ロシア側情報源は「砲兵部隊の火力支援を受けたウクライナ軍部隊がベルベーヴ西近郊に到達した」と報告、新たに登場した視覚的証拠は「ウクライナ軍がノヴォプロコピフカの北東に迫っている」と示唆しており、ザポリージャ州の戦いは激しさが加速している。
もう少しベルベーヴ方向やノヴォプロコピフカ方向の視覚的証拠が増えればグレーを青色に変更できるだろう
ロシア側情報源(Рыбарь)は27日「独立記念日までにロボーティネを完全占領するという敵の試みは失敗し、現在も集落の南側で戦闘が続いているものの、この地域で最も激しい戦闘はベルベーヴ近郊で行われている。敵の空挺部隊は砲兵でロシア軍陣地を破壊してから歩兵を前進させる標準的な戦術で突破を試み、死傷者を出すことなくベルベーヴの西郊外に到達することができた。敵は集落間にくさびを打ち込みロシア軍を撤退させ前線を安定化させるつもりで、ベルベーヴ西郊外の高地に向かって前進するつもりだ」と指摘。
ロシアの軍事ブロガーの中で最も有名なWarGonzoも「砲兵の火力支援を受けたウクライナ軍はオーケルトゥーべ方向とベルベーヴ北西で部分的に成功を収めた」と言及しており、Рыбарьが提示した「ウクライナ軍支配地域」と「グレーゾーン」はベルベーヴ方向に設定された防衛ラインの内側に食い込んでおり、非常に興味深いもののコレを裏付ける視覚的な証拠は登場していない。
24日から26日の間にウクライナ軍がロボーティネ集落内のⒶでロシア軍陣地に発砲、ウクライナ軍がロボーティネ南郊外のロシア軍陣地=Ⓑを砲撃、ウクライナ軍がノヴォプロコピフカ付近=Ⓒを進むロシア軍の車列を砲撃、ロシア軍の自爆型ドローンがノヴォプロコピフカ北東=Ⓓでウクライナ軍兵士を攻撃。
Our friends from the 46th brigade sent us their work.
They work smart and hard. Orikhiv Axis, Yesterday. pic.twitter.com/HC2Ucg5e14
— ✙🍒 Constantine 🍒✙ (@Teoyaomiquu) August 25, 2023
ウクライナ軍の自爆型ドローンがノヴォプロコピフカ北東=Ⓔでロシア軍兵士を攻撃、ウクライナ軍の自爆型ドローンがノヴォプロコピフカ南東=Ⓕでロシア軍車輌を攻撃、ウクライナ軍がオーケルトゥーべ北東=Ⓖでロシア軍の自走砲を破壊、ウクライナ軍がオーケルトゥーべ北東=Ⓗでロシア軍のBM-21を破壊する視覚的証拠が登場し、特にⒹはノヴォプロコピフカに向けて東からウクライナ軍が迫っていることを示すが、その地点にウクライナ軍が定着できているのかは不明だ。
この地域の前線位置は流動的なので「ウクライナ軍支配地域」よりも「グレーゾーン」が広がっているものの、もう少しベルベーヴ方向やノヴォプロコピフカ方向の視覚的証拠が増えればグレーを青色に変更できるだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
>独立記念日までにロボーティネを完全占領するという敵の試み
ロシア脳でマウント取ってきてて草
〇〇記念日までに××する敵の試みを阻止したみたいな謎マウントはロシアとウクライナどっちもがたびたびやってるからあそこら辺の民族固有のクセみたいなものなんだろう。
プーチンには似合うけどゼレンスキーは柄じゃない気がする。
ウクライナ独立記念日については、「クリミア上陸作戦の公表」でノルマ達成しているでしょう。
上陸作戦自体は記念日より前に成功していましたが、記念日に合わせて発表する事で現場に負担をかけないようにしていますね。
記念日に拘るのはお互い様かもしれませんが、ロシアが「記念日までにノルマ達成しろ」と現場に圧力をかけるのに対して、ウクライナは「記念日だからこのネタを公表しよう」と上層部が取捨選択する傾向にありますね。
しかし戦況マップよく見るとベルベーヴの防衛ラインの一つを突破してるな
前は100m前進するのにあんだけ苦労してたのに
数日で防衛ラインの一つを突破してるあたり
ウクライナ軍はロシア軍の地雷防衛ラインの突破方法を確立してるのだろうか
とにかく冬までにトクマクを奪還し南部ロシア軍の補給線を不安定化するために
防衛ラインの突破方法を研究してるのは確かでしょうな
第一防衛ラインの前には隈なく地雷を敷き詰められるが後ろは退却路や補給路を用意する必要がある。
そしてロシア軍退却時にその道がバレるから地雷原の効果が削がれているんじゃ無いかな。
そして阻止作戦で砲撃戦で打ち負けているのと、泥水を啜らなければいけないほど兵站が不足している。
前にニューヨークタイムズの嫌味な記事で意味のないクリミヤ攻撃・ザポリージャ攻撃と言っていたが、それも兵站枯渇に寄与していると、この状況からも見える。
あの嫌味記事は何の意図があったのだろうか ?
