるが…果たして?