ウクライナ軍は8日、ハルキウ州における一連の反撃について「ロシア軍の防衛ラインを突破して最大50km以上も前進、20以上の拠点を解放して700km²以上の領土を奪回した」と明かした。
参考:Харьковщина: ВСУ отодвинули противника на 50 км и вернули 20 населенных пунктов
噂通りShevchenkoveの背後に足場を築ければ「チュグエフ方面」に保持しているロシア軍の突出部は孤立する
ゼレンスキー大統領は「詳細は明かせないがハルキウから良い知らせが届いている。どうやら皆さんはウクライナ軍の活躍を報道で既に知っているようだ」と明かし、当該地域の作戦に第25独立空挺旅団、第80独立空挺旅団、第92独立機械化旅団が投入されていると示唆、戦争研究所は「ハルキウ州でウクライナ軍は最低でも20km前進し、約400km²の土地をロシア軍から奪還した可能性がある」と予測していた。

出典:Google Map ハルキウ州の戦況/管理人加工
しかしウクライナ軍は8日、ハルキウ州における一連の反撃について「ロシア軍の防衛ラインを突破して最大50km以上も前進、20以上の拠点を解放して700km²以上の領土を奪回した」と明かし注目を集めているが、新たに解放が視覚的に確認されたのはIvanivkaだけだ。
ただ「クピャンスク~Shevchenkove間のアクセス遮断を狙うウクライナ軍とロシア軍が交戦中」という噂があり、これが事実なら「最大50km以上も前進した」というウクライナ軍の発表と一致するらしい。

出典:Генеральний штаб ЗСУ
ウクライナ軍が本当にクピャンスクまで前線を押し上げることを狙っているのかも不明だが、噂通りShevchenkoveの背後に足場を築ければ「チュグエフ方面」に保持しているロシア軍の突出部は孤立することになるため、非常に興味深い動きと言えるだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
どっかの記事でバラクレヤにスペツナズが駐屯してて未だに抵抗してるって見たけどこの感じだとスペツナズも降伏したか全滅したのかな?
ウクライナ軍は包囲戦闘しているわけではないため、その地域に限らず撤退して後方部隊と合流しているロシア兵も多いと思われます
特にスペツナズのような特殊部隊は正面戦闘をメインとしたものではないため、撤退場所がある状況下で死ぬまで戦うとは思いにくいかと
まあ昨日の段階でウクライナがShevchenkoveを迂回するのではないか?ってのは親露派内では噂になってた
個人的にはクピャンスクを火砲の射程内に収めるだけで十二分な戦果だし、そこまで欲張るかな?とは思ってはいたが
ただ、本当にやったとしてももう驚かないよ
どんな結果に終わったとしてもこの攻勢は戦史に残るだろうとだけは言える
今回の攻勢に関しては何故かパニック的な悲観論が蔓延している親ロ系ブロガー達の謎
無敵ロシア軍の信仰が傷付いた時、その矛先はクレムリンや軍首脳の無能へと…向かうといいんですが(笑)
後方の弾薬庫や司令部を叩き、攻勢に備えて兵力を移動させたロシアに対して、
その状況を把握していて、薄いところを食い破って行ってるように見える。
弱きところを叩き、敵を分断していくのは良いが、速攻に補給が追い付くのか心配だ。
それと、あちこちにロシアの集中してる戦力が残ってる感が強い。そういったところに攻めて
ウクライナ側も被害が大きいといった報道もある。
ロシアの反撃を上手く抑えられれば良いのだが……。
イラク戦争のときの米軍の進軍速度が1日30kmで、ウクライナの言うことが本当なら歴史上最高の進軍速度だと防衛研究所の高橋さんがツイートしてました。