ニューヨークタイムズは反トランプだろうし。
〉ロシア軍退却時にその道がバレるから
地雷原で足止めされてる頃に妄想してたんですが、
最初の集落か街を解放出来たら敗走するロシア軍のケツを全滅させない様に加減して、
尻を叩くようにして追いかければ安全な進撃ルートを確保して次の拠点まで連れて行ってくれるのでは?と。
絶妙な距離感で追いかけられれば、砲撃で地雷の再散布に遭うリスクも少なかろうと見てましたが、
上手く行ったんですかね。
砲撃による地雷の再散布にはどれくらい発砲し続ける必要があるのか知りませんが、
撃てばすぐにウクライナ側が潰しに行けるくらいに砲戦の優位を保てていれば、
慌てて地雷の再散布をされる事も少なくなって行くのでしょうか。
>第一防衛ラインの前には隈なく地雷を敷き詰められるが後ろは退却路や補給路を用意する必要がある。
凄い納得しました
それだとロシア軍はこれ以上の進撃を捨てたってことなんでしょうかね
以前に「ロシア軍は撤退する前に、退路も含めて地雷をばら撒いている」と言われていましたが、結局、ロシア兵が撤退する時に露払いさせられているので、安全なルートがバレてしまっているのでしょうね。
ニューヨークタイムズの記事については、頻繁に掌を返しているので意図も分かりにくいですが、「反抗作戦が上手く行かないのは、アメリカの言うとおりにしないウクライナのせいである」と言いたかっただけなのではと思います。
第一防衛ラインは突破したけどトクマクの決戦陣地まで第一梯団が持つのかが気になるな〜
ただ、ロシア軍はバフムトや東部に釘付けされてるし、ワグネルも怪しいからこのまま行けばウクライ軍に有利な状況になるんじゃないかな
googleMAPで見ると、この辺りトクマクまで何の障害もない、だだっ広い平地に見えるんだけど
こうなると火力で勝る側が圧倒的に優位だよな。
現状ロシアは火力で劣勢なわけで、遅滞防御で時間を稼ぎつつ、バハムトでウクライナがやったみたいに
トクマクで市街戦に持ち込む魂胆なんだろうか?
トクマクが落ちない限りは、まだアゾフ海沿岸の14号線は法の射程に入らないわけだし。
(でも防御線抜かれたら、浸透突破で後方めちゃくちゃにされそうだけど…)
バフムートに配備されている第76親衛空挺師団が増援でザポリージャ方面に配置転換になったとのこと。
ザポリージャ方面のロシア軍は兵力不足なのかもしれません。
ヘルソン方面のロシア軍がザポリージャに派遣されたり、ヘルソンに戻されたりしていましたからね。
ザポリージャ方面の戦力は慢性的に不足しているのでしょう。
クレミンナで攻勢に出る余裕があるのなら南部へ回せばいいのにと思いますが、兵站距離が長いこともあって、そう都合よく配置転換は上手く行かないのだと思います。
トクマクが硬いなら包囲監視だけして先に進むのが良いんだろうなぁ
現状の戦い方を見る限り防衛にはともかく打って出る力があるとは思えないし
この辺の沿岸は物流ルートとしての価値は大きくないと去年聞いた様な。
であれば東と南の兵站阻害、という点ではトクマクの鉄道を使えなくすればそれだけでも十分な効果があるのでウクライナが市街戦に付き合うとは思えないかなぁ。
この一年で露ががっつり整備したとかなら知らんけど。
>トクマクで市街戦に持ち込む魂胆
露軍と違って今の段階で無理に奪還する必要無いのでは?取り敢えず小部隊で包囲しつつ、本隊は迂回して南下、メリトポリを目指せば良いと思います。今回の攻勢はアゾフ回廊の遮断ですから、激しい抵抗が予想される市街戦をウ軍が選択する必然性は無いように思います。
トクマクは南部の補給の要となっていると言われていましたが、要はここから他の地域へ補給される導線をおさえれば機能停止に追い込めますからね。
航空戦力が補充されるまでは無理攻めする必要も無いと言う意見に同意です。
やっぱロシアは 防衛ラインの前に出て戦うのは失敗だったんじゃないかな。
クリミアを含めて南部はかなり兵站をつぶされてるし。
コンクリの置物と人の少ない塹壕で防げるのかね。
防衛ラインの前に、ロボチネのような前哨陣地(=捨て陣地)を置いて戦うのは不思議ではありません。
最終的にロシア軍は退却して、ウクライナ軍が前哨陣地に入ったら砲撃するしくみです。(それを繰り返しているので、逆にウクライナ軍もロボチネなどには捨て部隊を入れて、ロシア砲兵の位置をさぐるわけです。)
疑問は、ロボチネでロシア軍は粘り過ぎたのではないか?何か理由はあるのか?だと思います。
本格陣地の方が、実はスカスカだからロボチネのなどの前哨陣地で粘ったのだろう、という意見もあります。
第1防衛戦線おっしゃるように、
ノヴォプロコピフカ
悔しすぎて途中で憤死してるやん…w
ウクライナがやっていたのは少数の部隊で襲撃後、位置を特定して帰ってくるという世界中で極めてオーソドックスな戦術で、バフムトで見たような囚人突撃+特戦隊みたいな本当の意味での捨て部隊ってウクライナは作ってない思う。
ただでさえウクライナは人口が少なく人が貴重だし、ここまで進軍が遅かったのも指揮官が人命に慎重になっているからという情報がこれまで前線からもさんざん上がってきてた。
それに本格陣地の方がスカスカって……それ本格どころか戦略皆無で陣地作れてなくない…?
あーもうめちゃくちゃだよ
おっしやるように、ロシア軍の第1防衛線を象徴するのはコンクリの置物にすぎませんね。
ロシア軍の本格防衛線と言われていたラインが、実はスカスカであるという意見もありますね。その可能性も否定はでこません。
そのロシア軍の第1防衛線は、対戦車壕と龍の歯が基本です。そして、このラインが、張り子の虎なのかどうか、まもなく分かると思います。
ロボチネから南下して、ノヴォプロコピフクを越えたら、龍の歯のロシア軍の第1防衛線に当たります。それがどうなるか?
ロボティネが前線基地でも第一防衛線でもどうでもいい
もう抜かれたのは変わりないし
そのうちノヴォプロコピフカのも前線基地になる
ご自身が考えてた防衛線が記事で完全否定されたのが認められないんでしょう。
先日も「ロボティネが防衛線と言われるようになったのは8月から」としておきながら、それ以前の防衛線がどこだったのかを明記したソースを示さないままです。
さらに8月から言われるようになったと自分で言っておきながら、今も防衛線と認めない矛盾。
まあ、親露でも親宇でも日本のネット民が何を言おうと、彼の地の状況は関係なく進んで行きますがね。
返信ありがとうございます。
ロボチネなどは前哨陣地で、ロシア側ではその地域を「調整ゾーン」というような言い方もします。第1防衛線は龍の歯のラインのことでした。
そういうことを言ったら物凄い反発があったので、私もむきになった面もあり、従来のままの地図で分かりやすいのはないかなと探したら、
たまたま、「真 防衛防衛研究チャンネル」という動画で近藤さんという方が、分かりやすい地図を載せていました。これは、従来のそのままの地図です。この地図を見ると、従来、今まで第1防衛線と言われていたのがどこか、分かりやすいと思います。近藤さんはウクライナを真面目に応援されている方です。
そんなことはともかく、ウクライナ軍がロボチネから南下したら、龍の歯の第1防衛線に当たります。間もなくだと思いますので、そこがスカスカかどうかも分かると思います。
私は、その第1防衛線も、そこから15キロ南のトクマクの主防衛の第2防衛線もスカスカではないだろうと思いますが、分かりません。
第一防衛ラインはもう抜かれたんですよ
龍の歯が無ければ防衛ラインじゃない!なんて勝手に脳内で解釈変更しても抜かれた事実は変わらないよ
ここの記事で何を見てたの
第二と書き違えたのかもしれないけどさ
まあ防衛線は都合良くゴールポストみたいに動かせても(いや動かしちゃダメだけど)
ウクライナ軍の進軍が加速してる事実は動かしようがないんですけどね
いやいや……、軍事の専門家だって誰もが今突破されたロボチネのラインが第一防衛線と言っているし、「ここはただの前哨拠点」とか言ってるのって正直戦況の悪化で現実を直視出来なくなった一部の親露派くらいでは…。
百歩譲って仮に本格陣地じゃなかったとしても、じゃあなんで本格陣地使わないでより消耗する前哨拠点にこれだけ予備兵力までぶっこんでるんですかね…。しかも他の戦線から引き抜いてきてまでいるし。
もうロシアの戦略めちゃくちゃではないか。
いや、それは逆で、ロボチネ奪還の前後から、ロボチネが第1防衛線とよく言われるようになったと思います。単発でなく、毎日継続的に戦況を書いている場合、それに合わせると、第2防衛線(従来の第1防御線)、第3防衛線(今まで第2防衛線と言ってきたところ)というように注意しないと混乱します。
ご疑問についてですが、それは例えばかつての突出部のリビノピリやスタノマイフクスやウロジョイナなども同じです。
突出部なのに、ロシア軍は増援を送ったり反撃をしたりしています。
「防衛ラインの前なのに」というのは、私か最初のレスをつけた方、bbcornさんの投稿もそうでした。それに対するレスが今回の始まりです。
その前は「ロボチネが天王山だ、ロボチネ奪還でこの戦争の8割り方決まった」というような投稿に「それは極端で、前哨陣地のいち」
落ち着け、途中で憤死してるぞ
最後に書き込んだ方が勝ち!みたいな精神勝利して生産性はあるのか???