でも実際どこまで行けたのかは情報が錯綜しています。Shevchenkoveまで行ったのは確かですが、そのShevchenkoveを「すでに占領した」「ロシア軍がまだ守っている」「迂回してクピャンスクに向かった」など諸説あります。クピャンスクから7kmしか離れていないHrushivka 村でウクライナ軍が戦っているという説もあり、だとすると直線距離でちょうど50kmになりそうです。しかし元ネタはテレグラムへの投稿などばかりで、ジオロケーションされた証拠には乏しいようです。
ロシア側の罠や反撃を警戒するのは当然だし、このままウクライナが快進撃を続けると考えるのは楽観論が過ぎるかもしれないが
個人的にはこの攻勢について「やるということは、できるということ」だと思っている
機会主義的に、あるいは冒険的に、想定外の出来事で失うことを想定しながら突っ込める戦力でできる範囲の攻勢ではないように見える
数日前はこのまま年末に向けて膠着かと思ってたのにな
ゼレンスキーが報道に対して神経質になってたのはこういう事だったのか
「どこそこに○○旅団が居るよ~」なんてSNSに流されたら隠密裏の兵力移動も集中もあったもんじゃないですからね(笑)
クビャンスクやイジュームも視野に入っているのかな? どこまで本気なのかは素人には計りかねます。西側の全面的パックアップがあるとはいえ、大国ロシアの誇る陸軍相手では、厳しい戦いが続くんだろうね。
2か月後には厳しい冬がやってくる。補給を絶たれたらお終いだ。スターリングラードでドイツ第6軍がソ連赤軍に降伏した映像は酸鼻を極めた悲惨なものだった。軍事に関心のない人でも、ロシアが冬の戦いが得意であるということはよく知れ渡っているが…果たしてどうなのか?
冬の戦いはもう始まっていると見るのが正しいだろうね
より整った装備と補給路を維持して冬を迎えることができるのはどちらの軍か
今まさにそれを争っているともいえる
秋がうんと早いんです
すでに気温は肌寒く雨が増えて地面がぬかるむ
いま冬支度に入らないと越冬に有利なポイントが取れない、その争いですよ
ウクライナの快進撃が報道されてる割に
リンク
この記事みたいにヘルソンでは負傷者が大量にでてるとかの記事もあるから
何が正しいのかよくわからん
いやどっちが優勢であるにせよ
これだけドンパチやってりゃ死傷者が大量に出てるのは間違いなく「正しい」でしょ
明らかに異常な戦況の推移を見せているハルキウ方面はともかく、へルソンのウクライナ軍が無傷な筈はない
同様にロシア軍も無傷な筈はないが
戦場は広いですから。南部といってもヘルソンの正面とクリヴィーリフ側の北部では全然様相が違うし、東部もハリコフとドネツクでは違います。場所によって苦戦していたり快進撃していたりするので、どれも正しいといえば正しいわけです。
ウクライナの快進撃は楽観的なトーンが最近多いので、浮かれすぎないように落ち着いて見る必要があるとは感じています。
ウクライナ軍がShevchenkovoに入ったとの情報が画像付きで入ってきました…。
50kmの進軍は事実かもしれませんね…。
Twitterソースで信頼性が薄いけど、ウクライナ東北方面で数多くの鹵獲品情報が出回っている
せめて破壊していけばいいと思うが、ロシア軍は装備を破壊出来ないのか、破壊している暇もないのか
そのまま帰れ
テレグラムからなので信憑性に欠けるかもしれないが、クピャンスクの南部にあるSen’koveにウクライナ軍が到達したとの情報が…マジなら早すぎる
幹線道路で戦闘になってるのがVesele付近(バラクレヤの東とイジューム北の交差点みたいなところ)
で、この道路をウクライナに奪られると補給が一帯の露軍は補給が厳しくなるとのこと
確かにgooglemapで航空地図やポイントの写真見るとクピャンスク方面へ伸びてるのは砂利道や農道な感じ
突っ走るだけかと思いきやロシア軍の補給ルートを確実に叩いて行ってるな
記事の内容とはちがうことなのですが。
記事の写真の旧東側製と思われる装軌APCは
どこの国の何という製品なのでしょうか。
ご存じの方がおられたら教えてください。
自分で解決できました。MT-LBuですね。
どうりで足回りがMT-LBに似ていると思いました。