失礼しました。書いている途中で投稿してしまいました。すみません。工夫が必要ですね。
・防衛線の呼び方は、途中で変わっても名付けてもいいと思います。
・ただ、ロボチネは前哨陣地や砦の1つであり、ここがウクライナ戦争の天王山ではないと思います。
私のコメントに反発が大きかったのは、ロボチネ解放の前後で宣伝がたくさんされたので、その影響も大きいのかなと個人的には思っています。
とにかく、ロボチネから南下して、例の長い名前で横に細長い町を通り越して南下したら、従来は第1防衛線と言われていたところに当たります。そのラインが張子の虎かどうか、見ていきたいと思います。
トクマクには東西を結ぶ鉄道路線が通ってるので接近される事すら許容できなかったのかもしれないですね
そのうち休戦期間が来ると言われていますが、一日数メートルの戦いをやるなら泥濘とか冬とか関係なくずっとやってそうな気もします
第二防衛線もう抜かれかけてますやん
第一防衛線まで来るのに2カ月近くかかったけど、数日でもう第二防衛線まで来たのは明らかに進軍ペースが上がってる。
最初の防衛線で予備を含めて全ての戦力を使い過ぎて、突破された後の防御は今のロシア軍には出来ていないのでは。
過去の戦史を見ても、頑強に抵抗していた部隊が何かのきっかけにある日突然総崩れになることはよくあるし、ロシアも着々とその道を辿っているように見える…。
少し楽観的かもしれないけど、泥濘期に入るまでに一つでも良い知らせが届くことを祈りたい…。
ロシア軍もウクライナ軍も、クァッドドローン(4発ドローン)?のカメラの前に針金で目印をつけるのは、操縦性が劇的に向上するからでしょうかね? こんなノウハウを映像で公開するのは、相手の技術も向上させるので、よくない気がします。
もっとも、すでに双方が使っているから、今さら隠す意味がないですが。
他にも色々ノウハウが蓄積していそうですね。ドローン部隊に観軍士官を派遣するだけでなく、ドローン製作工場も訪ねて、部品や工作機械の調達方法も学んできてほしい。ドローの部品や工作機械も支援物資に加えられるようになることを期待します。
あれは接触感知のためですよ。
剥き出しの金属線なので、電気抵抗でターゲットへの接触を検知して起爆トリガーにしているんだと思います。
なるほど。取り扱いは注意が必要でしょうが、使い捨て用途には十分ですね。
ロボティネ方面のウクライナ軍の進軍速度が上がっているようです
多数の旅団を投入していると見られ、重要な局面になりそうです
堅固で攻めづらいロボティネが陥落したのですから
この地域では現状ウクライナ軍の地力の方が上回っています
ロシア軍はここから先の地形的優位がない戦場では
ある程度押し込まれると思われますが
ロシア軍も他方面から空挺旅団などの精鋭を移動させてくる模様です
前哨陣地と違い、防衛線の内側はロシア軍も活動する場所ですので
むやみやたらに地雷を敷設するわけにもいかないでしょうし
戦場の様相は少々変わってくる可能性がありますね
そもそもここ第一防衛ラインでは?
BBCではここが第一防衛ラインになっているし、竜の歯を配置しているのもここ、スプートニクなどロシア側のでもまだ第一に到達していないとしているし。